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アスペルガー症候群とは
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アスペルガー症候群と多動

 幼児期にも目立ったことばの遅れはありません。ただ、話し方がていねいすぎたり、一本調子だったりします。会話は、やりとりというよりも、一方的なものになりがちです。他の子とうまく遊べず、勝手に動きまわることが目立ち、ADHDと思われることも少なくありません。
 相手の気持ちに鈍感で、その理由として顔の表情や、身振り、口調などをもとに人の気持ちを察するのが苦手、ともいわれています。たしかに大声で怒られても平気に見える子もいます。理解力が低いわけではないのですが、興味の対象は限定されがちです。自分が好きなことには高い精神集中を示し、他のこととのアンバランスさが際立ちます。こういった特徴を持つ子を「アスペルガー症候群」と呼ぶことがあります。
 千人のうちに五人いるともいわれていますが、子どもから大人へと成長するにつれ、表面的には目立たなくなります。ただ、基本的な傾向は変わらず、何かをする時に回数や時間にこだわる傾向があります。それとともに、いったん決めると、手順や道順、スケジュールなどを簡単には変えられません。人の気持ちを察するのはあまり得意ではありません。会話は、相手のペースや話の内容にあわせられず一方的なことが多く、頑固、わがままと取られることもあります。
 幼児期はADHDとまちがえられても、小学生になって落ち着き出すと、多動よりも意思の通いにくさの方が目立つようになります。
 最近「ジコチュー(自己中心)」が問題になっていますが、アスペルガー症候群の子どもがときとして「わがまま」と思われていることがあります。ただ、本当にわがままな子は、自分の感情をコントロールできません。「いやだ」と言ったすぐ後に、反対のことを要求したりします。人の気持ちがわからない、というよりわかろうとしません。なかでも強いのが人を支配し、思いのままに動かそうという気持ちです。ところがアスペルガー症候群の子は、わかろうと努力しても相手を理解しきれないようです。人を支配したいとの気持ちはなく、できればかかわりも薄めが理想のようです。多動、わがままの原因も決して一様ではなく、正しく見極めるのに時間が必要なこともあります。

自閉症、アスペルガー症候群およびその周辺の子ども(広汎性発達障害)

 対人関係が希薄で、ことばをはじめとしたコミュニケーションの障害があり、こだわりが目立ったり、くりかえし飛んだり、手を叩く、などの常同行動があったりする子どものことを「広汎性発達障害がある」といいますが、このような子どもも特に幼児期は落ち着きません。
 視線があいにくく、呼んでも振り向かず、一見無目的に勝手に動きまわります。環境の変化もきらいます。特定の感覚への過敏さやこだわりがあったりもします。環境が急に変わったり、自分の思うようにいかないときに、興奮してパニックになることもあります。
 ※広汎性発達障害の中で前述の特徴が著しいものを「自閉症」、全部あるいは一部の特徴が軽いものを「非定型自閉症」といいます。また広汎性発達障害の特徴は持っていても、知的な遅れや明らかなことばの遅れがない、またある程度社会に適応する力があると考えられるような場合は「アスペルガー症候群」と診断されます。アスペルガー症候群の人は、人の気持ちやおかれている状況を察知しにくく、集団生活でつまずくこともありますが、ごく基本的な社会生活には適応できるので、少し変わっている子という感じで成長していくことも多いようです。興味のある特定の分野で能力を発揮し、認められていく人もいます。
  (中略)
改善効果が一番期待されるのは、薬というよりは子どもを理解しての日々の対応です。すなわち、人とのかかわりが苦手、ことばだけでの理解がむずかしい、環境の変化に敏感、見通しが立たないと不安、などの特徴を理解し、ことばという手段のみでなく、視覚的な情報も使いながら、人とかかわる力、あるいはやり取りする力を育てる、よく納得させてから次に進む、できることを増やし、がまんする力もつけ、自信をつけていくなどの対応です。
 これらの対応で、その子どもなりの社会適応、社会参加が可能になります。ときには、多くの人に認められるすばらしい能力を発揮していく子どももいます。




(出典)
「多動な子どもたちQ&A」ADHDを正しく理解するために
石崎朝世・湯汲英史・一松麻実子・著 すずき出版 1999年 1600円(税抜)

p120、195より無断転載(ごめんなさい・・・)



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