003年釣り日誌

釣り記録へ戻る

3.12.02
豆鰯?の入れ食い

 昨日は一面の層雲・無風温暖釣りには最高の日であったが所用のため釣りに行けなかった。<BR>
 そんなわけで朝食をとるや否や東港へ・・・・・<BR>
 着いて見ると湾内側は肩触れ合うような盛況。皆鰯を釣っている。堤防の上は鰯のうろこで敷き詰められている。<BR>
 私は忙しい釣りは好きでないので、一人も竿を出していない網代がわに黒仕掛けで30mほど投げて流す。潮流が早くまるで渓流釣り並に竿を打ち返さなくてはならない。ここは浮下4.5mにするとちょっと岸に流れると根掛りがある。4mぐらいだと無事に流れるが10cm前後のアイナメやキゾハタしか釣れない。<BR>
 そこで、浮下を5mぐらいにし、飛ばし浮きをつけて50mぐらい投げてみた。正午ころである。この頃から風が次第に強くなり飛ばし浮と当たり浮がくっついて当たりが見にくくなり、餌だけが無くなる。<BR>
 もっと当たり浮と飛ばし浮のバランスを工夫する必要がある。<BR>
ますます風が強くなり浮釣りには適さなくなってきた。ふと気づくとあのお祭り状態の湾内側の人口が全部網代側に移動している。見ると今まで湾内側の鰯釣りが釣れなくなり、変わりに網代側が入れ食いになっている。湾内側に一人も居なくなった。こんなことは珍しい。大抵へそ曲がりがいて皆がどうあろうと俺はここで釣るみたいな人が居るものなのに今日は100パーセント移動している。<BR>
 浮き釣りを諦めて、余り好きでないさびき仕掛けを出して糸をたらすや否や2号の竿が弓なりになって引きこまれる。全部の針に15−20cmの鰯が着いている。尤も手元に来るまでに2、3匹は落ちてしまった。10回に1回は30cmの大物も1.2匹混じる。不思議なことに付け根のテトラの辺りほど大物が来る。<BR>
 2時間ほどでクーラー半分以上になってしまった。これ以上釣っても始末が悪い。再び黒仕掛けに戻り、飛ばし浮無しで底を探る。隣に割り込んできた中学生がぼらを掛けて大騒ぎになった。目を戻すと浮が無い。慌てて合わせを入れる。強引な引き込み。この感触で今日釣りに来た甲斐をを感じる。<BR>
 根に持ち込まれるのを恐れながらもやり取りしながら漸くタモに入れる。上げてみると30cm程度の大きさだ。しかし真鯛は違う。ガッツが違う。その後もやや小ぶりであるが真鯛3枚。まさかの大釣果!<BR>
 ウサギが飛ぶ寸前の波。これが良いのかもしれない。<BR>
 クーラー半分の鰯より、この真鯛3匹が私を満足させた。<BR>
 ここは西・北の風は予報より強くなっているのが通例だ。予報では風速5mとあったが、実際は7mぐらいは吹いていた。


03.11.19  ぼらにも勇者あり



しばらくご無沙汰しました
毎週釣りにでない週は無いのですがどうもマンネリになり面白くもおかしくない記述になるのでしばらく休んでいました。<BR>
 しかし今日はすごいぼらに出会ったので書きこみます。<BR>
 例の如く東港の湾内ある作業現場にもぐりこみ何時ものように黒鯛仕掛けで「青いそ」で釣っているとゆっくりと浮を消しこんでいく。占めた大物!と合わせる。根に合わせたような手ごたい。しかしゆっくりと移動するやはり魚だ。頭の中はカレイ?エイ?たこ?イカ?とゆっくり引きこむ魚を手ごたいから読もうとするがわからない。前に40cmのアイナメをここで上げたときと似ているので若しや?と一瞬考えたがどうも走る距離が長すぎる、根に向かっての引きこみも無い。ゆっくりと反転した。不吉な予感が走る。ぼら??。しかしぼらにしてはゆっくり過ぎる。ぼらは重いけれど案外意気地が無くすぐ降参して顔を出すはずだ。このしぶとさはいったい何者?<BR>
 1号のちぬ竿は半月状にしなり、ドラグがぎいぎい鳴る。1号のはりすだこれは上がらないと諦めた。しかし顔だけでも見たいと辛抱強くやり取りすること数分やっと水中に魚の形が見えた。やっぱりぼらだ。<BR>
 それにしても巨大なぼら、こんなでかいやつは見たことが無い。そうなると上げてみたくなり苦心惨憺漸く水面に口を出させ空気を吸わせるそうなるとやはりぼらはぼら意気地無くタモに入る。<BR>
 上げてみて驚いた。その口には釣り糸が2本勿論その奥には針があるはず、チヌバリ5号程度1っぽん、サビキ針2本と口髭のように針が生えているではないか。手差しで測ったら80cm強ある。<BR>
 この針の数からして何人の釣り人を翻弄してきたのか計り知れない。すでに油の掛かり始めたその目は半眼に閉じた仏像の風貌さえあるどんな世界にも猛者はいるものだと感心し、何時もならぼらは足で蹴飛ばして海へ帰すのだが今日は両手で持って海へ放した。<BR>
 口の針を外してやらなかったのが悪いことでもしたように心に引っかかった。でも魚の針はひとりでに押し出されて外れると聞いたことを思い出して忘れることにした。<BR>
<BR>
 11月には珍しい晴天続きでしかも暖かい。<BR>


