モンスターNO.−01「北陸熱帯夜」
(ハヤイ隊員報告)
みなさんは「北陸の夏」と聞いてどんなイメージをお持ちになるだろうか?
無知なワタシは「北陸」と聞いただけで「きっと夏は涼しくて、湿度も低くて…」という
イメージをもっていた。
そう「南アルプス天然水」のCMの世界である。
というわけで、先日出張で富山へ行ってきたのです。
「南アルプスちゃうやん!」というツッこみは、この際聞き流しておく…。
スーツ姿の野郎3名(その1:私。その2:後輩のKくん。25歳。生まれついての
ラテン系&肉体派。その3:先輩のAさん。33歳。かつてサッカーで全日本のユース代表に
選ばれた、その影は今は全く見ることはできないダルマような体系の寡黙なお方)が、
JR富山駅に降り立つ。その瞬間、3人はこうつぶやいた。
「と、とっ、溶けるう〜…」
富山はその日、最高気温38.6度をマークしたという。フェーン現象というヤツか。
これまた強い日差しに、早くもKO寸前の三人は重い足を引き摺りながら歩き始めた…。
熱射地獄を訪問先から訪問先へ。はるかかなたに望む立山連峰を眺めつつの、ハードスケジュールは続いた。
比較的近いエリアの中での移動が続いた為、タクシーを使うワケにもいかず、猛暑の中を歩くハメに…。
ようやくすべての日程を終え、ホテルにチェックインしたのが、やっと日も沈み始めた19:00。
部屋で浴びたシャワーは、これまでに無いほどキモチよかった。立山から流れくる水を使った
ぜいたくなシャワーだ。
そして郷土料理屋に出向き、早速ビール。やっと落ち着いた
ところへ、後輩のKくんがこう切り出してきた。
K君「さ、ハヤイさん。この後どうしましょ?」
ハヤイ「ん?この後って…、メシ食った後?」
K君「そうっス!」
ハヤイ「ああ、今日は疲れたし、脚も…」
K君「出張のアフター5といえば、オトコの悦楽たぁぁぃんむっ!!!」
ハヤイ「おっ…、おい声デカイっちゅうねん…」
K君「ハヤイさぁ〜ん、エエとこいきましょうよお〜」
ハヤイ「ん〜…せやけど今日はさすがに…」
K君「何でですかあ〜?このクソ暑い中、出張でみんな頑張ったんですからぁ〜。自分へのご・ほ・う・びっ!ってことで…」
ハヤイ「K君は独身やからエエけどやな、俺やAさんは家庭が…」
Aさん「(急にボソっと)みんなが行くなら俺はエエよ」
ハヤイ「…(絶句)…、」
K君「ほらぁ〜、ハヤイさんだけッスよ。ヘタレてんのは」
夜の探検隊結成の瞬間だった
とりあえず、郷土料理の味をゆっくり味わう間も無く(「ます寿司」、おいしかった・・・)
再び夜の街へと繰り出した3人。ワタシは後輩Kくんの異様なテンションに気が気ではなかった。
ハヤイ「しかし、誰も土地カン無いのに夜の楽しいお店なんて・・・」
K君「大丈夫っす!ロケハン済ですから!」
ハヤイ「ろっ、ロケハンってお前、いつの間に・・・」
K君「いや、さっきチェックインしたあとに・・・」
ハヤイ「え゛!?あの間外にいってたの?」
おそるべしK。この男は体力は尽きても性欲は尽きないだろう・・・。
K君「いや、あのあたり一帯がそういうお店ばっかりなんですよ」
なるほど。彼が指し示したエリアに足を踏み入れると、ほんとにポ○引きの皆様から声をかけられた・・・。
ハヤイ「んで、どうする? どこの店入んの?」
K君「今日、街のあっちこっちで立て看(板)みかけたのが、このお店なんですけどね」
とある店の前で歩を止めた3人。そこにはこんな看板が出ていた。
「ハッスルキャバレー ○○イ 6号店」
(つづく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜これまでのあらすじ〜
昨夏、フェーン現象で最高気温が35.6度を記録した富山に降り立っ
たハヤイ。もちろん出張で、生まれついてのラテン系肉体派の後輩Kくん
(25歳。独身。マッチョボディの持ち主)と、非常に無口な先輩のY
さん(34歳。2児の父。10年以上前から痛風に悩む)と、溶けそう
なほどアツイ富山を歩き、どっと疲れて晩メシを食っていたところ、K
くんの市場調査により富山市唯一の風俗街を発見。とりあえず「この店
は街のいたるところに立て看がでてました」(Kくん談)という店に行
ってみると・・・
その店は非常にニギニギしい看板で、こう書かれていた。
ハッスルキャバレー ○パ○6号店
ハヤイ「は、ハッスルキャバレーってオマエ、この平成の世に・・・」
K君「え?ダメっすか?なんかここの系列って9号店まであるらしいん
ですよ」
ハヤイ「どっからそんな情報仕入れてん」
K君「いや、立て看に書いてたんで。まあ、そこまで手広くやってる店
なら、ボられることはないかなと・・・」
ハヤイ「別の不安がよぎるわ」
K君「もっとスッキリ抜ける方がイイですか?」
ハヤイ「あ、アホ言え・・・」
Y氏「・・・、いつもハードやな。ハヤイは・・・」
そんなこんなしているうちに、店からポン引き登場。1時間5,000
円でビール飲み放題らしい。ま、とりあえず入ろうかってんで店内突入。
人気店らしく店内は満員。2人がけのソファが学校形式で3列ずらっと
