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「75’8.8.ROCKDAY LIVE」 2007年11月14日

先日、梅田のタワレコで「75’8.8.ROCKDAY LIVE」(バーボンレコード)を見つけ、迷わず購入しました。高校時代シゲに借りたのが最初ですが、ブルース、ギターロック、ソウル…泥臭さとカッコ良さ、そして楽しさに圧倒されたのを覚えています。これを聴いて「高校卒業したら関西に出るんだ!」と決心したのですから、PSSの仲間と出会えたのは、まさに「8.8」のおかげ。tobyの音楽性を決定付けたアルバムといっても過言ではありません。大上瑠璃子、山岸潤士、紫…懐かしいです。最高です。ただ、復刻「紙ジャケ」仕様はいいのですが、ライナーノーツまで「そのまんま縮小」は、やりすぎです。このCDを手にする年代の視力を考えると、いじめとしかいいようがありません。

 

「筒美京平トリビュート the popular music」 2007年11月6日

アマゾンで見つけた「筒美京平トリビュート the popular music」。25年くらい昔POPEYE誌上で、近田春夫が絶賛していたほどの思い入れはありませんが、都倉俊一らと並ぶヒットメーカーです。あまり冒険した新アレンジが無かったこともあって、ちょうど良い懐かしさにひたれる一枚でした。

つんく♂の歌う「セクシャルバイオレットNo.1」は(たぶん、わざと)桑名正博とまったく同じアレンジで、思わずニヤリ。島谷ひとみが歌う「魅せられて」は、声だけ聞けば本人よりも艶っぽくて、ぞくぞくします。ベストテイクは、なんと言っても秋川雅史が歌う「飛んでイスタンブールHomme」。何を歌わせても「千の風〜」に聞こえる芸風にブレはありません。一度「Highway Star」かなにか?歌わせたい人です。
 

dorlis「毒と花のSwingin’ Cinema」 2007年7月21日

dorlisのアルバムやシングルCDに入っていたビデオ・クリップを集めたCD。まえだゆかのイラスト、クレイアニメが、dorlisの歌声やバンドネオンの音色と見事にシンクロしていて、ぐいぐい引き込まれます。一曲だけdorlisのライブ映像が入っていましたが、会場も本人も意外とのりのりで、それでいていつもの抑えた歌声で、そのギャップが面白いです。一度ライブも観てみたい気がします。
 

ザ・ウェリングトンズ 2006年12月24日

オーストラリアのインディーズ、ザ・ウェリングトンズの「 For Friends In Far Away Places 」にはまっています。元気よくて、POPで、懐かしいギター・ロック。歌詞は粗野で、ちっとも詩的でないし、ギターはソロを弾かずにリフばかりですが、妙に惹かれます。2006年のザ・ナックとでも呼んでみたい雰囲気です。梅田タワー・レコードの試聴CDの中から見つけました。
 

「ナルキッソス」 2006年12月9日

発売を心待ちにしていたサディスティック・ミカ・バンドの新譜「ナルキッソス」。気がついたら、とっくに発売されていました。情けないくらい、芸能エンタ情報に疎くなってしまっています。

木村カエラは大健闘。帯に「音があれば年の差なんて」とありましたが、まさにその通り。絶対に加藤ミカにはなれませんが、2006年のサディスティックスと見事に調和していました。お楽しみの「タイムマシンにおねがい」も、ビールCMの映像そのままに、実に楽しげに歌っていました。

アルバム全体の出来栄えですが、期待が大きすぎたせいでしょうか?ほとんど「驚き」がありませんでした。桐島かれんがヴォーカルであった前作同様、決して悪い作品ではないのですが、あまりにも偉大で、30年たった今聞いても、常に驚きと興奮をおぼえる名盤「黒船」の前では、どんな作品も凡庸に聞えてしまうということです。高橋ユキヒロの歌声は、YMOやビートニクスの音にははまりますが、サディスティックスでは絶対に歌ってほしくありません。
 

美音 2006年6月20日

楽曲の3要素は「歌詞」「メロディ」「リズム」と言われますが、若い頃洋楽POPSやバンドにはまった私は「メロディ」「リズム」ばかりを重視しがちでした。

「アメリカンバンド」イントロのドラム、パープルやツェッペリンのリフ、EW&Fのグルーヴ感、イーグルスのハーモニー、バリー・マニロウの作るメロディ…。ハモンド・オルガンの存在感、クラプトンのウーマン・トーン、アンサンブルの中でも「立っている」オベイションの音色…。「歌詞」への関心は、ずっと後回しだったような気がします(さだまさし、ユーミン、吉田美和を除いて)。

そんな私でも、美音のライブを聞いていると、歌詞やモノローグに込められたストーリーが気になります。目を閉じていると、どんどんイマジネーションが広がっていきます。歌の上手さや表現力はもちろんですが、アカペラやピアノ伴奏など少ない情報量が、聴き手の感性を広げてくれているような気がします。

今まで歌詞を軽視?した、随分もったいない聴き方をしていたのかなと思っています。
 

DCT「THE LOVE ROCKS」 2006年4月9日

相変わらずレベルが高く、サービス精神満載の楽曲群で楽しめます。

特に、オープニング「愛がROCKするテーマ」〜「PROUD OF YOU」と続くワクワク感は、昔の「THE SWINGING STAR」〜「あの夏の花火」に匹敵。「JET!」は、ロッテCMで使われたサビの部分しか知りませんでしたが、実に完成度の高い名曲です。「何度でも」も良かったですが、めざましテレビの「SUNSHINE」はいまひとつ。「ウソにきまってる」は、「涙とたたかってる」同様に重たい展開の曲ですが、いつかは「サンキュ」に繋がるエピソードZEROになればいいなと、応援したくなる曲です。 
 

アヴェ・マリア 2005年11月9日

本田美奈子の遺作は、生産が追いつかず入手困難とのことで、2003年の「アヴェ・マリア」を求めました。クラシカル・クロスオーバーというのだそうです。美しくドラマチックでありながら、決して堅苦しくなく爽やかなソプラノ。井上鑑の自由で上品なアレンジが、本田美奈子の魅力を引き立てています。土方隆行のギターまで入っています!もっと早く聴いていれば良かったと思います。ひとときの哀悼盤でなく、永らく愛聴することになるアルバムです。
 

