K君の2005年7月の劇場映画評

 

 

皇帝ペンギン



皇帝ペンギン(字幕版)

“圧倒的な映像”

閲覧時期・場所 2005年7月 劇場にて
監督 リュック・ジャケ
出演 ロマーヌ・ボーランジェ/シャルル・ベルリング/ジュール・シトリュック
評価 B
批評  『WATARIDORI』『ディープ・ブルー』と世界的に大ヒットを連発しているネイチャードキュメンタリ−シリーズ。この作品は前2作を遥かに超える大ヒットを記録しており、アメリカでドキュメンタリーではマイケル・ムーア“華氏911”に次ぐ歴代2位の大ヒットとなっている。
 卵を温めながら身を寄せ合い、ブリザードに耐える無数の皇帝ペンギンたち。雄と雌が信頼で結ばれた彼らの生態を感動的に映し出す。
 これまで見たことのない圧倒的な映像の数々である。素晴らしい臨場感で、アザラシが本当に恐ろしい生物に見えてしまう。ナレーションがいまいち。

 

ライフ・イズ・ミラクル


ライフ・イズ・ミラクル

“世界の果てのユーモア”

閲覧時期・場所 2005年7月 劇場にて
監督 エミール・クストリッツァ
出演 スラブコ・スティマチ/ナターシャ・ソラック/ヴェスナ・トリヴァリッチ/アレクサンダル・ベルチェク/ストリボール・クストリッツァ/ブク・コスティッチ
評価 A
批評  カンヌでパルムドールを2回も受賞していて今年のカンヌ審査委員長だったエミール・クストリッツァの新作。クストリッツァといえば母国ユーゴスラビアの崩壊を力強く且つユーモラスに描いた大傑作“アンダーグランド”が有名であるが、この作品も似た雰囲気を持つ。
 紛争下のボスニア。息子をムスリム人に捕らえられたルカは、ムスリム人女性との捕虜交換を考えるが、当の女性と恋に落ちてしまう。
 “アンダーグランド”ほどのスケール感がない変わりにユーモラスなシーンが多く気楽に見れる作品となっている。へんてこなキャラとどこからともなくやってくる楽団(!)は相変わらずでとても楽しい作品。

 

ヴェラ・ドレイク



ヴェラ・ドレイク

“主演女優が素晴らしい”

閲覧時期・場所 2005年7月 劇場にて
監督 マイク・リー
出演 イメルダ・スタウントン/フィル・デイヴィス/ダニエル・メイズ/アレックス・ケリー/エイドリアン・スカーボロー 
評価
批評  “秘密と嘘”のイギリスの名匠マイク・リーの新作。作品および主演のイメルダ・スタウントンは絶賛されており、今年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞したヒラリー・スワンクが本当はイメルダが受賞するべきだったと発言したらしい。
 家族と共に慎ましやかに暮らすヴェラは、望まない妊娠をした女性たちの堕胎を行っていた。だが、そのことが明るみになり家族の危機を迎える。
 内容的には非常に後味の悪い社会派映画だが、とにかくイメルダの演技が素晴らしく、映画全体に魔法がかかっていて、それほど後味が悪くならずよい作品を見たという感想。