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98年10月03日-04日★NAKATA tour in Milano

 W杯で一喜一憂してからはや3ヶ月。時は過ぎ、トルシエJapanも始動しました。着実に4年後をめざして進み始めています。ローザンヌで行われた日本代表対ユーゴスラビア戦の時にスイス在住日本人300人を束ねた世話役Chief Uesawa、Dr. Sugiuそして私も果たして中田選手がどうしているのか?気になって仕方がありません。ということで、今回、セリエAインターミラン対ペルージャ観戦をしにミラノに乗り込みました。それぞれご家族連れでの観戦でした。


ミラノでセリエA観戦をしたい方は、↑「Milano Today」をどうぞ。
切符の買い方から行き方まで大変丁寧に書いてあり素晴らしいです。


ミラノ

 ミラノといえば大聖堂(ドォウモ)。その他、最後の晩餐があるセントマリアデレグラツィエ教会、ブレア美術館など見所はあるが、何と言ってもお買いもの。しかし、我が家はお目当ての品が既に売り切れ。かえってミラノのような大都市じゃない方が買い物はし易いのかも・・・
 その他のミラノの私の印象としては、車の運転のひどさ!これまで、ロンドン、パリ、ニース、ベルリン、プラハ、ブリュッセルなど、欧州の大都市を運転したが、ここまで無法は見たこと無い。一番呆れたのは、混み始めると、平気で中央線を越えて対向車線に膨らんでくること。ひどいときには2車線分はみ出して、対向車の通る道はかろうじて1台分。信号待ちの右折(日本の左折の感覚)ですら、センターラインを超えて左対向車線を走ってきて赤のうちに一番前の歩道に入り込んで、青になったら直進を遮って右折したり・・・ まさに、やった者勝ちの世界だ。
サン・シーロ・スタジアム

 来ました。スタジアム。何とも異様な!何も知らなければ巨大な立体駐車場のように見える螺旋スロープ。当然人用のスロープである。この構造のおかげで競技終了後10分で観客8万人が一気に退場することが出来る。表に見えるスプリングのような螺旋は3階客専用。内側のスタジアム本体に見える長い螺旋は2階客用。1階席はそのまま出る。
 かえり際、それを外から見たら、おびただしい人の群が規則正しく、水が流れるように下りていく様が見られ、感動した。
ペルージャ応援団

 機動隊に守られての競技場入場!少ないのにやたらと元気が良い。
チケット

 チームの顔、ロナウドは今日は欠場。残念である。
座席

 席は赤の216ブロック4列目の31番。2階席だ。試合中は雨。風向きによって雨が振り込んできた。あまり良い席とは言えない。同じチケットオフィスで買ったと思われる日本人が結構多くいた。
開始30分前

 開始までにはほぼ埋まる。正面赤の1階席の左コーナーの水色の三角形の席がペルージャ応援席。その他は全てインターミラン。
インターミラン応援団

 W杯の時の応援とは違い、極めて統制が取れた鋭い応援が会場全体にこだまする。
ペルージャ応援団

 日本の旗も3旗見えた。周囲を機動隊で囲まれての応援だ。少ないながらも精一杯応援している。
選手紹介

 正面の電光掲示板に「Nakata」の文字。
開始直前

 発煙筒。いやでも盛り上がる。さあ、試合開始だ!!

Sugiuさんが素晴らしい観戦記を書いてくれました。



Tour report by Dr. Sugiu

皆さん、ボンジュール、ジュネーブSUGIUです。行ってきました、見てきました、NAKATA。
 今回のNAKATAツアーのメンバーは、W杯以来のサッカー3バカトリオ、プラス、ファミリーでした。

 土曜日ミラノに着いて感じたのは、なんと人の多い、そして日本人の多いことよ。ちょうど、春夏コレクションとかショーがあって、ホテルも混んでました。(編集長の力で無理矢理部屋が取れたのです、感謝)
 まず、中心街にあるインターミランのチケットオフィスで、無事チケットをゲット。2階席、ちょうどゴールラインの延長線上くらいでした、一人4500円くらい。良い席はクラブ・メンバー優先だったりするのです。
 これで安心してショッピング、我が家は予定通りのものを買い込んで散財しました。以前に比べて日本人が少なくなっているとのことしたが、どうしてどうして結構いましたよ、我が同胞は。でも、以前はもっといたのか?

 さて、私の目当てはカルチョ(イタリア語でサッカー)です。NAKATAを応援に行くのが目的ですが、今回、ミラノを選んだのは、
1.ジュネーブから近い(車で3時間)
2.相手のインターにはロナルド、バッジョ、サモラーノ、ザネッティ、パリューカ・・・挙げていくときりがないほどスター選手が揃ってる、おっとジョルカエフを忘れていた。
3.サン・シーロ・スタジアム(「世界一美しいスタジアム」と言われる、時に「二十世紀の恥」と評する人もいますが)に入ってみたかった。
4.そして、嫁さん孝行(ショッピング)ができる。
という何とも素晴らしい理由が揃っていたからです。