ちゃんちゃこ 2005年10月1日

アマゾンで取り寄せた「ちゃんちゃこ/ベストセレクション」を聞きました。もう30年近く前「空飛ぶ鯨」をヒットさせたアイドル・フォーク・デュオ。フォーライフのアーティスト達やかぐや姫ほどメジャーにはなれませんでしたが、一時は相当TVにも出演していました。中でもMBS「ヤング・オー・オー」では、毎週エンディング・テーマ「君をさらいたい」を歌っていました。この曲にあわせた斉藤アナのクロージング・リマークスが妙に濃くて印象的。そういえば、昔のタカシさんと声や芸風?が似ているような気がします。

さて、ちゃんちゃこ。正直言ってこれだけ歌とハモリが下手だったのには驚きです。伴奏がスカスカなのは、当時の編曲・演奏・録音の技術を考えれば仕方ないことですが、あの歌唱力では人気が長続きしなかったのも無理ありません。当時松江で活躍していたアマチュア「バニー・ボーイズ」のほうが遥かに高いレベルです。やはりちゃんちゃこはアイドル・フォーク・デュオだったのですね。こちらが恥ずかしくなるくらいクサイ歌詞の世界は、まさにノスタルジー。すっかり忘れていた、中学や高校時代の幼稚な恋愛感や、青臭い正義感が胸の奥のほうからムズムズと湧き出してきました。穂口雄右のメロディーも最高です。結論としては、私にはしっかり楽しめるCDでした。ミニムーグの音色が懐かしいです。
 

ジェームス・テーラー 2005年8月14日

ジェームス・テイラー2002年のライブDVD「 Pull Over 」。もう結構なお年だと思いますが、ギターも歌声も衰えず。15年くらい前に米PBSで放映していたボストンでのライブと比べても、声の艶は変わらず。そして演奏は、より洗練されたものになっていました。懐かしい名曲から、新作「 October Road 」まで盛りだくさん。ステージ上には、リー・スカラーもローズマリー・バトラーもいませんが、ドラムはまだラス・カンケルでした。鉄人です。
 

 dorlis 2005年7月3日

dorlis メジャー初のフル・アルバム「 Swingin' Street 2 」を聴きました。「お洒落で、よりアーティスティックな奥村愛子(?)」とでも評したdorlisの世界は、ラテンとスイング・ジャズ満載でしたが、正直いって最初の4曲くらいで飽きました。続けて聴くには、いつものミニアルバムくらいが丁度良いようです。

とはいえ、枯れたファルセットの歌唱、リズム感抜群のアコースティックギター、意外と毒のある歌詞の世界など、非凡な才能の持ち主です。さらに活躍の場を広げ、日本のPOPSの底辺拡大に貢献してほしいものです。レゲエのプシン、スイングのドリス、昭和歌謡の奥村愛子、琉球ジャズの首里フジ子・・・彼女たちがメジャーになると、日本の音楽界は本当に面白くなります。
 

奥村愛子「万華鏡」 2005年3月26日

シングル「いっさいがっさい」を聞いたときは、良い曲だと思いながらも単なるレトロ企画ものだと放っておいたのですが、アルバム「万華鏡」を聞いて、彼女の昭和歌謡に対する傾倒が半端ではないことを知らされました。椎名林檎にとっての、大正〜昭和レトロ趣味は、彼女のあふれ出る才能を表現する方法のひとつでであったのですが、奥村愛子にとってはこれしかありません。歌唱も自作歌詞も、ちっとも洗練されていませんが、これ以上あとのない「いっぱいいっぱい」さが、つわものビッグバンドに負けない存在感を創出しています。

ビッグバンドジャズ歌謡風、2時間ドラマのテーマ曲風、ニューミュージック風、アイドル歌手シングル盤B面風と、曲調はどれをとっても刹那的でありながら懐かしく、思い入れたっぷりでありながら浅薄で下世話な昭和歌謡そのもの。そして歌詞の世界は、日陰の女性のマゾヒズムに溢れています。奥村愛子のグラビアを撮るのは、野村誠一やシノヤマキシンではなく、絶対にアラーキーでしょう。彼女が、Amo's Style で下着を買うことは絶対にありません。

まだ若いアーティストですから、本当は別のジャンルであっても器用にこなすのでしょうが、当分は「いっさいがっさい」路線で走り続けてほしいですね。益田の「キャバレー赤玉」あたりでライブを聞いてみたい気がします。
 

「映像ザ・モーニング娘。3」2005年3月24日

「映像ザ・モーニング娘。3」は、なかなか興味深い作品、「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」から「THEマンパワー!!!」までのシングルクリップ集です。

いずれの曲もサビだけは「着うた」でダウンロードして知っていたのですが、フルコーラスしっかり聞いたことのある曲は少なく、加えてTV露出が極端に減っていることから、映像も含めて十分に歌謡曲として楽しんだ曲はあまりありません。まったくこの数年のモーニング娘。といえば、「キダム」「楽天」「あい地球博」などのタイアップ曲(依存?)ばかりで、自身がブーマーになるんだ!という自覚すら感じられません。近い将来、「しまねブランド推進」公認テーマ曲とか、「まつえ市民憲章カルタ大会」公認応援ソングとかお願いしたら、やって頂けるかもしれません。

さてクリップ集。あらためて聞いてみると、そんなダウントレンドのモー娘。とは思えない佳曲そろいでした。「THEマンパワー!!!」は、「THEピース!」に負けない出来栄え。メンバー一人ひとりの細切れアップ画像にこだわらない、群像劇カメラワークが、実にかっこ良いです。以前ここで徹底的にけなした「涙がとまらない放課後」も、一連のシングル曲集の中ではありかな?と思わせる小品。お約束の転調は、歌謡曲の王道です。

何よりも「女子かしまし物語」が「LOVEマシーン」に負けない過激さで楽しめました。ユニットに「LOVE〜」当時の勢いがあれば、楽曲の評価はまったく違っていたことでしょう。
 

及川光博 2005年1月9日

及川光博「ゴールドシンガー」が素晴らしいです。最近はやりの「カバーもの」「トリビュートもの」「自己ベスト」といった企画の中では、最高の出来栄えではないでしょうか?(TOKIOカバーによる「100%・・・SOかもね!」を超えました。)

