K君の2004年4月の劇場映画評

 

珠の耳飾りの少女


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“これは密かな大傑作”

閲覧時期・場所 2004年4月 劇場にて
監督 ピーター・ウェーバー
出演 スカーレット・ヨハンソン/コリン・ファース/トム・ウィルキンソン/ジュディ・パーフィット/キリアン・マーフィー/アラキナ・マン/エッシィ・デイビス
評価 A
批評  フェルメールの名画を題材にしたベストセラー小説の映画化。主演は、ロスト・イン・トランスレーション”等で成長著しい演技派で今が旬のスカーレット・ヨハンソン
 寡作のオランダ人画家フェルメールのもとに貧しい下女がやってきた。この少女は画家の絵に興味を持ち、画家はこの少女をモデルとして描くことに魂を奪われていく。
 フェルメールの絵画の世界をそのまま映し出したような映像がとにかく素晴らしい。また、少女の耳にピアスの穴をあけるという象徴的なシーンの描きかたなど、地味な映画ながら最高の出来である。

 

ディボース・ショウ


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“非常に無難なコメディ”

閲覧時期・場所 2004年4月 劇場にて
監督 ジョエル・コーエン
出演 ジョージ・クルーニー/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ジェフリー・ラッシュ/ビリー・ボブ・ソーントン/セドリック・ジ・エンターテイナー/エドワード・ハーマン/リチャード・ジェンキンス
評価 C
批評  コーエン兄弟監督作品。個人的には“ファーゴ”は大傑作だと思うし、“赤ちゃん泥棒”“ビック・リボウスキ”などのコメディは本当に笑えるからこの監督は大好き。主演は“オー・ブラザー”でもコンビを組んだジョージ・クルーニー。キャサリン・ゼダも出ておりコーエン兄弟にしてはかなり豪華。
 
離婚により慰謝料を奪うことで生計を立てる女と離婚訴訟専門の弁護士の繰り広げるコメディ。
 
非常に危なげないコメディ作品。コーエン兄弟に以前ほどの切れがなくなったような気がするが、まあ無難に楽しめる作品ではある。

 

レファント


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“淡々と描く狂気”

閲覧時期・場所 2004年4月 劇場にて
監督 ガス・ヴァン・サント
出演 アレックス・フロスト/ジョン・ロビンソン/エリック・デューレン/イライアス・マッコネル/ジョーダン・テイラー/ニコル・ジョージ/ブリタニー・マウンテン
評価 C
批評  コーエン兄弟の“バートン・フィンク”以来カンヌではパルムドール(最高賞)と監督賞は暗黙のうちに別の作品が受賞することになっていたが、その封印が解かれW受賞した話題作。監督は“グッド・ウィル・ハンティング”のガス・ヴァン・サント。
 コロンバイン高校のあの忌まわしい事件の日。被害者たちはいつもと変わらない1日を過ごしていた。一方犯人の2人組は、鬱屈した日々を通信販売で購入した銃により終わりにしようと計画していた。
 死んだ生徒と助かった生徒が正に紙一重で運命のいたずら、恐ろしさを感じた。また、犯人の生徒たちの狂気が寒気がした。

 

殺人の追憶


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“犯人は今でもどこかにいる”

閲覧時期・場所 2004年4月 劇場にて
監督 ポン・ジュノ
出演 ソン・ガンホ/キム・サンギョン/パク・ヘイル/キム・レハ/ソン・ジェホ/ピョン・ヒボン/パク・ノシク
評価 A
批評  “吼える犬は噛まない”のポン・ジュノ監督の新作は、韓国で実際に起こった未解決連続殺人事件をテーマにした作品。主演は、ハン・ソッキュとともに韓国を代表するスターであるソン・ガンホ。
 
韓国の田舎町で10人の女性が殺された殺人事件。粗暴な地元の刑事とソウルから送り込まれた頭脳明晰な刑事という2人の対照的な刑事が必死に犯人を追うが、なかなか有力な容疑者を見つけることができない。
 
80年代の軍事政権下の韓国の時代背景や、刑事の執念となかなか犯人を捕らえられない苛立ちと無念を臨場感溢れる映像と緻密な脚本で巧みに伝えている。やはり韓国は日本の10年以上先を行っていると思わせる素晴らしい作品。

 

ぼくは怖くない


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“とんでもストーリー”

閲覧時期・場所 2004年4月 劇場にて
監督 ガブリエーレ・サルヴァトーレス
出演 ジュゼッペ・クリスティアーノ/マッティーア・ディ・ピエッロ/アイタナ・サンチェス=ギヨン/ディエゴ・アバタントゥオーノ/ディーノ・アッブレーシャ/ジュリア・マットゥッロ/ジョルジョ・カレッチャ
評価 C
批評  イタリア映画。原作はイタリアでその年最も優れた文学作品に贈られるヴィアレッジョ賞を受賞したニコロ・アンマニーティによる同名小説。監督は“エーゲ海の天使”のサルヴァトーレス。
 
イタリア南部の田舎町で、穴蔵に押し込められた少年を見つける主人公。少年との親交を深める中で、田舎町の大人たちの持つ秘密を知ってしまう。
 
ベストセラー小説が原作なんだが、とんでもない話である。最初、捕らえられた少年は不実の子供とか、ユダヤ人とかの類だと思っていたが、とんでもなかった。(これ以上はネタバレになるんで控えます)子供を使っているという意味でのあざとさはあるものの、大人が見ても楽しめる作品である。