社会教育計画後期レポート
「こうすれば地域の教育は変わる」
現在の生涯学習活動から今後の課題を考える
現在日立市では、「ひたち生き生き百年塾」という生涯学習活動が行われています。
百年塾とは、まち全体を学び舎として、市民の誰もがいつでも、どこでも、何でも学び教えあう「共育」システムであり、「出会いを創るまち」をテーマとした、「大人も子供も皆が学びあう」活動です。その名前は「いつでもずっと皆で楽しく学びあう」という願いを込め、「元気に楽しく、百年ぐらい長生きしたい」「百年先の未来まで考えたみたい」ということから付けられました。
講師は、「市民教授制度」をとっています。市民教授とは、一般市民が技能、技術、経験、体験、知識、情報などのいろいろな分野で自分が得意とするものを教えるといった制度で、登録制ですが、自薦、他薦を問わず登録することができます。市民教授は公共施設や個人宅などで活動していますし、生涯学習推進部や小学校、中学校等が授業の計画を立て、それにあわせて講師を招く、といったこともしているようです。
生涯学習推進部で行ったイベントとして、1999年には「百年塾フェスタ’99〜いばらきヤング・子どもフェスティバル合同開催〜」がありました。10月23日24日の2日間にわたって開催され、中学生や高校生がスタッフとして応募し、各コーナーの企画会議などに参加したりと、フェスタの準備を進めたそうです。
フェスタの主な内容
市民教授ステージ発表・作品展示、体験・お茶席他
百年塾推進園、校の活動紹介・おもしろ講座
ピッグハート(募金運動)・ワールドピュッフェ
企業サークルのステージ発表・企業社内報の展示
インターネットコーナー(企業ホームページ)・百年塾PR
広報紙づくり相談コーナー・喫茶コーナー等
※詳しくは「百年塾フェスタ'99プログラム」参照
小学校や中学校等が授業の計画を立てて講師を招くことは「ゲストティーチャー制度」と呼ばれ、この制度が設けられたことで、これまでのように推進校だけでなく、市内の幼椎園、小,中学校が、気軽に市民教授を講師として依頼できるようになり、授業や部活動などに市民教授の知識や経験、技術などを活用する機会が増えることになります。
この制度を使って、日立市立滑川小学校では朝の職員会議中の侍間を利用し、1・2年生の全クラスでお母さんたちに呼ぴかけて、子どもたちに絵本の読み聞かせをしています。お母さんたちからは「学校や子どもたちの様子を知ることができてよかった」と好評であり、これからも続けていく予定だそうです。
日立市立平沢中学校では、毎年行われる文化祭(桐葉祭)の時に百年塾から講師を招いて授業を行っています。これは、生徒たちが自分たちの興味がある分野の講師を招き、十数人のグループに分かれて教えてもらうそうです。2000年度には11月5日に行われまして、その時は、竹とんぼ・演劇・風流物の人形遣い(郷土芸能)・茶道・空手・漫画・お花等の教室が開かれました。又、今までには将棋・七宝焼き・手話・イラスト・ギター・一輪車等の教室も開かれており、いろいろな事に興味を持っているのがうかがえます。
私は茶道の手伝いとしてこの桐葉祭に参加させていただいたのですが、茶道教室に来た生徒たちは皆熱心に講師の話を聞いており、とても充実した時間を過ごしました。
教えてみて思ったことなのですが、教えるには十数人くらいの教室が一番やりやすいように思います。大勢来ていただければ嬉しいのですが、あまりに多いと一人一人に目が届きにくくなります。教える側としても受ける側としても納得のいくようなものにする為には、なるべく少人数で行ったほうが良いと思います。ですから、百年塾フェスタのように大規模なものは、日頃どんなことをしているのかを知らせる場、または興味の幅を広げる場として活用し、実際に学ぶ場合には公民館やコミュニティーセンター等の公共施設を利用するようにすれば、自分の学びたいことがより容易にできるのではないかと思います。
また、生涯学習活動に必要なのは、地域と学校との結びつきです。これから、生涯学習活動はますます広まって行き、学校だけ、または地域だけではその需要に応えるのは困難になっていくと思います。そのため、この結びつきが大事になります。結びつきを強めるために、まずは地域の人が学校に入り易くなるような体制作りが必要だと思います。先の平沢中学校のように少なくとも年1回は外部から講師を招いて教室を開いたり、授業で地域の人に話を聞いたりする、ということがあると良いと思います。さらに、クラブの指導者に百年塾の講師についてもらうのも良いのではないかと思います。講師受け入れは学校側にすれば難しいものだとは思いますが、クラブの受け持ちを講師にしてもらえば、教師の負担を軽減することになりますし、また、教えられる生徒にとっても人との関わりが増えて良いのではないかと思います。
このようにして地域と学校が協力すれば、自分が学びたいものが学びやすくなることになりますし、地域の活性化にもつながると思います。子供たちも興味を持つ対象が増え、新しいものに出会う機会も多くなるのではないかと思いました。
《資料》 百年塾フェスタ'99 プログラム
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内 容 |
23日 |
24日 |
内 容 |
23日 |
24日 |
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市民教授ステージ発表 |
○ |
○ |
ザ・日立スペシヤル |
○ |
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《参考》
日立市ホームページ「行政情報」部分内「生涯学習」ページより
「ひたち生き生き百年塾について」
http://www.net‐ibaraki.ne.jp/hitachi/gyousei.htm
http://www.hidecnet.ne.jp./^iki100j/