まず選曲が良い。
「恋=DO!」(田原俊彦)
「君は薔薇より美しい」(布施明)
「ROMANTICが止まらない」(CCB)
「君だけに」(少年隊)
「2億4千万の瞳ーエキゾチック・ジャパン−」(郷ひろみ)
「聖書」(たぶん岡林靖幸?)
「唇よ、熱く君を語れ」(渡辺真知子)
「NANA」(たぶんチェッカーズ?)
「ボクハナク」(たぶんムーンライダーズ?)
いくつか知らない曲もありましたが、私のツボにはまる名曲揃いです。次は、松崎しげる「愛のメモリー」をカバーするとか。楽しみです。

次にアレンジが良い。
アルバムタイトルやCDジャケットに負けない、派手できらびやかでロマンチックな音の連続。ダンス☆マン風やスペクトラム風、はたまたジミー・ペイジを彷彿させるギター・リフまで出てくるのですから、ついニヤニヤしてしまいます。

そして、及川光博自身がエグい。
初めてこの人の作品を本気で聴いたのですが、予想以上のエグさでした。「聖書」のモノローグには思わず引いてしまいましたが、全盛期のプリンスや沢田研二をも上回る、強烈なナルシズムはお見事。松平健も松田聖子もそうですが、基本的にこの業界の人は全員「エグい」のです。及川光博よ、王道を歩み続け、そして「平成の銀ちゃん」を目指せ!
 

ブライアン・ウィルソン「SMiLE」 2004年11月21日

ブライアン・ウィルソン「SMiLE」は、1967年ごろビーチボーイズの新作として出るはずだった幻の名盤。当時、ブライアン・ウィルソンの音楽性が、ほかのメンバーやレコード会社のそれと違っていたからだとか、ビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」に先を越されてしまったからだとか、プレッシャーとドラッグで心身ともにずたずたになっていたからだとか、様々な発売中止の理由が伝えられていましたが、37年たった今年、ようやく陽の目をみました。「 Surfin' U.S.A. 」「 Fun Fun Fun 」といった、明るく陽気なサーフ・ロックではなく、1988年頃シカゴ郊外のライブでみた、ファン重視のパーティー・バンドでもない、実験的かつ内省的な音作りが印象的な作品です。内容は全然違うのですが、財津和夫のソロアルバム「宇宙塵」を思い出しました。大ヒット曲「 Good Vibration 」がアルバムの目玉だと期待していましたが、実際は「英雄と悪漢」を核とした壮大な組曲のような作りで、マイク・ラブの声質ではあきらかにミスマッチであったと思われます。そういう意味で「SMiLE」は、純粋にブライアン・ウィルソンの作品であり、最初から、ビーチボーイズと作品しての発表はありえなかったのでしょう。
 

モーニング娘。「涙がとまらない放課後」2004年11月13日

モーニング娘。「涙がとまらない放課後」にはガッカリ。タイトルを聞いた時には、かなり期待していたのですが、楽曲としての魅力、プロジェクトとしての話題性、フロント4人以外の処遇のいずれも落第点です。あれなら、酷評した前作「女子かしまし物語」のほうが、ずっとマシです。第七期メンバーが入る前、最後のチャンスということで紺野あさみにセンターを取らせたのでしょうが、デビュー当時とくらべて少しも歌唱力が上達していない彼女に、こういう「華」のない曲はかわいそうです。そういえば、第七期メンバーオーディションは事前の書類審査なしで、いきなり公開版で行うとのこと。このある意味危険な試みが、現存唯一といって良いアイドルユニットを再生させる契機になるよう祈ります。
 

大黒摩季&フレンズの Copy Band Generation Live 」2004年10月7日

DVD大黒摩季&フレンズの「 Copy Band Generation Live 」が楽しいです。カバーとかトリビュートでない「コピーバンド」という響きが素敵じゃないですか?演奏も、完成度の高さや様式美よりも、学園祭的なノリを大事にしています。「フレンズ」「バスルームから愛をこめて」「 My Revolution 」「あヽ無情」そして何よりも「タイムマシンにお願い」。あの頃、君も僕も一生懸命コピーした名曲満載、これだけ楽しいライブは久しぶりです。武部聡志のピアノが最高です。
 

今井美樹 2004年7月2日

今井美樹のベスト「IVORY III」は実にお買い得です。あの心地よい歌声のCDに加え、まるでシャーディーのコンサートのような幻想的なライブDVD付き。しかもギターは松原正樹&今剛の職人パラシュート・コンビで、布袋の音色と魂を見事に再現しています。
 

「おとめ組」「さくら組」 2004年6月20日

ゴマキ、なっちに続いて辻・加護まで卒業してしまい、ユニットとしてのピークはとうに過ぎたモーニング娘。藤本美貴と高橋愛が精一杯引っ張っていますが、社会現象とまでいわれた往時のパワーはありません。

シングルは佳曲続きながら、大ヒットに至らないためTVでのプレゼンスが減りました。またライブにおいても、大人数ユニットゆえ一人ひとりが埋没していて気がつかなかったのですが、今回の「おとめ組」「さくら組」というシャッフルユニットDVDを通して初めて、若いメンバーたちが着実に力をつけ、個性を発揮しつつある様子が見えてきました。

前半は、少人数をカバーしようと力が入りすぎたのか?無駄な動きの多いライブでしたが、フォーメーション・チェンジを重ねるうちに、歌もダンスもタイトになり、一人ひとりの個性が浮かび上がって見えてきました。田中の歌、紺野のダンスの上達ぶりには目を見張ります。劣等生であった道重と亀井の二人は、いまやユニットの重要なピースとして見事に機能しています。小川の「サル、ゴリラ、バンバンジー♪」は、今年一番笑ったコメディです。そして、「おとめ組」の「シャボン玉」「サマーナイトタウン」、「さくら組」の「LOVEマシーン」「晴れ 雨 のちスキ」は、フルメンバーによるオリジナルを超える素晴らしいパフォーマンスです。

低迷も衰退もしていません。モーニング娘。は、まだまだ進化しつつある、日本一のアイドル・ユニットです。

もっとも現在の日本に、モーニング娘。(を中心とするハロープロジェクト)に比肩しうる女性アイドルが存在しないということも事実です。売れている女性歌手は、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、中島美嘉、平原綾香、愛内里菜など、アイドルというよりアーティスト性を前面に出している人ばかり。かろうじて、ZONEとボンボンブランコが、近い路線を追いかけています。最近のTV番組を盛り上げているのは、グラビア出身者もしくは、バラエティお笑い系の女性ばかりです。

