「偶然」
作:民耶瑚 さん
リナはオレに背を向け、涙をぬぐったようだった。
その背中を見つめ、思う。
オレはリナを守りきることができるのだろうか…。
オレは剣士だ。並より上だという自覚はある。だが当然魔法は使えない。
リナは魔道士だ。天才魔道士だと本人は言っている。だが、リザ…なんとかっていう万能回復魔法は使えないらしい。
そんなオレたちが今まで多くの魔族と闘ってきてまだ生きていられるのは、
アメリアやシルフィール、ミルガズィアさんといった怪我をしたとき治してくれる仲間がいたからかもしれない。
だが今はオレとリナの二人旅…。
ミリーナが死んだのは、刀に塗られた毒のせいだ。しかし、べつにざっくり斬られたワケじゃない。脇腹をかすめたくらいだ。
これを避けなかったことを責めることはできないだろう。
自分の前で倒れ込んだごろつきの剣がちょっとかすめるくらいを避けるだろうか?
実際、ミリーナはとりあわなかった。そして、魔法医が見つからず、彼女は…。
偶然なのだ。ミリーナだったのは。可能性はルークにもオレにもリナにも。
ルークの言葉が頭をめぐる。
「もしも俺と同じになったらどうだ?
もしも自分の連れが、どこかの馬鹿にぶち殺されたら……」
リナが死んだら・・・!? そんなことは考えられない!!
リナのいない旅なんか、いやリナのいない人生なんか、意味が無いとすら思える。
リナのために、そしてオレのために、運すらも味方につけて全力でリナを守るっ。
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暗ーいですね。ここでは「涙」にしてしまいましたが(ガウの推測だからいいのだ)
原作の「頬をぬぐった」という表現に感動したんです。本ならではですよね。
ここまで読んでくださってありがとうございましたっ。
民耶瑚さん、素敵なお話ありがとうございました!(><)
私はガウリナ派なので、それで書いてもらっちゃいました。相互リンク記念♪
スレイヤーズ本編がベースになってますっ。
あードキドキ。