「
空想科学
」
上のタイトルを見て、「読本」と頭を過ぎった人は、ビンゴです!
今日の話は、「空想科学読本」、「空想科学読本2」の続編として最近出版された「空想非科学大全」についてです。
いや、もう、この頃、本を読んで笑うって事がめったに無くなって来たんですが、このシリーズだけは、まさに、抱腹絶倒です!
何が面白いのかって、「科学的」だからですかねえ。
それも、全くの独断と偏見で特撮やらアニメ上の「空想科学」を「現実科学B
当然、無理矢理で、人類の破滅や宇宙の崩壊まで至る結論が出る事もしばしばです。
これは、純粋に「空想科学」を愛する人には受け入れられないかもしれません。
「それじゃあ、夢もへったくれも無い!」
なんて思えて来る程、あまりに荒唐無稽な展開です。
知り合いの30歳の人が、読んだところ、あんまりだったそうです。
Cメージが壊されてガッカリした。br>
とのことでした。
その人は、ゲーセンの店長をしていて、特にアニメが好きとかではなく、昔、マジンガーZを見て育ったそうです。
では逆に、純粋に「現実科学」を愛する人にとってはどうでしょう?
いやいや、おそらくは、つまらないでしょう。
そもそも、絵空事に過ぎない子供だましに、理論的な現実をあてはめたところで、何が面白いんだろうと思うでしょう。
実際に聞いた訳ではないですが、
「空想に現実を当てはめること自体、バカみたいで。」
と言うところではないですかねえ。
では、これが面白い人ってどんな人でしょう?
多分、変な人です。
「空想科学」も「現実科学」ごっちゃにして、「科学」好き人でしょうね。
でも、きっと、世の中の王道を通って、科学者として「現実科学」では喰っていけないし、作家や漫画家として「空想科学」でも喰っていけないタイプだと思います。
まあ、職探しはいくらでも道はありますから、いいんです。
ただ、「科学」の路を開いてきた人は、こういった変な人達なのではないでしょうか?
ちょうど、空想と現実の橋渡しをする形で。
「空想科学」は、人間の未知のものを想像で再現します。
「現実科学」は、人間の未知のものを理論で実証します。
そして、変な人が、想像を理論で実証し、再現しようとするのです。
この国では、近年、理工系進学者は目に見えて減少し、優秀な科学者は欧米の研究機関に移転する傾向が強いそうです。
そして、科学技術の衰退が懸念されています。
しかし、一方で、「空想科学読本」は、1と2を合わせて、120万部以上の売り上げだそうです。
私は、そこにわずかな光明を見た気がします。
おそらく、この本を手にするのは成人が大半でしょう。
子供の頃は、誰もが虫を追っかけ、星や天気の移り変わりに疑問を持ち、自動車や飛行機の不思議に好奇心をくすぐられたはずです。
今の大人が今更に、科学の未知に進むのは無理でも、せめて、その子供たちの好奇心を育んであげて欲しいと期待せずにはおれません。
勿論、文系の人間も世の中では必要ですが、「科学的」なものの見方は、どんな分野であっても必ず役に立つものだと思います。
ちょっと、クサイ終わり方になってしまいました。
申し訳ない。(^_^;;
<其の四> −終− 平成10年11月8日
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