ヒット曲が多いことはもちろんですが、ライブの途中で寸劇をしたり、アンコールでファンと一緒にゲームをしたりと、アイドルの王道をひたすら走り続けるモーニング娘。からは、まだまだ目が離せません。大衆は、思わず2・3歩引いてしまうような、臭さが大好きです。

松田聖子 2004年3月13日

松田聖子2003〜2004カウントダウンライブのDVDを観ました。あの、小首を傾げて上目づかいにはにかむ「聖子ちゃんスマイル」はみられませんでしたが、40にもなって、ミニのドレスの裾を揺らしながら
「♪私は eighteen ♪」
なんて歌う、精神的「ぶりっ娘」ぶりは相変わらず。厚化粧はパスですが、ミニスカートから伸びた足のラインは、アイドル時代そのままで感心しました。

「みんな!元気?」
のMCが妙にアルトで、なっちやあややとのギャップを感じました。また、
「ありがとうございました!」
の声も、なんだかウグイス嬢みたいで違和感がありましたが、肝心の歌声は昔のままの素晴らしさ。弾け加減は幾分押さえ気味で、丁寧な歌唱に好感が持てます。同世代ゆえ、次から次へ出てくるヒット曲それぞれにまつわる出来事や情景が思い出されます。途中、ダンサーがテニス・ウェアで登場したときなど、
「トシちゃんとの仲は、どうなっているのだろう?」
と、放課後の教室で皆で案じていていたことを思い出しました。我々の世代にとって、聖子ちゃんのお相手は、郷ひろみでも、神田正輝でも、歯科医でも、ジェフ君でも、もちろん原田真二でもなく、グリコCMで共演したトシちゃんなのです。

最近のアイドル歌手のライブはみんなそうですが、バックのメンバーは凄腕揃い。ギター&ヴォーカルの原田真二はもちろんですが、ドラムはなんと!リューベンでした。

学生時代、ファースト・アルバム「スコール」をレンタルした時、
(1) デビューシングル「青い珊瑚礁」が、B面の二曲目という渋めのロケーションであったこと
(2) ロックやポップスのLPみたいに、すべての曲に演奏者名クレジットがあったこと
の二点において、松田聖子がそれまでのアイドルとは違う存在(単なるマーケティング戦術?)であることを強く感じました。例えば、同時期に出た石野真子のファースト・アルバムは、一曲目が「狼なんかこわくない」、その後シングル曲がいくつか続き、あとは伊藤咲子「君かわいいね」など他人曲カバーでお茶をにごしていました。当時のアイドルLPなんて、どれもその程度のつくりだったのです。

ノラ・ジョーンズ 2004年3月1日

最近のベッド・タイム・ミュージックは、ノラ・ジョーンズの2枚目「 feels like home 」。メロウなジャズ・ヴォーカルがとことん優しい前作「 come away with me 」同様、良質のアコースティック・サウンドですが、より埃臭く、よりレイドバックした雰囲気が、実に心地よいです。ジャクソン・ブラウン「孤独のランナー」に、ツアーバスの中で録音した曲がありましたが、ちょうどそんな感じでしょうか?久しぶりに、ダン・フォーゲルバーグの「 Leader of the band 」も聞いてみたくなりました。グラミー総なめの前作に決して引けを取らない、存在感と心地よさです。

ザ・バンドのメンバーが参加していることも驚きましたが、「C&W界の朝丘雪路」(?)懐かしのドリー・パートンとのデュエットにはびっくり!弾む歌声も、最後に聞こえる「あの笑い声」も健在でした。昔、ドリーとパペットが共演する「真理ちゃんといっしょ」みたいなTV番組があって、当時から
「このおばさん、年いくつやねん?」
と突っ込んでいたことを思い出しました。

さてノラ・ジョーンズ。先日ミュージック・フェアに出演し「サンライズ」を歌っていましたが、思いのほか小柄な人でびっくりしました。その歌声や、CDジャケット写真に比べるとずいぶんインパクトのない容姿で、たぶん麻布十番ですれ違っても気がつかないと思います。

「愛あらば It's All Right 」 2004年1月17日

新星堂の店頭でモーニング娘。の新曲「愛あらば It's All Right 」クリップを観ました。前作「 Go Girl 恋のヴィクトリー」に続いて、肩の力を抜いた好作品。Bon-Bon Blanko(21世紀のティト・プエンテ(?)にマラカス娘)みたいな全力疾走もカッコイイですが、Jアイドルポップスの完成形のひとつである現在のモー娘。作品は、いずれも実に心地よい出来栄えです。

そういえば、今月のなっちに続いて、次は辻・加護が卒業するとのこと。卒業したところで、ハロプロの一味であることには変わりなく、ファンの間にも妙な悲壮感がないところが興味深いです。昨年ライブで観た15人の「LOVEマシーン」に、同曲発表当時のメンバーは3人しかいませんでした。いずれその3人が卒業したあと、ライブで同曲を歌う若いモーニング娘。と、卒業した元・モーニング娘。いったいどちらが本物なのでしょう?なんて考えると、夜も寝られません・・・?頚椎ヘルニアに苦しむ43歳の親父が、こんなこと考えているなんて、日本は平和な国です。

DVD「DCTワンダーランド2003」 2003年12月23日

今夏に行われた、4年に一度の「史上最大の移動遊園地」と題される巨大ライブ・イベント。99年冬の、吉田美和が空を飛び、プリンセス・テンコーばりのイリュージョンを披露し、会場中を多数のダンサーやオープンカーが走り回る「これでもか!」というくらい派手でゴージャスなエンターテイメントとはずいぶん異なる内容でした。苗場スキー場などの、緑に囲まれた素晴らしい自然とシンプルなセットの中で、これまたシンプルな構成のバンドと一緒に、音楽を楽しむことに徹する内容でした。

そんな雰囲気を表現したかったのでしょうか?DVD画像も音声も、あえて鮮明さを抑えて作られているようです。肝心の歌詞やトークが聞きづらいのは残念ですが、5.1chでチェックした臨場感は抜群でした。

DTウォーカーのギターとウラシマリンコのコーラスは相変わらず絶品です。吉田美和のボーカルは以前ほど高音の伸びがありませんでしたが、歌の上手さ、表現力はさすがです。後半の「朝がまた来る」「未来予想図」「未来予想図II」「うれしい!楽しい!大好き!」「サンキュ」「あの夏の花火」と盛り上がるあたりでは、ぐいぐい引き込まれ、フィナーレでは思わず吉田美和につられてもらい泣き。あぁ、見に行けば良かった。