並び、そこにオトコとおねえさんが並んで座ってエエことする、という
ことになっているらしい。おねえさん達はみな下着。男性にまたがって
(ダッコされてる状態)奮闘中である。ワタシとKくんは店内正面向か
って前から2列目のところにひとつ席を隔てた並びに座った。Yさんは
ずーっと後ろの席である。
とりあえずビールを頼むが、出てきたのはマグナムドライ(もろ缶で)。
ちょっと泣きそうになった。飲みながら女の子の到着を待っていると、K
くんとこにはもう女の子が。遠目でしかも暗闇なのでハッキリ見えないが、
なかなか細身でかわいらしい感じの子がついたようだ。今思うと、中澤裕
子に似ていたと言っても過言ではないかもしれない。
「こんばんわ〜いらっしゃいませ〜」
僕に声がかかった。見るとそこにはダイナマイトな胸とダイナマイトな
腕とダイマナイトな脚とダイナマイトで発破終了済みな顔を従えた女性
が現れた。この人がどうやら俺の富山の熱い夜をエスコートしてくれる
女性、ということらしい。この瞬間。俺の中での富山の好感度は、泉ピ
ン子並みに暴落した。
このダイナマイト関西なオンナ。いきなり俺の膝の上にのっかってきた
のである。「やめろ!俺はカニをいじめてカキをぶつけた覚えはない!
やめろおおお!ウスにのっかられる覚えはないぞおおおお!!!!」と
思ったが、もう問答無用。上にのっかり、ちゅうやら「ほれ、チチ揉め」
といわんばかりのサービスをはじめた。
日中の暑さで汗が絞り出尽くしたはずのカラダから、どんどんアセがで
てくる。
D・関西「あれ?冷房効いてない?あつい?」
「ワレが重すぎるから油汗かいとんじゃ!」
と、思ったものの、紳士かつヘタレなハヤイはそんなことは言わず、
ハヤイ「う、うん・・・ちょっとコーフンしてんのかなぁ・・・」
このときほど自分のヘタレぶりを恨んだことはなかった。
(つづく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
D・関西「あらあん・・・、こういう店久しぶりなのぉ・・・?それじゃちょっとサービスしちゃおっかなあ・・・」
「う、ウソです。ハヤイウソをついておりました。た、頼むからそれ以上
のしかかるなぁあああああ!!!く、くるちぃ〜!・・・」
と、思っていても言えないのがヘタレのつらいところ。と、言うかこの
オンナがどんどん体重をかけてくるのでマジで喋れないのが現状であっ
た。
そうこうしているウチにこのオンナ。なんと俺のコカンをまさぐりはじ
めた。
ただえさえオンナのフトモモに圧迫されて痛かった俺のきむたまとフト
モモの間に、強引に手を入れようとするのである。
「もうだめだ・・・、男・ハヤイ富山に死す」と思ったその瞬間、
店員「さぁあああああ〜ポ○○自慢のハッスルゥゥゥ〜タアァァァインムゥ〜!!!お客様ぁどちら様もぉ〜ハッスルぅ〜ハアッスルゥ〜!!!」
そう。「競馬パブ」のモトネタはここにあります。
店員がそう叫んだかと思うと、店内には郷ひろみの「誘われてフラメン
コ」が大音量で流れ始めた。かと思うと、今度は店内のおねえちゃんた
ちがやにわに立ち上がり、ソファの上に立って踊り始めたのである。ち
ょうどソファに座っているオトコの股間のあたりに片方の足を入れ、も
う片方の足を外に。つまり、ちょうど座っているオトコの目の前におね
えちゃんのコカンが来る、という仕組みで、オトコが目の前のコカンに
ちょっかい出す。という仕組みがこの店の「ハッスルタイム」らしいの
だ。
20席くらいある小さいソファの上に一斉におねえちゃんたちが立ち上
がりだるそうに踊る様は、今考えても充分異様だったが、とりあえず重
みから開放されて放心状態でウガンダのように身軽に踊るD・関西を見
ていた。
ふと我に帰り「いかん。このままでは死ぬ」と冷静に判断したハヤイ。K
君の方に向かって「アカン。もうダメ。ハヤイギブです」と信号を送り続
けたのだが、郷ひろみの「♪アンアンアアアアンアア〜ア〜」がやぁか
ましいのと、K君自信がおねえさんのコカンに夢中であるのとで「炎の
風俗ブロックサイン」は彼に届かない・・・。
そうこうしているうちに、ハッスルタイム終了。再び関西はのしかかっ
てきた。
(次号、感動の完結編を待て)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
再び圧し掛かってきた関西。ハヤイは圧死寸前である。そうこうしている
うちにようやく時間が来たようだ。
店員「お客様。そろそろお時間なのですが、いかがいたしましょうか
?」
「いかがするも何も、とりあえずこのウスをどけてくれ」と思ったのだ
がそんなことは口にしない、紳士かつヘタレなハヤイ。
関西「ねぇ〜もうちょっといいことしましょうよぉ〜」
とにかくさっさと立ち上がって帰りたいところであったが、関西の妙な
圧力と言葉のプレッシャーに「帰る」と言えない、とことんヘタレ野郎
ハヤイ。
ハヤイ「・・・、ああ、後ろのツレに任せるよ。」
バカバカバカ!ハヤイのチキン野郎!
