モンスターNO.−02「西中島マンション」

(MAT隊長報告)






あたし、実は過程重視派なんです。

ビデオなんかでも、ツレからすごく評判の裏を借りてきても、
始まった瞬間からずっぽしずっぽしで、そこにタイトルが
後から入ったりするのは、「それはないだろうよぉ〜」
と、興味半減してしまって。
一番見たいのはソレ、で間違いないんだけど、もっとこうさぁ、
なんつうか、「こんな娘がこんなコトを・・あららココまで・・・
え?いいの〜?いやこっちが照れるわぁ」
みたいなのがいいんですよ。
だから、理想のAVは、初めが宇宙企画、中がダイヤモンド、
そして終いが、う〜んなんつったっけ、変態専用のレーヴェル・・・
ま、いいか、そんなかんじなワケです、はい。


で、イメクラってもんがこの世に流行りだした当初から、
「オイラのための風俗がとうとう出現したぁ!よくやった!」

と小躍りして、アヤシイ仲間の某「土浦の兄貴」と何遍かそれらしいところ
に行ってみたんだけど・・・
でも、イメクラって書いてあるのにやることはヘルスとおんなじで・・・。

女の子が入ってきたとき普通のワンピースとか着ているから、
おかしいな、とか思うんだけど、そこは某氏に負けず劣らずヘタレの
ワタクシ、
「はじめましてぇ〜、キヨミですぅ〜」とか言われちゃうと
「お、おう、キヨミちゃん、愚息ともどもよろしくね〜。」
などと爽やかに答えてしまう、この悲しい性。

終わってから靴下を履く段階くらいになってようやく
「ねぇ、ここってイメクラじゃないの?」
って聞くと、
「一応そういうことにはなってるけど・・。あ、それが良かったの?
言ってくれれば衣装あったのに〜」
てな顛末になるわけです。

でも、最近わかったことだけど、ヘルスってのはなかなか新規に認可が
下りないらしくて、届出ですんでしまうらしいイメクラとして登録する
ケースが多いとか。
つまりは、申告して衣装を出すような店は、オイラの求めているイメクラ
とは違うわけです。

そうこうしているうちに、ホンモノのイメクラに出会わないまま何年か
過ぎたある日、ついに機会が巡ってきたのであります。

5年前、組合の全国大会かなんかがあって、土浦より、20歳ソコソコの
入社したての素朴な青年が大阪にやってきたのです。
(土浦の兄貴とはもちろん別人)
仮に、彼のことは「土浦弟」、としときます。
こいつとは何回かいっしょに飲んだことがあって、その度に
「大阪にいったら、ぜひ大阪の最先端風俗に連れていってくださいよぉ〜」
と言われていたので、この機会に約束を果たすことにしました。
どんなところがいいか事情聴取していると、
「やっぱり、やるだけじゃなくて、ドラマチックつうか、そういうのがいいっすよねぇ。」
などと嬉しいことをおっしゃる。
今日こそ、本当のイメクラだ!

昼で終わった組合の総会後、そいつを連れてうちに帰り、もちろん買ってきた
ダイスポの広告欄を広げ、あーでもないこーでもない、と2時間ほどかけて
第三候補まで店をリストアップしたのであった。

おっと、今日はここまで。店に入る前でこんなにスペース使ってしまった・・。
これでおもろくなけりゃ、ブーイングだなぁ。
前もっていっときますが、まったくのノンフィクションのため、
この話はオチがないです。悪しからず。

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遅れ馳せながら、わくわくイメクラ初体験、中編を行きます。

土浦弟とリストアップした3店はいずれも西中島。
いまじゃ、昼も夜も、へたすりゃ休日もうろついてる、一番身近で一番肩の凝らない街。

当時はもちろんそんなことは思わず、出張族がみなスッキリ♪あんたも好きねぇイヤおまえ
こそ、ってな楽しいトコロと思い込んでたが、まさかそのスッキリタウンで働くことに
なろうとは・・・。


この日の前、さんざ酔った後に高い金払ってヘルスへ行って、結局最後の最後がキメられん、
アタマの中はじうぶんえちモードなのに・・・ってことがあったばかりだったから、その日
は土浦弟をつかまえて、「飲んだらいかぬ、行くなら飲むな」とやけに説得力のある口調で
言い聞かせ、晩メシも王将で生中1杯とヤングセットにとどめて、勇躍西中島に乗り込んだ
のである。

