|
 |
22:幸せのかたち
彼女は彼の広い背中をじぃっと眺めていました。
何気なく一緒にいた時から、この背中はこんなに大きかったかしら
彼女は背中に左のほっぺたをくっつけて考えました。
彼女は彼の大きい腕をそぅっと眺めていました。
偶然に一緒にいた時から、この腕はこんなにしっかりしていたかしら
彼女は腕の中に自分の体を押し込んで考えました。
彼女は彼の一直線に閉められた唇をゆっくり眺めていました。
なんとなく一緒にいた時から、この唇はこんなに優しかったのかしら
彼女は唇の端を指で押さえながら考えました。
まぁとにかく、
彼女は目を閉じて思うのでした。
今ここに2人でいられて、こういうふうにこまかいことに気付くことが出来るというのが
きっと幸せということなんだわ。
2003.7.16.
目次へ。
TOPへ。