03.08.22 曇り 風南南東3m  東港東第2突堤
きじはたの大物 

 一ヶ月ぶりに釣り日誌を記入する。この間週2回のペースで東港通いをしていたが記録したくなるような釣果も無く、たいした出来事も無かった。
 強いて記録するなら、20日夕方新発田川全農サイロ裏の庇状岸壁?のへちで筏竿で辺ちぎりぎりにBのがん玉1個をつけ底すれすれにふかせておいたら25cm前後の黒鯛が2匹上がった。
 何回も同様の引きがあったのだが庇の奥のほうへ持ち込まれ、2mの筏竿ではその都度道糸が庇についている貝に食われて切られてしまった。
 それお避けるため4mの1号竿を使い垂らしてみたが、今度は当たりが取れない。やはり筏竿竿の鋭敏な魚信で無いと合わせられない。
 後で考えたのだが、針掛かりしたら筏竿の先を水面に突っ込んで道糸が庇の貝に触れないようにしてやり取りをし、黒が力尽きたところで竿を立てるのも手かな?
 近いうちに試してみたいと思う。

 今日は東第2突堤フェンス付近網代側へ竿を出した。家内も同行したので、彼女には豆鯵狙いの3号白スキンさびき仕掛けで、解りやすい様に錘が底についたらリールをひと巻きで待つ。時々竿を上下しこませを振りだし誘いをかけるスタンダードのやり方を教えておいた。
 適当に豆が掛かりその都度大騒ぎをしながらそれでもかなりの釣果なので横目で見ながら任せておいた。
 その内に彼女が大声を出し始めた。見ると3号の万能竿が弓なりになり、彼女の手に負えない状態になっている。竿を引っ手繰るように取りぼらなら針一本を切ってしまおうと考えて引こうとしたら、違うぼらで無いと直感し、カレイか、エイかとにかくその類だと慎重にやり取りを始めた。それにしても少し横にも走る。カレイやエイはこうは動かない、不思議を作りながらも漸く姿が見えた、やはりカレイかそれにしてもでかい。さびきにたもを使うのは出来たら避けたいのだがこれはそうも言っていられずたもで掬う。
 取り込んでみると40cm程の平目だ。よくも3号のさびきに掛かったものだ。奴さん豆鯵を狙って飛びついたらしい。
 家内は自分が釣ったのだと大威張り。私の心情では???。まあ好いか喜ばせて置けとニヤニヤしていた。

 私のほうは1号の竿に1号のハリス2m、針は競技ちぬ2号、Bのがんだま1こ針上10cmにつけ0.5のかや浮でウキした4m。30mほど投げ潮の流れに乗せ流していた。餌は青いそめ一匹掛け。
 本当は6mぐらい浮き下を取りたいのだが藻が多く根掛かりになるので4mで我慢。それでもちょっと岸に近くなると藻の頭に掛かる じわーと引きこむのがキジはた、ぴょこんと引きこむのは豆鯵、キジはたは20cmから25cm程度の型がそろう。
 その内に浮がもぞもぞと動いたなと構えると一気に消しこんだ。併せをくれると強力な引きこみ。黒鯛!やり取り数回漸く見えてきた黒で無い、空気を吸わせてタモに入れ見るとメジナの40cm強であった。
 この引きではメジナフアンも増えるわけだと思った。これまで、ここでは餌取りの10cm程度のめじなしかお目に掛かったことが無かったので感激!
 午後から6:30‘まででキジはた10アイナメ3、めばる1、めじな1、鯵3.(鯵以外10cm以下はリリース) 
 家内は豆鯵両手のひらで一杯、平目1、キジはた3(これもサビキに来た)
 昔はきじはたなどここでは釣れなかったのが今では最もポピュラーな種類になっている。昔多く見ることの出来たシャコガ今では殆ど姿を見せない。潮の変化か、底の変化かは解らないが釣れる魚種が変わってきているのは確かである。


 
 03.07.22天候晴れ  風微風北北西?
   
            
笹川流れ 桑川のキス釣り                                

 22日夕方桑川の小春荘さんに到着。夕食まで少々時間が有ったので桑川港西堤防付け根付近で外海に向かって投げる。もちろんきす狙いである。
 海草や隠れ根近くに投げると10cm程度のあいなめの赤ちゃんが飛びついてくる。砂底では反応無し。晴れた夕方はまだ沖からキスさんは帰ってこないらしい。
 この堤防の海側は足元で5m以上あるのでないかな?
 黒仕掛けの浮きで底を流したら20cmぐらいのアイナメが来た。餌取りが寄ってきて以後釣りにならない。
 団子で一気に底へ餌を沈めればかなりの大物も期待できそう。しかし、今日は団子の用意が無いので諦め早々宿へ引き上げる。
 23日天候晴れ 風波共に昨日と変わらず
 4時起床、5時小春荘さんの釣り舟に乗る。
 波は50cm以下、潮は岸に向かって歩く程度の速さ。水は幽かな濁り、底荒れ無し、キス釣りには絶好の条件である。
 ここで思わぬ失敗を発見。短竿(2m)を用意したのは良かったのだが、10号の錘では軽すぎるのだ。岸から1k近く沖に出ているので水深がかなり有る。錘が底についてからかなり糸を出さないと錘が浮いてキス釣りにならない。錘が浮かない程度まで船の流れに合わせて糸を出しているとその間に餌を取られてしまうのだ。
 困っていると船頭さんがこのぐらいの重さはいるんだと30号の船底天秤錘を貸してくれた。助かった。
 大きい!岸から投げていた私は、15cmも有ればいい型と喜んでいたのがいきなり20オーバーか来た。その後も15から25cmがぞくぞくと言う感じで釣れる。
 こうなると人間ってすぐ贅沢になって10cmぐらいが上がると爪楊枝が釣れたと叫ぶ。東港でやっていれば、それは普通サイズでなかったかなあ。
 ところで、初め戸惑ったのは30近い大物でも当たりが手元にもそっと来るぐらいで、キスのあの強引な一発が無いのだ。当たりみたいだなと上げると20オーバーだったりして、初めは???だったが、すぐ慣れて空振りが少なくなった。
しかしこれだけの大きさがキス独特の引きをしないはずが無い。
 そこで、いつもの如く勝手な解釈をしてみた。かなり水深があるので、道糸が45度以上の角度て沈んでいるときはキスの引きは錘を持ち上げる働きになり、竿先を引く作用にはならない。糸が十分出ている時は道糸の伸びが伝わり方を和らげてしまうので、やはり手もとに伝わる魚信は小さくなる。
 こんな解釈で如何なものでしょう。
 
