「水曜どうでしょう」とは、北海道のテレビ局HTBで制作・放映されている、ローカルの深夜番組のこと。北海道に住んでいる中高生や学生を中心に広い支持を得て、視聴率17%を超えるという深夜番組としては驚異的な数字を叩き出す番組なんです。
移動手段・移動先を「サイコロの目」だけに任せて東京から札幌まで「帰る」のが目的という「サイコロの旅」をはじめ、レンタカーを使ってヨーロッパ21カ国を回るという「ヨーロッパ21カ国完全走破」や、地理受験用の問題を出して不正解なら実際にその現場まで行って「復習」してもらう「試験に出るどうでしょう」など、旅が中心の企画が目白押しになっています。が、別に「水曜どうでしょう」は旅番組ではありません。ゴールデンタイムでのスペシャル番組用に24時間生コマーシャルをやったり、ビシバシステムとのコント「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」や、昔の企画では「粗大ゴミを集めてマイホームを作ろう!」など、旅とはまた違う企画もよくありました。
番組のキャストは札幌の劇団「TEAM-NACS」所属の大泉洋さんと、劇団
「オーパーツ」の主宰を勤めた鈴井貴之さん(通称:ミスター)の二人。後にHTBのマスコット「onちゃん」役(着ぐるみの中身)として、同じく「TEAM-NACS」の安田顕さんが企画に参加することになります。それとタレントさんとは別にこの番組ではスタッフがタレントを食ってしまう程のキャラクター性を持っているわけでして。(電波少年のTプロデューサーや「みなさんのおかげでした」の野猿とはまた違うんですけど)既にスタッフがタレントと同じくらいの役割を演じてしまっていて、誰か一人でもいなくなるとなんだか「らしくない」と思わせてしまうようなそんな重要なキャラクターだったりします。ディレクターやプロデューサーはもとよりスタイリストまでが一つのキャラクターとして確立しているローカル深夜番組はそうはないんじゃないだろうかなと思うのですが。HTBのマスコット「onちゃん」はこの番組がなかったらただの平凡な「黄色くて丸いモノ」で終わってしまっていたでしょう。(いやホント。大泉さんが「俺がonと格闘してなかったらこいつ人気出てなかったんだぞ」というのも実際本当だったりするんですよ)
また、「水曜どうでしょう」の魅力はそのお手軽さと、タレント・スタッフ達が漏らす様々な名言の数々にも現れます。「お手軽さ」というのは、なんといっても全編撮影を「デジカム」で行うこと。普通の番組制作であれば、大がかりな撮影陣を引き連れて……ってことになるんでしょうけども、この番組のロケ風景を見ても、とても「北海道ナンバー1深夜番組」の撮影には見えないでしょう。それどころか、下手したら番組撮影とさえ思わないかもしれません。しかし、その手軽さが「水曜どうでしょう」の魅力を支える一因にもなっています。
名言も山ほどあります。いつも企画最初の段階で騙されてしまう大泉さんが「騙す側」に回った時の一言「拉致には拉致を」や、ダジャレ好きの鈴井さんがイギリス(UK)に行く時の「UKに行け〜」など、枚挙に暇がありません。こうした名言の数々は旅が終盤にさしかかって、正直やられている時に多く出てくる場合が多いです。
このように、魅力いっぱいの「水曜どうでしょう」ですが、決して自分から望んで旅にでて満足しているわけではありません。たいていの場合、旅に出た後に「おかしいなぁ、こんなんじゃなかったのに……」という台詞が出てきたり、
企画した本人が「なんでこんな所来たんだよぉ」とか漏らすくらいですから。もはや旅番組ではなく、「旅をさせての人間観察」と言った方がよろしいかもしれません。詳しくはHTBのホームページに公式のサイトがありますので、そちらを読んで頂いた方がより理解が深まるのではないだろうかと思います。
また、「水曜どうでしょう」の関連番組というわけでもないのですが、「鈴井の巣」や「いばらのもり」という番組も併せて見ていただくとより一層「水曜どうでしょう」を楽しんでいただけると思いますよ。
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「水曜どうでしょう」