MISHA「星空のライブ」 2003年10月31日

歌の上手な人で、ずっと気にはなっていましたが、お金を使ったのは今回が初めて。あ!そういえば、ケータイ着メロに「 Everything 」ダウンロードしたことがありました。

今夏ツアーのベストテイクとのことで、知っているヒット曲も多く、初MISHAの私にも十分楽しめます。これでもか!と言わんばかりの歌い上げは、むしろ少なく、素直に気持ちよくライブを楽しんでいる歌声が伝わってきます。タイトル通り野外のテイクあり、屋内も比較的小さな会場で、アコースティック楽器中心の演奏なので、そんなふうに聞こえるのかもしれません。ライナーに書いてあったのですが、ふだんの彼女のコンサートは、なんとかアリーナみたいな大きな会場で、ド派手なセットと照明の中、打ち込みの伴奏に合わせ、感動的に歌い上げるスタイルなのだそうです。

最近出かけた会場の中では、ユーミン「シャングリラII」を観た代々木体育館の巨大セットも凄かったのですが、明治座や松竹歌舞伎座のような、俳優の表情や動きがよく見えて、息遣いも体温も伝わってきそうな小さな会場も、とても気に入っています。山陰地方では、加茂のラメールが一番でしょうか?松江プラバホールもぎりぎりOKです。ステージと観客がひとつになれる、そんな会場で、MISHAやbirdや吉田美和やウヨンタナが聴けたら最高でしょうね。そういえば何年か前に、今井美樹や岡本真夜が、チャペルでライブやっていました。これも良いですね。
 

TOTO「ライブ・イン・アムステルダム」 2003年10月1日

TOTO3枚目のライブアルバム「ライブ・イン・アムステルダム」は、ライナーにもある通り、過去2枚に比べ、選曲・演奏・アルバムとしてのまとまりのいずれにおいても優れています。20年前の初来日ライブ(当時NHKで放送)では、まったく高音の出なかったボビー・キンボールが、ここではさらりと歌いこなしてアンサンブルに溶け込んでいることは驚異的です。あとは、いつライブDVDが発売されるか?楽しみで仕方ありません。

個人的には、サイモン・フィリップス加入直後で、NYのクラブで観たときと同じ内容の「アブソルートリー・ライブ」も大好きです。99年の「ライブフィールズ」も臨場感溢れる好盤です。「 Hold The Line 」「 Rosanna 」「 I Won't Hold You Back Now 」の3曲は、いずれのライブにも収められており、聞き比べてみると面白い。スティーブ・ルカサーが「 I Won't 〜」で聴かせる間奏のギター・ソロはいつ聞いても「鳥肌」モノです。

DVD「ケニー・ロギンズ」「デイブ・メイスン」 2003年9月21日

ケニー・ロギンズ。ちょうど関学PSS伝説のバンド(?)鴨IIで一生懸命コピーしたアルバム「ALIVE」と同じころの頃の映像で、画質の悪さを心配していましたが、十分に楽しめるクォリティでした。お洒落な「 I Believe In Love 」リフのカッコいい「 Love Has Come Of Age 」で始まり、途中には大好きな「 Celebrate Me Home 」そしてエンディングは「 Keep The Fire 」と、涙が出そうな選曲。バンドのメンバーもアルバムと同じで、こういう映像が残っていたとは嬉しい限りです。ケニーも若々しく、妙に内省的になってしまう前で、本当に楽しそうに歌っているのが良いです。カメラワークと照明が古臭い点は気になりますが、オールドファンが心から楽しめる映像です。ギターのマイク・ハミルトンのフレーズが意外と陳腐だったのは驚き、その後加入したガイ・トーマスの職人ぶりに改めて感心した次第です。

お次は、デイブ・メイスン。こちらは、2001年のライブなので、音質や画質はともかく、正直いって老デイブのパフォーマンスそのものを心配していましたが、いまだ現役!歌声もギターも当時のままの「渋」カッコ良さ!素晴らしいステージで感心しました。いきなり一曲目が「 Let It Go, Let it Flow 」、後半には名曲「 All Along The Watchtower 」、そして何よりも、関学PSS伝説のアコースティックユニット(?)くわいやぼーいずで演奏した「 We Just Disagree 」には、涙々です。2001年のデイブは、デブでハゲで、リズムの取り方なんかいかにも年寄り臭いのですが、これまた本当に楽しそうで、
「ああ、こういう風にいつまでも音楽を楽しみたいなぁ」
と、心から思えます。

CD「岩崎宏美」2003年8月31日

岩崎宏美による、懐かしJ−POPカバーアルバム「 Dear Friends 」を聴きました。シンプルな伴奏でサラリと歌っており、感動的な歌い込みを期待していた私には肩透かしでしたが、むしろ同じスタジオに居るような親しみやすさを感じました。岩崎良美とデュエットの「誰もいない海」、アカペラによる「見上げてごらん夜の星を」が絶品です。日本のウヨンタナですね。美しい歌声に癒されます。
 

ソニン 2003年8月2日

「ソニンマニア」という写真集を立ち読みしました。ソニンという子は、決して美人ではないけど、どこか惹かれます。つんく♂の数あるプロジェクトの中でも、ユニークな存在です。「Winter〜寒い冬の物語〜」までは普通のアイドルですが、「カレーライスの女」「津軽海峡の女」「東京ミッドナイト・ロンリネス」に歌われた挫折の世界観は、妙にしっくりきます。「森高コネクション」四部作が、バブル時代の等身大性であるのに対し、ソニン三部作は、「失われた10年」を経た現代だからこそ感じられる等身大性です。
 

DVD「グロリア・エステファン」2003年7月27日

今夜は久しぶりにグロリア・エステファンを聞いています。彼女のライブを日本で例えるなら、ドリカム・ワンダーランドでしょうか?ポップなラテン、しっとりしたバラードが絡み合い、最初から最後まで、見せて聞かせて乗せて楽しませる、現代最高の女性エンタテーナーの一人です。シカゴELS時代のクラスメートの多くは中南米出身でしたので、「 CONGA 」「 Rhythm Is Gonna Get You 」などは、本当によく聴きました。MTVやVH1といったビデオ局でも、Mジャクソンやマドンナ同様、頻繁にオンエアされていたのが懐かしいです。

今観ているのは、96年マイアミでのエボリューション・ツアーを収録したDVD。さすがにグロリアもおばさんになっていますが、艶のある歌声、ダンス、目の輝きは決して衰えていません。プロのステージです。なんだかまたライブに行きたくなりました。早くても10月までは転勤がなさそうなので、今夏のライブ・イベントの残りチケットあたりから探してみようかな?
 