駅前の公衆電話を1台確保し、千切って持ってきたダイスポの広告を見ながら第一候補に
電話してみると、2時間待ちとのことであえなく玉砕。

嫌な予感がしたけど、土浦弟の祈るような眼差しが効いたのか、2軒目は20分待ちで
行けるという。だが電話の男は、チサンホテルのロビーからもう一度電話をくれ、ともいう。
これはもしかしたらホテトルならぬホテイメか?!と疑問を抱きつつ、言われたとおり
移動してから再度電話すると、ホテルを出て曲がるとすぐマンションがあるから、
そこに来て、テンキーで303を呼び出してくれ、と。

「なんだマンイメか、それにしても言いにくいな、いっそのことイメマンのほうがやらしく
ていいな、だろ土浦弟よ!]

思いのほか厳重なセキュリティに期待と不安が入り交じり、それを打ち消すかのように
無理に軽口を叩きつつ着いた建物は、西中島では珍しい高級マンション。

さっそく言われたとおりにテンキーを押し、マイクに向かって
「あのぉ、さっきチサンから電話した2人なんですけどー」と小声で話しかけると、
ごつい自動ドアが突然「ガーッ」と開いた。

隊長・土浦弟「おぉ・・・」

これ、少々高級なマンションなら珍しくもなんともないことなんだけど、この時はなんだか
秘密基地に入っていくような、変な緊張感に包まれていて、当たり前のことが当たり前に
受け止められなくなっていたようで(^^;。

で、エレベーターで上がって、303の前に立つと、表札には、

「GOLF&COFFEE プ●ス1」との無理のある組み合わせのニセ看板が。

部屋に入って、まず土浦弟と並んで説明を受ける。
60分16000円、初回のみ入会費2000円、写真指名料込み。本番厳禁。
新聞に書いてあったとおりだったから、ちょっとホッとした。

次に写真指名だが、今からOKなのは2人。二枚のポラロイド写真を渡される。

一枚目、ちょっとキツい顔だが、茶パツスレンダーで、まぁまぁ美人。
二枚目、・・・・・。

・・・色白、ぽっちゃり系ではあるのだが、顔は・・・しのざき美知。

困った・・・。
茶パツにいきたい、というか茶パツの方でなければならないのは明らかなのだが、
連れていっちゃる!といった手前、ここで先輩風を吹かせるのはいかがなものであろうか。

若干のちがいであれば素直に選択権を土浦弟に譲るところだが、よりによって2枚のカード
がクイーンとジョーカー、これをオープンにして相手に引かせる、先輩がそこまでしなくては
ならないのか?

いや、まてよ、土浦弟も結構いいやつだから、ここは先輩を立ててくれるかもしれぬ。

隊長「・・・・・・・・いいよ、好きな方選びなよ。今日はお前がお客さんな・・・・
土浦弟「じゃあこっち!」
隊長「・・んだ、か、ら・・。」

彼には一瞬の迷いも感じられなかった・・・。
そうして、オイラの手もとには「まことちゃん」なる名のジョーカーが残った。

唯一の救いは、ポラロイドに書いてあった、「93cm・E」なるメモ書き。
いざとなったら、目ぇつぶりゃすむこった。

で、ここからがイメクラの本筋になるわけだが、次にA4のパスケースを渡され、
説明を受けたのが、お待ちかねのコース分け♪。

◇ 女教師と受験生コース ★★★
◇ 生活指導主任と女子高生コース ★★★
◇ 医者と新米看護婦コース ★★★★
◇ 看護婦と患者コース ★★★
◇ 部長と新人OLコース ★★★★
◇ 痴漢コース(OL・女子高生) ★★★
◇ 夜這いコース ★★★

などと書いてある。星の数をみると、医者とか部長が人気らしい。係長あたりが好んで
選択しそうなコースだな。

土浦弟に、「どれにすんの?」と聞いてみても「い、いやぁ〜」とか言ってばかり。

たしかに、どれも魅力的ではあるのだが、オイラの心はすでに決まっていた。

隊長「せ、生活指導主任のを・・・」

小さな声で告白した。
土浦弟「じゃ、僕もそれでいいです」

なにがそれでいい、だ。コイツ、とことん汚ねえヤツ・・・。

土浦弟の選んだコはすぐにOKらしく、待合室に一人残された。
その後、待ち時間の間に小冊子を渡される。それに目を通してみると・・・。

なんじゃコリャ。
後悔がアタマを駆け巡った。今日、そしてココだけは素面で来るべきではなかった、と。

どうしようか・・・と思ってるうちに、受付の男から
「まことちゃんご指名の方〜」と声がかかってしまった。
この時を待ってたのに、なんでこんなに・・・。

次号をまて。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「そしたら、605号室に行ってください。」

まるで一昔前の安ホテルのような、緑色で透明の四角柱が付いたキーを店員から
受け取る。
そう、ここ303号室は受付および待合室のみの役割。他に何部屋かワンルーム
マンションを借りていて、そこで女の子が待っている、というシステムらしい。

