モンスターNO.−16「入隊希望レポート」
(ケッペキン隊員報告)
初めまして。MAT入隊希望者です。
とは言うものの、私はMA経験が1度しか無いので、許可していただけるか不安です。
ともかく、このたった1度の経験を、なんとか思い出しながらレポートをしてみたいと思いますので、
入隊の許可をどうぞよろしくお願い致します。
あ、ネットでは「しめる」というHNを使っているんですが、恥ずかしいので、
ここではケッペキン隊員ということにしておいてください。
フルネームは、ロバート・ケッペキンです。そんなことはどうでもいいか・・・
駐屯地は兵庫県ですので、合わせてよろしくお願い致します。
なんだか前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ本題に移りたいと思います。
あれはもう、1年半くらいは前のことでしょうか。
私の家の近くに、今はもうエリート候補生でもあられるモロダシ隊員が住んでいまして、
ちょくちょく家に遊びに行ったりはしていたんですが、
その日はたまたま、東京から共通の友人が遊びに来ていて、
このまま3人でどっかに遊びに行こうって話になったんです。
その友人というのがまた借金大魔王でして、ウン百万を金融会社から借りているもんで、
「金無い〜」と拒否していたのですが、モロダシ隊員がいつもの非情な口調で、
「そんなんカードあるんやったら、はよATMでおろしてこいや。」と言い放ったもんですから、
10歳近くも年下である私や友人は、逆らうこともできずに、言われるがままにおろしたんです。ハイ。
行き先は三宮ということにあいなりまして、いや、それを言い出したのは私なんですけどね。
大阪ではよく遊ぶから、たまには友人に神戸で遊んでもらおうと思ったわけですよ。
それで三宮に着いて、駐車場に車を入れて、とりあえず飯でもってことで探したら、
アジア料理の有名なチェーン店にでくわしまして、いや、当時は有名とは知らなかったんですけどね。
それで面白そうだと思って入ったら、男3人組にもかかわらず、薄暗い個室に入れられましてね。
どれくらい薄暗いかと申しますと、メニューさえ読めないくらい薄暗いんですよ。
それでモロダシ隊員がライターを擦って、やっとメニューを読んだんです。
ええ、もちろん美味しかったですよ。その後も個人的に数回行った程ですから。相当です。
ここからが重要なんですけども、その後、友人が溜まってるのを、どこで発散させるかという話になりましてね。
いや、私も後で彼を家に泊めることになっていたもんですから、
家でされるよりは、外でスッキリしておいてもらおうと思いましてね。それで協力的に店を探したんです。
食事をした店からまっすぐ北上しますと、そっち系ではちょっと有名な通りがありまして、
こちらも男3人組ですから、呼び込みがかかるわけですよ。
ところがもう、年末だったか年始だったか忘れましたけどね、思ったより閉まってる店が多いんです。
それで限られたお店から選ぶ事になってしまったわけですが、唯一いい感じの呼び込みがありましてね。
いい感じというのは、明るい雰囲気の店と、若者の爽やかな呼び込みが一体となって、
初めて奏でるハーモニーのようなもので、おっさん臭さや、怪しげな感じが無いんですよね。
それでも一旦は通り過ぎたんですけどね。先には何も無さそうだし、ということもあって、戻ったわけです。
モロダシ隊員のレポートにもあったように、入り口からして「おさわり」と明言されてるんですよ。
それで中に入ってみると、待つ部屋がありましてね。2人ほど若者が待ってましたわ。
カーテンの奥は、まるでディスコのような音楽と照明が見え隠れするんですけどね。
なにせ全てが初めての私には、そこにどんな世界が待っているか、想像もつかなかったわけですよ。ハイ。
それよりも何よりも、私が気になっていたことは、「おさわり」ってどの程度可能かってことなんですよね。
服の上からも「おさわり」だし、服の下でも「おさわり」だろうし、ということは、
穴に指入れちゃっても「おさわり」なのかなぁ?などと想像しながら、
いちおうモロダシ隊員に聞いてみたものの、その時モロダシ隊員が何と答えたかすら記憶にないほどで、
というか、答えを聞く前にカーテンの奥からセーラームーンばりのお姉さんが出てきたもんだから、
なんだか笑いがこみ上げてきてしまって、答えを言ってもらってないのかも知れないんだけど。
なんでも40分7500円を前払いせよということで、なけなしの金をサイフから出して払ったわけです。
