双葉山を守る会の主張(1)
    陳情書
広島の鬼門・双葉山の存在意義が問われている


      


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広島市長  
 
 
秋葉 忠利 殿
          陳 情 書
 自然環境の保全を志す私たちの「双葉山を守る会」は、広島市などが計画している広島高速道路五号線(通称「東部線」)での双葉山トンネル建設に対し,次の理由から反対を表明します。

一、環境保全の観点―双葉山は広島市の都心近くに位置する丘陵で,全山照葉樹林に覆われ,とりわけシリブカガシの群生地としては国内最大の面積を誇っています。シリブカガシは絶滅寸前植物の一種と言われており、その保全は広島市だけでなく国としても力を尽くすべき,と考えます。この問題は,先年,双葉山西端に小学校建設問題が生じたときも私たちは再三問題提起してまいりました。
 双葉山の地中には数多くの水脈が存在し,トンネル建設が現実に推進されれば水脈は切れ,シリブカガシなどの生態系全体に悪影響をもたらすことは必定です。私たちはそのような事態は,次の世代のためにも絶対避けるべきだと考えます。

二、歴史環境尊重の観点―双葉山は歴史的にも都市形成の過程を通して広島の住人に代代深く敬愛されてきました。その証として双葉山周辺には七つの社殿仏閣が集中しています。広島市もそのような見地から文化行政の一環として、かって、「歴史の散歩道」を双葉山山嶺に設けました。車優先施策に基づく今回のトンネル計画は,双葉山の有するそのような歴史環境を無視するだけでなく破壊するものです。「歴史の散歩道」策定当時の政策に相反する景観破壊と言えるのではないでしょうか。

三、平和都市理念の観点―双葉山は原子爆弾被災当時,多くの市民が難を逃れた場所の一つです。被爆者の記録にも数多く残っている通り、饒津神社、東照宮周辺の当時の惨状は、双葉山周辺に居住する被爆者たちにとっては忘れられない悲惨記録として今も残っているのです。「東部線」計画は、高齢化した被爆者からその記憶を奪い、ひいては後代へのその記録の継承を断ち切ろうとするもので、広島市が主唱する平和都市の理念に反します。

広島市の現状をさらに改変する「東部線」計画、とりわけ双葉山トンネル計画が、自然・歴史・被爆の記憶を破壊し去る暴挙であることを憂え、一九九九年(平成十一年)三月三十日付の要請に重ねて、再度、双葉山トンネル建設中止を広島市長に陳情する次第であります。
  二○○一年(平成十三年)三月五日
      双葉山を守る会
         会長 中村 憲二
        事務局 広島市南区大須賀町二○・一○・七○二
             電話(○八二)二六三・八八○五