K君の2005年8〜10月の劇場映画評

 

チャーリーとチョコレート工場


チャーリーとチョコレート工場(日本語吹替版)

“ラストが安っぽい”

閲覧時期・場所 2005年10月 劇場にて
監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップ/フレディー・ハイモア/デイビッド・ケリー/ヘレナ・ボナム=カーター/ノア・テイラー/ミッシー・パイル/ジェームズ・フォックス
評価 B
批評  奇才と呼ばれエキセントリックな映画をたくさん撮っていながら、どれも大ヒットさせる職人ティム・バートンの作品。また“シザーハンズ”以来の盟友で、最近やっと客を呼べる俳優に成長したジョニー・デップ。
 有名なチョコレート工場に入れることになったチャーリーら5人の子供たち。変わり者の工場主、ウォンカの案内で場内をめぐる彼らだったが、わがままな言動は思わぬ事態を引き起こしていく。
 相変わらずすごい映像でとてもワクワクする。この手のファンタジーはバートンの18番で素晴らしいが、最後の展開がとてもチープで個人的には評価を下げた。

 

頭文字(イニシャル)D THE MOVIE


頭文字(イニシャル)D THE MOVIE(字幕版)

“日本人が中国語を話すが面白い”

閲覧時期・場所 2005年9月 劇場にて
監督 アンドリュー・ラウ
出演 ジェイ・チョウ/鈴木杏/エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン/チャップマン・トウ/ジョーダン・チャン
評価 B
批評  香港映画に革命を起こした『インファナル・アフェア』シリーズのアンドリュー・ラウ監督作品。俳優も結構共通である。原作は大変人気のある日本の漫画である。
 走り屋たちの聖地・秋名山に旧型トレノを操る無名のスゴ腕ドライバーが現れ、話題を集める。その正体は、家業の豆腐屋の運送を手伝う純朴な高校生、拓海。走り屋たちはこぞって彼に挑戦することに。
 日本の話なのに、全員中国語を話すことに違和感を覚える以外はよくできた作品である。とくにドリフトなどのカーアクションは大変リアリティがある。また、本業はミュージシャンのジェイ・チョウはとても存在感があり今後の活躍が楽しみ。

 

リンダ リンダ リンダ


リンダ リンダ リンダ

“爽快な青春映画”

閲覧時期・場所 2005年8月 劇場にて
監督 山下敦弘 
出演 ぺ・ドゥナ 香椎由宇 前田亜季 関根史織 湯川潮音 山崎優子 甲本雅裕 
評価 B
批評  “リアリズムの宿”の山下監督作品。何と韓国の演技派女優ペ・ドゥナ(“吼える犬は噛まない”“復讐者に憐れみを”)が主演。
 高校生活最後の文化祭の直前にバンド崩壊の危機に陥った女子高生3人が、韓国人留学生ソンをボーカルに迎え入れる。やがて、THE BLUE HEARTSのコピーに励む4人の間に、たどたどしくも絆が芽生えていく
 爽快な青春映画。女子高生のみずみずしい演技とTHE BLUE HEARTSの音楽がマッチしていてとてもよい映画に仕上がっている。

 

バットマン ビギンズ



バットマン ビギンズ(字幕版)

“シリーズ最高傑作”

閲覧時期・場所 2005年8月 劇場にて
監督 クリストファーノーラン
出演 クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/ リーアム・ニーソン/モーガン・フリーマン/渡辺謙 
評価 A
批評  一世を風靡した“メメント”、そして秀作“インソムニア”で確かなキャリアを重ねてきたクリストファー・ノーランの作品。駄作を連発し一度死んでしまったシリーズを奇才が蘇らせるのかという期待を一心に集めた作品。主演は、“アメリカンサイコ”のクリスチャン・ベール。
 幼少時に両親を殺された過去を持つブルース。以来、自暴自棄となり、放浪の末に中国の刑務所に送られる。だが、謎の人物デュカードのもとで修行を行ない、自分を取り戻した彼は、再び故郷に帰ってくる。
 いささか食傷気味のシリーズに新たな魂を吹き込んだ素晴らしい作品。非常にスタイリッシュでストーリー・演出・映像どれをとっても一級品である。日本では渡辺謙が話題になっていたが、この大傑作の中ではいてもいなくてもよい存在である。