 船頭さんに感謝の項目有り
 それは釣り始めてからキスのみに絞り番号を唱えてクーラーに入れていた。50を目標に宣言して始めたのだ。船頭さんもそのぐらいは楽勝と言っていたが、9時半頃になると当たりがさっぱりになり45から先になかな進まない。
ついに制限時間の10時になる。48だ、あと2匹残念がると、船頭さんが50まで頑張ろうと提案してくれた。早速気を取り直して始めるが、その後はメゴチとベラの連続で15分後にやっと一匹、49だ。申し訳無いのでもう好いと言うと、49は50と違う、後一匹頑張れと言う。私が気まぐれに決めた50と言う数値目標にかくもこだわって付き合ってくれる船頭さんは面白い人だ。
 その後20分余りかかって漸く50番目のキスを上げる。終わりにするに不足の無い25オーバーであった。
 30分以上の延長も気も止めず良かった良かったと喜んでくれる船頭さんの人柄に得難いものを感じ船頭さんとの出会いが今日の最も大きい収穫であった。
 帰ってから数えると、キス、ベラ、メゴチ、ハナダイの総数83匹。
 小春荘の朝、昼兼用の食事が限りなく美味かった。
以上。

百楽荘の客室から見下ろした九十九湾
 百楽荘対岸  部屋の眼下    
九十九湾の出口遠望
03.06.16
九十九湾の釣り          

念願の釣り旅行

 常々能登内浦の魚影の濃さや、魚の大きさを吹聴していた。それに乗せられて友人二人が行ってみようということになり車で延々400Kmを飛ばして九十九湾の宿百楽荘に着く。
 これがそもそもの間違いの始まりであった。目的が分散して虻蜂とらずになったのである。
 詳しく言うと、釣りを目的にしたはずなのに、つまらぬサービス心を出し能登の内浦の美しさも味わってもらおうと一日目に九十九湾に宿をとったのである。私の考えでは宿に4時前には到着する。日暮れまで3時間は宿の釣り場で筏釣りの練習が出来ると考えた。
 宿に着く前に小木の釣具屋で餌を仕入れてまではよかったのだが、ここでも大きな失敗をした。2,3時間の釣りが頭に在って団子釣りの練習をすっかり忘れて団子の材料の仕入れを忘れたことである。もう一つは短時間の釣りなのだからと3人で500円分の青いそめしか買わなかったことである。この二つが決定的に宿の釣りを物足りないものにした。
 
 宿に着くや否や30mエレベーターで降り宿の釣り場へ直行。筏では無いが筏と同じ条件で釣り場は作られていた。九十九湾の水は
あくまでも透明で美しい。しかし、釣りには澄み過ぎている。見るとかなりの餌取りがうろちょろしている。
 この時になって初めてこの餌取りをかわして底に居る黒鯛と会話するにはどうしても団子がいる。団子が無いこの瞬間から今日の
釣りは諦めざるを得なかった。
 それでも、まあ何かが針掛りすることで退屈はしのげると糸をたらす。案の定餌か底まで行かないうちにべらの猛攻である。友人たちも小鯵やすずめだいなど餌取りと遊んでいる。
 なにしろ餌取り相手の釣りだから500円の青いそめはあっという間に無くなり夕まずめの釣りが出来なくなる。

 この釣り足場は真下で竿2本ぐらいの深さがあり、潮もそこそこに流れ、底に餌さえ沈める事が出来たら何とかなりそうな条件はそ
ろっていた。

 其の夜は車軸を流すような豪雨で、朝起きて湾を見ると海面はカフェオレ色に変わっていた。でも、この濁りは上層1mぐらいで
下は昨日のままの澄んだ水であることが前の経験で判っていた。これは雨水と海水の比重の関係かと思う。
 2,3時間もすると濁りは緩やかに沈殿しささにごりになる。 絶好の黒鯛濁りになるはずだ。
 一瞬団子の材料を買ってきてここでやり直そうかと思った。でも、今日は箱名の筏を予約してある、そちらに夢を託すことにして思いとどまる。
 この度はソフトさに重きを置いた企画のため、釣りには幾つもの悪条件が生まれた。
 この朝の出発も其の一つである。当初は朝7時にはおにぎりを貰って出発の予定であった。本当は前の晩におにぎりを作ってもらって6時には出発したかったのだがどうも朝弱いのが1名居るようなので我慢して7時にしたのである。
 所が、朝食を宿でということになり結局出発は8時近くであった。これでは筏に乗るのが10時近くになる。
 大物の食事の時間は終わっている時間だ。でも団子で誘えばなんとかなると、団子に夢を託した。
 この後の筏の状況は次に書いて置く。

