家から少し離れた川岸の道路で、ぎりぎり車一台通れるかという幅なのに、街道と街道をつなぐ抜け道になっている区間があります。早朝から車の通行量が多いので、危なくて散歩どころではありません。道の下の川原が広くて草むらが手入れされていて、気持ちよさそうなので、そこをゆっくり歩いてみたいと思っているのですが、危険すぎてなかなかそうすることができませんでした。
今日の昼間、その道の入口前を通りかかると、車両通行止めの看板が出ていました。毎週日曜日の朝9時から夕方5時までの間だけ、そのようにしているのに初めて気付きました。
念願かなって初めて通るその道の景色は素晴らしいものでした。いつもは向かい岸から様子をうかがうしかなかった川原も、広々としているのにゴミ一つ落ちていなくて、川面を眺めながらとても清々しい気持ちになりました。
川原の涼しい空気を満喫した後、道に戻って歩いてみると、路上でバーベキューやっている人たちがいました。こんな所でこんなことするか?、といささか不審に思って近づいてみると、二十歳過ぎの若い人から御歳を召した年配の方まで十数人の男性がビールを飲みながら談笑していました。
「ねえ、ちょっと寄っていかない?」と声をかけられて一瞬ドキッとしましたが、親しげに語りかけてくる口調に乗せられて寄り道させていただくことにしました。バーベキューが私に寄っていけよ囁いたもので・・・
「皆さん、なんだか楽しそうですね」
「いや、川原掃除した後は、天気よければいつも、こんな感じでやってるんだよ・・・・・・」
「なるほど、皆さんが川原掃除されているのですか」
「うん、だからこの辺だけ他のところよりきれいだろう?」
「へえ、ここを通るのは初めてなんですが、雑草を手入れされているのも皆さんなんですか?」
「ああ、そうなんだよな。この時期けっこう大変なんだ・・・」
まあ、一杯やりなさいという誘いにのって紙コップに入ったビールをいただきました。この人たちは近くのアパートの人たちを中心にした町内会の人たちで、毎週日曜日の朝、川原の清掃をなさっているのでした。
「この道いつも車で混んでますよね」
「そうなんだよね。ここの川原、子供が遊ぶにはもってこいの場所なんだけど、車が危なくてねえ・・・」
そうそうと何人かがうなずきました。
「それで市役所と警察に何年もかけあって、日曜の昼間だけ車を通行止めにしてもらったのさ。掃除するのは、そのお礼みたいなものかな」
話は花火のことに移りました。川原で花火するのは結構なんだけど、後片付けしない人が多くって、とぼやいていました。夜中、音がうるさいのは我慢できるけど、火の始末が心配だとも。
「いや、ここじゃないけど、この辺りの川原の火事って多いものでね」
「それで雑草を刈り取ったりなさっているのですか?」
「そうそう。前の年の枯れ草ってのが曲者でね・・・」
この人たちの、川原をきれいにしていこうという地道な努力には、大変心うたれました。自分達の生活環境を少しでも快適なものにしようと、自ら努力していく姿勢には学ぶべき点が大いにあります。掃除に参加できるかはわかりませんが、散歩のついでにゴミを拾うぐらいのことならやりましょうと約束して、この気持ちのよいバーベキューパーティを後にしました。
2002/08/04 (日) 20:28
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