| K君の2004年5月の劇場映画評 |
ビッグ・フィッシュ

| 閲覧時期・場所 | 2004年5月 劇場にて |
| 監督 | ティム・バートン |
| 出演 | ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー/ジェシカ・ラング/アリソン・ローマン/ヘレナ・ボナム=カーター/ビリー・クラダップ/スティーブ・ブシェミ |
| 評価 | A |
| 批評 | “シザー・ハンズ”“プラネット・オブ・ザ・エイプス”のディズニー出身の奇才ティム・バートンの新作。屈折したオタクであるバートン監督の作品は主人公には陰があり、風変わりなファンタジーが多い。 自分の人生に起きたことをおとぎ話のように話す父親と、大人になってそんな父親との距離を感じる息子。父親が病気で倒れ、息子は最後にその距離を埋める機会を得る。 久々に涙が止まらない素晴らしい作品だった。父親のおとぎ話を素晴らしい映像で表現しており、更に人生、愛、親子の和解を盛り込んだ素晴らしいストーリー。やっと大人になったバートンの撮った魔法のようなすごい映画。 |
コールド・マウンテン

| 閲覧時期・場所 | 2004年5月 劇場にて |
| 監督 | アンソニー・ミンゲラ |
| 出演 | ジュード・ロウ/ニコール・キッドマン/レニー・ゼルウィガー/ドナルド・サザーランド/ブレンダン・グリーソン/フィリップ・シーモア・ホフマン/ナタリー・ポートマン |
| 評価 | B |
| 批評 | “イングリッシュ・ペイシェント”“リプリー”のアンソニー・ミンゲラ作品。イギリス出身の2枚目ジュード・ロウ(髪がやばい)、オーストラリア出身で離婚後の作品選びはハリウッド1といえるニコール・キッドマン、“シカゴ”“ブリジット・ジョーンズの日記”ですっかり大スターとなったレニー・ゼルウィガーというすさまじい豪華キャスト。 一度キスをしただけの恋人を残しアメリカ南北戦争に従軍した男とそれを待つ女の話。男は瀕死の重症を負うが、脱走兵となり故郷を目指す。 話としては陳腐だが、ジュード・ロウが故郷を目指す長い道のりで、多くの人に出会うというロードムービー的なくだりが感動的で、一方でニコール・キッドマンのもとにゼルウィガーがやってきてどたばたを繰り広げながら必死で生きていくという話もよくできている。まるで2つの映画を見ているような楽しさがある。 |
みなさん、さようなら

| 閲覧時期・場所 | 2004年5月 劇場にて |
| 監督 | ドゥニ・アルカン |
| 出演 | レミ・ジラール/ステファン・ルソー/マリー=ジョゼ・クローズ/ドロテ・ベリマン/ピエール・キュルジ/イヴ・ジャック/ルイーズ・ポルタル |
| 評価 | C |
| 批評 | アカデミー外国語賞受賞のカナダ映画フランス語作品。カンヌでも脚本賞等を受賞。 末期ガンを宣告され死の床にある父親。(女癖が異常に悪い破天荒な男)父親の状況を聞き帰郷した息子のは、私財を惜しまず父の幸せな最期を演出しようと奔走する。 もっと感動的なはなしだと思ったが、非常にシニカルな作品である。そのシニシズムは痛みを和らげるために麻薬を使ったり、お見舞いに来る人間をバイトで雇うという父親に負けず劣らず破天荒な息子の行動に集約されており、面白い部分があるのだが、中途半端に感動させようとしておりイマイチ。 |
キル・ビル Vol.2

“一作目より面白さUP”
| 閲覧時期・場所 | 2004年4月 劇場にて |
| 監督 | クエンティン・タランティーノ |
| 出演 | ユマ・サーマン/デヴィッド・キャラダイン/マイケル・マドセン/ダリル・ハンナ/ゴードン・リュー/マイケル・パークス |
| 評価 | B |
| 批評 | タランティーノ“キル・ビル”の続編。もともとは1本の映画で製作予定であったが、長くなりすぎて2本になったもの。よって出演者はほぼ変わらず。アメリカではこの2本目は非常に評価が高く興行的にもヒットしている。 日本でルーシー・リューを倒してアメリカに戻ってきたブライド。次のターゲットはビルの弟、エルそしてビル。次々にターゲットを倒し、ついにビルのところへ。 前半のクライマックスはパイとのカンフーの修行シーン。まるでジャッキーの香港映画のような修行シーンが繰り広げられる。後半はビルとの再会でのサプライズ等非常に見所が多く楽しめる。 |
ロスト・イン・トランスレーション

“センス溢れる魅力ある映画”
| 閲覧時期・場所 | 2004年5月 劇場にて |
| 監督 | ソフィア・コッポラ |
| 出演 | ビル・マーレイ/スカーレット・ヨハンソン/ジョバンニ・リビシ/アンナ・ファリス/林文浩 |
| 評価 | B |
| 批評 | “ヴァージン・スーサイズ”以来のソフィア・コッポラ第2作。フランシス・フォード・コッポラ(“ゴッド・ファーザー”)の娘、スパイク・ジョーンズ(“マルコビッチの穴”)の元妻という非常に恵まれた家系のソフィアは独自のセンスで素晴らしい監督になった。アカデミー脚本賞受賞作 CM撮影のために来日した元映画スターとカメラマンの夫について来日した若い妻は東京でともに異国の地で孤独を味わっていた。同じホテルに泊まる2人は次第に行動をともにするようになる。 旅先で味わう孤独と、そこでの出会いまあおよそ映画になるような題材ではない。しかし、何かひきつける力のある不思議な魅力を持った映画である。 |