事故それは突然やってきた(最終回)
そして彼との再会の時がやってきた。長旅からやっと戻ってきた彼は以前より逞しく見えた。私は「お帰り」と
彼にそっと囁いた。「あぁただいま・・・」彼はひさびさの再会に緊張してるのか小刻みにエンジンを震わせた。
あの日突然の別れが訪れてから二週間が経過していた。二週間ぶりに彼のハンドルを力強く握り締めた。
懐かしい・・・君はこんなに細かったっけ?照れ笑いしてアクセルを踏んだ、心地よいエキゾーストが私を過去
へと引き戻す。「もう離さないからな」私はそう独り言のように呟き、彼との再会のドライヴを夕陽を背にして
楽しんだ。記憶の彼方にあの事故の日のことが頭をよぎった。同じ過ちは二度と起こさない・・・・
そう誓い私は暮れてゆく冬の街をあとにした・・・・・。