K君の2005年1月の劇場映画評

 

 

スパイ・バウンド

 

“ストイックでクールなスパイ映画”

閲覧時期・場所 2005年1月 劇場にて
監督 フレデリック・シェンデルフェール
出演 モニカ・ベルッチ/ヴァンサン・カッセル/アンドレ・デュソリエ/シャルル・ベルリング/ブリュノ・トデスキーニ/ナイワ・ニムリ/リュドヴィック・シェンデルフェール
評価 A
批評  イタリアの至宝モニカ・ベルッチ(“マレーナ”“マトリックス リローデッド”)とその夫であるフランスのトップスターヴァンサン・カッセル(“憎しみ”“ドーベルマン”)の競演作。
 仏のスパイとして活動する男と女が、夫婦を装ってモロッコでの破壊工作を成功させる。しかし女はスイスの空港で逮捕されてしまい、残された男は上層部への不信感を募らせていく。
 この手のフランス映画は大きく外すことが多いが、この作品はとてもストイックでクールなスパイ映画になっている。ハリウッド映画にありがちな説明的なシーンが皆無なため展開がとてもスピーディ。派手さはないが優れた作品。

 

ネバーランド



“さわやかな感動作”

閲覧時期・場所 2005年1月 劇場にて
監督 マーク・フォースター
出演 ジョニー・デップ/フレディ・ハイモア/ケイト・ウィンスレット/ジュリー・クリスティ/ダスティン・ホフマン/ラダ・ミッチェル/ジョー・プロスペロ
評価 A
批評  ハル・ベリーに黒人は初の主演女優賞をもたらした“チョコレート”を監督したマーク・フォースター監督作品。主演は、近頃インディーズのみでなくメジャー路線での活躍が目覚しいジョニー・デップ。競演はたぶん“タイタニック”に出たのを後悔しているケイト・ウィンスレット。
 劇作家バリ(“ピーターパン”の作者)が、4人の息子を連れた未亡人と知り合う。夢や希望をもたない彼女の三男ピーターを心配したバリはさまざまな遊びを教え、かたくなな彼の心を開いていく。
 あのわざとらしいCMを見たら見る気がなくなるが、見てみたらすばらしい作品だった。CMはわざとらしいが、作品はわざとらしさやあざとさを感じないさわやかな感動作。

 

カンフーハッスル


“ありえねーばかばかしさ”

閲覧時期・場所 2005年1月 劇場にて
監督 チャウ・シンチー
出演 チャウ・シンチー/ユン・ワー/ユン・チウ/ブルース・リャン/ドン・ジーホワ/チウ・チーリン/シン・ユー
評価 C
批評  日本でも大ヒットした“少林サッカー”のチャウ・シンチー監督・主演作品。香港では、かなり前から大スターだったが、最近日本でも認知度が増してうれしい限り。
 ギャングにあこがれる青年シンは、古びたアパートの住人を脅して会に名を売ろうとする。ところが住人は中国拳法の達人ばかりで、シンは彼らとギャングとの死闘に巻き込まれてしまう。

 今までのシンチーの作品は、本来全く関係ないところにカンフーが登場することが多いがこの作品はカンフーそのものを題材とした潔い作品。いつもどおり馬鹿らしい話の連続だが、いつもより多少シリアスな感じ。