2章
「で、どういうこと?あの気持ち悪い生物はなに?」
仕方ない・・・、全部しゃべろう・・。
「あれは、妖怪だ。基本的に妖怪は人を食うから退治しなければならない。で、その退治するのが俺だ。」
「ふうん、で、まさか月々親戚から送られてくるっていっていたあのお金はもしかして・・。」
げ、ばれたか。
「ああ、あれは本当は俺が妖怪退治で稼いだ金だ。一匹につき10万もらえるんだぞ。月にだいたい5匹ぐらい見つかるかな・・。」
「・・・・、つきに5匹じゃ50万もらえるじゃない・・。それなのにいつも生活費と言って渡されるのは10万しか貰っていないよ!」
げ、うっかりしゃべっちまった・・。
「なんに使うの?40万も。」
「・・・・貯金と武器のメンテナンス代・・。」
「貯金するのはいくら?」
そんな事も聞くのかよ・・・。
「30万・・・・・。」
「いくら貯まっているの?」
「400万。」
そういうと、裕子は驚嘆した。
「随分貯めたんだねえ。いつからこの仕事やっているの?」
「中1。」
「え?!そんなに早くから・・・・。」
「もともとはこれは親父の仕事だったんだ。それが親父が死んじまったから俺がやることにしたんだよ。」
「そんな危ない仕事を子供にやらせるなんて・・。」
・・・・・・。
「勘違いするな。強制されたんじゃない、自分からやるといったんだ。親父が死んだあとこの仕事を受け継ぐ人がいなかったからな。」
「ふうん・・・・。あれ?でも月30万貯めたんじゃ1年半も経てば簡単にたまるんじゃ・・。」
ギクッ。
「あ〜も〜ん〜。これはいったいどういうことかな〜?」
あ〜、やっべ〜。
「ま、いいか・・。今度から生活費30万ちょうだいね。」
うう、ついていない・・・。
「じゃ、次は阿紋の持っている武器を見せてよ。」
へ?何でそんなものが見たいんだ?
「別にそんなものみなくてもいいじゃん。」
「いいから早く見せてよ。そうじゃないともうご飯つくったり洗濯もしてあげないからね。」
げ・・・・。しかたない・・・。
「じゃ、俺の部屋にこいよ。そこにあるから。」
武器を入れてある押入れから全て出す。
「刀が3つ、拳銃が1つ。これで全部だ。」
「・・・・そこの外人の女の人が写っている本はなに?」
げ、俺の秘蔵本が・・・・・。
「・・・・まあいいか。武器の説明をしてよ。」
助かった。
「えっとな、この刀は魔剣っていってな(刀なのに)破魔の効果がある剣だ。ちなみに風を操れたりもする。」
「ふうん・・・、僕にも使えるの?」
「無理。訓練して氣っていう超能力みたいなのが使えるようになんないと使えないんだよ。ま、俺は生まれつき使えたけどな。」
これは本当だ。俺みたいなのは珍しいらしい。
「ふうん、でこの拳銃はなに?」
「ああ、それは普通の銃だ。昔使っていたけど弾代がかかるから使うのやめたんだ。これで全部だ。何か質問は?」
「日本すべてを阿紋が担当しているの?」
「いや、俺は関東だけだ。」
「ふうん・・・。」
「もうないんだったら俺は寝たいから部屋出てくれないか?」
氣使ったあと疲れるんだよ・。
「僕も今度からその仕事手伝うよ。」
は?
