結婚当時、二度と海外旅行なんてできないかもしれないと思っていたが、
12年後、二度目の海外旅行をするチャンスが巡ってきた。
今度は10歳のコドと3人での家族旅行だ。コイツの心持ちひとつで旅は楽しくもなり、悪夢にもなりうる。
で、選んだのが、近ツー旅行代金子供半額、OPも子供半額の現地係員のつくツアーで
ケアンズ・グレートバリアリーフとシドニー8日間の旅。
さて、まず問題になったのは出発日。夏休みを利用して行くことにしたものの、
1日違いで費用が数万円変わってくる。8月8日土曜日出発だとバカ高いので、
8月7日(金)
決戦は金曜日!(なんのこっちゃ・・・。)出発は関空21:25発のJL−779ってことにした。
ダンナも私も当然その日は仕事。これに間に合わせるべく時間を逆算し、出した結論が、
私;仕事を終えて、荷物の最終チェックをし、家族の荷物とコドを連れ、電車に飛び乗る。
(当時、私の仕事の定時は14:00だったのでとても助かった。)
ダンナ;仕事を終えたらすぐに持って出た私服に着替え、背広を会社のロッカーに放り込み、迷わず飛び出す。
そして、リムジンバス乗り場で落ち合うという段取りだが、ダンナの方が相当ぎりぎりだった。
まず空港での集合時間が19:25。
ってことは18:30のバスにどうしても乗らねばならない。
会社の定時が17:35、なんだかんだで会社を出るまでに20分〜25分くらいはかかるだろう。
当時のダンナの勤め先からバス乗り場まで約20分、着替えて飛び出てジャジャジャジャ〜ン!
だあぁ〜、間に合うんかこれ〜!?《(`□´;)》
いや、間にあわせなければぁぁぁぁっっ!
で、先に3人分のバスのチケットを買いに行ったら
わぁぁ〜!焦って大人3枚買ってしまったぁっっっ!《(`□´;)》
焦んなって!と自分にツッコミ入れつつ、係員のおっちゃんにすんませんと言って、払い戻してもらう。
気を取り直してコドの分を買い直し、バス乗り場に並びながら、キョロキョロとダンナを探して待つ。
そしてバスが来て、みんな乗り込み始める。私とコドは列を外れてさらにダンナを待つ。
係員;「乗らないんですか?」
私;「乗ります。もう一人来るんで・・・。」
係員;「次の便にされますか?」
私;「いえ!もう来ると思いますから。。。。あ、来ました来ました!」
決して、遅れたわけではない。バスに荷物を預ける都合上のやりとりだ。
時間通りにバスは出発し、空港へ到着。チケットやクーポンを受け取り、チェックインを済ませて無事飛行機に乗り込んだ。
8月8日(土)
早朝6:55にブリスベーン空港に到着。おお〜!オーストラリアに到着だ。
ここで2時間ほど待ってカンタス航空に乗り継ぎケアンズへ。
早朝の空港。待ち時間にコドはコーラ、ダンナと私はコーヒーを飲もうと注文した。
出てきたコーヒーは300mlくらい入りそうなでかいカップにこぼれそうになみなみと入っていた。
こんなん飲み切れへんやん、1つでよかったなぁ・・・。
コドのコーラも結構たっぷりでストローはなぜか黒。3人ともお腹たぽたぽ言わしながら、次の飛行機へ。
飛行機に乗り込むとコドと私の席は前の席が激しく壊れていて、客室乗務員が「ここんとこ危ないから気ぃつけてな。」
と言いながら(もちろん英語で)前の座席のとがって危ない損傷部分をガムテープでカバーしていた。
一体どうやったらそこまで壊れんねんと思うほど背もたれ部分からボッキリと折れた座席。
なんか見通しよくて気持ちよかったけど、食事ができないので、その時だけ別の空席に変わって食べた。
ケアンズに到着したのはお昼前。日差しはきついがカラッとしていて陰にはいるととっても涼しい。
なんだかのんびりしていて居心地良さそうな街だ。
空港へ現地係員が迎えに来て、旅行社のラウンジへ行ってOPツアーの申し込みをした。
で、ちょっとした説明を受けた後、大橋巨泉のOKショップに送り込まれた。その後15:00頃だったかようやくホテルにチェックイン。
豪華ホテルではないけれど、ちょっと街から外れた素朴で静かなコンドミニアムだ。
一息ついた後、街へ食事に出かける。旅行社が用意したミールクーポンを持って、あるレストランへ行った。
大人向けのメニューはそこそこ普通だったが、子供用のメニューは少しボリューム感のあるハンバーガーだったからさぁ大変。
なぜってミールクーポンはコド一人分でも2,200円相当だったから。
キレたダンナのでこには青筋が立ち、必ず旅行社のデスクに文句を言いに行くといいつつ、
不本意な夕食を終えて店を出た。
部屋に戻ったのは20:30頃。朝食の予約をし、洗濯をしてシャワーを浴びる。
コンドミニアムを利用するのは初めてだったが、
部屋にはキッチンと洗濯機、乾燥機がついていてとても便利だったのでトリコになってしまった。
今度どこかへ旅行するときもコンドミニアムに泊まりたぁ〜い!
