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「あいと地球と競売人2007」 2007年9月9日

ミュージカル「あいと地球と競売人」@島根県民会館大ホール。今年は東京青山劇場での公演があったので、今日が凱旋公演。スタッフ、キャスト、ご家族、関係者の皆さん、長い間本当にご苦労様でした。

キャストと演奏に毎年初心者が加わる県民ミュージカルなので、ある程度「痛い」部分があるのは仕方ありませんが、構成、演出、照明、音響といったスタッフのレベルは、年々研ぎ澄まされている感じです。昨年から加えられた「妖怪の首領」「天使になったあいちゃん」「競売人の亡霊」らによるクインテットは素晴らしいの一言。フィナーレの「ちいさくても」からアンコールの「すきさ すきさ」に至るところでは、今年もうるうるきてしまいました。何よりも「地球を守る」メッセージにブレはなく、今年はそれを「伝えにいこう」という力強さが加わりました。アル・ゴアが100%正しいとは思っていませんが、あいちゃんのメッセージは心に染みます。あらためて、「3つのR」など自分にできることは頑張らなくちゃ!と思いました。

ロビーでは、川本妖怪ズ(コンドウさん、りっちん、野島ご夫妻、やよまま)はじめ、懐かしい友人たちと再会。島根県民会館は MAGIC PLACE です。
 

「赤毛のアン」広島公演 2007年8月27日

いきなり辛口評で申し訳ないのですが、もともと大河ドラマ級のストーリーを、無理やり歌詞に押し込めたことによる「ト書きバラード」の羅列で、ミュージカル作品としては水準以下でした。原作にあったダイアナとの友情、ギルバートとの諍い、マリラの苦悩、プリンス・エドワードの美しい光景、そういったことごとの描写がすべて中途半端で、マシュウとの死別で無理やりストーリーを括ったという感じです。私は、「赤毛のアン」最大の見せ場は、アンの「パラノイア・マシンガン・モノローグ」だと考えているのですが、カミカミの島谷ひとみでは、あれが限界でしょう。

それでも十分に楽しめたのは、素晴らしい歌手たちによる最高の歌が聴けたから。やはりミュージカルは「歌」です。島谷ひとみは、以前観たミュージカル「スター誕生」を上回る表現力を発揮。生来の器用さに、年輪が加わってきました。脇をかためる河野由佳、吉田ひかる、大和田「リンド」りつこらのソロやデュエットに聞きほれ、エンディングの全員ユニゾンには身体が震えました。安奈淳の歌は期待したほどではありませんでしたが、その存在感は圧倒的。生で聴くことができただけで、大満足です。何度でもいいます。ミュージカルは「歌」です。

過去の公演をみていないのでわかりませんが、今回「2万人の鼓動」をテーマに、観客と一緒にステージを作り上げようとした試みは、うまく機能したと思います。全員で手拍子したテーマ曲のリフ(携帯電話の着メロにもしています!)は、いまでも頭の中で鳴り響いています。

次女Kの出番は、わざわざTSKさんに取材して頂いたのが申し訳ないくらい少なかったのですが、ダンスも歌もしっかりとアンサンブルを構成していました。たった3日間のリハーサルであれだけできるなんて、たいしたものです。右ひざの痛みを押して、最高の笑顔を振りまいていた貴方は、その瞬間まさにプリンス・エドワードの島民、アン・シャーリーの親友の一人でした。おめでとう!そして、お疲れ様でした。
 

松江城国際JAZZフェスティバル二日目 2007年8月11日

初日と違い、スムーズJAZZの一日。一緒に出かけた長女Iにとっては、今日のほうが良かったようです。

前半は、アキコ・グレースのピアノと小沼ようすけのギターを前面に出したインスト。ウィンダム・ヒルやパット・メセニーの世界を思い出させました。賑やかだった昨日は気がつかなかったのですが、城山の緑や照る日差し、吹く風や蝉時雨が、演奏にすてきな彩りを添えます。アキコの(東京から持ってきた!)スタインウェイと、小沼の絶妙なフィンガーピッキングが、蝉時雨と重なった瞬間、何とも言えぬ心地よさが会場を覆いました。

