胃癌になってみて

うっかり胃癌になってしまったあんず。
闘病記というより、意外な大病になってしまった感想と
入院、手術体験記とでもいいましょうか・・・。

前振り

病気になったのはいつか?
自覚症状がナイので、んなことはワカリマヘン。
自覚症状出てからでは遅いわな(^_^;)
ほな、なんでガンだとわかったか。
それは2007年6月19日、毎年受けている会社の健康診断でバリウム飲んだのがキッカケだった。
10日程経って「健康診断結果通知票」というのが届くが、毎回引っかかるのが血液検査。
ワタシは若い頃からしぶとい貧血で健康診断のたびに「要治療」という結果になる。
献血に行っても比重が軽くて断られる。オマエが血ぃもろてこいって感じやね(^_^;)
まぁあと5年も経ったら解決するやろとほったらかしにしているが、
今回、胃にポリープがあるというので「要精密検査」で胃カメラ飲んでこいという結果だった。
めんどくさいのでほっとこうかとも思ったが、
トシもトシだし7月25日、健康診断を受けた健康管理センターへ再検査の申し込みに行った。
で、胃カメラ初体験したのが7月30日
会社を午前中半休にして健康管理センターへ行ったが、いや〜えづくえづく。マイッタねこりゃ。
胃カメラを操作しながら、医師が言うには「う〜ん、ポリープはありませんねぇ〜・・・。」
!( ̄□ ̄;)
「バリウムの加減で時々陰になったりすることがあるんですよー。」
ええー!ちょっとした勘違いでこんだけえづかなアカンかったんかいな( ̄△ ̄;)と思ったが
「ちょ〜っと胃炎気味ですね〜。大したことないですけど。ちょっとだけ赤くなって凹んでるところがあるので
念のために生体検査しときましょね。」ってことでその結果を待つことに。

喉の麻酔が切れるまで1〜2時間かかるので、水を飲んでみて問題ないようなら食事してくださいと言われたが
そんなに待っていては昼ゴハン食べそびれるので、少しぼーっとしながらもセンターを出たその足で
近所のそば屋に入ってさっさと食事して昼からナニ事もなかったかのように出勤した。

さてその結果を聞きに行ったのが8月6日の午前9時半。
さぁこれで一件落着だと思って診察室に入って担当医師の言葉を待つがなかなか第一声がない。
「なんやねん、はよ言うてくれよ」とジーッとカオを見ていると・・・

「う〜ん。あまり良くないですねぇ・・・。」
「え。」
「悪性の細胞が混じり込んでるんですよ・・・。」
「え(・_・)ガンですか?」
「その可能性も考えといた方がいいですね。」
「そうですかー・・・(・_・;)」(そっかガンかー・・・。)
「悪いところは小さいんですけどねー、結果が4なんでちょっとほっとくわけには行きませんね。
 この程度の大きさであれば内視鏡で取れる可能性もあるんですが、
 紹介状書きますから、もう一度大きい病院で精密検査を受けて下さい。
 治療すればちゃんと治りますからね。」

まぁもう少し詳しく説明してくれたと思うが細かいことはワスレタ。
診察が終わって待合室で紹介状を待っている10分くらいの間に少し考えた。
「どうしよ。また仕事休まなアカンよなー。もー検査で何回も半休取ってんのにホンマかなんなー。」
というのが最初の感想。
というかなんだかまだピンと来ないような、間違いかもしれないというような・・・。
「しかし、ガンやでガン。ワタシ、死ぬんかなー・・・。」

ちょっと凹んだ。

ワタシの父が亡くなったのはガンではなかったが48の時。ワタシも来年3月には48になる。

しかし凹んだのはこの一瞬だけ。紹介状をもらってすぐに次の行動に出た。
半休を取っていたこの日、午後から仕事に出られるようにと
健康管理センターを出たその足で紹介してもらった病院へ直行した。
その病院は大きいので待ち時間が長いが職場から歩いて20分くらいのところにある。
なんとかぎりぎり午前中に用事を済ませて午後から出勤。
あーヤレヤレ。
決定打

