この小説は某HPから引き継いでUPした物です。 面白いからぜひ読んでみよう! カツオは夢の中 今、時は1998年2月 カツオは本牛革のソファーに横たわっていた。 ああ気持ちいい・・・・・ 彼は今ドラッグをきめていた。 覚醒剤の虜である こうなってはダメ人間!! カツオはフワフワとした気持ちで 「何で俺こんなになったのかなあ〜 いつから狂いだしたんだろ・・・・ 子供の頃はプロ野球選手になりたかったっけ・・ よくつまみ食いしてたな〜 それをワカメに告げ口されて・・・・ よく姉さんに怒られてたっけ・・・ あのころは良かったなあ・・・・・・」 最近思うのはこんな事ばかりである。 カツオが今どんな状況で どうしてこうなったのか全く読者はわからないと思うので、 カツオがトリップしている間にこちらも少し前の時代にタイムトリップしよう ・ ・ ・ カツオ高校一年の夏である カツオは練馬区一の悪の学校 楠の実野高校(通称 クズ高)に進学していた 入学式で子供の頃からの相棒 中島と二人で 三年生の校舎に殴り込んでクズ高のボスになっていた。 またカツオはそのころ暴走族も設立している 名前は 悪戯天使 初代総長である 総チーム数21 構成員600人を越える 関東広域指定暴走族である。 しかしカツオの元々のチームは 死兆星 という20人足らずのチームであった。 しかし少人数ながら全員が恐ろしく強かった。 かなりの武闘派である。 「死兆星を見た者は必ず死ぬ。」 誰かがそういった。 それくらい恐れられていた。 死兆星は力でほかのチームを制圧 瞬く間に大きなチームに成長していった 東京はほぼ制圧している。 しかし いざ抗争となると総長自ら死兆星の面々とともに前線に出て戦った。 悪戯天使の死兆星イソノカツオを知らない者はもはやいなかった。 恐怖の人物である。 たらちゃんの手を折ったこともある 波平の髪の毛をつかんで振り回したこともある まさに狂犬 いや狂犬なんて可愛すぎる表現だ カツオは高校二年で800人以上の人間を動かしていた。 そんな将来有望な人物を本職の方が見逃しておくはずがない。 高校二年の秋 彼はある任侠家業に永久就職することを決めた。 普通なら即入社だが彼は「三日待ってくれ、後掃除してくるから・・・」と言った 後掃除とは悪戯天使の消去である。 カツオを先頭に死兆星は次々に悪戯天使の構成員を潰していった。 ある者は失明し、またある者は耳を失い、未だベットから起きあがれない奴もいる そして三日目の朝 血だらけの死兆星18人が入社した 入社した企業は 指定暴力団 長塚組直属の大山組である 長塚組は構成員2000人強 大山組組長 大山マスタツは長塚組のナンバー2である。カツオは抗争の度に昇進していった。 20才の春には、大山氏に杯をもらい磯野組の承認をもらった。 伝説の武闘派ヤクザ 磯野組の誕生である 組員は死兆星のみ18人である カツオはこいつらにしか心を開かなかった カツオは若干20才において東京中の全ヤクザが恐れるほどの磯野組組長である。 花山薫もびっくりの強さであった。 彼が使う獲物は 銃でもナイフでもなく己の肉体のみであった。 鬼の強さ、鬼の精神 鬼神カツオにまつわるこんなエピソードがある。 その日もカツオは敵対する組に殴り込んでいた。 およそ30人はいようかという事務所にカツオと若頭の中島だけでカチ込んだ。 中島もカツオほどではないが強かった カツオは「組長だけ生け捕りにしろ 後は全員殺せ」 そう言い残すと正面玄関から堂々と入っていった。 中島もそれに続く・・・・・ 中島「シャオ シャオオ」と殺していく。 カツオは「どりゃっ」と言って相手の顔を殴っている。 一発殴り2発目も入れようとしたとき、中島が止めた。 「組長 そいつはもうクビがありませんよ」 カツオのパンチはクビすらぶっ飛ばす。 カツオのキックは胴体に風穴が空く カツオの技はすべてにおいて威力、スピード、キレ、恐ろしく完成されている 一方中島は手刀が得意である。その手刀はあまりのスピードで繰り出されるため 叩くと言うより斬ると言うような傷跡だ。 彼の手刀で「シャオ シャオ〜」と言いながら斬りつけていく。 カツオのパンチが爆弾なら中島の手刀は斬鉄剣である。 5分たったっだろうか事務所には原型をとどめてない死体と切り刻まれた死体の山が築かれていた。 カツオが組長を見つけクビをつかもうとする。 相手の組長は怯え媚び、許しをかおうと必死である。 しかしカツオは媚び諂いがめっぽう嫌いである 「うぬはそれでも漢か 漢は「引かぬ,媚びぬ,省みぬ」であれ うぬには死すら生ぬるい、この世から滅せよ!!!! ぬんっっ」 カツオは彼の左胸を指で突いた。 「ぎゃああああああ」 カツオ「うぬの秘孔新血愁を突いた 三日後全身から血を噴き流して死ぬことになる! その間ぞんぶんに迫り来る死の恐怖を味わうがいい!!」 中島「そんなめんどくさい事しないでも 今殺せば」 カツオ「おれに逆らった者たち・・・その者たちはずぐには殺さん!! なぜだかわかるか・・・すぐに殺してはおれの恐怖は伝わらん。 だが,三日間命を与えられた者は,その三日間,死の恐怖におびえ,嘆き, そして・・・ 悲しみぬくのだ!! その恐怖はやがて伝説となり, そしてこの磯野カツオの名を絶大にする!!」 中島は再びカツオは生まれ持っての帝王であることを悟った 絶対に逆らってはならないのだ。 逆らえば次に待ってるのは死より恐ろしい結末になることになる。 中島は心底震えあがった。 「そういえば小学校以来コイツは笑わなくなったな・・・・」 カツオは泣き崩れるもはや死人に向かい 「我はカツオ この世のすべてを手に入れる者 死ぬ瞬間までこの名に恐怖するがいい!!!!」 ・ ・ ・ 時は現在 カツオは虚しかった 「この世はもはや手に入れたも同然 しかし この虚しさは何だ・・・・ 俺に足りない物・・・・ 愛だ 愛が足りない 我の心を奪ったのはカオリだけである しかしカオリは中学2年の時 近所の性異常者 いささかジンロクにより殺害されたあと死姦され・・・・ 今思えばあれが始まりなのか あれ以来強くなることしか考えなかった カオリの死を聞きカツオは悲しさとともに大きな怒りを感じた (愛ゆえに人は苦しまねばならぬ,愛ゆえに人は悲しまねばならぬ,愛ゆえに…こんなに苦しいのなら,愛などいらぬ!) 愛を捨て力を欲し今まで生きてきた。 今の我にとって愛とは戦うことである しかし今我と戦える輩はいない ならば死ぬまでよ 死人となり地獄を獲るのもまた一興か・・・・」 「ふっふぁふぁふぁふぁあ」 高笑いしながら立ち上がるカツオ 右手を天高く掲げ 「我が生涯に一つも後悔なしッッッ!!!!」 そう叫ぶと おもむろに左手で心臓をもぎ取った。 拳帝磯野カツオの最後である。 右手を天に向け左手には心臓 まさに仁王立ち 花山薫もびっくりの仁王立ち これを彼が見たなら失禁したのに己の背中に絵を描くのであろう カツオは生前こういっていた。 「俺は拳帝!拳帝は決して膝など地につかぬ!!!」 拳帝カツオ 逝く 彼もまた孤独だったのかもしれない・・・・・・