後半は、有名JAZZクラブっぽい編成に、小林圭がスタンダードをカバーするという、ド定番トラディショナルJAZZ。あれだけ澄んだ歌声の「What A Wonderful World」は、生まれて初めて聞きました。小林圭の歌声には、氷川きよしの演歌、菊池桃子のロック、山下兄弟の手品、渡辺満里奈のコメントくらい、万人が納得する普遍性と安心感があります。昨年のNHK紅白における「千の風になって」枠(そんなものある?)は、今年あたり小林圭が押さえるかもしれません。

今日は千人を越える観客で、昨日以上に賑わいました。来年以降も続けていただきたいイベントです。市民に愛されるJAZZという観点で出演者を選抜すれば、デニス・チェンバースよりも小林圭なのでしょうね。
 

松江城国際JAZZフェスティバル 2007年8月10日

今年の夏休みメインイベントのひとつ、今日は松江城国際JAZZフェスティバルの初日。炎天下の城山二の丸に、平日というのに5百人を超える聴衆が集まりました。

前半は、Black Bottom Brass Band。フェスティバルの幕開けに相応しい、賑やかで楽しいニューオーリンズの熱気を届けてくれました。ChaseやChicago、E.W.& F. などのブラス・ロックぽいキレはありませんが、会場にたくさん来ていたブラバン高校生たちに夢と希望を与えたことと思います。秋の学園祭シーズンには「あるある大辞典」テーマを演奏する吹奏楽部が続出するかもしれません。一度でいいから、スペクトラムを生で聴きたかったなと、悔しくなりました。

日も暮れて多少涼しくなった後半は、前半とうって変わり、超絶テクニックと緊張感あふれる、桜井哲夫ジェントルハーツのライブ。一曲目は、桜井の6弦ベースギターと、デニス・チェンバースのドラムだけの「Fire Water」。これだけで、聴衆はぶっ飛びました。

桜井のベースは、妙にシンセ・ベースっぽいトーンの曲が気になりましたが、カシオペア当時から多用しているフレーズが心地よく響きました。そのカシオペアも、ナルチョと交代した後のライブしか観たことがなく、初めての生・桜井でしたが、同じベースプレイヤーとして、まったく参考にならないくらい上手くて、それでもサム・ピッキングだけはもう少し練習してみようかなという気になりました。

デニスのドラムは、浪花エキスプレスのライブDVDで観たことはありましたが、生デニスは凄すぎます。硬いスネアの響き、一つずつオカズを増やしていくスタイル、高速バスドラム…身体が震えるほどの感動です。私の中で、TOTOのサイモン・フィリップスや、浪花の東原力哉を越えたかもしれません。松江城の芝生に腰掛けて、ビール飲みながら、5m先には桜井の生ベース、10m先には、生デニスなんて、最高の幸せです。

グレッグ・ハウは「この人は、早弾きを止めたら死んでしまうという、重い病気に罹っているのでは?」と心配してしまうくらいの単音超早弾きギターで、ビブラートもチョーキングもほとんど無し。ライトハンド奏法も、早すぎて見えないくらい…。ソロの掛け合いが長過ぎて、他のメンバーもあきれていましたが、あんなギター見たことないし、これからも見ることはないでしょう。

若い松本圭司も、これだけの凄腕メンバーに気後れすることなく、実に楽しそうにバッキングおよびソロ掛け合いに興じていました。Tスクェアや高中正義との共演歴からPOPなイメージが強かったのですが、マジ・フュージョンも十分いけるのですね。
 

