7・特別


一人の少年が死にました。

彼は少女の最愛の人でした。

少女は

”ひとりで 彼は生きている”

のだと、信じていました。

きっと どこかに・・・

そう 信じていました。

信じていたのは 少女だけでした。

彼は ずっと前から死んでいたのです。

どこにも 居ないのです。

少女は ひとりで 彼の幻を見続けていました。

少女のなかだけには 存在していました。

ひとりの少年を 殺しました。

彼は 少女の 理解者でした。

彼は 少女の 特別な人でした。