03.06.17

箱名の黒鯛はのんびり屋

 

車のナビは設定したらチェックを忘れずに

 いざ出発。ホテルの美人フロアーGに見送られて走り出した。しかし、能登島に入ってから箱名湾の道順に不安があるのでナビを設定。私のナビは普段最短距離で探索するよう設定してある。しばらく走って海岸道路を誘導していることに気づく。しまった、新しく出来た珠洲道路を走れば60Km以上で走れる。この道路だと平均30kも出ない。車1台やっとの道や小腸のように曲がりくねった道なのだ。30分以上損をしたなと気づくが、まあ能登の人々の生活エリアを覗いて走るのも一興かと割り切って走り続ける。
 なにせ、珠洲道路は山を切り割ってひたすら真っ直ぐに走る4車線道路だ。人影も民家も風情も無いことは以前走って判っている
 古道で良かったと思う当たりが釣りに徹していない証拠である。
 それにつけてもナビは設定したらどの経路を案内するつもりかチェックする必要がある。所要時間を考え経由地を設定し幾通りか試行して目的に合った経路を確定すべきと反省する。実は帰路でも同じ失敗をしているから世話無い。
 ところで、海岸通りを内能登の民俗を眺めながら走ったのと、珠洲道路を飛ばして一刻も早く筏に乗るのと同行の二人はどちらを良しと考えただろう?

箱名の藤井さんの筏に乗る・・・箱名湾の黒鯛にだまされる

 曲の藤井さんの筏はどう行けば良いのか皆目見当がつかない。電話すると水族館近くの信号へくれば、迎えにいくとのことである。応答はぶっきらぼうだがやることは親切だと思った。ところが案内されてみると道路からの降り口に案内があるわけでもなく、おまけに砂利道の車一台がやっとの農道を降りていくではないか。これでは先導せざるを得ないんだなと思う。船着場は意外と整備され安全に出来ていた。以前穴水で乗った渡船の乗り場は道路の縁石から乗る危なっかしいものだった。

 乗った筏は屋根着きトイレ付、広々として最高だ。さて釣り座を構える段になって迷った。筏釣りの原則は潮下に陣取るのが常識になっている。所が藤井さんは対岸との海峡側を釣るよう案内したらしい。確かに海峡側が深くなっている。ここは地元の藤井さんの案内に従うことにして竿出す準備に掛かる。まず団子を投入。ゆっくり仕掛けを作る。
 かなりの餌取りが居る。ぼけをちぬ3号にさし、餌上10cmにガンだまB、道糸針す直結1号のチヌ棒浮が団子が底で水面にトップがすれすれになるよう調節。
 これで団子が割れたとき、浮がすうっと浮かぶ。途中でふらふらっとしたり、くつくつと引いたりしたら竿に手をかける。次の瞬間浮が消しこまれる。これで合わせる。・・・・・・・・これが新潟でやっていた団子釣りである。
 
 ところが、途中のくつくつはあるのだが其の後だらしなく浮は浮いてしまう。そこで、少し竿を動かして誘うとたちまちべらや、スズメダイ、小鯵、真鯛の子?が景気よく針係する。つまり、餌取りにやられるわけだ。誘わないでおくとちくちく当たりが有ってきれいに餌が無くなっている。
 今度は、途中のちくちくでそっと聞いてみると餌がちぎれている。
 これは針が大きすぎたかと、ちぬ1号に代えてやってもほとんど結果は変わらない。むしろ餌取りにやられる度合いが多い。

 針を4号にあげ、丸貝をつけて沈める。何回か同じような反応で餌を取られる。が、其のうちに浮が途中でぴたりと止まり動かない。
今度こそはと息を凝らして構える。消しこみ、消しこみと息を凝らす。ふわっと横に浮が動いた。???試しにえっと合わせる。一瞬重さを感じたが空振り。

 業をにやして潮下へ移動。今までと90度竿を向き変えた。こちらは一尋近く浅くなっている。筏すれすれだけが海峡側の深さだ。
 何回か同じ事を繰り返しているうちに、浮がすっと浮き出したときつくつく無しに物凄い勢いで浮が消しこまれた。つくつく無し?と頭をよぎったが、反射的に合わせを入れる強力な引きだ。黒鯛!黒鯛!胸躍らせてやり取り。友人に向かってたもたもと叫ぶ。漸く姿が見えてきた。????白く光っているではないか。黒鯛で無い?でもこの引きは鯵などではない。漸くたもに入れた。このしろだ。
 どうしてこのしろがあんな引きをするのか疑問に思いつ、たもから出して納得。30cm余りのこのしろの尾びれの辺りにスレで針掛かりしていたのだ。 この辺に針掛かりしたら口に針掛かりした何倍もの引きになることは経験した人なら納得できるだろう。
 このしろごときで私の大騒ぎは恥ずかしいが、状況が状況なので許していただきたい。

 友人はさびきで鯵を釣り出した。かなり型のいいのが上がる。私も真似てやったが型がいまいち小さい。すかりに入れておいたら網目から皆お帰りになった。
 折角筏に乗って新潟でも釣れる鯵釣りでもなかろうと黒鯛釣りに戻る。結果は同じだ。
 タイムリミットの5時だ。
 
 どうしてこんなに早い時間に迎えに来るのか理解しがたい。私の経験では夕まずめに大物が上がることが多い。6月半ば日が一番長い時期に5時は無いだろう。安全を考えれば乗り場へ明るいうちに着くぐらいでいいので無いか。