今年も「あい地球」 2007年4月7日

ミュージカル「あいと地球と競売人」同窓会。13年にわたる県民ミュージカルのスタッフ、キャスト、関係者が多数集まりました。三度出演した次女Kを県民会館に連れて行き、一度も出演していない私までもが、野津さんやみちみちのお誘いに甘え、同窓の輪に加わりました。懐かしい仲間に再会し、出演したビデオを観て感慨にふけり、お世話になった演出やダンスの先生たちに
「今年も頑張ろうね!」
と声をかけられた子供たちの多くが、ずいぶんと「その気」になったのではないでしょうか?今年の夏は、東京青山劇場での公演。愛知万博に続く、大きな挑戦です。万葉の里の管理人さん、いちやん、かなえ先生、ばらばら達にお会いして、私もずいぶん「その気」(?)になりました。ここでしっかりPRをすることが活動の中心になりますが、公演の成功に向けてできる協力は惜しまないつもりです。在京のbitl関係者に皆さん、楽しみにしていてください。まもなく、島根発の素晴らしいステージが、やってきます。
 

FRIED PRIDE 2007年4月4日

FRIED PRIDEのライブ@BIRTHDAYは、予想を裏切る素晴らしい出来栄えでした。CDを聴いた時はTUCK & PATTIの亜流だと思っていたのですが、T&Pほどの清冽さと緊張感はなく、オープニング「Parttime Lover」から、締めの「Dig It」、アンコールの「LaLa Means I Love You」に至るまで、音密度と躍動感が前面に出たステージでした。Shihoが、「宇宙のファンタジー」を演奏する前に、
「EW&Fの曲を二人だけでやるバンドはないよね」
と笑っていましたが、たった二人であの世界を表現できるユニットなんて、どこにもいません。1時間半にわたって、エモーショナルな横田のギター、文句なしに巧いShihoのボーカルを堪能しました。

ギターや歌の巧い人なら他にもたくさんいますが、小さな空間の観客とその反応を十分に意識したのステージングに(いつ行っても、信じられないくらい凄腕の無名ミュージシャンたちが、わずかな観客をエンターテインしようと、手抜きなしのパフォーマンスを繰り広げる)シカゴのダウンタウンのライブハウスを思い出しました。日本でも、これだけ素敵なライブが楽しめるようになったことと、聴き手のレベルが上がったことを幸せに感じました。Shihoの煽りに呼応する観客のノリがとても自然で、手拍子もアンコールも予定調和でなかったことが、とても心地よく感じられました。
 

鼕(どう)の達人 2006年10月10日

窓を全開して宍道湖岸を車で走ると、最高に気持ちの良いお天気です。鼕(どう)行列練習中も、夜風が気持ち良く、お酒もすいすい(?)入ります。

ハセガワさんによる「初心者クラス」のおかげもあって、太鼓は前回よりずいぶん上手く叩けた気がしますが、ヘルニア半快?の腰が心配で、どうも膝と腰を思い切り入れることができません。練習の合間に、末次町内の「太鼓の達人」が手本を披露しましたが、カーマイン・アピス、サイモン・フィリップス、鬼太鼓座、ブラスト、バリ島のケチャなどに決して負けない、素晴らしい「ライブ」でした。日頃は「冷酒飲んで与太噺を繰ってばかりの白髪の爺さん達」が、裏打ちやシンコペーションばし!ばし!の、完璧なドラム・ユニゾンを目の前で繰り広げるのです。感激しました。
 

ミュージカル「あいと地球と競売人2006」 2006年8月27日

昨年の愛知万博公演成功で、ある程度行くところまで行ってしまった印象があったのですが、舞台は生き物ですね。若いキャストと、高い想いのスタッフによるケミストリー(化学反応)が、まったく新しい「あい地球」を作り上げました。

