趣味モノ6
中島みゆきと鬼束ちひろ



 ここでは久々に最近好きなアーティストのことでも書きましょうってことでして。最初は……ということで
色々考えたんですけども、結局このお二方を選ぶことになりました。理由はと言われても、なんか今
ちょうど聞いているからなどというとんでもない理由だったりするわけなんですけどねぇ。

 はてさて、この二人のアーティストですけども両方とも世間的には「暗い?」なんてなイメージが
つきまとうような気がします。確かに「中島みゆき」と言えば「わかれうた」を代表する「失恋ソング」の
ナンバーワンという印象がまだまだ強いですし、鬼束ちひろも「月光」とか「CAGE」のような「暗い」
イメージの楽曲がどうも印象に残っているんじゃないかなぁとか思っていたりするんです。それは確かに
あながち外れでもないとは思っています。そう言った感じはどうもあるんだなぁとは僕自身思いますし。

 「暗く」感じる曲というのは世の中に結構あるわけなんですし、そういう曲が不快だと思う人もいるわけ
ですけど、なんだか最近は「明るい曲ばっかりでもなぁ」なんて考えが変わってきているんです。僕が
最初にアーティストのCDを買ったのは槇原敬之のアルバムだったんですけど(たはは、これも傾向は
似てるか?)別に「失恋の歌を聴きたい」ってな感じで買ったわけではないんです。その当時だって
ミスチルだってサザンだってチャゲアスだって聴いてたわけですし。当時まだ中学生でしたからね、
語弊がありますけどまだまだ「明るさ一辺倒な」感じってのに惹かれていたんでしょう。
 中島みゆきの曲を聴き始めたのは高校に入って、FMの「中島みゆき お時間拝借」を聴くように
なってからなんですけど、最初は曲の世界というよりもDJの面白さって所に惹かれていたんですが。
そんな中、「命の別名」や「旅人のうた」や「浅い眠り」なんてメジャーな曲を聞くうちに「暗めの
曲の中にある力強さ」みたいなものに気付いたんです。明るめの曲には無い、力強さや重さを感じる
曲へと徐々に傾倒するようになったんですね。(中島みゆきの曲の中では「ホームにて」がNO.1ですわ)
 また、鬼束ちひろもそう言った「暗さの中の力強さ」を感じるというのが聞き始めたきっかけなんです。
最初に聞き始めたのは「月光」なんですけども、これも曲自体のイメージはかなり「暗め」な部類に入る
気がします。歌詞の内容もちょっと「I am God's Child. この腐敗した世界に堕とされた……」なんていう
ように「自分は特別な人間で不当に差別されているんだ!」という差別・特権意識みたいなものを象徴
した歌だなんて曲評を見たことがありますけど、それはただの勘違いじゃなかろうかとか思っています。
辛い中でも「自分の強さ・自分というもの」を見失わないように生きるというメッセージを伝えている曲
なんだと僕は思っています。

 そういった「暗い」と言われるような曲の中でもその中にあるメッセージを自分の中に取り込んでいけ
ればいいんじゃないかななんて最近は考えてみたりするわけです。
 こういう曲はちょうど僕が気落ちしていたりヘコんでいたりする時によく聴いたりしているんですけど、
これがなかなかいいんですね。気分がヘコんだ時は一気に暗くなって、そこからまた自分を立て直して
いく方が精神衛生上もいいんだとか。なんだか「気落ちしてる自分に浸る」時間っていうのも、必要
らしいです。「いつも明るく元気よく」っていうのは言うよりずっとずっと難しいことですからね。
 そんな中島みゆきや鬼束ちひろの楽曲を聞きながら、今日も僕は過ごしています。


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