303を出てエレベータに乗り、6階へ。住民に遭わなかったのはせめてもの救い。
四角柱のプラスチックに書かれた605号室の前へ立つ。

ここで、待合室にで手に取った小冊子の最後のページにあった一句を改めて思い出す。


・・・・・鍵をまわしてドアを開けた瞬間から、全ては始まります・・・・・


いきなり始まっちゃうのかぁ、う〜ん、どうしたもんだろうか・・・。
モジモジしてても埒あかないんで、鍵を廻してドアを、開けた。


「いらっしゃ〜い、まことで〜す。私このコース初めてなんですぅ。慣れてないけど
よろしくおねがいしまぁ〜す」

あれ?

これって、ごくごく普通の流れじゃないか。気負って損した。
それに、こういうところでは本当に珍しいことだと思うけど、実物のまことちゃん
は、写真よりもよっぽどいい、ていうかしのざきとは全くの、別人。
ムチャクチャかわいいってんでもないのだろうけど、スタートがマイナス100ポイント
だっただけに、思いっきりトクした気分。

なんだぁ、これってまた「結局ヘルス」パターンなんか、とも思ったけれど、よくよく
見ると、ちゃんとセーラー服を身に付けていらっしゃる。どうなんかな・・・。

部屋に入って、フローリングにぽつねんと置かれたベッドに、ならんで腰掛ける。

「コース説明は読んでこられました?あれでいいですね。」

き、きたっ。
「あ、あぁ。」
中途半端ながらも返事をすると、

「じゃあ、玄関から歩いてきて。そっからはじめ、ね。」

私はいわれるままに、さっき入ってきた入り口の方に戻り、軽く深呼吸したのち
ゆっくりと部屋に向かって歩いていった。

まことちゃんは、ベットの横にあるパイプ椅子に、うなだれて座っている。

そして、まことちゃんの側まで歩み寄ったその時、意を決してこう言った。



「ごめんな、職員会議が長引いちゃって。」


・・・ここからはさすがに実況するのは辛いので、待合室で読んだ小冊子に書いてあった
内容を再現します・・・。


◆アドリブの苦手な方へ(生活指導主任と女子高生コース編)◆

設定:最近素行が悪くなった生徒を準備室に呼んで待たせてある状況

教師「ごめんな、職員会議が長引いちゃって」
生徒「いえ。」(つっけんどんに)
(教師、着席する)
教師「おまえ、最近どうしたんだ?遅刻はするわ、無断欠席するわ。素直だった
○○らしくないぞ。なんかあったのか?先生に話してみろ」
生徒(横を向いて)「別に。」
教師(クンクン鼻をならす)「ん?あれ?なんかタバコ臭いぞ。おまえ、吸っただろう!」
生徒「吸ってま・せ・ん。」
教師「嘘つくな!先生にはちゃんと分かるんだ。ほれ、どこに持っている?出してみろ!」
生徒「持ってま・せ・ん。」
教師「さてはどっかに隠してるな、どこだ?ココか?ココか?ココかぁ!?」
(制服のアチコチに手を突っ込みながら)


こんなのさ、・・・・

酔っ払ってなくて出来るかっつーの!

いや、一応上の通りやったけどもさ・・・途中で笑っちゃったよ。
まことちゃんも思いっきり笑ってたが。

後で聞いた話だけど、お客のなかには自分で台本作って持ってきて、始めの3分
くらいの間に女の子に暗記させる奴なんかもいるらしい。
ちょっと間違えたり、気をきかせてアドリブ入れたりすると激怒するらしい・・・コワすぎ。

え?アンタも十分コワい?そそうですよねぇ。あんまり公衆の面前に出すのは恥ずかしい
というかなんつーかのネタでしたねぇ。(汗)

えっと、一応、これにて完結とさせていただきますぅ。お粗末さまでした。





危険度:★☆☆☆☆