競売人ジョーと暗黒の妖怪達との絡み、あいちゃんと子供たちとの絡みの演出に、なるほど!と唸らせる演出あり。また死神トリオは、江口寿史「すすめ!パイレーツ」の犬井・猿山・九十九里トリオを思わせる「間」で楽しませてくれました。何よりも驚かされたのが、今回よりクライマックスに導入された「妖怪の首領」「競売人」「あいちゃん」による掛け合い。まるで「ウェストサイド物語」のクインテット(「ジェット団」「シャーク団」「アニタ」「マリアとトニー」による掛け合い)を彷彿とさせる素晴らしいもので、後半の流れが今までになくスムーズかつドラマチックになりました。川添マジック!ですね。

今年も、素晴らしい舞台をありがとうございました。見逃した方は、10月9日(祝)の美保関公演をお楽しみに。
 

「サマー・ヴァイブレーション2006」 2006年8月14日

この春先から企画準備してきた、松江北高OBコンサート約25周年企画「サマー・ヴァイブレーション2006」@グルーブマシン。最近は、ほとんど演奏する機会すらなく、本番直前まで、使えるギターすら見つからない状況。それでも一人ひとりの思いは高く、懐かしさと相まって、素晴らしいイベントになりました。4時間の間、腰痛をまったく忘れていたほどです。調子に乗って、3曲も演奏してしまいました。信二郎、また一緒にやれるね。

「トロピカル4」は、昔よりもタイトで良い音を出していました。アンチ&キヨモのリズムが良かったし、初めてギターのチューニングが合っていた? ケンゴ&渡部は相変わらず可笑しくて、久しぶりに声を出して笑いました。「ロリエ」「雨の松江城」「力士に決定」「こんないけにえに誰がした」の選曲もニートでした。

「やまぼうし」は、何といっても「JUNE RAIN」です。サビの「僕が生まれたこの世界に、足跡ひとつ残したくて」は、70年代後半の青臭さ、まっすぐさ、無謀さを感じることのできる、素晴らしい歌詞です。

そして80年のライブにも出演いただいた宇田川妙さん。3曲プラス、無理言って歌っていただいた、懐かしの「A SONG FOR YOU」。感動しました。

最後は、全員で「卒業写真」を合唱。誰も卒業なんかしていません。ライブを通して再会した仲間は、いつまでも仲間です。本日参加できなかった、亡き鈴木重博を想いながら、ベースを弾きました。

このイベントを思いついたトロピカル4のメンバー、絶対にライブをするべきと尻を叩いてくれたタカシさん、そして、25年前にすべてをスタートさせた後藤さんを始めとする皆さんに、心から感謝します。今夜は楽しかったです。本当にありがとうございました。
 

一青窈「夢街バンスキング」 2006年8月6日

抜群に歌がうまいわけでもないし、振り返るほどの美人でもなく、むしろ少し「変」ですが惹かれる人です。京都祇園歌舞練場という空間で、「江戸ポルカ」の昭和歌謡の世界をコンセプトに、一日だけ演じたライブは、まさに彼女の「変」が花開いた上質のショウ。昨年5月、日本武道館のコスモ・アースコンシャス・コンサートでみた「普通」のライブよりも、ずっと良い出来栄えでした。

圧巻は、中盤の昭和歌謡メドレー。ここ数年、ラサール石井のミュージカル「スター誕生」、映画「メゾン・ド・ヒミコ」、あるいは奥村愛子の一連の楽曲といった、昭和のキャバレーをモチーフにした、味わい深い試みはいくつもありますが、彼女の「変」と「昭和」が自然に溶け込んだ、とても楽しいステージでした。後半は「ハナミズキ」などシングル曲をずらり。音楽監督は、武部聡志。大黒まき「コピーバンド・ジェネレーション」もそうでしたが、こういうライブをプロデュースさせると抜群の働きをみせます。いまや日本のポール・シェファーです。
 