 それより、一大ショックを帰りの船で受けてしまった。いっしょに乗ってきた地元の若者が、私の黒鯛らしき引きが無かったと言うのを聞いて「ここの黒鯛は、くつくつ、は、ぱあツ。でないと合わない。」というではないか。
 つまり、くつくつと引いたら一呼吸置いてがっと合わせろというのだ。
 「黒鯛ってぐうんと引き込むものでないのかね。」
 「ここの黒鯛は殆ど居食いするからね。」
 なんと言う無情な答えだ。くつくつだけなら何回となく有ったのだ。私の頭の中では穴水湾の筏のあの強引な引き込みが先入観にあったため、ひたすら其の引きを待って、くつくつで試してみようともしなかった。
 箱名湾の黒鯛は生存競争が無いというのか。礼儀正しいので人の餌を横取りするような無礼者は居ないといううのか。とにかく咥えて走らない。はたまた逆にすれっからしで、釣り人に気づかれないよう、こそこそと盗むがごとく餌を取るのかそれはわからない。

 民宿に帰って、何であろうと釣った魚をお作りにしてもらった。鯵のたたき、例のこのしろの骨切りしたそうめん作り。メバルの刺身。いずれも新鮮で美味しかった。宿の上魚の料理も山ほど出ていたので陰は薄かったが、山の温泉宿でこれが出たら拍手したくなるような味であった。料理の話は別の項で書くことにして筏釣りの話はこんなものでした。

 やはり知らない釣りをするなら、時間の余裕をたっぷり取り、地元の人とお茶でも飲みながらノウハウを聞いて(盗んで)から出漁すべきだと、つくづく感じた。
 同行の友人に初体験の歓喜を味わってもらえなかったのが悔やまれる。



03.05.18(日)晴れ25度 
山間は無風
 
 家内が山菜を採りに行きたいと言い出した。南よりの風がかなり強い。家内は東蒲原の山を考えていたらしいが、恒例で山菜を採っている間私は渓流釣りということになっている。この風では会津から噴出してくる風が邪魔で渓流の繊細な仕掛けは扱えない。
 そこで南風に強い岩船方面を考え葡萄川に決める。この川に沿って舗装道路もありあまり人も入っていない。
  岩魚は期待できないがヤマメぐらいはと探っているうちに大里神社付近まで下ってしまった。(R7から入ったので下り釣りになってしまった)
 川の護岸が即道路の縁石という地点のほんの下流に30mほどの淵を見つける。深さは3mぐらいはあると思うがあくまでもすんだ淵は底の落ち葉までハッキリ見える。いるいる。30cmぐらいのヤマメ、中にはウグイも混じっているようであるがとにかく好天続きで水量が少なくなっているせいかと思うが集会所の様相を呈している。こう澄んでいては川原に下りて竿を出すわけには行かない。
 底で淵の上の藪から姿を隠して竿を出すことにする。こうなると渓流竿では操作ができない。0.8のチヌ竿リールに巻いてある2号の糸の先に0.8の糸を2mほどつけ其の先に0.4のはりす50cm仁丹1個をはりのうえ10cmくり虫をつけてリールを緩めながら流すのである。
 入れたとたんに手応え!水面を直に見ることが出来ない崖と藪なのだ。リールを巻き竿を縮めて見ると10cmほどのアブラはやではないか。えいとばかりに川に戻し再挑戦やはり入れ食い上がってくるのはアブラはや。
 水面の見えるところから淵を覗くといるいる1mぐらいの深さにアブラはやの大群。其のずっと底に30cm級が悠然と泳いでいる。
 底へ餌を流し込むには川原に下りて上流から転がしこむほかない。川原に下りれば向こうから丸見え大物は絶対こない。
 元の場所から錘を重くして一気に沈めてやってみるがやはりアブラはや、水面を直視できないのが歯がゆい。
 こうなれば万が一底の彼女が追ってくるかもしれないと落としこみ流すを繰り返す。釣ったあぶらはやを放すと場あれがするような気がしてびくに入れる。これでもから揚げや佃煮にして食べれば結構食える。美味とは言い難いが珍味である。
 かくしてアブラはや三十数匹。うぐい1.やまめ0という結果になる。
 濁りの入ったときもう一度やってみたい。
 2時間ばかりの時間はあっとゆうまに過ぎ家内が道路から帰るコール。彼女はビニル袋に2つほどなにやら詰め込んでまんざらでもなさそうである。



03.05.02(火)快晴 風力 1 気温 20度以上

 
獅子が鼻
一年ぶりぐらいで獅子が鼻(シーサイド)へ出てみる。東港に鰺やクロダイの姿が見えないので此処はどうかと来てみた。
 私の勝手な推測だが、東港にサワラの大群が居座っているせいかと考え、外洋に面しているここはどうかと来てみた。
 チヌパワーを中心としたこませをふんだんに使ってみたが、気配すら無い。濁りは笹濁りだが、波0、潮あるかなしで殆ど静止
 海が静かすぎたかと考えているうちに、きたきたサワラの大群。
 やっぱりサワラかとがっかり。
 猛スピードで海面から中層まで縦横無尽に暴れ回るサワラの群。まるで暴走族が大通りを占拠して暴れている様子を連想させる。
 鰺の大群が群れて来るのを何度か見たが、たとえ湧いていてもサワラから比べれば小学校の鼓笛隊とカラーガーズの行進のようなものだ。