CD「ヘンリー・カポノ」2003年7月19日

ヘンリー・カポノ「 KAPONO HAWAII 」聴きました。もと、セシリオ&カポノの片割れ。まだ、やってたんか?と驚きの1枚です。

ハワイアンではなく、当時「サーフ・ロック」と言われたジャンル。ビーチボーイズほどお気楽なパーティ・ミュージックではなく、イーグルスほど難しくなく、達郎ほど完璧でなく、ほどよいリラックス感が心地良いです。昔、関学PSSのアコースティックユニット「くわいやぼーいず」で、「 SUNFLOWER 」「 We're All Alone 」の二曲をコピーしましたが、歌っていても実に気持ち良かったことを思い出します。こういう音楽を作る人たちって、きっといい人なんだろうな、と勝手に思ってしまいます。
 

オレンジペコ「 Modern Lights 」 2003年7月14日

オレンジペコの2枚目「 Modern Lights 」が刺激的です。

前作のような、お洒落なカフェ・ミュージックもありですが、本作は、ジャズあり、エスニックあり、和風あり、そしてそれぞれが非常に「密度」が濃く、緊張感の高い作品ばかりなのです。才能のある若い人が本気で作った「旬」の楽曲集です。今年聞いた新譜の中ではベストかもしれません。ナガシマ嬢は本当に歌が上手いです。

新星堂のフリーマガジン「 pause 」のインタビュー記事によると、目指しているのはスティービー・ワンダー「 Key of Life 」だとか。なるほど、ソウルではありませんが、スティービー・ワンダーが2003年の日本に暮らしていたら、こんなアルバム作っていたかもしれません。ひょっとして、エンディング曲は「愛の園」を意識したのでしょうか?ここだけはハズレです。

CD「 80's Girlie Pop 」2003年5月5日

「 80's Girlie Pop 」という筒美京平作品の企画CDが抜群です。小泉今日子、松本伊代、荻野目洋子、三井比佐子、酒井法子といった「最高の素材」×「天才・筒美氏の曲」×「時代」=∞、という感じです。実は「時代」というファクターも重要で、どの曲も、どのアイドルも、あの時代だからこそ、という気がします。現在の松本伊代に、カップヌードルCM時代の、目の強さはありません。数少ない例外は、今でも変革し続け、輝きを失わない小泉今日子と、アイドル時代よりも「遅く起きた午後は」で見せる「素」主婦ぶりが色っぽい、森尾由美くらいでしょうか?

同CDの中で一番良かったのが、平山みき「 サイレン SIREN GIRL 」。実は、この曲ができる直前、近田春夫&ビブラトーンズが、筒美京平に果敢にチャレンジ、「鬼ヶ島」というアルバムを作り、誰も知らない平山みきを開花させたのですが、「サイレン〜」は、「鬼ヶ島」に対する天才・筒美京平の回答です。近田×筒美のハイレベルなバトルもお見事ですが、そんなのどこ吹く風で、サラリと歌いきる平山みきのカッコよさ!

ザ・アイドル「松浦あや」2003年5月3日

あややのCMが最高です。リッチー・ブラックモアに見せてやりたい「プ、プ、プー!」の超かわいいハードロックも良いですし、サミー・ディビスJr.もビックリの、午後の紅茶のスキャットも意外にいけています。山口百恵、ピンクレディ、松田聖子、小泉今日子、ウィンク、安室、スピード、モーニング娘。・・・「素材としてのアイドル」×「優秀なクリエイター」×「時代」の要素が溶け合う瞬間、普通の女の子は伝説へと昇華します。松浦亜弥は、今まさにその瞬間にあるようです。

OST「CHICAGO」2003年4月28日

「 All That JAZZ 」イントロの「5−6−7−8!」というカウントを聞くだけで、自然と膝が動きだし、素晴らしいシーンの一つひとつが蘇ります。

音楽だけを聞いていると20年代シカゴ・スタイルのジャズというよりも、ディズニー映画「アラジン」で使われた楽曲を彷彿とさせます。そういえば、リチャード・ギア扮するビリー・フリンの嘘っぽさや、たたみかけるトーク、記者会見を腹話術の人形劇に変えたり、法廷をショーやサーカスにしてしまう破天荒でいて、テンポのよい展開は、アラジンのジニーを思い起こさせます。

「CHICAGO」、近いうちにもう一度観たい映画です。

DVD「ジャーニーLIVE2000」2003年2月2日

ジャーニーの2000年暮れラスヴェガスでのライブDVD観ました。スティーブ・ペリーとスティーブ・スミスが脱退してからのジャーニーは初めてでしたが、感動しました。ボーカルのスティーブ・オウジェリーの声が脱退したスティーブ・ペリーそっくり(!)で、目を閉じていると80年代前半の「ライブ・エナジー」と寸分たがわぬ音です。ほとんどの曲が、当時からよく知っていて、コピーしたことのある曲ばかり、というのも嬉しいかぎりです。「 Don't Stop Believin' 」イントロでニール・ショーンが弾く「キコキコキコキコ♪リロリロリロリロ♪」ギターなんて感涙ものです。

テクは大したことないけど、メロのきれいな、アメリカのギター・バンド(70年代代表はGFR、80年代はジャーニーとY&T、90年代はボンジョビ・・・かなり偏見?)というのは、いつ聴いてもワクワクします。観客がほとんどの曲を知っていて大声で歌っているのは微笑ましいですが、同時にジャーニーもEW&Fやビーチボーイズのように「懐メロで食べていくバンド」へと変容しつつあるのだな、としみじみしてしまいました。TOTOも、もうすぐです。

ボストン「CORPORATE AMERICA」2002年11月22日


ボストン8年ぶりの新譜「CORPORATE AMERICA」を聞きました。いつもの音色、いつもの曲展開で、安心して聞けますが、インパクトはいまいち。さすがに天才トム・シュルツも年を取ったのでしょうか?タイトル曲は物質文明国家アメリカに対するプロテスト・ソング。前作でもVeal(仔牛肉)の食用に対する警鐘など問題提起をしていましたが、だんだんとバンドのカラーが変わりつつあります。