2006年7月1日 尾崎亜美

尾崎亜美デビュー30周年記念コンサート「三重マル」@美保関メテオプラザ。それほど広くないメテオホールは、残念ながら半分の入りでしたが、尾崎亜美の歌声とサービス精神と観客の気持ちが気持ちよく調和した、素晴らしいライブでした。(最前列で「揉み手拍子」のお爺さんも楽しそうでした。)

最初は多少耳に障った擦れ声も、初期の曲メドレーあたりでは全開。「マイ・ピュア・レディ」では心が躍り、「オリビアを聴きながら」では涙が流れ、アンコールの「天使のウィンク」では思わず起ちあがりました。新作「三重マル」からの初めて聞く曲がほとんどでしたが、耳に馴染んだ亜美ワールドの佳曲揃い。「蒼夜曲」「 Walking In The Rain 」「キャンディの夢」などのピアノ弾き語り曲は、ただただ素晴らしいの一言。「流れ星が好き」「テンダーレイン」も期待していましたが、30周年で歌うにはマイナーすぎたようです。

運良く最前列に座っていたのですが、オープニングに一番だけアカペラで歌った「 My Song For You 」に合わせて、私が口を動かしていたのが見つかってしまったようで、その後何度も何度も目が合いました。堀ちえみ級のアイドル衣装、山下久美子級のダンス、そして天衣無縫なトークは文句なしに可愛いらしくて、2時間10分の間、私の目はまるで恋する少年のようでした。

ギターは、元レベッカの是永巧一、ベースは元サディスティック・ミカ・バンドの小原礼と、サポートメンバーも予想以上の顔ぶれ。尾崎亜美と小原礼は夫婦だったのですね。ちっとも知りませんでした。現地スタッフのゴズさんに聞いたのですが、小原さんが「録音したてなんだけど…」と聞かせてくれたサディスティック・ミカ・バンドの新譜デモは「メチャメチャかっこいい」そうです。発売が楽しみです。
 

TUBE 2006年5月12日

島根県民会館で、TUBEのライブを観ました。卓抜した演奏テクニックがあるわけではありませんが、センス良くタイトな音を出す、まるで昔のナックやJガイルズを思い起こさせるユニットでした。前田のボーカルは言うことなし、ギター春畑の音造りも見事です。

ずっと昔カラオケで定番にしていた「夏だね」を思い出すことができたのは収穫。そして何よりも「 Melodies and Memories 」です。大好きな名作ラブバラードをライブで聴くことができ、感動しました。私の中では、この一曲だけで、先日の「キャッツ」+「アニー」に匹敵します。

それにしても、会場のファン全員が同じ手振りで踊る様子は、いつ見ても(宗教みたい?某国のマスゲームみたい?で)気持ち悪いです。プロ野球(特に東京ドームで巨人の)選手一人ひとりに決まった応援があって、ライトスタンドの全員が合わせてやるのと同じです。各々が、自分の方法で楽しめばいいじゃないですか?あんなことをするのは、日本のファンだけだろうと思っていましたが、そういえば、クイーンの「 Radio Ga Ga 」ではイギリスのファンもやっていました…。

「お約束」のスタンディング、「予定調和」のアンコールも嫌いです。
 

「キャッツ」&「アニー」 2006年5月7日

中身の濃い東京旅行から、先ほど帰ってきました。舞台を2本観て、美味しいものを食べて、次女Kといっぱいお話して、最後は出雲空港の着陸一回目が直前キャンセルされ「エアポート’75」みたいな急上昇体験をするという、オマケまで付いてくる濃さでした。

劇団四季といえば、以前松江で観た「ジーザス・クライスト・スーパースター」という、陰気でマニアックな舞台の印象が強く、なんとなく敬遠していたのですが、さすがはロングラン公演の名作、「キャッツ」は素晴らしい舞台でした。

