
押しつけは子供を無力化する
親が世話を焼くのは子供を大切に思う気持ちからだが,植木だってあまり水をやりすぎると根腐れを起こしてしまう。必要なとき必要な量をやってこそ生き生きと育つのだ。決して自分から進んで勉強しない無気力な子があるときこういった。「先生、難しい問題を苦労して考える事なんかないよ。疲れるばっかりだもの。ちょっとでも難しいなあと思ったら下を向いて15数えたら良いんだよ」その子は家庭教師に教わっていたのだが、優しく親切な先生らしく彼が下を向いていると、決まって「君、わからないんだね」といって答えを教えてくれるというのだ。親は良かれと思って家庭教師を付け,家庭教師は答えを教えてやる事が,親切な事だと思い、しかし現実には,大人がよってたかって手をかけすぎたために,子供の主体性は土の中で眠ったままなのである。
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