ただ、こちらは亜熱帯とはいえ季節は真冬。にもかかわらず寝具は薄いタオルケットのようなものだけ。
寒い!さぁ〜むぅ〜いぃ〜〜〜〜!で、持ってきた衣類を上からいろいろ掛けて寝た。
8月9日(日)
8:30にホテルを出てキュランダと高原列車1日観光に出発。
まずはバスでコアラ、ワニなどのいるワイルドワールドへ行き、コドはお約束のコアラとのツーショット写真撮影。
コアラは黙々と次々にお客に抱っこされる。近頃はストレスを和らげるために、
コアラにもコアラのぬいぐるみを抱かせてそれを抱っこするそうだが、このときはまだ1対1の勝負(?)
だったので、コドにしっかりとしがみついていたが。
後は園内のカンガルーやサルに餌をやったりして一回りした後、昼食をへてアボリジニのショー。
ダンスと楽器の演奏を見、コドはブーメラン体験もし、一緒に写真も撮った。
昼食を済ませた後、ワールドバザールというマーケットで特産品を見たりして、絵に描いたような家族旅行だ。
道ばたで小さな子供が石を並べて売っていた。コドはひとつほしい石があったので買うという。
ダンナが横から半値に値切ると、複雑な顔をしながらも売ってくれた。
そんなこんなでコドもぐずることなく楽しく散策した後、帰りは有名なキュランダ高原列車に乗り込む。
コレがとてつもなく長い列車で、カーブでは後ろの車両がよく見える。
延々と続く列車の旅、日本では見られない景色を楽しむ。途中、30分ほど停車した。
まわりは木々に囲まれ何とも言えずのんびりした気持ちのいい駅だった。
再び列車に乗り込み、座席につくとなんだか疲れて寝入ってしまった。
この日の夕食は、街で適当に入ったcafe・Antonio'sでステーキ。安くておいしく、満足満足。
帰りはもう疲れてちょっと距離のあるホテルまで歩きたくなくなった。
それで店に来てくれたお客はもれなくホテルまで送ってくれるというOKショップまで行くと、
今、車は出払っているので、少し店内で待っていてほしいという。
う〜ん。その間、土産もんを見てもらって買わせるという、なかなかの作戦だ。
しかし私たちはうろうろと店内を見て歩き、コドは試食用のカンガルージャーキーとワニジャーキーを食い尽くしたものの
何も買わずに車に乗った。
8月10日(月)
この日はグリーン島とグレートバリアリーフのツアーに参加することにした。
何とか地図と案内板を頼りに船着き場に行くバスに乗り込むと、すでに8割ほどの乗客で座席は埋まっていた。
コドとダンナが座った後、
若い女の子に、「ここあいてますか?」と(日本語で)聞いたら、イヤそうな顔で「No,☆※○▲」と言われた。
友達でも待っているんだろうと、その後ろの男の子に「ここあいてますか?」と聞いたら、複雑な顔をしてたが
うなずいたので、隣に腰を下ろした。
さあ出発。バスが出ても前の女の子の隣はあいたままだ。
なんや!外人のおばはんが隣にすわんのがイヤやったんかいコラ!