「なにいってんだお前?お前には無理だよ。」
「でも、僕もその拳銃を使えば手伝えるんじゃ・・・・。」
・・・・・・・。
「この拳銃は44マグナムだ。反動が強いからお前の使えるものじゃない。だいたいお前みたいな並以下の運動能力しかない奴じゃ妖怪と渡り合えるわけがないだろう。俺みたいに素手で勝てるぐらいじゃないと、武器がない非常時にどうしようもない。」
俺がそういい終わると、裕子はぽろぽろ涙をこぼした。
「お、おい・・。」
「だって、いつも夜阿紋がどこかに行っちゃっているときすごい寂しいんだもん。それにそんな危ない仕事なんじゃ、なおさら心配で・・。」
う〜ん・・・。
「じゃ、仕方ない・・。」
「え?いいの?」
「ただし、お前が拳銃を使えるようになるとは思えないから、符呪士になってもらう。」
「え?ふじゅしってなに?」
ふっふっふっふっふ。その質問をまっていたのだよ。
「ようするに、おふだを使って攻撃するんだよ。発火する奴、人体を回復する奴、破魔の効果があるものとか、まぁたくさん種類があるんだよ。ちなみにおふだは自分で書いたものを使わないと意味がない。と、いうわけで筆を持ってきてくれ。おふだを書いて見せてやるから。」
俺がそういうと、
「アイアイサ〜。」
と、いって、下に筆をとりに行った。
5分後。
「もってきたよ〜。」
といって、筆を持ってきた。
俺は、その辺にあったノートを取って、一枚破いた。
そして、裕子が持ってきた筆に墨をつけて、破いた紙に呪文を書く。
で、それにセロハンテープを貼って裕子の頭に貼った。
「ええ?何で僕に貼るの?!」
裕子がそう言うのを無視して、俺はその辺にあったカッターで裕子の手を切った。
「いった〜!なにするの?!」
「ま、ちょっと傷を見ていろ。」
俺がそういうと、裕子はとりあえず手の傷を見た。
いや、正確には手を見たのであって傷はそこにはなかった。
「あれれ?どうなっているの?」
そういって、裕子は首をかしげた。
「おまえの頭に貼ってあるふだは治癒のふだだ。紙に書いた呪文自体に能力があるんだ。ま、幽霊を静める言霊と似たようなもんだな。」
俺がそういうと、裕子は頭に貼ってあるふだをはがしてじーっと見つめ始めた。
3分後。
ふだを見るのをやめて、こういった。
「ねぇ、僕はどれぐらいのふだを書けるようにならないといけないの?それと妖怪にどうやって貼るの?」
おお、いい質問だ。
「そんなにかけなくていい。さっきのふだ以外は、書いて念じるだけで効力を発揮する奴多いから平気だ。わかったら、ちょっと目をつぶってくれ」
俺がそういうと、裕子は素直に目をつぶった。
「じゃ、いくぞ〜。(呪文を唱える)じゃ、術継承の術〜。」
これは知っている術をその人が丸々使えるようにできるとても便利な術なのだ〜。で、俺は裕子の頭の中にふだの呪文をいれたのだ〜。
で、俺はとりあえず裕子に筆と紙を渡した。
「え?なに?」
裕子は突然(紙とか)渡されたせいか困惑しているようだ。
が、俺が、
「猛火の術。」
と、いうと裕子は紙に呪文を書いてた。
「え?あれ?何で僕かけるの?」
困惑している。
おもしろいのでもうちょっと遊んでみる。
俺「吹雪の術。」
裕子「(ジャスト2秒程度でふだを書きおわった)あれ?なんで?」
俺「雷の術〜。」
裕子「(今度は1・5秒で書き終わった)えええええ?!」
俺「治癒の術〜。」
裕子「(記録更新!1・3秒!)う、腕が疲れてきた・・。」
俺「かまいたちの術〜。」
裕子「(2・4秒かかった。)いいかげんにしなさい!」
裕子は、ふだを書いて自分の腕に貼り付けた。
すると、裕子の手にでっかいハンマーが出てきた。
裕子「おしおきだべ〜!」
もちろんそのハンマーは俺の頭に・・・。
ご〜ん。
裕子「あ、生き返った。治癒の術ってこういうのにも効くんだ・・・。」
頭の痛みはない。裕子が治癒の札をつけてくれたようだ。
俺「で、わかったな?今度から俺の仕事を手伝え。ただし、できるだけ妖怪とは離れて戦えよ。」
裕子「うん、わかった。じゃ、僕はもう寝るよ〜。おやすみ〜。」
そういって、裕子は俺の部屋を出て行った。
俺「じゃ、俺ももう寝るか。」
俺よお休み〜。
つづく