 日曜は朝から雨が降ったり止んだりでした。一時間前にスタジアムに着くと周囲はインテリスタ(インターのファン)で一杯。チームカラーの青と黒を身にまとったイタリアーノがどんどん巨大なスタジアムに入っていきます。周囲にある屋台で、早速NAKATAのユニフォームをゲット、1600円くらい。インターのサモラーノのユニが欲しかったのですが、嫁の冷たい視線で止めました。「うちに一体何枚その手のユニフォームが転がっていると思ってんの・・・」
 ちょうど、向こうから警官隊に厳重に守られながら大声で行進してくる一群が、これが、ペルージャの応援団です、総勢100人くらい、人数は少ないが元気はいいのです。我々を見ると一斉に「NAKATA!NAKATA!!」と声をかけてくれます、嬉しいではないですか。ペルージャのチームカラーは赤と白なので、ちょうど日本人にはなじみやすく、日の丸の旗を持っている奴もいました。いやが上でも盛り上がる我々、しかし多くのインテリスタは冷ややかに見ています、セリエAで優勝をねらっている名門チームが、ホームで地方チーム、しかも二部(セリエB)上がりのチームごときに・・・という雰囲気です。
 私の予想も、今日は3-0でインテルの勝ち。ひょっと、NAKATAが大活躍してインテルが負けた日には、我々日本人は目の敵にされるかもという不安がないわけではありませんでしたが杞憂でした。でもインテリスタが「NAKATA no Baaka」と口ずさんでました。誰かから日本語を習ったのでしょう。相手からこうしてけなされるのも一流選手の証明です。
 スタジアムにはいると芝生の美しさと雰囲気に圧倒されます。8万5千433人収容のスタジアムは思ったよりも入っており7万くらいの観衆でしょうか。試合直前にはセリエA名物の発煙筒がたかれます、ゴール裏のインテリスタの応援はド迫力でヒートアップ。ペルージャ側は巨大なスタジアムのほんの一角に押し込められ周囲は警官が1mおきに!立って護衛しています。負けずに応援していますが、100人対7万人では・・・

 ちなみにスタンドでも日本人たくさん見かけました、前の席も隣の席も日本から応援に来たという若者達でした。しかし、このスタジアムに入っている人のほとんどは地元インターミランの応援です。イタリアでは中立の立場で見るということはあまりありません、ホームで地元を応援するか、アウエーに乗り込んでいくかです。このあたりJリーグでは感じられないところですが、ここへ来るとはっきりとわかります、ホームの利というものが。特に審判は大変です、微妙な判定が相手チームに有利に吹かれると一斉にブーイングですから・・・

 すでに数日前から報道されていましたが、この試合ロナウドは怪我で欠場、加えてバッジョも欠場、ちょっと残念。それでもインテルのほとんどの選手が各国の代表です。まったく「多国籍軍・オールスターチーム」我が娘は、スタジアムの熱気に目を輝かせて、「ニッポン・チャ・チャ・チャ」と応援をはじめましたが、今日はNAKATAだというと、大きな声で声援を送っていました。
 そしてキック・オフ。試合内容はしばらく互角でしたが徐々にインテルがペースをつかみ、ゴール前中央からジョルカエフがヘッドで落としたボールをサモラーノが彼らしい豪快なボレーでたたき込んで先制。得点後のスタジアムの興奮はとても伝えきれません。ここからはインテルが余裕を持って試合をコントロール。

 NAKATAは前半何回か良いチャンスを作りましたが、ミスも多く、この日はあまりよい出来のようには思いませんでした、特に後半は消えていた。ただし、ペルージャの中では完全に認められているようで、彼に多くの選手がボールを預けてました。序盤、ゴール前シュートを打てるところでパスをしたりした場面があり、私としては一人くらいかわしてシュートに持って行くくらいのチャレンジをして欲しいのですが、まだそこまではというところでしょうか。
 後半にウェスト(ナイジェリア代表)の強烈なシュートをGKがはじいてすかさず詰めたジョルカエフに押し込まれ2-0で、ペルージャは完敗でした。娘は後半からサッカーに飽きてゴソゴソ遊びはじめ、最後には「私はやっぱり青と黒の方が強いから好き!」とインテリスタになってしまいました。

 試合後編集長は早速、ロナウドとNAKATAのユニをゲットしていました。私も、やっぱりサモラーノのユニを買ってしまいました。これについては、ちょっと一言。サモラーノはチリ代表のストライカーで世界でも屈指!のセンターフォワードです。ところがインテルには世界一!のセンターフォワード、ロナウドがいます。昨年は、(センターフォワードとしての)エース・ナンバー9はサモラーノが、ロナウドは(ゲーム・メーカーとしての)エースナンバー10をつけて丸く収まっていました。ところが今年イタリア最高の「ファンタジスタ」ロベルト・バッジョがインテルに加入、当然のように背番号10をつけました、で、ロナウドは9に(彼はブラジル代表でも9です)。こうしてサモラーノははじき出された格好で背番号を今年は『18』にしました。このユニフォームよく見ると1と8の間に小さく+が入っています。1+8=9です。このアイディア、誰が考えたのか知りませんが、サモラーノの意地を見るようで、欲しかったのです、このユニークなユニが。この日は素晴らしい先制点いれましたし、買っちゃいました。

 試合結果は順当なところで、内容的にはむしろ凡戦でしたが、はじめてのセリエAしかもサン・シーロ・スタジアム。いろいろとイタリアのネガティブな面もありましたが、それを補ってあまりあるカルチョ、しかもNAKATAがいる!というわけで、次の試合(観戦ツアー)の計画をねっています。しかし冬のトリノは寒いぞ・・・(文:Sugiu)

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