K君の2003年4月の劇場映画評

 

 

青の稲妻


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“現代中国の空気が感じられる”

閲覧時期・場所 2003年4月 劇場にて
監督 ジャ・ジャンクー
出演 チャオ・タオ/ウー・チョン/チャオ・ウェイウェイ/リー・チュウビン/ワン・ホンウェイ/チョウ・チンフォン
評価
批評  前作“プラットフォーム”で世界的な評価を得たジャ・ジャンクーの新作。中国第5世代のチャン・イーモウやチェン・カイコーの成功は、現代の中国を見据えるというより分革や古きよき田舎の情景を映し出す映画によるものであるが、ジャ・ジャンクーの映画は現代のリアルな中国を映し出す。“青の稲妻”はマーティン・スコセッシやジュリエット・ビノシュといった欧米の映画人からも絶賛されている。
 “プラットフォーム”と同じくストーリーはない。失業した19歳の少年2人と、1人のダンサーの話である。たいした事件も起こらず、恐らく現代の中国、しかも経済発展から取り残された多くの地方都市に共通の普通の毎日を切り取って映画にしたものである。ただし、この現代中国の時代の雰囲気というか空気がこれでもか!というくらい徹底的に伝えきっていることに驚嘆する。

 

ぼくんち


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“ほのぼの系の人情モノ”

閲覧時期・場所 2003年4月 劇場にて
監督 阪本順治
出演 観月ありさ/鳳蘭/矢本悠馬/田中優貴/真木蔵人/岸部一徳
評価 C
批評  西原理恵子のマンガを“顔”“KT”の坂本監督が映画化。“顔”や“KT”は非常に評価も高く且つヒットしたため、邦画で数少ない芸術性と商業性の両立できる監督であることを証明した。
 だらしない母親(特に異性関係)のせいで、貧困を余儀なくされ学校にも通わず毎日を精一杯生きる幼い兄弟のもとに風俗嬢の姉が帰ってくるという話。精一杯生きる兄弟とその2人を大切に育てようとする風俗嬢の絡みと、変人揃いの脇役たちが楽しい。
 観月ありさは完全に一皮向けた感じで体当たりで風俗嬢を好演している。また子役たちも絶妙の演技を見せ、真木蔵人や岸辺一徳もエキセントリックなキャラクターを好演している。ただ残念なのは、ラストで凝った演出をしてしまったが故にストーリーが分かりにくくなったことである。このような人情ものでは、もっとシンプルにストーリーを見せたほうがいいと思うのだが。

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン


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“もっと楽しい映画を期待したが”

閲覧時期・場所 2003年4月 劇場にて
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・ウォーケン/マーティン・シーン/ナタリー・バイ/エイミー・アダムス
評価 C
批評  実在した16歳の天才詐欺師のエピソードをスピルバーグが映画化。主演に前作“ギャング・オブ・ニューヨーク”で好演したレオナルド・ディカプリオ。共演には、“ハリウッドの催涙弾”ことヒットメーカのトム・ハンクス。この時点でヒット間違いなしのスーパーポップコーンムービーである。
 父親の金銭トラブルに起因した両親の不仲のために、詐欺によりお金を稼ぐことを思い付いた少年の話。弁護士やパンナムのパイロット、医者など様々な人間に成りすます。ディカプリオが好きな人にはこのコスプレワールドはたまらないであろう。
 軽快なテンポを期待していたが、親子の絆の話を強調した意外と重めの演出になっており、期待したような爽快な気分にはなれない。後半の妙にしんみりさせようという演出の連続が残念でならない。

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン


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“もっと楽しい映画を期待したが”

閲覧時期・場所 2003年4月 劇場にて
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス/クリストファー・ウォーケン/マーティン・シーン/ナタリー・バイ/エイミー・アダムス
評価 C
批評  実在した16歳の天才詐欺師のエピソードをスピルバーグが映画化。主演に前作“ギャング・オブ・ニューヨーク”で好演したレオナルド・ディカプリオ。共演には、“ハリウッドの催涙弾”ことヒットメーカのトム・ハンクス。この時点でヒット間違いなしのスーパーポップコーンムービーである。
 父親の金銭トラブルに起因した両親の不仲のために、詐欺によりお金を稼ぐことを思い付いた少年の話。弁護士やパンナムのパイロット、医者など様々な人間に成りすます。ディカプリオが好きな人にはこのコスプレワールドはたまらないであろう。
 軽快なテンポを期待していたが、親子の絆の話を強調した意外と重めの演出になっており、期待したような爽快な気分にはなれない。後半の妙にしんみりさせようという演出の連続が残念でならない。

 

ブラック・ダイヤモンド


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“ヒップホップカンフーって・・・”

閲覧時期・場所 2003年4月 劇場にて
監督 アンジェイ・バートコウィアク
出演 ジェット・リー/DMX/アンソニー・アンダーソン/ケリー・フー/トム・アーノルド/マーク・ダカスコス/ゲイブリエル・ユニオン
評価 C
批評 ジャッキー・チャン、チョウ・ユンファに続くアジア発のハリウッドスターであるジェット・リー主演作。ヒットした“ロミオ・マスト・ダイ”と同じプロデューサ、同じ監督、共演者DMXも同じという作品。この作品がリーにとって初めてのボックスオフィスのNo.1作品。
ストーリーは“ロミオ〜”よりB級感が増し、アクションと中途半端なコメディが一緒になった感じ。今作はヒップホップカンフーといわれるように、DMXのサントラが作るグルーブとリーの切れ味溢れるアクションが合体したような作品。だがリーはコメディ向きではなく、“ロミオ〜”のようなシリアスな展開の方があっていると思う。
個人的にはリーの次回作でアジアで大ヒット中のチャンイーモウ監督作“英雄 HERO”に期待大である。

 

ボウリング・フォー・コロンバイン


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“祝アカデミー賞。”

閲覧時期・場所 2003年4月 劇場にて
監督 マイケル・ムーア
出演 マイケル・ムーアマリリン・マンソン/チャールトン・ヘストン/マット・ストーン/ジョージ・W・ブッシュ
評価
批評 ジャーナリストのマイケル・ムーアが99年のコロンバイン高校の銃乱射事件からアメリカの銃社会の批判を繰り広げるドキュメンタリー。アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞作品。著書“アホで間抜けなアメリカ白人”も大ベストセラーになっている。
テーマは重いくてNHKスペシャルのようなものをイメージするかもしれないが、M・ムーアの抜群のユーモア感覚と執念と素晴らしい編集によって、非常に楽しめる作品になっている。この人は偏見の無い庶民感覚を持ちながら、徹底的に真実を追究する。政府や権力者、大企業に物怖じせずに、戦う様はとってもカッコいい。
コロンバイン高校のまだ体に弾が残る被害者を、その銃弾を売ったKマートに連れて行き、Kマートでの銃弾の販売を中止させるというささやかな勝利を勝ち取るシーンはとっても感動した。