笑うスチュワーデス

みなさん!機内でのちょっと笑えるここだけのお話を教えちゃいます!



○農協グループさんフライトの巻○


「今日は、農協のツアーがはいってます。」チーフから伝えられると、 大体どんなお客様が乗って来るか分かります。
朝からおにぎりとたくわん持ち込みで、旅行を飛行機に乗ることを楽しみにしてやってくる おばあちゃん・おじいちゃん集団達なのです。
飛行機に不慣れなおばあちゃん・おじいちゃん達は、私達を孫のようだとかわいがってくれる、 愛しくもかわいらしいお客様です。
機内にぷーんとにおいをさせているたくわんをビニール袋につめて、 「みんなで分けんしゃい。」と、おみやげにくれたりします。あと で、私達の中で誰がそれを引き取るかで困ってしまうのですが・・・。 忘れ物が多いのもこのフライトの特色でもあります。
お手洗いの中には、入れ歯がよく置き忘れていて、どうして忘れてしまうのか疑問になりますが、 一番疑問だったのは、お手洗いの前に、少し黄ばんだパンツが干し忘れてあったことです。
名前入りで、「けんたろう」と書いてありました。
普通の忘れ物の際には、アナウンスでみなさんにお知らせするんですが、 こういった件においては、「ただいま、お手洗いの付近に紳士物の下着をお忘れになったお客様いらっしゃいますでしょうか。」とも言えませんしね・・・。風邪をひかないといいんですが。


○変なおじさんって?!の巻○


慌しいボーディングの最中、機内でお客様から、「変なおじさんが、入り口辺りにいます。」と言われました。
ハイジャックなどの事件以来、不審者に対して、会社全体で、対策マニュアルを作り、行ってきました。
機内の安全を守るため、不審者には、クルー全員が目を光らせていたはずなのに、どうしたのか。
酔っ払いか、精神薄弱者か、変なおじさんとは、一体どんな人なのか・・・。頭の中で考えながら、 とりあえず急いで、搭乗口まで急ぎました。
しかし、搭乗口付近には、不審者の面影はなく、チーフがお客様 一人一人に搭乗御礼の挨拶をしていました。
とりあえず、チーフにお客様から言われた事を報告すると、 チーフは、不思議そうな顔をして、どんな人だったか聞いてきなさいと言いました。そして、機体中央の 席に座ったお客様にその「変なおじさん」の様子を聞くと、「入り口近くに、スチュワーデスの真似をし て挨拶してる人がいるんです。」と言うのではないですか。
「ほら。あの人!」と指差した向こうには、 間違いなくチーフの姿が・・・。
思わず言葉が止まってしまいました。「お客様ご安心ください。
あれは、 男性スチュワードですよ。」と言うと、驚いた顔で、「スチュワーデスって女だけじゃないの?」って。
確かに男性乗務員を知らない人から見ると、サラリーマンのような人が挨拶をしているのが不思議に思わ れたのかもしれません。
へんなおじさんに間違えられたかわいそうなチーフでした・・・。