モーニング娘。「ここにいるぜぇ!」2002年11月5日

モーニング娘。の新曲「ここにいるぜぇ!」いいですね、スカコア歌謡。楽曲の元気よさ、飛び跳ね回る元気よさ。ゴマキ脱退で、かえって12人全員のプレゼンスがきれいに揃った印象があります。またひとつ進化しました。カッコいいです。

DVD「The Concert For New York City」2002年6月23日

昨年10月20日NYマジソンスクエアガーデンで行われ、ケーブルTVのVH1やインターネットのAOLで中継された「The Concert For New York City」を観ました。世界貿易センタービルへのテロで命を落とした消防士や警察官、その家族や友人、そして瓦礫と格闘しているボランティア達のために企画されたチャリティ・コンサートの様子を収めたDVD、2枚組でゆうに5時間を越える内容でしたが、2日間で一気に観ました。

テロ直後の9月21日全米で放送された寄付金集めのためのテレソン(LAのスタジオで収録)も良かったですが、やはりFDNYやNYPDの勇者たちや遺族を集めてのライブイベントの大きな感動にはかないません。メグ・ライアンやビリー・ジョエルらが紹介した遺族たちや、犠牲者の写真をみるたびに涙ぼろぼろです。ジュリアーニ市長が、911で命を落とした消防士の孤児ショーンに対し語った、
「Your father is a hero and patriot that all American respect. And he is inside you. You are very lucky boy to have a great father like him.」
には会場の観衆と一緒に思わず拍手!です。ショーンを始めとする孤児たちが、命を落とした父親に対する尊敬の気持ちを忘れることなく、大きく育ってほしいものだと強く念じました。

音楽的には、チャリティ常連のポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、エルトン・ジョンらに加え、伴奏はこれまたビッグイベント常連のポール・シェファー&ワールド・モースト・デンジャラス・バンド、と安心して聞けるメンバーです。個人的には、ザ・フーとジェームス・テイラーが良かったです。特にジェームス・テイラーは、いつも以上に、心に染み入る素晴らしい歌声でした。

リチャード・ギアの「暴力や復讐はやめよう」のメッセージには会場からブーイング。まだ炭阻菌騒ぎの最中でしたし、UBLの不気味で挑発的なメッセージビデオに世界中が怒りを感じていた頃のコンサートですから、聴衆の気持ちもわかりますが、アメリカ人の複雑な心境が伝わってきます。
(911以降のNYの様子は、冷泉彰彦「911あの日からアメリカ人の心はどう変わったか」(小学館)のレポートが興味深いです。村上龍氏のメルマガJMMでも連載されています。)

アフガニスタン暫定政府はスタートしましたが、UBLはまだ捕まっておらず、イスラエル×パレスチナ、インド×パキスタンなど各地で衝突は続いており、政権の右傾化に兆しがみられ、経済も停滞し、何一つ明るい話題がないように思えます。こんな時代だからこそ、FDNYやNYPDの連中が示した「勇気」と「威厳」と「責任感」を一人ひとりが意識し、隣人に対しては(リチャード・ギアのいう)「愛情」と「思いやり」と「理解」をもって行動することが大切なのだと思います。

最近よく聴くCD 2002年5月30日

最近はハズレCDが少なく、ベッドタイムBGMには事欠きません。tobyが選ぶ「2002年初夏の癒し系(死語?)CDベスト5」発表!

第1位 ウヨンタナ「天の壁」
目を閉じて聞いてください。文句なしに心が軽くなります。

第2位 オレンジペコー「Organic Plastic Music」
お洒落で完成度高く、とても本作がメジャーデビューとは思えません。休みの朝聞くとウキウキします。

第3位 Take6「Beautiful World」
お馴染みのTake6。ゴスペラーズもチンパラも「ごめんなさい」の美しいハモは健在。今回はカバー集で、1曲目からドゥービーの「Takin' to the street」とは泣かせます。

第4位 角松敏生「Always Be With You」
映画「白い船」サントラです。楽曲単独でも良いのですが、聴けばやはり映画のシーンが胸に甦えります。

第5位 Ego Wrappin'「色彩のブルース」
これは決して「癒し系」ではありませんが、現代の若いミュージシャン達の才能の豊かさに関心させられます。小さなライブハウスで大音量で聴きたいです。

番外 福岡ユタカ「reminiscence」
昔「近田春夫&ヴィブラトーン」で最高にカッコいい楽曲を作っていた浜田市出身のミュージシャン。ソロになってからの作品集ですが、少々凝り過ぎ。 でも途中入っている石見神楽社中には癒されます。

DVD「倉木麻衣」2002年5月19日

倉木麻衣という人は本当にまじめな人ですね。最新ツアーのDVDを観て感じました。いつもスタジオ盤の出来は素晴らしいのですが、ライブだとそのまじめさが裏目にでます。一生懸命やっているのだけど、MCはつまらないし、リズム感は悪いし、声量の乏しさは致命的です。(バックコーラスも控えめだったので、わざと演奏に重きを置いたマスタリングだったのでしょうか?コーラス嬢のダンスも酷かった・・・)唯一、場を盛り上げていたのはギターのジェフリー・クエスト氏。彼がいなければ本当につまらないライブだったと思います。全国の会場を埋めた男性ファンたちが、単に彼女のビジュアル目当てであるのならOKでしょうが、やはり我々は彼女には質の高いスタジオ盤を期待しましょう。その意味で、浜崎あゆみや宇多田ヒカル、アムロたちはライブでも十分見せて聞かせてくれ、立派です。

CD[大野愛華]2002年3月30日

大野愛華が気に入っています。倉木麻衣のほとんど楽曲を作っている人ですが全曲英語でセルフカバーしたCDがとてもいいです。割と今風のアレンジですが囁くような歌声が妙にマッチしていてカッコいいのです。「Always」は特にお気に入りです。

バリー・マニロウ「Here at the Mayflower」2002年3月24日

プリンスの新譜が聴きたくて新星堂に行きましたが、残念ながら品切れ。代わりに(?)バリー・マニロウの「Here at the Mayflower」という、昨年リリースされたCDを買いました。バリー・マニロウはシカゴの友達が大ファンで影響されコンサートまで観に行きましたが、素晴らしいエンタテーナーで、当時「コパカバーナ」しか知らなかった私は、そのショーマンシップに圧倒されたことを覚えています。その後「Swing Street」という素晴らしいアルバムまでは愛聴していましたが、久しぶりに新作に触れました。

