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協力隊日記(2000 年 X 月 X 日)より ケニアに暮らしていると、日本に連れていってくれとか、いつか日本に行きたいんだというケニア人に、よく会います。 そして、日本人はお金持ちなんだから、ジュースをおごってくれとか、お金をくれとか言ってきます。日本人は、確かにケニア人の月収(普通のサラリーマンで3000〜10000シル程度、日本円で4500円〜15000円程度)に比べれば、はるかに多くの給料を稼ぎますが、その分、日本では出費も多いから、僕は金持ちじゃないと説明してやります。ケニアに来た最初のころは、なんで僕が見ず知らずの人にお金をあげなければいけないんだと腹が立っていたのですが、最近、思うことがあります。 日本に連れて行ってくれというケニア人が多いのは、確かに日本からケニアに来る日本人はたくさんいますが、ケニアから日本に行くことができるケニア人はごく少数だと思います。 ケニアに暮らしていると、ケニアで働いている日本人で、よくケニア人のことを馬鹿にする人に出会います。ケニア人は頭が悪いとか、進歩がないとか。 でも、よくよく考えると本当にそうなんでしょうか?確かに教育が行き届いてないために、日本人にとって当たり前と思えるような知識を持っていない人もたくさんいます。でも、僕なんかよりもはるかに優秀なケニア人もたくさんいます。 日本は最先端の工業製品を世界に送りだし優秀な国かもしれません。だけど、その最先端の工業製品を作り出しているのは極一部の優秀な日本人であって、私のようなその他大勢の日本人(いやほとんどの日本人がそうだとおもいますが)がケニア人を馬鹿にする資格はないんじゃないかとも。 じゃぁ、どうしてこういうことが起こるのか。 日本人は簡単にケニアに来られるのに、ケニア人は簡単には日本には行けない。 例えば、ケニアのお店で紅茶を一杯飲むのに10〜20シル(15〜30円)かかります。しかし、日本では一杯、最低でも200円はするでしょう。そう、日本人が、その一杯を我慢して200円をケニアに持ってくれば、ケニアでは十杯、二十杯の紅茶が飲めてしまう。もちろん、これは為替格差の問題があるから仕方ないと言えば仕方ないのでしょうが、これが本当にフェア(公正)でしょうか? 日本は先進工業国です。だけど、食料自給率ということを見ると、多くの外国から輸入することで生活が成り立っています。これらの途上国が日本に対する食料供給を止めてしまったら日本人は生きていくことが出来ないのではないでしょうか? もし、日本の農家が、不作のときなどは政府から補助金がでたりします。でも、農業国ケニアでは、たとえ不作でも、そのような補助金をもらうことはあまりありません。効率は悪いかもしれませんが、ケニアの人々だって、日本人と同じように朝から晩まで働いています。同じように労働しているにもかかわらず、かたや海外にどんどん旅行などで出かけられるのに、途上国の貧しい人達は、日々を生きるのに精一杯です。 そう考えると、日本などの先進国はもっともっと途上国に対して援助をしなければいけないのではないかと思います。しかし、ただ、お金だけ投入すればいいというものでもなく、ナショナルティーの問題もあり、なかなか一筋縄では行かない問題です。 |