日蓮聖人の池上本門寺周辺を歩く


東急池上線の池上駅からスタートします。門前街から総門をくぐる昔からの参詣道です。池上駅前はバスターミナルとなっていて、やや雑然としています。五叉路を右斜めに行くと、名物くずもちや煎餅の店、寿司屋、そば屋などが並ぶ中を通ります。前方に総門が見え、左右には常仙院、中道院などの寺院が並びます。門をくぐると加藤清正が祖師堂を寄進したときに整備されたとする、此経難持坂(しきょうなんじざか)と呼ばれる九十六段の石段になります。登り切ると大きな山門があります。
日蓮宗の大本山である本門寺は、総門、五重塔などを除いて、昭和二十年四月の大空襲で焼けてしまい、戦後再建されたものです。
本尊の木造日蓮聖人座像は日本最古の像で、国の重要文化財に指定されています。
日蓮がその六十年の波乱の生涯を終えた場所が、今の大坊本行寺です。日蓮の遺骸は池上で火葬され、遺骨は身延山に葬られました。
山門まで戻り、左へ行きますと五重塔があるのですが、平成九年から十三年まで大がかりな修復がなされており、見られませんでした。周囲は墓地で、加藤清正、狩野探幽、幸田露伴、初代市川左団次、七代松本幸四郎、花柳章太郎、大野伴睦、力道山などの墓があります。
朗峰会館は信徒のための会館ですが、一般の婚礼、宴会などにも利用できます。会館奥に広がる庭園が松濤園といい、南洲と海舟評議の処の碑が建っています。三田の薩摩屋敷で江戸城明け渡しの会談をしたのに続き、西郷隆盛と勝海舟がここで会見した祈念碑です。
本堂前から西へ石段を下りますと、右の樹林の中に宝塔が見えます。日蓮の遠忌五百五十年を記念して文政十一年(1828)に再建されたもので、日蓮の遺骸が荼毘に付された地にあり、都文化財になっています。
石段を下りきると、大坊本行寺です。病に倒れた日蓮終焉の地です。本行寺裏手に池上梅林があります。目の前が第二京浜国道で、右に行くと10分ほどで都営地下鉄西馬込駅です。

       
            くずもち屋                                本門寺総門

               
            此経難持坂                                  経藏

     
            力道山の墓                                  妙見寺

     
             本行寺                                   池上梅園