 10CM以下のあいなめの赤ちゃんや、タナゴ15CMぐらいのものはぽつぽつ上がるが本命の当たりは6時間ねばって0であった。
 癪なのでクロダイ仕掛けをサワラの群の中に投げ込むと、一発ではりすを切られた。オキアミが水面に着水すると同時に飛びついてきて1号のはりすは竿先にかすかな手応えを残して一発でプッツン。
 東港のサワラはさびき仕掛けにはあまりこないが、此処ではルアーは誰も使わずさびきで結構釣っている。但し8号や9号のさびきでは1っぱつでプッツンだ。いなだ用のでかいさびきでないと取り込めないようだ。
 道具の中にやれそうなさびきがあるのでよっぽどやろうかと思ったが、黒狙いの底釣りに徹し浮気はしなかった。



03.05.28(水)晴れ南東微風 東港湾内

 
鱸はバスではない
 加治川の支流が流れこんなでいるケーソンの並ぶ入り江は夕方になるとルアー釣りの人が何人か並ぶ。多分鱸狙いだと思う。もっともルアーの人達に何を釣っているのですかと声をかけるとシーバスと答えが返ってくることが多い。
 ブラックバスと紛らわしい。ブラックバスは外来種でサンフィシュ科。鱸は太古の昔から日本にいて立派なすずき科なのである。
どうしてこんな紛らわしい言い方を得意そうに言うのだろう。

 話を戻して、鱸がきているなら俺も釣ろうと午後から出かける。現地についたのが4時過ぎであった。もう先客が二人ほどいた。
 ルアーの人達に邪魔にならないよう100メートルほど海側へよって釣り座を構える。もちろん青いそめ房掛け浮流しのオオソドックスな釣りだ。ルアーの人達が底を攻めているようなので、ウキした4メートルハリス2メートルをとる。この辺は岸で深さ5,6メートル、ケーソンの近くは12,3メートルある。
 第1投。驚いた。川のような潮である。秒針の速さで竿を動かさないと浮についていけない。元来忙しい釣りは嫌いなので、2,3回投げてあきらめ、潮の流れからそれた台船の陰に場所を移しカレー釣りに変更。
 
 私のカレー釣りはあくまで浮きつりにこだわり、ちぬ釣り仕掛けに針だけかれい針にし、餌がそこを引きずるように浮き下を調節し、浮を流すのである。浮がとまったときは障害物にかかったときか底ものの魚が咥えた時である。
 どちらも、浮は潮に流されて寝ながら沈んでいく。しかし障害物のときは浮の尻は左右に振れるだけで縦方向の動きがない。魚の場合、とくにカレイの場合かすかな引き込み方向に浮が動く。其のままかまわずにおくと餌を取られるか、派手に引き込みがあるかのどちらかである。派手な引き込みまで待つと針は腸の奥まで呑み込まれてはりすを切ってしまう羽目になる。
 かすかな縦方向の当たりでひと呼吸おいてかすかに聞く、びくっと魚信があったら鋭くしかし餌が10センチほどしか動かないような合わせをする。乗らなくとも其のまま待つと大抵追ってくる。もちろん乗ったと思ったら大合わせを入れて取り込みとなる。
 この釣り方は、底が砂底で障害物がないところで有効で、貝だの藻だのが多かったり、根掛りの多い場所は向かない。幸いこの場所は春先まで底の砂をパイプで吸引していた場所でまだ障害物が発生していない。
 夕方7時頃までにはぜ数匹手のひらサイズのカレイ数枚これらはみんなお帰りいただき、20センチ前後のカレイ2枚とひらめ25センチ1枚を土産に引き上げる。

 ところで、この前釣り仲間と喧喧諤諤やったことがある。それはいそめの頭をもいだほうが食いがよいのはなぜかということである。
 一人は頭を切られるよく暴れて目立つからだという。
 いや、切り口から汁が出て集魚効果が大きくなると別な仲間はいう。
 もう一人は、あのイソメの口はやはり敵を威嚇するから魚の警戒心を刺激すると主張。
 いつも判ったような判らないようなことを言うK氏がサメと血の匂いの関係だなと言って澄ましていた。
 私はなんと無しにK氏の言い分に説得力を感じたが皆さんはどう思いますか。 


03.04.03(木)
 
東港東第二突堤でべそ付近湾内。でサワラを貰ってしまった

 この前この辺の外側へ30Mほど投げたところで姿も見ることが出来なかった強い引きにあい(ドラグがぎいぎい鳴って3,40M3号の糸が出た)遂に糸が切れた。 夢よもう一度とこの場所に来たのだ。
 仕掛けはこの前と同じ、竿1.5号道糸3号。道糸の終わりに0.8の錘、そこからハリス1号1,5M針ちぬ2号、針から10CMにじんたん1個。浮き下4メートル。1号ゆうどう浮き。
 此処の水深は6M位かと思うが底を切るとたちまち根掛かりをするので底は切れない。たぶん海藻が1M以上茂っているらしい。

  10時から正午まで青いそ、おきあみ、岩虫等を取り替え引き替えつけて投げるが目指す当たりはない。この間おきあみには10CM程度の黒そいが頻繁に浮きを沈めていた。しかられるかも知れないがみんなお帰り頂いた。
  内側は風波がうるさくて浮き釣りにならない。
  陸の方を見るとなんとなしに茶色く霞んでいる。多分風で埃が舞い上がって霞んでいるものと思う。砂丘地帯の風物である。

  弁当はコンビニで買った筋子入りのおにぎり。家で筋子を食べると塩辛く生臭いのであまり好きでないのだが、おにぎりにしてこうして食べると実に美味しい。何故だろう?誰か納得のいく解説をしてくれないかなあ。そのメカニズムが解れば嫌いなものを好きに出来るかも知れない。子供の好き嫌いを無くする朗報になると思う。
 