○なぞのゆらゆら団体の巻○


修学旅行や会社の旅行などなど、様々な目的で旅行される団体のお客様がいらっしゃいますが、 その団体によって、機内の様子にも特色があります。
修学旅行の場合は、離陸・着陸は、まるでここは遊園地のジェットコースターか?
と勘違いしてしまうほど、学生たちの絶叫が響き渡り、 うとうとしていた忙しそうなビジネスマンもびっくり起きてしまうほどです。
会社の慰安旅行などでは、酔っ払ってしまったらそこは、 もう居酒屋のようなにぎやかな地帯と変わります。
そのなかでも、今まで、1番心に残った不思議な団体が あります。なぜか、その団体は、みんな両手をあげてゆらゆらと動かしていました。
不思議に思えて「いかがいたしましたか?」とお聞きすると、 なにやら呪文のようなものを唱えているではありませんか。
そして団体の中の1人が近くに寄った私の手を引っ張り、 突然「あんた、腰が痛いでしょう・・。治してあげるよ。」とつぶやきました。
後から考えれば、スチュワーデスのほとんどが、腰痛持ち・・・ 腰が痛いのなんて当たり前なはずなんですが、その時は、突然の言葉に驚き、 「えー?何で分かるんですか?」と思わず反応してしまいました。
そして、私の腰のあたりに手をかざすと、また、ゆらゆらと動かし、呪文を唱えるのでした。
数分そのような状態が続き、ふと手が止まった時「あんたの腰は、相当悪いなぁ。
1度、ここに来たらいい。」とパンフレットを渡されました。
そのパンフレットには、なにやら、お寺でおばあちゃんのよ うな方が正座して座っている写真がありました。
そして、説明が始まり、そのおばあちゃんは神様であり教祖様のような存在であることがわかりました。
なんと、機内で、私は、宗教に誘われてしまったようなのでした。
そして、お誘いをやんわりとお断りすると、また、手をゆらゆらとし始めましたのです。
それは、安全な着陸に備えてのお祈りだったそうです。
そのおかげかどうかは、分かりませんが、飛行機は、ナイスランディングで着陸しました。
しかし、団体で両手をゆらゆらあげお祈りしている姿は、なんとも言えず 不思議な姿でした。



○キティちゃん大好きチーフの巻○


クルーの中には個性的な方が多いのですが、この間ご一緒したチーフは、大のキティちゃん好きでした。
それが普通のコレクターではなく、いつもサンリオショプで何時間もお買い物して、 ダンボール何箱も一杯買っていくほどのキティファンだったのです。
当然お部屋はキティだらけ。開けていない眠ったままのキティまで・・・。
「夢はキティとチューすること!」と年も忘れて、楽しそうに語ってくれました。
実は、私は、この前のフライトで計算機を壊してしまい、新しくキティの計算機を買ったばかりでした。
ちょっと不安が横切ったのですが、やはり私の買ったばかりのキティちゃんの計算機をすかさず見つけられ、 「ほし〜い〜!」と狙われてしまいました。
私が「買ったばかりなのであげられませんよ〜。」と笑って言うと、「どこで売っているの〜??買って来てちょ〜だい〜!!」 と真剣な眼差しで。
それだけキティコレクションがあるなら、お家を『キティ博物館』にすればいいのになぁ・・・。

○タイの怪しいマッサージの巻○


タイといえばタイ式マッサージで有名ですが、物価が安いので全身1時間位でも1000円位でやってくれます。
クルーの仕事といえば、立ち仕事なので、日頃疲れた足腰を癒すためにマッサージへよく行きます。
この前、バンコクで友人数人と初めて行ったマッサージは、割ときれいな個室でした。
マッサージのために全裸になってくださいと言われたけど、マッサージしてくれる人も女性なので安心かと思い全部脱ぎました。
アロマオイルを塗り最初はうつ伏せで足からマッサージ。
マッサージの力具合も良くて、気持ち良くうとうとしてくると、なぜかマッサージしてくれているその女性の手が私の股間にさりげなくタッチ。
気のせいかと思い、今度は仰向けになると、だんだん胸をマッサージし始めてきたのです。
そして今度は、思い切り股間も触られびっくりすると、その女性は、「YOUはMARRIEDでしょ?スペシャルマッサージOKでしょ?」と
言って結婚指輪を指差してきたのです。
怖くて、私が「NO!」というと、「WHY?」とがっかりした表情で言い、次第にマッサージは、押すだけの手抜きマッサージになってきました。
シャワーを浴びた後で、一緒に行った友人にそのことを話すと、友人は「胸にさえ、いっさいタッチしてこなかったし、普通のマッサージだけだった。」
と言っていました。
きっと、そうゆう人に当たってしまったんですねー。本当にびっくりしました。