| K君の2002年8月の劇場映画評 |
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

“究極のお馬鹿映画”
| 閲覧時期・場所 | 2002年8月 劇場にて |
| 監督 | ジェイ・ローチ |
| 出演 | マイク・マイヤーズ/ビヨンセ・ノウルズ/マイケル・ヨーク/マイケル・ケイン/ヘザー・グラハム/セス・グリーン/エディ・アダムス |
| 評価 | C |
| 批評 | 大ヒットシリーズの3作目。元サタデーナイトライブの人気者もマイク・マイヤーズが、007のパロディを繰り広げるのだが、本家の007より興行的に成功している。とにかく下品でバカな映画だが、はまると相当面白い。今作の見所は冒頭シーン。トム・クルーズやグウィネス・パルトロウ、ケビン・スペイシーやブリトニー・スピアーズが冒頭にカメオ出演していて、そのシーンが最も面白い。 |

“十代少女の心の闇を描くスリラー”
| 閲覧時期・場所 | 2002年8月 劇場にて |
| 監督 | ニック・ハム |
| 出演 | ソーラ・バーチ/キーラ・ナイトレイ/デズモンド・ハリントン/ローレンス・フォックス/ダニエル・ブロックルバンク/エンベス・ダビッツ |
| 評価 | B |
| 批評 | ヨーロッパを中心にヒットしたスリラー映画。主演は“アメリカン・ビューティ”や“ゴースト・ワールド”で演技派の地位を確立したソーラ・バーチ。よくあるティーンズホラー(スクリームなど)と異なる点は、主人公の心の闇がストーリーの中心となっている点で殺人鬼がでてくるよりよっぽど怖い。また密室の中で登場人物がだんだん正気を失う様も怖く、夏にはぴったりの映画。妄想と真実が交錯する構成は“メメント”にも似ている。 |
トータル・フィアーズ

“恐怖の連鎖による核戦争の脅威”
| 閲覧時期・場所 | 2002年8月 劇場にて |
| 監督 | フィル・アルデン・ロビンソン |
| 出演 | ベン・アフレック/モーガン・フリーマン/ジェームズ・クロムウェル/リーヴ・シュライバー/アラン・ベイツ/フィリップ・ベイカー・ホール/ロン・リフキン |
| 評価 | B |
| 批評 | トム・クランシーのジャック・ライアンシリーズの新作。今作はB・アフレックがライアン役。ライアンというと、どうしてもハリソン君のイメージが強く、違和感があるのと、B・アフレックからあまり知性を感じないので、配役には若干の不満がある。ただ、映画としてはスケールが大きく緊張感が最後まで持続しておりよく出来ていると思う。アメリカとロシアがあの程度の陰謀で、核戦争になったら本当に怖い。 |
イン・ザ・ベッドルーム

“人間の心の機微を計算した秀作”
| 閲覧時期・場所 | 2002年8月 劇場にて |
| 監督 | トッド・フィールド |
| 出演 | シシー・スペイセク/トム・ウィルキンソン/マリサ・トメイ/ニック・スタール/ウィリアム・マポーザー/カレン・アレン/ウィリアム・ワイズ |
| 評価 | A |
| 批評 | アカデミー賞主要5部門にノミネートされ、米国の批評家大絶賛の作品。なぜか日本では単館公開(“チョコレート”も)で、せっかくの秀作も多くの人の目には留まらないであろう・・・もったいない。決して派手ではないが、この作品が監督デビュー作の元俳優T・フィールズ監督は、人間の心理描写が非常に巧みで、人妻と付き合う息子、それを心配する両親などの心の動きが些細なシーンでリアルに描かれる。クライマックスに向けては、正に予測不能の展開で非常に質の高いサスペンスとなっている。 |
月のひつじ

“プロジェクトXで採り上げてほしい”
| 閲覧時期・場所 | 2002年8月 劇場にて |
| 監督 | ロブ・シッチ |
| 出演 | サム・ニール/ケヴィン・ハリントン/トム・ロング/パトリック・ウォーバートン/ジェネヴィーヴ・モーイ/ビル・ブラウン/ロイ・ビリング |
| 評価 | C |
| 批評 | オーストラリアの羊しかいない田舎町に立つ大きなパラボラアンテナが、アポロ11号の月面着陸の中継を担当するという話。無名な素朴な人々が大きなプロジェクトを成功させるという、まさにプロジェクトX的な話。主役であるアンテナをコントロールする3人の地元民とNASAから派遣された1人や、アンテナを誘致した町長とその家族、勘違い志願兵 |
ピンポン

“爽快青春映画。 必見!!”
| 閲覧時期・場所 | 2002年8月 劇場にて |
| 監督 | 曽利文彦 |
| 出演 | 窪塚洋介/ARATA/サム・リー/中村獅童/大倉孝二/竹中直人/夏木マリ |
| 評価 | A |
| 批評 | 爽快な青春映画。近頃の日本映画では頭一つ抜けた出来栄えである。日本映画というと、変に薫り高いというか、アートを気取って分からない奴は分からなくていいと突き放した自己満足映画が多く敬遠しがちだったが、この映画は基本は娯楽映画つまりエンターテイメントに徹しながら、しっかり芸術的な側面をちりばめ非常に質の高いものになっている。ただ一つ難点を言えば、窪塚も竹中直人も夏木マリもどこかで見たような演技(特に竹中はいつも同じ)であること。 |