K君の2002年4月の劇場映画評

 

サウンド・オブ・サイレンス

 

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“脚本は若干陳腐だが、緊張感を維持したまま一気に見せる”

閲覧時期・場所 2002年4月 試写会にて 
監督 ゲイリー・フレダー
出演 マイケル・ダグラス/ショーン・ビーン/ブリタニー・マーフィ 
評価
批評 Yahoo!オークションでペア1400円で試写会チケットをゲットし見に行った。精神科医が娘を誘拐され、期限までに精神病患者から謎の数字を聞き出さないと、娘を殺されるという巻き込まれ型サスペンス。“身代金”と“シックスセンス”を足したような話で、事件と女刑事シーンが最後にシンクロするところは“ファーゴ”に似ている。といったように新規性は無くて、展開に予想がついてしまうのだが、小技が効いた演出のおかげで最後まで緊張感がある。カギを握る精神病役患者の女優が上手い。

 

 

ロード・オブ・ザ・リング

 

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“圧倒的なスケール!早くも続編が待たれる”

閲覧時期・場所 2002年4月 劇場にて 
監督 ピーター・ジャクソン
出演 イライジャ・ウッド/イアン・マッケラン/リヴ・タイラー/ヴィゴ・モーテンセン/ショーン・アスティン/ケイト・ブランシェット/ジョン・リス=デイヴィス
評価
批評 ニュー・ライン・シネマが社運をかけて映画化し大成功した、ファンタジーの古典の映画化。ハリーポッターと比較されるが、映画の評価はこちらの方が数段上でアカデミー賞にもノミネートされた。“指輪物語”の原作本は我が家にあるが、なかなか読み進まない。この作品は3部作の1作目“旅の仲間”の映画化で当然あと2本作られることになる。(撮影は3本一緒に撮ったため既に終了)約3時間全く飽きさせず、とにかく面白い。スケールの大きな映画は大味になりがちだが、この作品は美しさや繊細さも備え非の付けどころがない。

 

 

プラットホーム

 

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“80年代の中国のにおいが知りたい人以外は見なくていい”

閲覧時期・場所 2002年4月 劇場にて 
監督 ジャ・ジャンクー
出演 ワン・ホンウェイ/チャオ・タオ/リャン・チントン/ヤン・ティェンイー
評価
批評 開放路線に歩みだした、80年代の中国の若者を描く作品。約2時間半の上映時間で大した事件も起きず、延々ぱっとしない青春の群像が描き出される。ぱっとしない登場人物に、長回しの多用に代表されるしまりの無い編集とざらついた質感の映像で80年代中国の真実の姿と言われればその通りだと思うが、映画に真実など求めていない僕にとっては、少し苦痛だった。ただ中国好きの僕としては、平均的な中国人のメンタリティに触れられる貴重な一本ではあった。

 

シッピング・ニュース


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“ハレストレムもマンネリ化してきたね。”

閲覧時期・場所 2002年4月 劇場にて 
監督 ラッセ・ハルストレム
出演 ケビン・スペイシー ジュリアン・ムーア ケイト・ブランシェット ジュディ・デンチ 
評価 C
批評 “マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ”“ギルバート・グレイプ”“ショコラ”など美しい映像とほのぼの系の人間ドラマで多くのファンを持つハルストレム。僕は初期の作品の方が好きだが、賞を撮ったりする中で徐々に認知度もあがってきている。今作は、K・スペイシーやJ・ムーア、C・ブランシェットなど超一流の役者で作っているだけに期待が大きかったのだが・・・。この監督の得意な多くの魅力的な人物、印象的なエピソードという基本的なプロットは同じだが、一つ一つがあまり印象に残らない。言い換えればいつものマジックが無いという感じがする。

 

ヒューマンネイチュア



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“イマジネーションの限界に挑戦する超下らない話”

閲覧時期・場所 2002年4月 劇場にて
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 パトリシア・アークエット ティム・ロビンス リス・エバンス
評価 B
批評 ビュークのビデオクリップなどで有名なM・ゴンドリーの初監督作品。脚本は“マルコビッチの穴”のチャーリー・カウフマン。ということで、“マルコビッチの穴”にはまった人にはとてつもなく期待の大きな作品だろう。僕はマルコビッチは好きなのでこの作品は前から見たかった。この作品はある意味マルコビッチ以上に奇想天外なとんでもない話である。猿人として育てられた男、世界一毛深い女、ねずみにテーブルマナーを教えるドクターという逝ってしまった人々の間で繰り広げられる愛と憎しみの物語は先読み不能でとても面白い。ビョークのビデオはかなりスタイリッシュだったが、この映画は全くスタイリッシュではないが、素晴らしいI。

 

 

ビューティフル・マインド

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“やっぱりうまいラッセル・クロウ。”

閲覧時期・場所 2002年4月 劇場にて  
監督 ロン・ハワード
出演 ラッセル・クロウ  エド・ハリス  ジェニファー・コネリー
評価 A
批評 実在するノーベル賞数学者ジョン・ナッシュ(ゲーム理論のナッシュ均衡の人)の生涯の映画化。天才と狂人は紙一重などと言うが、この人も精神病により、実在しない人が見える。それが幻影だということに全く気付かないためにトラブルばかり起こし、仕事も家庭も同時に失いかける。しかし、妻の支えと本人の精神力で立ち直るという話。観客が、主人公と同様に実在すると思っていた人が実は幻影だったりして、かなり驚かせる場面があり映画に引き込まれる。結末までしっかり構成されておりこれは傑作です。

 

マルホランド・ドライブ

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“リンチ監督が狂気の世界へ帰ってきた”

閲覧時期・場所 2002年4月 劇場にて 
監督 デビット・リンチ
出演 ナオミ・ワッツ ローラ・エレナ・ハリング ジャスティン・セロウ
評価 B
批評 この映画は非常に難解である。僕はこの映画の謎を解くのは断念した。というより何度見てもどんだけ考えても辻褄の合わないことは明白なのでやめた。この混乱がリンチ映画のよさだと思う。辻褄が合わないからダメという人はリンチファンとしては素人。この映画は“ツインピークス”と“ロストハイウェイ”を足して2で割ったような映画だと思う。そして混乱具合はその2つを足して2でかけたぐらいだ。ただその倒錯した狂気の世界が病みつきになる人が多い。変な映画が好きな人はどうぞ。