舞台がすごい!歌がすごい!踊りがすごい!猫がすごい!猫一人(一匹)ずつのプロフィール紹介(特に元・海賊?のエピソード)は時に冗長で、不覚にも舟を漕ぐ場面もありましたが、ジェリクル・キャッツが決まるシーン〜フィナーレは、息もつけぬ展開。もう一度、じっくりと鑑賞したいです。

「アニー」は三年前に続き2回目の鑑賞。前回は一階の最後列だったのが、今回はなんと最前列のど真ん中!子供たちの息遣いまで聞こえてきそうな席でした。主役アニー役の加藤茜さんはじめ子供たちの出来栄えが例えようもなく素晴らしく、冒頭のアニーとモリーのかけあいシーンだけで、オジサンはうるうるしてしまいました。サンディの調教不足はご愛嬌でしたが、目黒祐樹、辺見マリ、岩崎良美ら脇を固める大人達の演技も十分に及第点。プロフェッショナルによる「キャッツ」に決して負けない、素晴らしい舞台でした。

会場は、未来のアニーズと、ステージママ予備軍でいっぱい。生の舞台に触れ、たくさんのライバル少女を見て、次女Kはまたミュージカルへの想いを新たにしたのでしょうか?娘たちが将来どの道を進もうが、父と母はできる限りの応援をします。だから君たちは、今朝南青山のスタバで教えた「110%理論」を信じて、自分を高める努力を続けてください。
 

近藤房之助 2006年4月15日

松江ニューアーバンホテルで近藤房之助のライブ。正直いってBBクイーンズのパフォーマンスしか知りませんでしたが、予想通りの素晴らしいライブ。雨の宍道湖畔が、極上のブルースで彩られました。

世の中には、同じくらい歌の上手い人はたくさんいますが、アコースティック・ギターの使い方において、プロとアマの違いを随所にみせてくれました。まずは、ピッキングの上手さと抜群のリズム感。次に、正確なチューニング。そして、こまめなイコライジングです。お酒が相当入っていたようですが、基本にブレはなし。さすがはプロです。

馴染みのあるブルース・ギター・ソロといえば、B.B.キング〜E.クラプトン〜信二郎らが好むフレーズがありますが、近藤のグリッサンドを多用する荒々しいソロはとても新鮮でした。明日は朝から、久しぶりにギターを弾いてみようと思います。

ニューアーバンホテル9階からの宍道湖〜大橋川の夜景はなかなかのものでした。今夜は車だったので、終演後すぐに帰りましたが、次回はゆっくり景色とお酒を楽しもうと思います。
 

美音 2006年4月13日

金子由香里「再会」の、美音カバー版を久しぶりに聞きました。以前はモノローグが鼻について聞こえたのですが、年齢を重ねてだんだんとシャンソン好きになってきたのでしょうか?昨夜はすっと身体に入り込んできました。再会してはしゃぐ女性の昂揚感は、ダン・フォーゲルバーグ「SAME OLD LANG SYNE」に出てくる二人を思い出させます。美音の歌唱力と表現力には脱帽です。

それに引き換え、私の歌は明らかに練習不足。誘われて、調子に乗って、一曲歌いましたが、自ら耳を覆いたくなるほど。近々アンチたちとバンド再開する予定ですが、ベースも歌も猛特訓が必要です。
 

「天保十二年のシェイクスピア」2006年1月9日

年末に頂いた「天保十二年のシェイクスピア」ビデオを観ました。井上ひさし×蜷川幸雄×宇崎竜童の作品に名優たちが絡む、サービス精神満点で贅沢な舞台。やはりコクーン・シアターで生で観たかったですね。シェイクスピアの戯曲37作すべてをストーリーに盛り込む、演劇オタクによる演劇オタク向け作品。セットは映画「恋におちたシェイクスピア」に出てきた16世紀の劇場風(ロンドンのグローブ座を模したものだそうです)、また木場勝巳のモノローグ(狂言廻し?)もシェイクスピアの舞台を意識したもので面白かったのですが、桶屋と花魁による「ロミオとジュリエット」の挿話は冗長でしたし、登場人物全員が死んでしまうのも少しやり過ぎ?

