Vol.1 「確定拠出年金」
 6月22日に「確定拠出年金法」が成立しました。
60歳以降に私たちが受け取れる年金について新しい制度が生まれたものであり、老後などの生活に直結する新年金制度です。施行は、10月1日とされています。

 もちろん、従来からの国民年金、厚生年金、共済年金といった公的年金や厚生年金基金、的確退職年金といった企業年金は、そのまま存続しますが、最大の相違点は、これからの年金が給付額(老齢、障害、死亡時の)が確定しているのに対し、確定拠出年金は、給付が不確定な点です。

 その理由は、運用責任を国や企業が負っていたものから、個人ひとり一人に転化し、いわゆる「自己責任」のもとに、運用をはかろうというものです。欧米化していく金融制度、改革がビックバンにはじまり、身近な年金制度にまで及んだといえます。
 これからは、運用成果としての年金受取額にも大幅な個人差が生じ、個人の運用能力がその違いとなってハッキリと現れる時代となったわけです。

 つまり、国や企業に頼っていれば済んだ時代から個人が自身の能力によって、時代を切り開いていく「個人民主主義」の時代に入ったことを早く認識する必要があります。

 ただし、この時代の変化を悲観する必要はありません。
 自分ひとりではないからです。むしろ努力したものにチャンスが生まれる可能性が高まった。より公平は機会が到来としたのではないでしょうか。

 国や企業もいまや改革に一生懸命です。私たちも目線を少々高く揚げ、新しいものに監視を向けていくことが大切なのではないでしょうか。
2001.7.14