感じ悪いやっちゃでほんま。オーストラリアのヤンキーかな・・・。
ぶつぶつ言いながらも港につき、船でグリーン島へ。
コドとダンナは水着に着替えて少し水遊び。亜熱帯なので日差しは強いが水は結構冷たい。
ひと遊びした後、高速船に乗って、さらに沖合いのグレートバリアリーフへ。4〜5mもありそうな波を上下に揺られながら浮遊船(?)に到着。
それから、今度は半潜水艦に乗って遊覧。水の透明度は高く、とてもきれいだったが、
よく揺れてちょっと気持ち悪かった。
その沖に停泊した船で昼食を取り、ダンナとコドはシュノーケリング。
海はとことんきれいだったがワタシはど〜も気分が悪く。おとなしく荷物番ををしていた。
コドはすぐ横にでかいナポレオンフィッシュが寄ってきてびびったと言っていたが、充分楽しんだようだ。
夕食はホテルカジノで中華バイキング。日本の中華とはまた少し違う。そしてどちらも中国料理そのものではない。
オーストラリアは華僑が多いようで、中華料理屋をよく見かけるが、
それぞれの国の好みや環境で料理って変わっていくものだなぁと思った。
この日も街からホテルへ帰るのにOKショップの車を利用したが、今度は買いたいものがあったので巨泉の作戦通り、
待ってる間に土産もんを買った。
8月11日(火)
昼前にケアンズを出てシドニーへ出発。
飛行機に乗るとコドはすぐに寝ていた。結構疲れているんだろう。文句も言わずに疲れたらとっとと寝てくれるのは助かる。
空港にはまた別の現地係員が迎えに来ていて、ツアー参加者をとりあえずデューティーフリーショップに送り込む。
ハイエースで市内を軽く観光したが、やはりシドニーは都会だ。ケアンズとはかなり雰囲気が違う。
ケアンズは開放的でのんびりしていて裸足で歩いてる親子も見かけたが、こちらは気候が違うせいもあるけど服装も違う。
ホテルにチェックインしたのは17:00過ぎ、荷物をおろして改めて出かける。
夕食は、地図を見ながらイタリア風シーフードレストランの老舗“ブルーエンジェル”を探すが、
たどり着いてみると店はしまっていた・・・。ガーン。どうしょう。
ショックをうけて呆然としている私たちに、一人のおじいさんがニコニコと近づいてきて、
「どうしたん?ブルーエンジェルに行きたかったん?」と聞いてきた。(たぶん)
「うん。でも閉まっててガッカリ。」みたいなコトをダンナが言ってたと思う。(きっと)
するとおじいさんは「ブルーエンジェルはもう一軒あるよ、連れてったげるわ。」と言ったんだと思う。
「え、ほんとに?ありがとう!」と、ついていくと、すぐ近くに“ブルーエンジェルU”という店があった。
店内に入ると、おじいさんが店の人に何か交渉している。予約だなんだでどうやら満員のようだ。
さらにおじいさんは「They are my friends」と言って頼んでくれた。すると店員さんは「OK、Plese」と、招き入れてくれた。
え?いいの?そしておじいさんはニッコリと片手をあげてかっこよく去っていった。あぁ、なんてラッキー、なんてイイ人なんだ!
「G’day!mate(グッダイ!マイト)」会えばすぐ友達だというオーストラリア流の陽気な挨拶が聞こえてきそうな笑顔だった。
ひょっとして店のオーナーだったのか?それとも近所のおじいちゃんだったのか?
ヨロシク頼むと言われた店員さんは愛想良く、頼んだ料理以外にアイスクリームをおまけしてくれた。
テーブルを担当したのは英語オンリーの中国人と、日本語を少し話すインド人。
2人ともニコニコといろいろ話しかけて来たが英語がほんの少し分かるのはダンナだけ。
コドは今度来るときは英語を勉強しておいでよねと言われていた。
料理もおいしかったがおじいさんのおかげで楽しい夕食の時間を過ごすことができた。
8月12日(水)
朝早く申し込んでおいたOPツアーに出かける。コーヒークルーズで軽食をとって、行き着いたのはタロンガ動物園。
檻の中にはどう見ても柴犬の雑種にしか見えないけど犬ではない動物、見た目はカワイイが結構どう猛だという
タスマニアデビル、お食事中のローランドゴリラ、カメラを向けるとカメラ目線でどんどん近づいてきてポーズをとる虎、
ガラス越しすぐそばでぐっすりお休み中のやたらでかいホワイトタイガーなどがいたが、
何がカワイイってウォンバットが一番カワイかった。あの堅そうな背中にさわってみたいぃぃぃ〜〜〜。
(私の叔母はオーストラリアの友達の家で飼われているウォンバットをさわったことがある。やっぱり堅かったそうだ)
動物の檻をを見て回る道々に七面鳥や孔雀が勝手に散歩してしている。人が近づいても気にする様子もない。
日本とはひと味違う動物園の後は、マンリー水族館へ。
水中に設けられた通路からガラス越しに鮫やエイの餌付けを見、昼食はランチクルーズ。
帰路はシドニー湾を見下ろす断崖絶壁で一休み。ここでは銅像の台座と思われるものがあったが台だけで上がない。
ツアーガイドによるとなんかの銅像があったらしいが、酔っぱらいが壊してしまってそれっきりだとか。
再建されないところを見ると、どうと言うことのない銅像だったのか。
