サッシの机

寒い日、ねずみ色のサッシの机に寝そべっていて、眠くて意識が朦朧としていく中で思い付きました。何故こんなにあごが冷たく感じるんだ。冷たく感じるって何だ。 私の顎が持っている熱をサッシという金属が奪っていっているんだ。それを優秀なる我が脳のセンサーが嗅ぎ付けて「冷たい」的信号を発しているんだ。よくできてるなあヒトって・・・なんて今更どうでもよくて、今考えたいのは「サッシの机ってなんでこんなに冷たいか」「触って冷たいものと冷たくないものの違いってなんだ」。 分子という小さいものの単位で何が起きているか考えてみよう。
整然と分子がぴっちり並んだ金属表面に皮膚というタンパク質が接していて、タンパク質が持っている熱エネルギーを吸い取っていく。分子をボールと棒のイメージで想像した。ぴっちりと詰まっている金属は密度が高い。だから熱の受け取り先はいっぱいあって、そもそも顎に接してる分子もたくさんあるだろうから短時間で熱を吸い上げてく。「ぴっちり並んでるから、サッシは冷たいんだ」と考えた。 検証してみよう。触って冷たくないものといえば発泡スチロール。分子構造はすっごくバラバラで、空気をぼこぼこ吹きかけながら液体から固体に固めるから分子の密度はすっごく低いはず。例のボールと棒で想像してみると空気のためのスペースがたくさんあって、発泡スチロール分子は細く網目状に長く大きく手をつないでいるイメージがある。ああなるほど、これじゃあなかなか熱は吸い取れない。そもそも顎(指でもいいんだけど)にくっついてる分子だってちょっとしかないんだから。 などなどと本当に考えながら、カマクラが良い断熱材になるのは空気をいっぱい含んでいるからだったな・・・などなどと考え合わせつつ、幸せに眠りに落ちていった。