3月18日(日) 夜、わが家の3人に、じいちゃん、ばあちゃんを含めた5人で回転すし屋へ出かけた。最初に向かったトリトンという店は、評判のいい店だが1時間以上待たされるということであきらめた。2軒目ははじめていく店だったが、とても空いていた。やはり人気のある店とはどことなく違いがあるようだ。ともあれここに落ち着いて食事をすることにした。太郎の一番の好物は甘えびだ。わさび抜きの甘えびのネタだけを食べて、ご飯を残す。「ご飯もちゃんと食べなさい」などといわれながらしばらく過ごしていたが、やがて太郎は回転しているすし皿の列に関心を示しだした。そして、あることに気がついた。そう、回転すし屋で回っているのはすしだけではなかったのだ。クリームがたっぷりのったプリンやフルーツの皿が、すし皿の行列に混じって行進している。これまでも同じような光景は私も見ていたはずである。しかし、興味がないから気にとまらなかった。2才の息子はちがった。すし皿の行進をしばらく眺めていた彼は、プリンが目の前を通り過ぎるのを見て言った、「あっ、ちょっとまって」。待てといわれても停まるわけがない。彼は椅子の上に立ち上がると過ぎ去っていくプリンに向かって叫んだ、「まちなさいっ、ストーップ」。いくら空いているとはいえ、他にも客はいるのだ。彼を黙らせるにはデザートを与えるしかなかった。この夜の食事はおいしいものを食べたという記憶がない。あわただしくすしとビールを腹につめこんで、急いで店を後にした。
4月8日(日) 太郎と二人でバスと地下鉄を乗り継いで街に出かけた。バスでは運転手さんがよく見える最前列の席に座って大喜び。運転手さんがヘッドマイクを使って車内アナウンスをしていることを発見、今後のバスごっこに活かされるであろう。三越のシャガール展(版画の販売展示会)では、会場係の女の人たちから「かわいい!」と声をかけられていたが、本人はいたって無愛想。ところで私は腹の調子が悪く、トイレを使用した。トイレの個室は太郎と二人で入っても十分に広く、落ち着いて用を足すことができるはずであった。が、「おとうさん、おしっこするの? うんこするの?」「でた?」「ちょっとみせて、おおきいうんこでたね」と、はばかりなくしゃべるのには参った。「黙っていなさい」などと声を荒げて諭すのは状況を考えるとみっともない。それに「なんでー」と問い返されて収拾がつかなくなるのがおちだ。かといって無理やり口を抑えて、もがかれでもしたら外にいる人にあやしまれる。冷や汗をかきながらことを済ませ、人の気配が消えてから個室を出ることにした。昼食は三越内のレストランでチビッ子ラーメンセット。意外にもデザートのシューアイスとオレンジジュースにはほとんど手をつけなかった。そこで私が飲もうとすると、ダメだと言う。けちなやつだ。街を歩いていると風船をもらったり、帰りのバスでは前の席に座ったおばさんからぺろぺろキャンディーをもらったりした。だけど、本人はありがとうも言わない。恥ずかしいんだそうだ。
4月12日(木) ケーキが食べたい(その1)
たろう「けーきがたべたいよう」
祖 母「食べてもいいか,お母さんに聞いてごらん。」
(たろう,母親のところへ行って)
たろう「おかあさん、けーきたべてもいい?」
母 親「さっき、おやつ食べたばかりでしょう」
たろう「けーきたべてもいい?」
母 親「だめ!」
たろう「だめじゃない、たべてもいいっしょ」
母 親「……」
たろう「たべてもいい? いいよっ!」
母 親 ???
(たろう,おばあちゃんのいる部屋へかけていく)
たろう「おかあさん、けーきたべてもいいっていった」
ケーキが食べたい(その2、おじいちゃん編)
(たろう,うつむきながらおじいちゃんに近づく)
たろう「おばあちゃん、けーきたべてもいいっていった」
祖 父「おばあちゃんなんて言ったの?おじいちゃんの方を見て言ってごらん」
たろう(目を合わさないように顔をそむけて)「けーきたべてもいいっていった」
祖 父「ほんとうかあ?」
(たろう、顔をそむけたままうなづく)
4月17日(火) ここ1,2ヶ月でずいぶんトイレが上手になった。まだ小さいので、大小にかかわらず、便座によじ登って、座って用をたすのだがほとんど大人の手を煩わせることがなくなった。トイレの照明をつけるために一応ついていくが、準備ができると扉を閉めてあっちへ行けという。おしめをしていたときから大をするときは、必ず物陰に行って人目につかないようにしていたが、他の子もそういうものなのだろうか。さて、彼を一人にしてやるとトイレの中で歌いだす。結構大きな声でご機嫌に歌っている。何の歌かわからないこともあるが、昨夜からは「あしーたがある、あしーたがある、あしーたがああるんだ」と調子っぱずれの声で繰り返している。どこで覚えたのか知らないが、やはりこいつは吉本路線か。ところで太郎からの質問、「ウルトラマンはおしっこするの?」
4月23日(月) ご近所のゆうき君(5才)とさやかちゃん(2才)のお母さんからクッキーをいただいたそうだ。3人に同じように袋に入れてくれたのだが、太郎はさっそくいくつかを口の中にほおばると自分のクッキーの袋とさやかちゃんの袋を見比べて、「こうかんしてあげる」。その上、さやかちゃんちでは目についたお菓子を片っ端から(食べかけのチョコレートまで)食べてきたというではないか。なんとあさましいやつだ。と思っていたら、保育園からの連絡帳にこんな出来事が書かれていた。お友達が遊具にのって遊んでいるところへ太郎がやってきて「ここたろうのばしょだからどけて(どいて)」と言ったという。先生が「お友達のほうが先に乗っていたでしょう」と注意すると、「たろう、このあいだのってた」だと。屁理屈というか、悪知恵というか、一体誰に似たんだ。
4月28日(土) 太郎ももうすぐ2歳と10ヶ月になるが、前にも増して動きが活発になると同時に、妙に大人びたしゃべり方をするようになってきた。今朝のことだが、太郎にヨーグルトをやって、我々も食べようとすると、「えーっ、きみたちもたべるのかい」。母親が出かけるときには「きをつけていってくるんだよ」。数日前には、私が車で出かけようとすると「だいじょうぶかい」と言われた。そんな言い方どこで覚えてきたんだろう。さて、今日は太郎と一緒に特売(3,980円、先着10名)の電子レンジを買いに出かけた。出かけるときにオレンジのジャンバーを着ると、太郎に「でんきやさんみたいだね」と言われた。確かにそのジャンバーを着ていて、大型電器店で何度か店員に間違えられたことがある。間違えた相手に私が店員ではないと言うと、謝られるどころか「だってそんな格好してるんだもん」と言われたこともある(ちなみにごく普通のワイシャツ姿のときにも間違えられたことがある)。それからしばらく着ていなかったのだが、こんなチビっこにも電器店員の格好として定着しているとは驚いた。私としてはスポーツ選手のように見られることを期待していたのだが…。ゲットした電子レンジはおばあちゃんにプレゼントした。今日からゴールデンウィーク、9連休の始まりだ。しかしこの間、太郎の相手をすることになるかと思うと仕事に行くほうが楽かもしれない。