代わりにコドが台座の上に乗って写真を撮っていた・・・。
帰り際に近ツーのサービスデスクに寄ってダンナが初日の夕食の苦情をいう。
あ〜だこ〜だと窓口の女の子に主張しているうちに後ろのソファでコドは寝てしまっている。
結局、ミールクーポンを3人分せしめて帰ることとなった。ゆうてみるもんやね。
夕食はそのミールクーポンで、シドニータワーレストランへ行った。
ここは地上270mの高さにある回転展望レストランで、シドニーの夜景を360℃楽しみながら食事ができる。
ここで観光客の写真を撮って売っているあんちゃんと出会う。食事をしているお客に身振り手振りを交えて
記念に1枚どぉ?と持ちかけてくる。
まぁまぁの値段だったし、食事をしている間にスグできるというので、3人で写っとこうと1枚頼んだ。
するとしばらくして、情けない顔をして出来上がった写真を持ってきたあんちゃん。
「ウン!モォ〜!」と言って、ダンナをつつく。写真を見てみるとダンナだけが寝ていた。
申し訳ないからもう一枚撮り直すと言うがコレはコレで面白いからと受けとっといた。
あんちゃんは申し訳なさそうにしていたが、ウチのカメラでもう一枚撮ってもらったので充分だろう。
8月13日(木)
シドニーの国立公園、ブルーマウンテンの日帰りツアーに参加する。
バスで行く半日のツアーと4WDでいく1日のツアーがあって、バスは約5時間半で90$、4WDは約7時間半、昼食付きで195$。
ちょっと迷ったが、4WDのほうが奥地まで行けて、絶対オススメだと近ツーの兄ちゃんが言ってたので
はりこんで、4WDにした。
朝は7:30にホテル出発。迎えに来たのはカタコトの日本語をしゃべるオーストラリア人のガイド兼ドライバー。
もう一組の中年の夫婦と5人で1台となる。乗り合わせたのはたまたま大阪の人で、いろいろ話していると、
もう子供は大きいのでついてこなくなって今年は2人できたが、毎年オーストラリアへゴルフをしに来るという。
う〜ん。ウラヤマシイ余裕だ。
いつもコンドミニアムに泊まり、料理も市場へ出かけて食材を買って自分たちでするというから慣れたものだ。
奥さんは英語も我流で勉強したとかで、ガイドさんにも英語で話しかけていた。
どんどん山道を登り、途中の草原で10:00頃にティータイム。そのあたりに落ちてる枯れ木を拾ってお湯を沸かし、
ガイドさんがコーヒーを入れてくれる。
鳥の声しか聞こえない静かな場所で、見かけた鳥をガイドさんが持ってきた鳥の本と見比べたりして、ゆったりと時間が過ぎる。
少し歩くと野生のカンガルーの群を見つけた。おなかの袋に赤ちゃんを入れたカンガルーがしっかりカメラ目線で
写真に収まってくれた。そばでは雄がボクシングを披露。そのうちみんなで仲良く去っていった。
やっぱり1日ツアーにしてよかった。
車を先に進めて森の中のレストランで昼食をとる。バイキング形式で、炭火でどんどんステーキを焼き、
焼けたなと思ったら取りに行く。肉好き一家の私たちは嬉々として次々に取りに行く。
食事が終わるとコーヒーを飲みながらしばし休憩。コドは他のツアーで来ていた南米系のおばちゃんにあやとりを見せたり
おばちゃんにヒモを使った手品を見せてもらって楽しそうに遊んでいた。
お腹も一杯になったところで、一番高い展望台のところまで登っていく。ある程度まで車で行き、後は歩きだ。
展望台と言っても平らな岩の上で、柵のあるところとないところがある。うっかり落ちたら一貫の終わりで、
コワくて1m以上先に近づけない。這いつくばるようにして下を見ると、車が落ちているのが見えた。おぉコワ・・・。
しかし、景観は最高だ。360℃見渡す限り岩山で感動するほど何もない雄大な眺め。日本では絶対味わえない景色だ。
ここはエコーポイントで、大声を出すとこだまが帰ってくる。初めての体験だった。
大満足で山を下りた。
ホテルに帰ってきたのは16:00頃、ちょっと一休みした後、夕食は“大和ステーキハウス”。
日本に本店がある鉄板焼きの専門店だ。オーストラリアはイギリスの植民地であった影響から、“フィッシュアンドチップス”
と言って、白身魚の塩焼きとポテトフライがよく出てくるようだが、街を歩いていて、一番目に付くのは中華料理屋。
これぞOG料理と言うものがあるのかどうかわからないがお目にかかる前に終わってしまった。
8月14日(金)
短い滞在期間が終わり、帰国の途につく。
8:40にホテルを出て、シドニー発11:30のJL−778に搭乗、途中上映された映画のうち1本は寝ていて見てなかったが
もう1本は邦画で「卓球温泉」。これが結構面白かった。コドはコレがきっかけで映画があればとりあえず見るようになった。
関空についたのは20:00過ぎ。家にたどり着いたのは22:00頃。疲れはしたがいい旅だった。
子供の頃、オーストラリアというと白豪主義というイメージが強くて、あまりいい印象を持っていなかったが
観光で行った限りでは親切な人が多く、にこやかで過ごしやすかった。
エアーズロックやフェアリーペンギンの行進など、日程的に断念したポイントもあるので、できればもう一度いってみたい。
さぁ、貯金貯金!