偶然が呼び起こした出来事

朝、いつもの運動場に『一人キャッチボール』をしにいった。

『一人キャッチボール』とは、相手がいないため、一人で壁に投げつける何とも孤独な行為である。

そこに、皮のバットケースを持ったいかにも野球部っぽい人たちが3人現れた。

彼ら「一緒にキャッチボールしようよ。」

オレ「OK。」

聞けば、近くの中学生らしい。

オレが日本から持ってきた軟式ボールを差し出したら「それ子供用やん。」と言われ、彼らの硬式ボールを使うことに。

オレとキャッチボールをしてくれた小文は、さりげなく曲げたりしてきた。
で特に仲良くなった小宗は「今日プロ野球見に行かないか。」と誘ってくれ、元々行くつもりだったオレは当然OKし、現地で会う約束をした。

太陽雷公

高雄澄清湖棒球場

 

オレはいつもの外野席に座り、半信半疑で彼らを待った。

そしたら本当に彼らも来ていて、オレを内野席に招待してくれた。

 

どうも小宗は中学生のくせに顔が広く、通常チケットを買うべき内野席に顔パスで入っていった。

途中売店のおばちゃんや、受付のにいさんに軽く挨拶しながら・・・。

「やあ、元気?」

 

結局バックネット裏に陣取り野球観戦。

そこには小文ともうひとりおじさんがいた。

 

で、このおじさんがむちゃすごい。何かやたら台湾大連盟(プロ野球)の選手と交友が深いらしく、いろいろな選手と写真を撮っているという。

オレが鄭景益選手のファンだと告げると、「ちょっと待ってろ。」と言い、席を外した。

で、戻ってきたら盛りだくさんの写真を手に、

「これやるよ。」

 

中にはバルビーノ(台湾大連盟から巨人へ入ったお騒がせのガルベスの事)や渡辺久信とのツーショットもあり、お宝ものやん。

おじさんはあっさり「全部やるよ。」

ありがたく頂戴しました。

 

ゲームは乱打戦の模様の中、小宗は日本のプロ野球のことを度々質問してきた。

どの球団が好き?とか、どの選手が好き?とか…。

 

で、急に話が変わって「来週の土曜日、試合しようよ。」

オレ「えっ、はい?今何と?」

 

彼らは、学校以外にも、大人から子供までいる野球のクラブに所属していて、オレを誘ってくれたのだ。

この急展開はいかにも台湾らしい。

 

サラリーマン時代、市3部リーグの草野球チームでレフトを守っていたオレ。

もう3年も前の話だぜ。今は走るのもやばいぐらいなのに。

でもオレはOKした。こんなチャンス(経験)めったに無いもんね。

 

ただ今一番不安なのは、コミュニケーション不足(オレの語学力のなさ)で彼らがオレのことをすごい選手だと勘違いしていないかだ。

 

さあ、早速バットを購入し、筋トレ開始だ。

がんばれオレ。