夕飯の材料の買出しに出かけた商店街の一角で、雅楽みたいな音の響きを耳にしました。
この辺りに神社も結婚式場もないのにおかしいなあ、それに時々登場するテクノポップっぽいフレーズの断片、あれは一体何だろうと不思議に思って、音源と思しき方向に自然と足が向いてしまいました。
で、その不思議な雅楽っぽい音の正体と言うのは、なんと中古のファミコン・ショップの店頭から発せられていたのですよ。
店の前に人気のソフトを無料体験出来るモニターが三台あって、夏休みに入ったばかりの子供達がゲームの興じている、まさしくその場所からあの不思議サウンドが生まれていたのですね。
その場所は繁華街でも行きかう車の多い所で、車の騒音混じりに、かの電子音響雅楽が奏でられていた訳です。
ファミコン・ゲームにはまったく疎い私ですので、一体何と何のソフトの合奏が、この世にも稀なるサウンドを作り出したのか、さっぱり分からなかったのですが、こうゆう風に街角で偶然生み出される音響のミクスチャーの妙、「自称アンビエント・ミュージック・デザイナー」の私も脱帽です。こんな音響の組み合わせ、作ろうと思っても絶対作れないでしょうね。
「環境音楽」と言うと何だか堅苦しい感じがするし、「アンビエント・ミュージック」と言ってしまうとシンセやらPCやらのハイテク・センスが要求されてしまうようで、何だか縁遠い存在のような感じを受けるかもしれません。
でも、こうゆう日常生活で何気なく接する音響に耳を澄ませて楽しむ行為、これこそが「環境音楽/アンビエント・ミュージック」の神髄だと思います。
そして、自分が楽しいと感じている音響が、近隣に住む人たちにとっては迷惑な「騒音」なのかもしれないと考えるようになれば、音に耽溺する態度から一歩脱却して、自分の生活環境をもっと広い視野で考え直す、よいきっかけになるかもしれませんね。
2002/07/23 (火) 00:50
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