 こんな事を考えるほど緊張も興奮も無い時間が過ぎていく。
  午後になったら風がぱたりと止み、水面は鏡状態になる。この状態は私の大好きな浮き釣りの状態だ。ちぬや鱸釣りには好ましく無い状況かも知れないが、餌に魚がさわって一節程度沈みそこでもぞもぞして次の瞬間すっと浮きを消しこむ。この間竿を持って構えているあの緊張が何とも言えない。
 尤も青物の魚はこんな味のあるひき方は滅多にしない、いきなりがーんと浮きを消しこむ。慌てることが多い。

 時々顔見る老人が近づいてきて「まだ稚鮎がこないね」と声を掛ける。今日初めて声を掛けてきたが、お互い顔は認識している仲だ
 去年は今頃入れ食いだったがと言うことだ。原因はなにかという話しになる。
 ・雪解け水が入り水温が低い
 ・湾の入り口にサワラの大群がいるので稚鮎が湾内には入れない
 ・福島潟の水が入るようになり回帰本能が戸惑っている
 最後にはおじさんがあまり釣ったので居なくなったと言うことになり笑いとともに話しは終了

 夕方5時まで釣ったが10cm前後のくろそい・メバル・あいなめ・ふぐばかりで全部お帰り頂いた。一匹だけ20cm超の海たなごをゲット。帰ろうとしていると、先端でルアー釣りをしていた若者が10本ほどサワラをストリンガーで引きずるようにして通りかかり、これはどうして食べたらよいかと声を掛ける。
 刺身にもなるが油が少ないので、バター焼きなんか最高だと教えると喜んで2本置いていった。実はサワラの味噌漬けを焼いて食べたかったのだ。でもあのルアー釣りは性に合わないので我慢していた所だった。内心嬉しかったがそこは釣り人の意地で人の釣ったものを貰って帰るのは釈然としないところもある。

 予報によると明日から雨になると言うことだ。観天望気では少し風が生暖かいかなと言う程度で雨の兆候は少ない。しかし遠くの山は霞んで見える。これも雨の兆候になるか。経験情報の参考にしておこう。



  03.03.?            
北堤でぶっこみのアイナメ釣り

 新潟の冬は毎日鉛色の空と、その鉛の天井から沸き出しくるような雪が止むこともなく降り続く。   しかし、西高東低の冬型気圧配置が一セット通過すると次のセットが来る間でほんの一日か二日ほっとするような穏やかな日がある
。  今日はそのほっとするような穏やかな日和になった。
 久しぶりに釣りにでもと、車を出した。トランクには常時釣り道具一式が常備されているので、ひたすら工業港に向かって走るのみである。
 約40分で釣具屋に到着.。ここでいつも悩むのがどの餌を買うかである。時には欲張って何にでも対応とばかり、こませ一式・おきあみ・青いそめ・岩虫・貝・小がに等々手当たり次第買い求めて出かけることもある。しかし、結局は使う餌は一種類か二種類で後は無駄にしてしまうことが多い。
 今日は違う、初めからあいなめと決めていたので、岩虫のみを購入した。私のあいなめ釣は穴釣りでなく,かれい仕掛けを遠投して底を探る釣りだから岩虫でよいのだ。勿論青いそめでも釣れるが釣果は岩虫に軍配が上がる。

 今日は東第二突堤(北突堤という人もある)を狙うことにした。

 この堤防は竿下いっぱいぐらいテトラが入っている。勿論テトラのきれめへ垂らしても釣れるが、小物が多くあまりやる気にならない
その上ふぐが多くて針を盗られるのが嫌なのである。
 そこで私のとっておきのポイントに向かう。堤防の中間当たりに湾内に向けて30メートルぐらい投げたところに隠れ駆け上がりが在るのである。此処がどうして駆け上がりになっているのか理解しにくい場所であるがとにかく海底の襞のように駆け上がりがある。
 この肩に当たる部分に錘が来るように引いてきて止めておく。中通しの天秤に遊びを1メートルぐらいもたせて、あまり糸を張らないで置き竿をする。ふけ気味の道糸がすっと張る此処で竿を持ち少し送り込む、たいていは次の瞬間竿先が水面につくような引き込みが来る。ここで大きく合わせれば後は引きに応じて取り込むことになる。
 ところがたまには糸ふけが少し無くなった後引き込みがこないときがある。こんな時はごく静かにそっと竿を立てて聞くことになる。
 竿先に重みを感じたら迷わず大合わせをする。このような状況では空振りと針掛かりが五分五分と言うところか?
 推測するには、餌を銜えたけれど離してしまったときと、居食いをしているときどちらも道糸に張り出るが引き込みが出ないということなると勝手に想像している。なにしろ目視出来ない世界だ。
 ぶっ込み釣りはじっと待つ釣りになる。どうしても暇なのでつい竿下あたりを浮き釣りしたくなる。10センチ程度の餌取りだけと解っていてもついやってしまう。これが間違いの元である。この日もそれをやっていたら、ぶっこんだ竿ががらがらと音を立てあわや海中に。一瞬間に合って竿尻をかろうじて押さえる。30センチ強のアイナメをあげることが出来た。ようやく取り込んでほっとしたら、悲劇が起きていることに気づく。慌てて横っ飛びに竿を押さえた弾みに岩虫のパックを海に蹴飛ばしたらしい。海を覗くと空の餌パックが空しく浮いて居るではないか。金千円也の岩虫がぱあと言う次第。仕方なしに予備に買った青いそめでその日は間に合わせたがなんとなしに不満足な釣り気分になる。
 浮き釣りをするなら竿は一本しか出せない事を身にしみて感じた次第。






