私が最初に海外旅行をしたのは1986年、新婚旅行の時だった。
それまでは海外どころか飛行機すら乗ったことがなかった。
なんせコレを書いている15年ほど前のことなので詳しい旅行の中身は忘れたが、印象に残っていることを書こうと思う。
その時は、この先海外へ行くことなんて2度とないだろうからと、思い切ってニュージーランド行きを決心した。
当時、まだまだハワイ・グァムが主流ではあったが、
「最近オーストラリアが人気ですよ。せやけど僕個人としてはニュージーランドの方がよりお奨めですわ。
実はこの前、添乗員として初めてニュージーランド行って来たんですけど、すごい、良かったんです。
特にマウントクック!感激しましたよ!!」という、JTBの窓口の兄ちゃんの言葉を信用して、
有り金はたいて<クライストチャーチ・オークランド7日間の旅>へ。
なるべく安いツアーを探したが旅行代金は今の倍くらい。
その時はこれっきりだろうと思っていたので、パスポートは一次旅券の申請をした。
(当時は一次か二次しかなかった。)
JTBに代行してもらう手もあるが、代行料がもったいないので自分で手続き。
難しいことではなかったが、「面倒くさ〜。」かった。
この時、ダンナと一緒に手続きに行ったのは大阪府パスポートセンター本所。
だいたい結婚するときって忙しい。めっちゃパワーがいる。
住むとこと結婚式と新婚旅行、同時進行せんなんし。
(一説によると離婚するときの方が何倍ものパワーを要するそうだが・・・。)
いろんなしがらみを乗り越えてなんとか結婚式に辿り着くまでは結構緊張しているものだ。
そしていよいよ新婚旅行!
初めての飛行機、初めての海外でドキドキワクワク、でもここで大きな失敗に気づく。
当時は関空開港の9年前で、利用したのは伊丹から成田へ飛んでそこから出発する便。
出発当日の朝、私は伊丹から成田へ国内便で行くと思いこんでいた。
が、成田について愕然とした。
伊丹発の国際便、成田乗り継ぎ。つまり空港の外に出られないということがさっぱりわかってなかったのだ。
どひゃ〜!成田に着いたんが昼頃で、出発は21:35やで、8時間ほどどないして過ごすねんなー!
最初はダンナと2人であっちウロウロこっちウロウロしていたが途中からあきらめて、
おとなしく空港内のTVを延々と見ていた・・・。
ほんっとにこの日1日もったいなかった。
ようやく、出国に時間になり搭乗。ウワ〜、空飛ぶんや!ひゃ〜! めちゃくちゃワクワクした。
しかしそこからが長い。飛行時間9時間。時差4時間あったので、夕食、朝食、軽食と訳わからんほど食べて、
現在の体重の礎を築いてしまった・・・。(別に全部食べんでもエエのになぁ。貧乏くさ〜。)
食べて寝て映画見て、途中ナンディ空港を経由して2時間ほど待って、やっとこさっとこニュージーランドに到着!
現地係員を見つけてほっと一息つくまもなく、バスに乗り込む。
新婚さんばっかり8組程のツアーだったが、初々しい若いカップルから再婚か?と思うほど
くたびれたカップルまでいろいろでおもしろかった。
係員は現地に住んでいる日本人女性で、きめ細かに面倒見てくれた。
ニュージーランドは北島と南島があって、形がちょっと日本と似ていて親しみを感じるが、
国土は日本の3/4くらいで、当時の人口は約100万人。雰囲気がのんびりしていて、街を歩く人々は親切。
フリータイムに街でちょっとキョロキョロしていると、
すぐに誰かが「どうしたん?何かさがしてんのん?」って感じで向こうから寄ってきてくれる。
言葉がわからなくても持ってるガイドブックとジェスチャーで、レストランを探してることが伝わると
「肉料理やったらあの店がおいしいで。魚やったらもうちょっと先のあの店がええよ。」って教えてくれる。
(注・もちろん英語で)
今から思うと無謀なことだが、2人で写真を撮ろうと思ったら、その辺の人に頼めば
アングルも考えてすぐ撮ってくれる。(カメラを盗って逃げたりしない。)
最初に着いた南島のクライストチャーチはガーデンシティといわれ、とても美しい街だ。
ゆったりとし街並みに家々には花が咲き乱れて散歩してるだけで幸せな気分になる。
ここで日本では見慣れない足の短いかわいい犬を見かけて写真を撮った。
(今思うとあれは昨年あたりかなり流行ったウェリッシュコーギーだった)
OPツアーで、JTBの兄ちゃんが感動したというマウントクックへいった。
8人のりのセスナでドキドキしながら、少しずつ動いているというタスマン氷河や
青い入浴剤とミルクをとかし込んだ様なテカポ湖を見て雪の中へ到着。
季節が春だからかさほど寒くはなかった。
旅の後半は北島のオークランド。
港町で魚介類がおいしいとかでフリータイムに何組か一緒にシーフードレストラン行った。
ロブスターが安いというので、みんなで色々注文。
刺身、ボイル、グリルと料理の仕方を変えてロブスターづくし。なかなか豪快だった。
こちらではOPツアーでワイトモと言うところに行った。
北島の有名な観光ポイントの一つで、世界でも珍しい土蛍が棲息する鍾乳洞がある。
土蛍は驚くと光らないとかで、暗い鍾乳洞の中を静かに舟で進んでいく。
息を殺して見上げると洞窟の天井に無数の青い光が瞬き、星空のように美しかった。
もちろんニュージーランドに来たからにはキウィも見に行った。
丸くてころんとしていて愛嬌のある鳥だ。夜行性のためフラッシュ禁止で薄暗い館内では写真は撮れなかったが。
お土産はやっぱりシープスキンをたくさん買った。
エア便は高いので、1ヶ月待つことになるがまあそれも良かろうと船便で送ることに。
そんなこんなであっという間に過ぎた7日間。
日本を秋に出発した私たちは途中、夏の国(ナンディ)に寄り、春の国を旅して、帰国すると冬になっていた。
結婚後ダンナが初出勤する日、雪が降っていたのを覚えている。
新婚旅行は必ずケンカするというジンクスは本当だ。
ただでさえ馴れない外国旅行の上、パッケージツアーはスケジュールが結構強行だ。
3日もたつと疲れてきて、とてつもなくつまらないことでケンカになったりする。
私たちもどこで両替するかで意見が合わなくてお互い不機嫌になったり、
セーター買おうとしたら他に同じ商品を安く売ってる店がなんぼでもあるとダンナにいわれて結局買えず
げっちゃむかついたりしたが、成田離婚することもなく今に至っている。
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