| K君の2002年10月の劇場映画評 |
モンスーン・ウエディング

“インドの結婚式を描いた質の高い群像劇”
| 閲覧時期・場所 | 2002年10月 劇場にて |
| 監督 | ミラ・ナイール |
| 出演 | ナジルラディン・シャー/リレット・デュベイ/ヴィジェー・ラーズ/シェファリ・シェティ/ティロタマ・ショーム/ヴァソンダラ・ダス/イシャーン・ナイール |
| 評価 | A |
| 批評 | インド映画というと、B級テイスト溢れるお馬鹿映画をイメージするが、この映画はベネチア国際映画祭でグランプリを受賞し、アメリカでもヒットした映画で非常に洗練された質の高い映画である。親の決めた縁談によりアメリカに住むインド人エンジニアとインドでテレビの仕事をする女性が結婚するという話であるが、結婚する本人たちは元より、女性の両親やいとこの独身女性、ウエディングプランナーなどそれぞれの苦悩や喜びが巧妙に描かれている。群像劇といえば、ロバート・アルトマンだが、この映画はアルトマンの映画より面白い。 |
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

“圧倒的な面白さで見所がいっぱい!”
| 閲覧時期・場所 | 2002年10月 劇場にて |
| 監督 | ウェス・アンダーソン |
| 出演 | ジーン・ハックマン/アンジェリカ・ヒューストン/ベン・スティラー/グウィネス・パルトロウ/オーウェン・ウィルソン/ルーク・ウィルソン/ビル・マーレー |
| 評価 | A |
| 批評 | 監督は“天才マックスの世界”(未見)の21世紀型天才監督といわれるウェス・アンダーソン。そして、ベン・スティラーやオーウェン・ウィルソンなど監督やプロデューサーでも才能を発揮する才人と、ジーン・ハックマンやアンジェリカ・ヒューストンなどのベテラン、そして若手演技派女優のパルトロウという最強のキャスティング。この時点で必見であるが、この映画が素晴らしいのは、ディテールに凝りまくった演出と、曲者揃いの登場人物、ブラックユーモアが効いた台詞などいい意味でアート系映画にありがちな要素を備えているだけではなく、一本の家族を描いた娯楽作品として楽しめるものになっていることだ。 |
ロード・トゥ・パーディション

“賞を狙った古典的作風。雰囲気はあるが退屈”
| 閲覧時期・場所 | 2002年10月 劇場にて |
| 監督 | サム・メンデス |
| 出演 | トム・ハンクス/ポール・ニューマン/ジュード・ロウ/ジェニファー・ジェイソン・リー/スタンリー・トゥッチ/ダニエル・クレイグ/タイラー・ホークリン |
| 評価 | C |
| 批評 | “ゴッドファーザー”+“子連れ狼”といった作品。監督は演劇界で名声を得た後、“アメリカンビューティ”でオスカーを獲得したサム・メンデス。キャスティングもハリウッドの催涙弾と呼ばれるT・ハンクスやベテランのP・ニューマンを初めいかにもといった感じ。いまどきこんな硬派な映画が作られること自体驚きではあるが、映画を見る前に考えてた通りのストーリーで全く目新しいところがないことにも驚いた。映画を見ていて、次に何が起こるかがこんなに分かりやすい映画はあまりない。特に大きな欠点があるわけではないが退屈で、賞を意識したあざとさが鼻につく作品である。 |