とにかく。すべてをYさんに託すことにした。この人は普段無口で「V
Pはハードコアな風俗でしか納得しない」とか言うのだが、かく言うこ
の人こそ真のオスケベさん。この程度の風俗では納得いかず、「次行こ
う」となると考えたのだ。
店員、程なく後ろへ。(ハヤイは関西に乗られている為、後ろを振り返る
ことができず)すると暫くして後ろから戻ってきた店員は、Kくんのと
ころへ行き、そして俺のところへ戻ってきてこう言った。
店員「お連れ様から伝言です。『無論延長!。富山ダイスキっ!!!』とのことですが・・・」
悪夢のような1時間がまた続くことになったのであった・・・
それからはフトモモによる圧迫と、まさぐってくる手からなんとか己の
きむたまを守り、潰されそうになるカラダもなんとか楽な体制をみつけ
て、呼吸法も覚えた。こんな学習をする為にココに来たわけではないが。
のこり30分となったときには、相変わらずカワイイ子とエエことしつ
づけるKくんにメンチを切り続ける余裕もできた。
そして延長時間もようやく、ようやく終了。Kくんと俺が店を出ようと
したとき、何故かYさんの姿が消えていた。
K君「富山さぁいこーっ!!!」
ハヤイ「オマエはエエわいな!わしゃサイテーや!!!」
K君「あれ?ハヤイさんとこに付いた娘、気に入ってたんじゃないんです
か?」
ハヤイ「そんなワケあるかいっ!だ、だいたいオマエ延長聞かれたとき『
富山サイコーっ!』って・・・」
K君「確かに言いましたよ。『富山サイコーっ!でも、延長は先輩方に
お任せします』って・・・」
ハヤイ「・・・、あ、あの店員・・・くわせやがった・・・」
K君「いやあ、ボクについてくれたオンナの子のケータイ番号まで教え
てもらいましたよ。なんだか、この富山の夜の街並みが、不思議
と輝いて見えるなぁ・・・」
ハヤイ「・・・・・、」
K君「ところで、Yさんどこ行ったんでしょうねぇ・・・」
ハヤイ「あ・・・、そうや。どこ行ったんやろ・・・?」
Yさんのケータイに電話。すると、Yさんはもうホテルに戻っていたの
だ。とりあえずYさんの部屋に向かう。
K君「どうしたんですかぁ?Yさん。何にも言わないで先帰っちゃうな
んて・・・」
Y氏「・・・・・、」
ハヤイ「あ、わかった。よりハードな方行ってたんでしょ?」
Y氏「・・・、だってよう、あの店。忙しいのは判るんだけど、1時間
誰もオンナの子がつかなくって、やっと店員が来て言った最初の
一言が『お時間ですけど、延長しますか?』だぜ。アタマきたか
らさ。帰っちゃった」
K君「え゛?マジっすか?」
Y氏「コックリ(無言でうなずく)」
ハヤイ「そら暴れないとダメですよ!僕やKくんなら暴れてますよ」
Y氏「いやぁ、20代のころなら暴れてたけどさ。あんまりそこでうる
さく言うのも、なんか物欲しげでイヤやんか?別にあそこはKと
ハヤイの付き合いで行っただけやし、俺もそこまで欲望モードじゃ
なかったし・・・」
そういいながらビールを取りに立ち上がったYさんのジーンズの後ろポ
ケットには、デリヘルのチラシが2枚刺さっていた。
完
危険度:★★★☆☆