それで、システムとしましては、最初の10分と最後の10分が同じ子で、後半は「おさわり」有り。
間の20分を10分に分けて2人の別の子が廻ってくるのだそうな。ややこしい。
私はどちらかというと、1人とじっくりがいいな。とか思いつつも、
最初の子(=最後に「おさわり」有り)がやって来たのです。
イスが特急電車のように全て前向きに並んでいるその室内で、私の案内された場所は一番前。
見えるのは壁だけで、友人の様子も、モロダシ隊員の様子も、他の客の様子さえ見えない、
そんな初心者の私のところにやってきたヤンキー風の子がまず言ったことは「飲んでもええ?」ってことでした。
飲まれたらいくら追加されるのか分からず、とまどっていると、「金はかからへんねん。」と言います。
それでもちょっと信用していいものか迷いながら、何度も促されてようやくOKを出しました。
結果的にはこちらの負担は無かったんですけどね。それやったら勝手に飲めやとか思うんですが、
嫌いな人もいるんでしょうね。
さて会話です。まず「何歳に見える?」とか聞かれて、「24くらい?」と答えると、キッと睨まれてしまいました。
「い・・いや。こういう店初めてだから、何歳くらいから働けるか知らなくてさ。」と謝り、
「19かな?」と言い直すと、「そう、当たり。」だって。ま、まんざら嘘でもなさそうなもんだけど。
その後は私がヒットする前の「たまごっち(白)」を持っていたもんだから、
「これ何?」とか聞かれて操作とか説明しているると交代時間。何が面白いのか分からず・・・
中間の時間帯に2人の女の子が入れ替わりで来たんですけどね。覚えているのは一方だけです。
先だったか後だったかも忘れてしまいましたわ。ただ、そっちは「指名」してもいいかなとさえ思いました。
何をするって言っても、「おさわり」できないんじゃ「おはなし」するしか無いわけで、色々お話するんですけど、
家も年も境遇も近いということが分かりましてね。話も盛り上がったわけです。
ただ、その前におきまりの「年齢話」「たまごっち話」をしていたものだから、時間も短く、気が付けば交代時間。
寂しくもその子は去って、最初の子が戻って来たわけですよ。いよいよ「おさわり」ってやつですね。
ところが、初めてなもので、どう仕掛けていったらいいのかも分からず、
とりあえずサービスだから向こうからアプローチしてくれるんだろうかと思ってしまったのが間違いだったんですよ。
最初の会話から、向こうは何を言ってきたと思います?
「ウチの旦那な、コレやねん。」と言って、指を頬に這わすんですよ。
まあ他の人と違って、いろんな話を親身なって聞いてあげてたんだとは思いますよ。心から同情したし。
でもね、それは暗に「さわるな」と言っているのと同じなんですよ。初心者相手なんだから・・・あなた。
結局、「おさわり」どころか肩さえも触れることなく、「おはなし」の時間は終わったわけです。
延長?するわけ無いじゃないですか。途中の子の名前だって覚えてないし。
帰ることに決まったら、横の女の子が外までエスコートしてくれるんですよ。
それも、いかにも「何かあった」かのように急に腕組みなんかしちゃってね。全く。
出ていく途中で、やっと他の客が見えたんですよね。
すごいオヤジが、セーラー服の中まで手を入れて、揉みまくってるんですよ。
そこで初めて、「そうか、こういうところだったのか。」と思ったものの、後の祭りとはこのことですわ。
それで外に出てしばらく待つと、モロダシ隊員も出てきましてね。ホクホク顔で。
「さわったん?」と聞くと、「あたーまえやないか、まさか君ら、さわらなかったん?」と見下されてしまいました。
友人もさわれなかったみたいなこと言ってました。
友人が「余計に溜まった」みたいなことを言うもんだから、慌てて他の店を探すことにしたものの、
時間がもう法律の営業時間ぎりぎりで間に合わず、有名なヘルスを前に諦めたわけです。
それで、さっきはただ「おはなし」で40分7500円もとられちゃったわけだから、
本当に「おはなし」だけの店に行ったほうが楽しいのではないかと思いましてね。
それで、普通の「キャバクラ」を探すことにしたんですよ。ハイ。
ところが看板だけ見て入ってみたところが、さっきの店と全く同じシステムでね。
「これはもうこりごりだよ。」と私も言いまして、そこのボーイさんに普通のキャバクラを紹介してもらったんですよ。
そのボーイさんも親切に紹介してくれましてね。「○○の△△の紹介で」と言ってください。と言うんです。
店を探し当ててその通りに言うと、なんと1時間6000円のところ、5000円でいいことになりました。すごい!
