K君の2004年10月の劇場映画評

モーターサイクル・ダイアリーズ


“非常に美しい映画。”

閲覧時期・場所 2004年10月 劇場にて
監督 ウォルター・サレス
出演 ガエル・ガルシア・ベルナル/ロドリゴ・デ・ラ・セルナ/ミア・マエストロ/メルセデス・モラーン/ジャン=ピエール・ノエル/グスターボ・ブエノ
評価 A
批評  “セントラルステーション”のウォルター・サレス監督がキューバ革命の英雄チェ・ゲバラの青春時代の貧乏旅行を描いた作品。最近、アルフォンソ・キュアソン等中南米の映画が非常に暑い。主演は“アモーレス・ペロス”“天国の口、終わりの楽園”のがガエル・ガルシア・ベルナル。
 若き日のゲバラは、友人のアルベルトと1台のバイクで南米横断の旅に出る。途中バイクの故障等のアクシデントが起こり、様々な人との出会いを繰り返す。
 とにかくガエル・ガルシア・ベルナルがいい。向こう見ずなまだ青い感じのゲバラが、成長していく姿を非常に印象的に演じている。脚本も映像も非常に美しい映画。

 

CODE46


“うーーん中途半端”

閲覧時期・場所 2004年10月 劇場にて
監督 マイケル・ウィンターボトム
出演 サマンサ・モートン/ティム・ロビンス/オム・プリ/ジャンヌ・バリバール/デヴィッド・ファーム/ミック・ジョーンズ
評価 C
批評  “イン・ディス・ワールド”“24アワー・パーティ・ピープル”等の話題作を数多く撮影し、一定の評価を得ているイギリス人マイケル・ウィンターボトムの作品。いまいちメジャーになりきれない感のあるウィンターボトム監督だが、これまでのドキュメンタリー的視点を捨て本作はSF作品に挑戦。
 許可証がないと、いかなる旅行も禁止されている未来世界。偽造許可証を調査するために上海にやってきたウィリアムは、パペル工場で働くマリアという娘に惹かれる。
 サマンサ・モートン、ティム・ロビンスという結構名の知れた俳優陣を起用したが、非常に中途半端な作品。

 

 

インファナル・アフェア 無間序曲



“脚本のいい映画は面白い”

閲覧時期・場所 2004年10月 劇場にて
監督 アンドリュー・ラウ
出演 エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン/エリック・ツァン/チャップマン・トウ/フランシス・ン/フー・ジュン
評価 A
批評  世界中で大ヒットした“インファナル・アフェアー”続編。ハリウッドがリメイク権を買い取り、ブラピ主演でリメイクされるという話も出ているらしい。この作品がこれまでと違っていたのは、香港映画といえばこれまでアクションの美しさや映像美ばかりが目に付いたが、この作品はオリジナリティ溢れる脚本が素晴らしかったこと。
 香港マフィアのボスが暗殺され、息子ハウが二代目を継承。ウォン警部は、抗争を阻止するため元警察学校の優等生ヤンをマフィアに潜入させる。一方、昇進をねらう新参者のボス、サムは子分ラウを警察に送り込むが。
 主役の2人は、トニー・レオン、アンディ・ラウほどのインパクトはないものの、ヤクザのボスを演じたフランシス・ンが素晴らしい。脚本も非常によくできている。

 

華氏911


“強引過ぎる編集”

閲覧時期・場所 2004年10月 劇場にて
監督 マイケル・ムーア
出演
評価 C
批評  大ヒットした“ボウリング・フォー・コロンバイン”に続く作品で、カンヌパルムドール受賞作。ドキュメンタリーとしては初めての全米興収1億ドル突破、大統領選の前の重要な時期の公開等話題性十分。
 ジョージ・W・ブッシュを真っ正面から弾劾するドキュメンタリー。ブッシュ一派とビンラディン一家との癒着疑惑やイラク戦争の責任などを追求。
 今回はアポ無し突撃取材は影をひそめ、巧みな編集により事実の断片を繋ぎ合せた作品。個人的にブッシュは好きではないが、この映画のブッシュ批判のための強引な編集は少し不快。