Mayflower というのはあの有名な船の名前ではなく、ニューヨークにあるアパートの名前で、そこに住む人々の描写や、その人々に対するバリーの想いを歌ったコンセプトCD。隣に住んでいるのが誰だか知らない、都会暮らしならではのドラマや寂しさ、虚栄みたいなものが伝わってくる佳曲そろいです。当分の愛聴盤になりそうです。

bird「極上ハイブリッド」2002年3月10日

birdの新譜「極上ハイブリッド」聴いています。歌のうまい人ですね。今までは大沢伸一の、洗練され、とことん凝縮された世界での「緊張感」みたいなものが持ち味だったのですが、本作は様々なミュージシャンとの共作で曲ごとに違ったbirdが楽しめます。小さなライブハウスで生声を聴きたい歌手です。

CD「ナツメロ歌謡曲」2002年3月4日

PUFFYの「ハリケーン」いいですね。シャネルズ往年のヒット曲です。どうやら懐かしの歌謡曲カバー・アルバムを出すようです。DEENや原由子も類似企画があるようで、どれも楽しみです。同じ趣旨で10年以上前に小泉今日子が秀作アルバムを出したことを思い出しました。kyon2はその後Koizumixなどレベルの高い作品を時々思い出したように発表しています。今でもファンです。

モーニング娘。「そうだ!We're ALIVE」2002年2月17日

の新曲「そうだ!We're ALIVE」聞きました。全員コスプレ状態で見ごたえがあります。日本一器用で頭の回転の速いタレント矢口は何を着せてもよく似合います。ゴマキのホットパンツ(死語?)から伸びる足はそそります。学生服姿の新人にエナメルバッグを持たせるアイデアもナイスです。現在のモー娘。の大人数を活かすには、前作「Mr.ムーンライト」同様衣装や動きに変化を持たせてミュージカル風あるいはストーリー仕立てで見せるのがベストなのでしょうね。ただ、辻と加護の衣装だけは普段着そのままで手抜きっぽいです。曲のアレンジは今回もダンス☆マンでしょうか?「努力!未来!A beautiful star!」のところはJガイルズやイアン・ハンター(古い・・・)みたいだし「Boom boom・・・」のところは「Walk the Dinosaurus」みたいだし、間奏にはロシア民謡まで出てくるし、面白いモノのてんこ盛りです。
DVD「宇多田ヒカル」2001年12月09日 

いまさらですが、宇多田ヒカルってすごいですね。歌声や曲作りのセンスはもちろんですが、何であんな詩がかけるのでしょうか?「 First Love 」もいいですが「 Addicted to you 」が最高です。こんな微妙な気持ち、ちょっと「ややこしい恋(?)」をしていれば感じることはあっても、こういう形で詩にあらわすことはなかなかできません。

タンポポ「王子様と雪の夜」2001年11月18日

タンポポ「王子様と雪の夜」。歌はいまひとつでしたが、間奏の遊びと振り付けがいいですね。ここに出てくる王子様は「恋をしちゃいました」で原宿でラーメン食ってメール送った彼と同一人物なのでしょうか?

プッチモニ「ぴったりしたいX'mas!」2001年11月12日

プッチモニ新曲「ぴったりしたいX'mas!」なかなかの佳曲です。13人もいるモーニング娘。ではセンター以外一人一人のプレゼンスが弱いので、今まで以上に小ユニットが大切になってきますね。来週発売タンポポの「王子様と雪の夜」も楽しみです。

再結成「SPEED」2001年10月28日

SPEED一夜だけの再結成コンサートをTVで観ました。やっぱりいい曲が多いですね。それにしても全盛期から数年しか経っていないのに完全に懐メロです。メンバー4人も何だか妙に色っぽいお姉さんになってしまって変な感じです。モーニング娘。もあっという間に「懐かしい」対象になってしまうのでしょうか?

モーニング娘。「Mr. Moonlight」2001年10月22日

モーニング娘。の新曲「Mr. Moonlight」聞きました。つんく♂もそろそろ限界かな?

いきなり新人新垣のソロで始まり、おおっ!と思わせておきながら、あとは何のインパクトもない平坦なナツメロ。あれなら少女隊の「もっとチャールストン」のほうがずっといいです。前作「ザ☆ピース!」が歌謡曲史に残る名曲だっただけに残念です。

吉澤キャラの使い方はまずまず。いい味だしてます。脇をなっちとゴマキで固める構成も前作同様ナイスです。問題はあとの10人の使い方です。ソロも絡みもほとんど無く、カメラは新人を追いかけるのがやっと。「ザ☆ピース!」でソロとったばかりの石川も、ミニモニの3人も、そしてもちろん(?)リーダーも保田も、ただのバックダンサー、というよりほとんど背景の扱い。いよいよ始まったか?モー娘。の大量使い捨てリストラ時代!

モーニング娘。「増殖」2001年8月27日

モーニング娘。に新メンバーが4人入り、合計13人になりました。昨夜TV東京の特番で見ていたのですが、すごいですね!中学1年や2年の女の子たちが、歌や踊りの才能はもちろんですが、絶対に負けたくないと涙を流しながらも頑張るあのプロ根性!昔もそんな子供はたくさんいたのでしょうが、努力すれば夢がかなえられる「場」のバリエーションが多いいまの子供たちがうらやましいです。

マスコミは「モー娘。増殖」と報じていましたが、まさに言いえて妙。従来のスタイルやメンバーにこだわらず、常に時代にあわせてアメーバのように増殖、いやむしろ時代を先取りして変化し続ける姿は、組織としてプロジェクトとして最強です。番組の中で、現在の9人のメンバーによる「LOVEマシーン」やっていましたが、約2年前の発売当時よりも洗練されカッコいい「LOVEマシーン」でした。早く13人で歌い踊る「ザ☆ピース!」が見たくてしかたありません。 やはり歌謡曲が大好きです。
CD「SWING OUT SISTER」2001年6月23日

新譜聴きました。一人暮しの頃 BREAK OUT は愛聴したものです。あの雰囲気はアメリカ人には出せませんね。コリーンは昔より歌も巧くなりました。