序章




 ここは新宿のとあるビルの屋上。
 そこには一人の銀髪の青年と異形の物体が月に照らされていた・・・・。
青年「は、この俺に勝てるとでも思っていたのか?」
異形の物体「ぐ、ぐぞ。」
青年「お前はこの世界にいるべき存在ではない。無に還れ。」
 そう青年は言いながら、異形の物体に手をかざした。
異形の物体「ぐぎゃあああああああ!」
 異形の物体は奇声を上げながら消えてしまった。
青年「さて、任務完了。とっとと帰るとしますか。」
 そういうと、青年はいずこにか消えていった。


 あ〜、眠い眠い。
 今日は学校がるのだが・・・・・。
俺「もうちょっとこうしていよう・・・・。」
 あ〜、蒲団っていいね・・・・・。
 極楽極楽。
 がちゃっ。
 誰かが俺の部屋に入ってきた。
???「ほら〜、おきなさ〜い。」
・・・・・・。
???「ほら、早くおきなよ〜。」
 うっさいなぁ・・・・・・。
???「どうしても起きない気だね〜?]
 そういうと奴は蒲団を剥ぎ取りやがった。
(うう、さむい)
 迷わず蒲団を取り戻す。
???「きゃっ。」
 ん?あれ?異様にやわらかいものが蒲団の中に・・・・。
 しかも暖かい。
 やけに気持ちいいのでぎゅっと抱きしめる。
???「きゃ〜!すけべ(死語ですな、はい)〜!」
 バチンっ!うお、平手打ち・・・・。
俺「いってえな〜。なにすんだよ。」
???「なにいってるんだよ〜。僕を蒲団の中に引きずり込んでおいて〜!」
 あ、異様に暖かいものはこいつだったのか。
 そろそろ起きよう・・・・・。
 とりあえず、奴を蒲団ごと放り投げる。
???「ぶぅ・・・いったいな〜・・。」
俺「今何時だ?」
???「もう8時だよ〜。」
 げ、マジかよ・・・。
俺「おい、とっととこの部屋を出ろ。」
???「え?なんで?」
俺「着替えるんだよ。そんなに俺の裸が見たいか?」
 そう言いながら、俺は寝巻きを脱ぎ始めた。
???「わっ。」
 顔を赤面しながら、奴さんは出て行った。
 わははははは、勝ったな!


 今俺は公道をダッシュしている。
俺「朝っぱらから走るはめになるとはついてないな。」
???「なにいってんの?ちみが寝坊したせいじゃない。」
 ぐ・・・・・・・、それを言われてはなにもいえない・・・。
俺「しかし腹が減ったな・・・。」
 当然だ。朝飯を食べていないのだからな。
???「そういうと思って、おにぎりつくっておいたよ。」
 そういいながら、奴はバッグから銀紙に包まれたおにぎりをだした。
俺「おお、ナイス!」
 そういいながら、俺は銀紙をはがしておにぎりにかぶりついた。
 もうちょっとで、学校に着くから平気だな・・・。
キーンコーンカーンコーン。
 げ、始業チャイムが鳴り始めやがった・・・。
俺「いそげ〜!」
???「わかってるよ〜!」
 皆勤賞密かに狙っていたのに・・・・。


俺「っは〜。ぎりぎりセーフ!・・・・・・あいつまだこないな・・・・。」
担任の先生「皆〜席につけ〜。」
 お、ティーチャーが入ってきた。
 俺、草薙阿紋(くさなぎあもん)はどこにでもいるような高校一年生。
 ま、それは表の顔だけどね・・・。
 ま、おいおいわかると思う。
???「あ〜、遅刻しちゃった・・。」
 で、この遅刻君が俺の幼なじみの夜月裕子(やづきゆうこ)だ。
 少しわけあって、俺とこいつは1つ屋根の下に住んでいる。
 親がいない俺の身の世話はこいつがやってくれている。
 その理由も、おいおいわかるかもしれない。
 って、俺誰に言っているんだ?
キーンコーンカーンコーン。
 あ、ホームルーム終わった。
 たまには真面目に授業をうけるか・・。


 昼休み突入。
 さて、今日はなにを食うか・・。
裕子「阿紋、お弁当持ってきたんだ。一緒に食べよ。」
俺「おお、ナイス!(これで昼飯代があまったぜ。にやり。)」
裕子「昨日渡したお昼代ちゃんと返してね。」
 げ・・・・・・・、覚えていたのか・・・・。
 俺の家の金はこいつが管理しているのだ。
 小遣いも裕子が決めるので(かなり低いので)俺はわびしい暮らしをしている。
裕子「なにぼうっとしているの?早く食べようよ。」
俺「あ、ああ。」


