美容師の代表的な病気と言えばやはり手荒れだろう。

わたしも例に漏れず、ひどい手荒れに悩まされていた。手だけではなくて

腕の外側は全て荒れている状態で、全体にかさぶたが広がっており、とても見られた状態ではなかった。その頃何も知らないわたしはせっせとステロイドを塗りたくっていた。ステロイドを塗るとたちどころに手荒れは回復し、結構見られた状態に戻る。しかし後で知った話だが、ステロイド薬には段階があり、わたしはその中でも一番強力な薬を処方してもらっていた事を知り、驚いた。それでもまだわたしはラッキー なほうで、1年くらいは手荒れに悩まされたものの、その後はけろっと治ってしまったのだ。
人によっては辞めるしかない,というケースもあるのだから。。。

あと代表的と言えば、腰痛と膀胱炎が上げられる。
腰痛は立ちっぱなしでの仕事と言う事もあるが、一定の態勢を長い時間保たなければならないという事情もある。
というのは、カットのときもそうなのであるが、一番の原因はシャンプー時である。
われわれがシャンプーするときは、シャンプー台の横に、体をある程度ひねって立つ。
洗ったり流したりするときも、その無理な態勢で仕事を続けなければならない。これが結構腰にくる。
わたしは幸い、悪くなる事はなかったが、当時努めていた店の店長はこれが元で、店内で仕事中に転倒し、そのまま動けなくなってしまい、とうとう退職する羽目になってしまった。


もうひとつの膀胱炎だが、われわれはなかなか仕事中トイレに行けない。
病院(同じびよういん、でもエライ違いだ)のように、昼休みというものもないので、仕事が詰まってくるとトイレにいくことが困難になってくる。
客商売であり、しかも薬を塗って時間をあまり放置できない、話の最中に席をはずせないなどなど理由をあげればキリがないが
とにかくかなりの時間我慢する事もざらである。ひどくなると腎盂炎を起こしたりするので怖いのだが、そんな事は言っていられない。実際病気が治らず、仕事が休みがちで、しょっちゅう熱を出し、われわれは迷惑千万と言うような事も事実あった。それでもお客さんはやってくるのだから、在籍している以上、指名されたら来なくてはならない。そんな病気を抱えている事はおくびにも出せない。病気持ちの美容師は辛いのである。