夏休み、恒例の訪中を済ませたあとの8月22日、改めて胃カメラ検査である。
え〜またえづかなアカンのか〜( ̄△ ̄;)と思ったが仕方がない。
観念して胃カメラの部屋へ。
すると前回と違って意外とオェっとならない。
もう一度生体検査をするために細胞を採取したが
なんだかあっという間に終わって休憩室に連れて行かれ少し仮眠を取らされる。
30分程経って起こされると、まだ眠くてぼーっとしながら少し早い昼ゴハンを済ませて会社へ。

結果を聞きに行ったのは9月3日
まずは消化器内科での受診である。
診察室に入ると当初の診断結果と違い、それほど悪い結果ではないという。
しかし採取する部分がほんの少しずれただけで結果が変わることもあり、診察してくれたH先生はチョットばかし悩んでいる。
「うーん。この病院で検査した結果はそんなに悪くないので
 この程度の大きさだったら内視鏡手術で取れるんですけどねぇ・・・。
 いゃ、
ガンはガンですよ、しかし内視鏡だったら1週間くらいの入院で済みますし、体の負担も軽いからね。」
 
(やっぱりハッキリ癌なんやね(^_^;))
「一口にガンといっても種類がいろいろありましてね。
 最初にセンターから回ってきた所見がかなり悪いので、内視鏡で手術してもし取りこぼしがあったら
 もう一回
お腹開いて手術しなおしってことになるし、あなたのためにはどちらがいいのか・・・。」
「そうですか・・・。1回で済ませたいんで切ってください。」
「う〜ん、最初の検査結果を検証するには細胞のプレパラートを借りてきてもらえるとはっきりわかるんですけど
 しかし、こんなん間違うはずないしなぁ・・・」
「借りてきた方がいいなら借りてきますけど」
「・・・いや、ごめんごめん。迷った私が悪かった。
 あんたがそんだけハラくくってるんやったら外科に回しましょ。」

ハイ、ハラくくりました。(^_^;)
H先生は、ワタシのガンがかなり早期で小さかったためお腹切っちゃうのはかわいそうで
いろいろ考えて悩んでくれたようだけど、小さい割にかなりタチが悪いらしく
少しでも残るとやっかいなので外科に回す決断をしたらしい。
外科

さて院内紹介で外科に回してもらって、最初に受診したのが9月5日
ここで主治医となる外科部長のN先生にも言われたのが「タチが悪い」
なんなんやろうタチが悪いって( ̄△ ̄;)ガンやっちゅうこと自体タチ悪いやんと思うが・・・。

「あなたの場合、できたガンは小さいんですが非常にタチが悪いです。
 内科のH先生はとても優秀な医師ですから、彼の判断は信頼できます。
 内科は自分とこで処置できると判断したら自分ですましちゃいますから
 ここに回されたというのは外科手術した方がいいということです。」
 
胃カメラの写真を見ながら説明が続く。
「ここのところが少し膨らんで横が凹んでいますね。
 
これがガンです。専門外ではなかなか判断の難しいところですが
 私は5,000例くらい見てきましたから、見たらすぐにわかります。」
「あ〜、そうですかー」
「年取ってもう後何年も寿命がない人も場合だと、内視鏡手術で様子を見るということもあり得ますが
 あなたの場合、まだ若いしあと50年くらい生きさせてあげたいのでちゃんと手術して取りましょうね。」
「ハハハ、50年てせんせ。」
50年も生きたくはないが、ワタシも漠然とあと2〜30年は生きたいと思っているのでしっかり取ってもらわんとね。
「ちゃんと治療すれば治りますからね、大丈夫ですよ。ほっとくと死にます。
ここまでキッパリ言われると気持ちいいもんである(^_^;)

さて、手術することは決まったが、そっから検査検査の日々である。
血液検査、腹部超音波、CTスキャン、MRIに肺活量検査、心電図にレントゲン。
どんだけ〜。

ジツはこの時、11月には社内旅行で台湾へ行く予定があったしオフ会で東京方面に行きたかったので、
出来れば手術はそのあとがいいなぁーと思っていたが、ひととおり検査の終わった10月10日
「そろそろ手術したらんとアカンなぁ」とN先生に言われ、
手術日は10月19日に決まった。
あぁ〜ザンネンだけど、あんまりほっとくと死ぬようなのでしかたない。観念して入院の準備をすることに。。。

つづく

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