 今日の授業も終わり〜。
 さて帰りますか。
裕子「阿紋いっしょに帰ろ。」
俺「ん?いいよ。」
 俺とこいつはちょくちょく一緒に帰っている。
 家も同じだし、俺も裕子も帰宅部だからだ。
裕子「ねえ、今日の晩御飯なににする?」
俺「食えるものなら何でもいい。」
裕子「なにそれ〜!?」
 そんなくだらない話をしながら、下駄箱を開けたら、そこには一枚の紙が置いてあった。
裕子「(ニヤニヤしながら)なにそれ?ラブレター?」
 その紙にはこう書いてあった。
『果たし状。体育館裏で待つ。』
俺「またかよ・・・。いいかげんにしてくれよ・・・。」
裕子「なんて書いてあったの?」
俺「おい、裕子。スマンが今日は先に帰ってくれ。」
裕子「ん?わかった。」
 そういって、裕子は歩いていった。
 かったるい・・・。


俺「で、今日は何のようで?」
不良君「昨日のお礼にきたんだよ!」
 そういえば昨日、裕子にこいつがからんできたので俺がお仕置きしてやったんだったな。
俺「で、要するに殴り合いをすればいいんだな?じゃ、いくぞ。」
 俺は、そういいながら、不良君にアッパーをくれてやった。
 不良君は、うめき声を出さずに倒れた。
俺「さて、終了。とっとと帰るか・・・。」


 家に帰って、2階の俺の部屋にあるパソコンのメールをチェックする。
 1つ来ていた。
 仕事の依頼のメールだった。
 今度の標的はこの近所だ。
 返事を出しておく。もちろんその仕事の依頼は受けるという返事だ。
俺「商売繁盛なのはいいけど、昨日もやったばっかりだからなぁ。寝不足になりそうだ。」


 飯も食い終わって、仕事に行くためにいつもの格好になる。
 一階に下りて、玄関で仕事用のスニーカーをはいていると、
裕子「あ、どこいくの?」
 げ、見つかっちまった。
俺「ちょっとその辺まで・・・・。」
裕子「いつも夜どこかに行っているけど、何をしているの?教えてよ!」
 げ、まずい。とっとと逃げよう。
裕子「あ、待ちなさ〜い!」


俺「ふう、何とか振りきったか・・・・。」
 まったくしつこいんだからなぁ・・。
 精神を集中して、全身の氣を開放する。
 すると、俺の髪は黒から銀色に変わった。
俺「何でいつもこうなるんだろうなぁ・・・。」
 そうぼやいてしまった。
 ま、そんなことわかるわけがないので、標的の妖気を探す。
 ・・・・・・・・・・300メートル先だな・・。
 あ、近くに人もいる。
俺「やべえ、急ごう!」
 開放した氣の一部を全身の筋肉に注入する。そうすると、運動能力が飛躍的に上がる。
 で、俺は時速80キロぐらいで走っていった。


俺「この辺にいるはずなんだけど・・。」
???「きゃ〜!」
 げ、この声はまさか・・。
 予想どうり10メートルほど先で異形の物体が裕子を襲おうとしていた。
俺「ち、仕方ない!」
俺は背中にしょっていた剣を鞘から抜いて、異形の物体のほうに向ける。
俺「魔剣よ、奴を吹っ飛ばせ!」
俺がそういうと、剣の切っ先から風が出て、異形の物体を吹っ飛ばした。
 異形の物体は近くのコンクリートの壁に激突する。
異形の物体「ぐがああああああ!ぐ、ハンターがきたか・・。」
俺「依頼が入ったし、たった今人を襲おうとしていたから死んでもらうぜ。」
 俺がそういうと、異形の物体は襲いかかってきた。
俺「ふん、遅い!」
 剣を使うまでもなく、俺はそいつにけりを放ってやった。
 俺のけりの威力はK1選手の約1・5倍(←は当社比)の威力があるので異形の物体はもだえ苦しんだ。
 俺は、異形の物体に近づく。
俺「お前はこの世界にいるべき存在じゃない。無に還れ!」
そういって、俺は剣で異形の物体を貫いた。
異形の物体「ぐがあああああああ!」
 異形の物体は断末魔の声を上げて消えた。
で、俺はとりあえず裕子のほうを見る。
よかった。けがはしていないみたいだ。
裕子「阿紋?阿紋でしょ?」
げ、まずい・・・。
俺「だ、誰のことかなそれは・・・。」
裕子「その髪はなに?出た時は黒かったじゃない。どうしたのよ?」
聞いていない・・。
裕子「ま、わけは家で聞こうか。」
そういって、裕子は腕を掴んで歩いていった。
(どう、どうやってごまかそう・・。)
俺は必死に言い訳を考えていたが、いい言い訳が見つからないまま俺は家に連れて行かれた。


つづくっぽい。

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