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Hungary


ブダペスト

ウィーンを出た電車はあっという間に国境を越え、冷戦時代の「鉄のカーテン」の向こう、旧共産主義圏に突入します。パスポートチェックは他の国と同様簡単なものだったけど、今度は明らかに国境を越えたと気付くほど景色ががらりと変わって驚きでした。沿線の住宅はオーストリアのものと比べるとひなびていて貧しい感じが漂ってきます。ビルはというと真四角ないかにも共産圏というものばかり。畑も荒地と勘違いしそうな手入れの行き届いていない感じで、空気が重く感じられました。そうこうしているうちにあっという間にブダペスト東駅に到着。
駅は中世の重厚な感じが残る立派なものだったけど、歩いている人が酒を片手にもつ酔っぱらいだったり、物乞いだったりと旅行者にとってはちょっと不安になるような雰囲気でした。しかも西のオーストリアから来たので当然電車はブダペスト西駅に着くものと思いこんでいたので、いくら地図を見てもどこを歩いているのだかさっぱり分からないわ、聞いても英語は全く通じないわでかなり不安を感じながら歩いていました。街中で通りがかりのおばさんにガイドブックを見せると、怖い顔で「め〜とろ〜(舌を巻く)(「地下鉄に乗りなさい」)」と突き放され、1時間くらい徘徊してだんだん街のつくりを自分の足で感じ取っていきました。後からガイドブックを読んで知ったのですが、ブダペストの東側のエリアは治安が悪いので有名だそうです。おとなしく地下鉄に乗ればよかったのかなと、少しけちりを後悔しました。
新市街とユダヤ人地区は比較的新しい(第二次世界大戦後くらい)建物が多かった気がします。このエリアの建物はいかにも共産圏らしくみんな似たような四角いものが中心です。酸性雨の影響をもろに受けているせいで、全体的に黒く汚れていました。

写真(ブダペスト1)
ブダペスト新市街

しかし、新市街を抜け、旧市街へと足を運ぶと、全く違った雰囲気に驚かされます。中世のハプスブルグ家の時代の栄光がはっきりと残され、とても魅力的な町並みが続きます。ウィーンにも劣らぬ美しい石畳をぬけるとハンガリー人のこころとも言えるドナウ川が堂々と流れています。ウィーンよりも下流に近く、街の中心を貫いているので、より街のシンボル的存在に感じられ、河畔から見る景色(特に夜景)は圧巻です。ドナウ川を境にブダとペストに分かれているそうですが、ドナウ川にかかる鎖橋を渡ると王宮のあるブダ側に入ることになります。

写真(ブダペスト2)
鎖橋と王宮

ハンガリーは西側先進国のオーストリアに接していながら、物価が全然違うのでついつい財布の紐がゆるくなりがちです。西側からカフェやブランドショップが進出してきていますが値段はかなり安く、例えばコーヒー一杯だと日本円で50円程で飲めます。ただ、急速に市場経済、開放政策を取り入れているので西側のオーストリアやドイツと同程度の物価水準になる日もそう遠くないかもしれません。

日帰りで再びウィーンへ。電車がウィーン郊外のヒュッテルドルフ駅に着いたのは夜中の12時半。そこから乗り継ぐはずだった地下鉄は既に終了し、浮浪者以外誰も歩いておらず、どうなることかと思いきや、駅の反対側にタクシー乗り場を発見。手持ちのオーストリア・シリングをほとんど全部はたいてなんとか無事にホテルに到着。
次の日。国際列車に乗ってポーランドのアウシュビッツ収容所へ。


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