3,2,28 am10:0-pm5:00 晴れ 気温5度 風力約1 風向北西 場所 新潟東港湾内

 加治川の支流?河口付近に行ったが、もの凄い泥水が流れ出していて釣りにならない。それでも未練がましく台船と鉄矢板の間に
落とし込み釣りの要領で岩虫を沈めて行くと底から1メートルぐらいの所でぐっとあたりが出た。合わせると20cmぐらいのアイナメ。
 前が20mほど開いている鉄矢板の竿下に浮きを流すと遠矢浮きが2cmほど上下する。竿を少し持ち上げると何かがいる。魚ではないカレイなら糸を張って聞いた瞬間引き込むか離すかのどちらかのはず、この当たりは離れない。これは蟹に違いないと判断してどうせ途中で離れてしまうのだからと無造作にリールを巻き始めたら、横に走るではないか、蟹ではない、烏賊に似たひき方だ、でも今頃烏賊がいるはずない。タコだとようやく気づく。
 頭(?)が5cmほどのタコが水をはじきながら上がってきた。
 私はタコや烏賊の吸盤にぺたぺた吸い付かれるのが好きでない。頭を鷲つかみにして裏返して持ちコンビニの袋にほりこみ口を大急ぎで恨みでもあるようにしっかりと縛る。
 それっきり音沙汰無し。約1時間で場所移動。
 消防署裏に出る。あの濁りは全然影響なくむしろ澄んでいる。めじなはいるかなとクロダイの浮き仕掛けでぎりぎり底を流す。堤防の先4mぐらいまでは沈床がありあまり岸まで流せない。20mぐらい先に投げて流していたら浮きの流が止まった。もう沈床かと思ったが浮きがかすかに引き込まれている。流に沈むときと様子が違う。えいままよと合わせる。重い!底に沈んだ切れ仕掛けを釣ったかなと一瞬思う。でもかすかに動きがある。カレイだ。水面に顔を出した。やはりカレイだった。
 カレイを釣ると何時も思うのだが、どうして外の魚の様に暴れないのだろう。たまにつっこむ事はあっても、右に左にと走り回らない。
ひたすら弓なりになって抵抗していることが多い。不思議なやつだ。上がってきたのは20cm強の砂カレイであった。
 カレイを取り込んでいる最中に、足下に岸壁すれすれに垂らしておいたぶらくり仕掛の竿が激しく動く。慌ててあげるとこれも20cmぐらいのアイナメであった。この後しばらく音沙汰無く、退屈しのぎにへちを探り釣りをする。15cm前後のアイナメ2匹。後は10センチ以下のメバルやアイナメがくる。放流。狙っためじなは0、
 今度はカレイ仕掛けで遠投。30mぐらいまで引いて来たときかすかな当たり、そのまま竿を止めて待つ。とたんにぐぐっと竿先が締めこまれる。合わせ一発、手ごたえはカレイ。それにしても重い。これは大物と、たもを手元に引き寄せて糸を巻く。ようやく姿が見えた。なんか思ったより小さい。そしてかれいの下の針に何かがついている、強引に跳ね上げると下はりには番線の切れ端がしっかりからまっているではないか。重いはずだ。肝心ののカレイは15センチ程度。まあいいっかとゲット。
 随分日が長くなった。5時近くなのに未だ十分明るい。穏やかな日射しに恵まれ、風は少々冷たかったが良い一日であった。
 東港にまた新しいほりこみが出来るようだ。開通が楽しみである。
 

私の釣りスタイル
 私の釣りは漁獲高や大きさはあまり問題にしていない。

 そりゃあ釣りをしているのだから坊主はいやです。でも、さびきで豆鯵を限りなくあげているような釣りは性に合わない。また、命がけで荒磯に行くようなこともしない。
 あの浮きがすっと消しこまれたときのスリルや、竿先に当たりが出て竿を持って構えているときの緊張感が堪えられない。
 だから、置き竿をしていていつの間にか釣れていた時はどんな大物が釣れても嬉しさより悔しさが強い。合わせの貴重な一瞬を逃したと思うと悔しくなる。
 また、時々刻々と変わっていく空や、潮の流れを見るのも楽しい。時には漂流物や、流藻にも興味がわく。
 このような釣り師の記録なので、いわゆる釣りキチの方には向かない内容になると思う。それを承知の方だけ読み進んでください。

 夏も終わりになるある日、近くで巨大なケーソンを作っている作業現場へ潜入して竿を出していると、ケーソンを曳航して行く船の乗組員らしき人が何を釣っているかと問いかけていた。 「豆鯵も来ているしそれを追って鱸でも来ていないかと狙っている。」

と答えると、「外が荒れているから来ているかも。でもこんな汚い所で釣れたのは食えないだろう。」と言う答えが返ってきた。問わず語りに話を聞くと、その人は最近まで外洋の貨物船の航海士で、定年になり、ある建設会社の仕事をする船の船長になって第二の人生をスタートした人らしい。そういう人から見ればこの港の中の汚い水はどぶのように見えるのかも知れない。

 もっとも私も、能登半島の飯田港で釣ったときの鱸はどうしてこんなに旨いのかと感激したことがある。その時は、新鮮さとキャンプの料理だからと勝手に解釈して済ませたが、今考えると水のせいかも知れないと思う。

 そういえば、西港の石油タンクの裏で釣った鱸は油臭くて食えなかったことを思い出した。 鱸は底魚では無いが、いなだや鯵のように大きく回遊する魚でないのでやはり住んでいるところの水質に影響されるらしい。