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98年09月19日-21日★欧州旅行:イタリア、スイス山岳編

9月19日 イタリア(レシェネン湖) −ウンターエンガディン(シュクオル、グァラダ) −サンモリッツ −マロヤ峠 −ティラノスイス国境側泊 5960km(315km)
イタリア(レシェネン湖)
何とうれしいことか!晴れた〜!!これまでの重い雰囲気は一掃され将に秋晴れ!スイスに行く前にイタリア側をちょっと寄り道してみたが素晴らしい光景が目の前に広がった。湖に沈む教会とおぼしき塔が印象的である。
ウンターエンガディン(シュクオル)
ここはエンガディンの谷。スイスの中でも古い村の集落と文化が生き残っていると言われている。静かな村だ。スイスの村に来て思うのは、国の隅々まで村が貧乏くさくないのである。なぜ、こんなにきれいなのか?
ちなみに言っておくがスイスに秘境はない。スイスという国は、自然と闘い自然を征服した国なのだ。日本だったら誰も行かない「隠し田」でもありそうな谷深い場所でさえ、郵便バスが走り、すべて開墾されうしさんやひつじさんがいるのである。スイスの首都ベルン(Bern)とは熊の意味。ベルン州の州旗も火を噴いている熊の絵である。しかし、スイスに熊はいない。なぜなら数十年前に皆殺しされたのだ。エンガディンの家の特徴は、写真のように壁ラインが樽のように曲線になっていること。レンズのゆがみではない。
ウンターエンガディン(グァラダ)
エンガディンの家にはこの様な模様が描かれている。白い塗り壁を引っかいて下地を出す。大変質素で嫌みがない。
サンモリッツ
ここが世界の超高級リゾートの一つサンモリッツである。一度は来てみたかった。手前はサンモリッツ湖。街中は高級ブランド店が目白押しである。田舎を旅した観光客が都会飢えしたときに立ち寄るには良いところかもしれない。しかし、自然を堪能するのが目的であれば、ここは単なる俗世間、中継地である。しかし、一歩外にでれば自然がいっぱいだ。例えばサンモリッツからシルヴァプラナ、マロヤ峠までの道は絶景であった。
この日の泊まりはイタリア国境ティラノの手前にした。明朝、ベルニナ峠を堪能するためには、サンモリッツ出発だと逆光なのである。宿が高いために泊まらなかったわけではないぞ。
9月20日 ベルニナ急行路面を走る −ラーゴビアンコ −ディアボレッツァ山頂へ −ユリア峠 −オーバーアルプ峠 −スーステン峠 −ステイン氷河 −アルプホルン即興演奏 −スーステン峠ロッジ泊 6235km(275km)
ベルニナ急行路面を走る
思惑は当たった。快晴である。
ベルニナ急行終点のイタリアのティラノの手前の駅付近である。ベルニナ急行はこの付近になると、まるで市街電車(トラム)のように道路を走るのである。谷が狭いためもあるが10両連結の普通の電車が道路を走る。写真は愛車ポロくんと同じ道を通るベルニナ急行。こんなでかい電車が道路を走って危なくないのだろうか?
ベルニナ(ラーゴビアンコ)
白い湖の意味。ベルニナ峠の目玉の一つ。電車は湖のすれすれを走る。湖と湖の脇を走る赤い車両のベルニナ急行とのコンビネーションは絶景である。(分かりにくいが電車が写っている)残念ながらこの光景はベルニナ急行の車窓からは見えないのである。奥に見える湖は黒い湖。隣通し全く色が違うのが面白い。
ディアボレッツァ山頂
ベルニナ急行の人気の秘密は車窓から氷河が拝めること。ディアボレッツァ駅からロープウェーに乗ると先程の2つの湖そして、ディアボレッツァ氷河が間近に見える。既に一度新雪が降ったらしく氷河を雪が覆っていた。
スーステン峠(ステイン氷河)
スイスの峠巡り。日本では決して味わうことの出来ない厳しく雄大な光景が広がる。ユングフラウもツェルマットも素敵だがぜひ訪れて欲しい所である。スーステン峠の展望台からステイン氷河が見える。このステイン氷河も車で目の前まで行くことが出来、実際触ることが出来る。展望台で画家のおやじが絵を描いていた。
アルプホルン即興演奏
展望台で絵を描いていたおやじと奥さん。彼らと一緒のホテルになった。夕食前、彼らが何やらゴルフバッグをふた周りぐらい大きくしたバッグをかついで庭にでようとしていた。「今からアルプホルンを吹くつもりだから来ないか?」という。我々はスイスに来て未だアルプホルンを聞いたことがなかったのだ。このアルプホルンは彼の手作りだと言う。アルプスの山を背景にアルプホルンの音色がこだまする。 これぞスイス! しみじみとスイスを感じていた。即興演奏にホテルの中にいた人たちも顔を出し、皆、彼らに惜しみない拍手を与えた。彼らは日本でも演奏したことがあるそうだ。夕食時にレストランでは「For you !」と告げて、我々の為に演奏をしてくれ、更に彼らのアルプホルン演奏のカセットテープと彼の絵までプレゼントしてくれたのであった。心に残る素敵な一夜であった。
9月21日 グリムゼル峠 −フルカ峠 −ブルニング峠 −アルトドルフ(ウイリアムテル銅像) −ローザンヌ到着 6710km(475km)
グリムゼル峠
今日も快晴。泣きたいぐらいうれしい。グリムゼル峠にも素敵な湖がある。湖に映る山並みに感動した。なんでこんなにきれいなの?
フルカ峠
これが有名なフルカ峠。よくもまあこんな絶壁に道を作ったものだ。今の車でさえブレーキが加熱して効かなくなりはしないかと心配してしまう。このフルカパスはカートレインでトンネルを潜って越すこともできる。
フルカ峠(ローヌ氷河)
ローヌ川の水源、ここフルカ峠のローヌ氷河がそれだ。日本の川の水源は分かりにくかったりするが一目瞭然。氷河の中にちょっとだけ入ることが出来る。深く青い、大粒の結晶粒が良く見えた。(上の写真の右上にもローヌ氷河が見えている)
アルトドルフ(ウイリアムテル銅像)
帰り道は北回り。スイス建国の父。ウイリアムテルの物語はここアルトドルフで展開される。
ローザンヌ到着
長かった欧州旅行。我が家が見える。走行距離6710km。疲労感よりは達成感で心が満たされた。この後、重大な事実が明らかになるがそれはまた後日。 おしまい。