2002/07/29(月) 癒し系って卑しい?
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音楽評論家の湯川れい子さんが「和泉流宗家」の問題に関して、「古典芸能の世界で商標登録するなんて考えられない」旨の発言をされておられました。簡潔にして要を得たコメントであると思います。

ところで湯川さんが大変力を入れて支持なさっている癒し系音楽の大御所氏が、「ヒーリングミュージック」と「ミュージックセラピー」を商標登録されているのを、皆さんご存知でしょうか? 正確には大御所氏の主宰するスタジオ名義なのですが、「あんまりだ」「そこまでやるか」というのが正直な感想です。(「音薬」というのもそうらしいですよ。気をつけましょう、同業者諸君・・・)

例えば、「アンビエント・ミュージック」や「チルアウト」の提唱者が商標登録したなんて話はきいたことないですよね。新興の芸術創作の場合、できるだけ多くの人たちが参加して、そこで切磋琢磨しあってジャンルの質を向上させるのが本筋だと思うのです。でも、この方のおやりになっていることは、なんだか排他的独占欲むき出しのエゴイズムのなせる業って感じで、まったく感心できません。

私は別に「癒し系」と呼ばれる音楽を作ろうと思って作曲しているのではないのですが、時折それっぽい感じの曲ができてしまうことがあります。はっきり言って都市ノイズ的な、工事現場や雑踏の音に拮抗できるような音楽作りを目指しています。しかし、都市環境のまっただ中でふと出会うことのできる心安らげるような音は大好きで、そのような要素も自分の音楽の中に混ぜ合わせたりもします。

ここ数年「癒し系音楽」がブームとなって、それ風の音楽を作らないかというお誘いも受けたこともありますが、すべてお断りしています。その際、かの商標登録の話を必ずしますが、そうすると皆さん一様に退いちゃうんですよね。「癒し系は卑しい」なんて陰口をたたかれるようになった昨今、かの粗製濫造の大御所氏には軌道修正をお願いしたいものです。
2002/07/30 (火) 12:25

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