子宮筋腫Q&A


Q・・・子宮・卵巣・膣の働きは?

A・・・子宮は大きさが鶏卵大で小さいナスの形に似ています。内側の膜がとても柔らかい粘膜でできており、これがホルモンの影響を受け様々に変化して、月経を起こします。また赤ちゃんの育つばしょでもあります。
卵巣は、子宮の隣にあるそらまめ大くらいのもので左右に1個ずつあります。これが、交互に1個ずつ4週間に1度くらい排卵します。また、女性ホルモンの精算場所でもあります。
膣は、子宮から続く10〜13センチ程の筋肉の管です。この壁には粘膜のヒダが多数あり、ここにタンポンやペニスがおさまるわけです。



Q・・・手術後のお腹の中はどうなっているの?

A・・・子宮を取っても、膣はほとんど切断しないので長さは変化しません。つまりペニスのあさまる場所に変化はないという事です。
また、お腹の中には胃や腸がぎっしり詰まっており、その中にちょっぴり頭をだしているのが子宮です。その割合は、胃や腸などが98%、子宮が2%くらいです。だから子宮を取っても、すぐ腸がうまく空間に入りこみますので全く心配はないのです。



Q・・・卵巣を取ると ホルモンはどうなるの?

++ 片方取った場合 ++
A・・・女性の体は実にうまくできており、残された卵巣が今までどおり2つ分の働きをします。だから女性ホルモンの分泌の変化はありません。また、卵子の排出も毎月あります。排出された卵子は、子宮という行き場がないので、卵管の中でそのまま退化してしまいます。

++ 両方取った場合 ++
A・・・卵巣からのホルモンの分泌や排卵はなくなります。そのため個人差はありますが、卵巣欠落症状つまり更年期症状が起こることはありえます。しかし、ホルモン分泌は排卵だけでなく副腎という臓器からも分泌しているので、完全になくなることはありません。



Q・・・残りの卵巣は病気にならないの?

A・・・100%とはいえませんが、確立は低いという報告があります。1〜2年/年の定期検診を受けることをおすすめします。


Q・・・更年期症状の主なものは?

A・・・のぼせ・頭痛・頭重感・気分不安定・めまい・肩こり・腰痛・しびれ・冷え性・疲れやすい・汗をかきやすい・心臓がドキドキする
他にもいろいろありますが個人差があり、趣味に打ちこんだり、仕事をするなどの気分転換を図ることや入浴やマッサージなどの環境を良くするとよいでしょう。


Q・・・おりものがあるのはどうして?

A・・・おりものは膣からも分泌されているので、子宮を取ったからといって無くなるわけではありません。


Q・・・月経はどうなるの?

A・・・月経の出血は子宮内膜からのものなので、子宮をとることでなくなります。


Q・・・縫った糸はどうなるの?

A・・・お腹の中を縫ってある糸は自然にとけて吸収されるものが使われています。ですから心配はありません。しかし、手術後2〜3ヶ月して子宮と膣の切断部の縫ってる所の肉が盛り上がり、糸が取れるときに多少出血があったり、膣から糸がでることがあります。


Q・・・性交により縫ってある所が破れたり出血しないか?

A・・・子宮を取った後の傷は退院時にはきれいに治っています。前に述べたましたが、手術により膣の長さは変わっていませんし、ひだがたくさんあるので性交により破れたり、出血することはありません。初めての時は不安も強いと思いますので、ご主人と相談され、挿入の浅い体位からゆっくりはいられた方がよいと思います。

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Q・・・性交時に傷みがあるのでは?

A・・・膣壁からの分泌物は今までどおりあるため湿潤不足による傷みは、ほとんどないと思います。しかし、分泌量は精神的な影響(したくない、怖い、大丈夫かなあ?)で少なくなります。自信を持ちご主人の愛情につつまれてください。

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Q・・・排出された精液はどこへいくの?

A・・・今までは一部が子宮の入り口より中に入り、大部分は膣外に流れ出ていました。ですから、これからは精液はすべて膣外に出てくることになります。

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Q・・・性欲の減少、満足度の低下はありませんか?

A・・・性交時、最も感じる部位は子宮ではなく膣の下1/3や小陰唇とそれに関連するクリストスにあると言われています。もしあるとするなら、それは精神的因子によるものがほとんどだと思います。性は性交だけでなく思いやりのあるコミュニケーションやスキンシップの方が大切と思われます。ご主人とよく話し合われ疑問を解決し、こだわりを無くし、今まで以上にお互いを思いやり、大切にする気持ちを持つことで今後の夫婦関係を円満により充実させて欲しいと思います。










手術を受けて退院される皆さんへ



1.退院後の生活

 ・家事程度からはじめてください。
 ・仕事については先生に相談してください。
 ・下腹部に急激な力を加えるような事は一ヶ月程度さけてください。

2.退院後の診察   ○月×日 

3.入浴 ・・・・ 可

4.夫婦生活
 ・医師の許可が出てからにしてください。

5.腹帯
 ・創部の保護・保湿・美容のため一ヶ月位は着用することをすすめます。

6.食事
 ・規則正しいバランスの良い食事を取ってください。
 ・なるべく便秘をしないように工夫してください。

7.自動車
 ・短時間ならかまいません

8.自転車 ・・・・ 可

個人差がありますので自分の隊長に合わせて、徐々に体を慣らしてください。もし、隊長が悪い時は自分で判断せず外来に受診してください。