K君の2002年11月の劇場映画評

 

ジョンQ・最後の決断


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“予告編見た人は大きな驚きはない”

閲覧時期・場所 2002年11月 劇場にて 
監督 ニック・カサヴェテス
出演 デンゼル・ワシントン/ロバート・デュヴァル/ジェームズ・ウッズ/アン・ヘッシュ/レイ・リオッタ/キンバリー・エリス/ダニエル・E・スミス
評価 C
批評 アカデミー主演男優賞受賞で絶好調のデンゼル主演映画。監督は名匠ジョン・カセヴェテスの息子ニック・カサヴェテス。貧しい父親が心臓病の息子への心臓移植を実現させるために病院に立てこもるという映画である。予告編でかなりキーとなるシーンを公開してしまっているのと、もともとシンプルなストーリーのために見る前にネタがばれているが、デンゼルが死ぬかと思ったら、死ななかったのは嬉しい誤算。結局、登場人物はいい人ばかりなのだが、最初はかなり冷淡な描かれ方をしていた女性院長が、デンゼルに協力するに至った心理的な動きなどの描かれ方が甘く残念であった。

 

チェンジング・レーン


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“小粒だがぴりりと辛い秀作”

閲覧時期・場所 2002年11月 劇場にて 
監督 ロジャー・ミッチェル
出演 ベン・アフレック/サミュエル・L・ジャクソン/シドニー・ポラック/リチャード・ジェンキンス/トニ・コレット/キム・スタウントン/ウィリアム・ハート
評価 A
批評 “ノッティングヒルの恋人”のロジャー・ミッチェル監督で、B・アフレック、S・L・ジャクソン主演のサスペンス。無理な車線変更により接触事故を起こしたせいで、人生が変わってしまう2人の男の話。はっきり言って地味な脚本だが、細部まで計算し尽くされており、巧みなストーリーテリングが素晴らしい。白人弁護士とアル中の黒人が、互いに自分の進むべき正しい道へ進むという終わり方も後味がいい。これは、来年のアカデミー賞では、脚本賞を初め多くの作品にノミネートされそう。この作品を差し置いて“ロード・トゥ・パーディション”とかが獲ったらアカデミー賞も信用できない。


ゴスフォード・パーク


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“普通の群像劇”

閲覧時期・場所 2002年11月 劇場にて 
監督 ロバート・アルトマン
出演 マギー・スミス/マイケル・ガンボン/クリスティン・スコット=トーマス/カミーラ・ラザフォード/チャールズ・ダンス/ジェラルディン・ソマーヴィル
評価 C
批評 アカデミー賞で脚本賞を受賞した今年77歳の巨匠ロバート=アルトマンお得意の群像劇。僕も“MASH”や“ザ・プレイヤー”が好きで、この映画は脚本賞受賞なので期待して見に行ったが、うーん・・・普通だな。群像劇の面白い脚本は、個々の登場人物の別々の視点でストーリーが展開されるが、最後にダイナミックにお互いがリンクするというようなものだと思うが、この映画は終始淡々と互いが交わりそうで交わらず。20世紀初頭のイギリスの貴族ということで、毒のある台詞に期待してたがそれも不発。まあ悪くはないのだが・・・。

 

トリック 劇場版


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“ドラマと同様に面白い”

閲覧時期・場所 2002年11月 劇場にて 
監督 堤幸彦
出演 仲間由紀恵/阿部寛/生瀬勝久/野際陽子/竹中直人/ベンガル/石橋蓮司
評価 B
批評 テレビドラマの人気シリーズの映画化。“ケイゾク”の堤監督。売れない手品師と大学教授という異色コンビが、世の中のインチキ超能力のタネを暴くという基本的なプロットは映画でも同じ。テレビも1つのエピソードを複数回に分けて放送していたため、映画だから特に変わったというところはなく、強いえて言えば出演者が豪華なことぐらいだが、大きな魅力である面白い台詞と登場人物のキャラクターは健在。ドラマを見てなかった人でもすんなりと理解できるし、独特の不思議な雰囲気は体験すると病みつきになる。

スズメバチ


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“ドーベルマンっぽいが期待はずれ”

閲覧時期・場所 2002年11月 劇場にて 
監督 フローラン=エミリオ・シリ
出演 ナディア・ファレス/ブノワ・マジメル/サミー・ナセリ/パスカル・グレゴリー/アンジェロ・インファンティ/リシャール・サムエル/ヴァレリオ・マスタンドレア
評価 D
批評 フレンスの犯罪モノというとヤン・クーネン監督、ヴァンサン・カッセル主演の傑作“ドーベルマン”があり、ポスターなどからも同様の雰囲気が感じられたことから非常に期待していた作品。ただしこれが全くの期待はずれ。まず銃撃戦が売りになっているが、ジョン・ウー映画の優雅さも、“ドーベルマン”のような切れ味もない。またストーリーも、典型的な巻き込まれ型なのに全く共感が得られず、だらだらと長く感じる。また登場人物のキャラクターの描かれ方も薄く、全く魅力が感じられない。これは駄作である。蜂マニアの人意外は見ないほうがいい。(蜂も冒頭の3分しか出てこないが)


王様の漢方


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“漢方という題材は面白いが・・・”

閲覧時期・場所 2002年10月 劇場にて 
監督 ニュウ・ポ
出演 チュウ・シュイ/渡辺篤史/ノーマン・リーダス/沢本忠雄/中山一朗/出川紗織/中村正志
評価 D
批評 漢方を題材にした日中合作映画である。多額の借金を抱える零細企業の社長が、自分の目を治してくれた中国の漢方の達人に病気を治してもらうツアーを主催するという話である。プロデュースは辛口映画批評と“ムトゥ”などを日本に紹介したことで知られる江戸木純だけに期待が大きかったのだが・・・。素人が作ったドキュメンタリーのような短いエピソードの連続がそれぞれ面白くないし、漢方についての安物の教養番組のような作りが眠気を誘うという辛い作品である。音楽だけは妙に盛り上がるのが、また興醒めである。漢方マニア以外は見なくてもいい作品。