15分くらい待って席が空きまして、中に案内されたわけです。
そこは、さっきの店とは違って、落ち着いた雰囲気でした。あ、言い忘れたかもしれませんが、
私、キャバクラも初めてだったんですよ。いまだにこれが唯一の経験でもありますしね。
最初に案内してくれた女の子は、いまどき風で可愛い女の子だったんですけど、モロダシ隊員が独占してました。
それだけならまだいいんですけどね。モロダシ隊員は、すぐに私たちを馬鹿にするネタをふってきて、
自分だけもてようとするんですよ。「あいつは○○だ。」とか言っちゃって。ひどい話ですよ。
まあ、すぐに指名されたみたいで、その女の子はどこかに行っちゃいましたけどね。
ところが、代わりに来た女の子は、顔がDCTの吉田美和みたいなので、テンションが異常に低いんですよ。
モロダシ隊員はこれが気に入らなかったらしくてね。冷たくあたって、なんと泣かしてしまったんです。本当ですよ!
それでどうなったかというとね。私が必死に慰めて、低いテンションに合わせるハメになったんです。ハイ。
また例の「たまごっち(白)」とかを出してですね。なんとか笑顔を出してもらおうと必死で接待してました。
そうか、こういう店は気をつかうんだなぁと感じました。だからオカマが面白いという人もいますもんね。納得。
それでモロダシ隊員はというと、悪びれた様子もなく、代わりに入った、顔はブサイクだけど、
テンションが高くてちょっとアホそうな、今思えば性格は浜○あ○みに似てる子と楽しんでおりましたわ。
こういう普通のキャバクラでは「おさわり」無しが原則なのですが、
肩を組む程度は、場合によっては「おさわり」にならないらしくて、
いや、つまり「おさわり」の定義のなんたるかの問題ですね。これがまだよく分からないんですよ。
モロダシ隊員に聞いても「適当に」とか言われて、余計に悩んでしまうわけです。
この店に、結構長い時間居ましたね。ハイ。
感想としましては、「抜く」ことを目当てに、しかしそれをできずにダラダラ金と時間を潰す無駄な浪費だと思いました。
いや、私もまだまだ若かったもんですから、究極は「抜く」ことでしかないんですよ。最近はそうでもないですが。
それで、延長するかどうかという話になりましてね。
私と友人は、金がないことも含めて、「帰ろう」と言ったのですが、モロダシ隊員はガンとして聞かなくって。
私はいろんな場合を想定して、サイフからカードとか全部抜いて行ってたんですよ。車の中にね。
でも友人は全部もってきてて、「お前カードあるやろ、出しなさい。」とモロダシ隊員に言われて、出してましたわ。
ところが、その友人のカードは限度額を超えてしまっていたためか、使えなかったんですよ。支払いに。
そこまできて、ようやくモロダシ隊員が自分のカードを出しましてね。それで延長したんです。ハイ。
無論私は例のテンション低い彼女の接待をつづけることになったわけです。
結局、朝方に店を出ましてね。帰りました。
先にも述べたように、まさに金と時間の無駄としか思えなかった経験でした。
でも、しっかり「楽しみ方」を理解していれば、そうでもなかったかもと反省したりもするのです。
そう思えば、このMATの使命は、いかに重要なものであるか思い知らされます。
チーム一丸となってMAに専念し、店のサービスを向上させ、業界に波紋を広げることで、
何百万人の日本、いや、世界中の男性達が救われることか!
この使命感に基づき、私も入隊を決意した次第です。たいした経験も無いですが、どうかよろしくお願い致します。
最後に、借金苦の友人が、この後半年にわたって、
モロダシ隊員から執拗な請求を受けたことは、言うまでもありません。
完
危険度:★★☆☆☆