いがみ合うお文とお里が、それぞれの奥の間で策略をめぐらす様子を同時にみせる演出はお見事。個人的には、ロキシー・ハートのパロディ?「人形浄瑠璃」に拍手喝采でした。当時の、地方の宿場町における倫理はこのようなものだったのでしょうが、やけにプリミティブなセックス観に映画「楢山節考」を思い出しました。

唐沢寿明演じる三世次は、財前教授とは一味違うストレートな悪人ぶり。夏木マリは文句なし、中島マリ風のメイクがはまり過ぎで怖かったです。藤原竜也の演技は初めてみましたが、巧いですね。あの軽妙さは、「はぐれ雲」の旦那がヒントでしょうか?そして篠原涼子。殺陣はフワフワしていて×、広末涼子の切れの良い動きに軍配です。泣きのシーンも溜め不足でもうひとつでしたが、それ以外はすべてが予想をはるかに上回る名演です。映画「冷静と情熱のあいだ」の脇役以来ファンになりましたが、あの原石がここまで磨きあげられたのですね。
 

NODA・MAP「贋作 罪と罰」2005年12月30日

休暇のメイン・イベント。シアター・コクーンでNODA・MAP「贋作 罪と罰」を見ました。運良くチケットぴあのプレ・リザーブで4枚買うことができたので、公演にあわせて休暇を組み立てていたのです。芝居らしい芝居といえば、一昨年つかこうへい「幕末純情伝」をみて以来ですし、野田秀樹作品を生でみることも初めてでしたが、本当に素晴らしい舞台でした。

古田新太、段田安則、松たかこ、中村まことら俳優陣が素晴らしいことは、いうまでもありません。古田さんは、木更津キャッツのオジーではなく、段田さんも、踊る大捜査線の監察官ではありません。松たかこは、完全にシリアスにのめり込んでいて、カーテンコールですら笑顔は一切見せませんでした。その一方で、舞台も音響も照明も実にシンプルで、使った道具といえばたくさんの椅子と柱と梱包用ラップくらいのもの。それだけで観る者の想像力をかきたて、ドラマへ引き込んでいく演出は見事としかいいようがありません。つかこうへい作品もそうですが、明治維新や学生紛争における、若者の理想と狂気というのは、演劇のモチーフにしやすいのでしょうね。

中学2年の次女Kには多少難解だったかもしれませんが、
「面白かった!」
と、自分用にパンフレットまで買い込んでいました。家族全員が楽しめるメイン・イベントでした。
 

L'ultimo Bacio 2005年12月21日

今年も、恵比寿ガーデンホールへ L'ultimo Bacio を観にいきました。昨年は、Saigenji や首里フジ子、Pusim、Bird らの素晴らしいライブを堪能しました。今夜は、ジェイク・シマブクロと BAHO が出演しました。

ジェイクのウクレレは初めて聴きましたが、素晴らしいの一言。ディレイやペダルを使用する、ずるい(?)場面もありましたが、リズム感、表現力、テクニック、緻密さとストロークの大胆さの対比といったすべてが完璧で、同じピン芸人(?)である押尾コータローを思い起こさせました。弦が4本しかないという意味では、押尾を上回るといってもいいでしょう。

Char と石田長生によるアコースティック・ユニットである BAHO も素晴らしいテクニックとセンスの持ち主ですが、ジェイクのあとでは多少粗さが目立ちました。それでも、コネタMCで盛り上げ、中盤の60年代ハードロックの JAZZアレンジ・メドレーあたりからは本領を発揮。ソロのフレージングが素晴らしいのはもちろんですが、バッキングにまわった時の真剣な眼差しと、丁寧なリフは見ていてぞくぞくします。元バンド少年の誰もが、BAHO のようなユニットにはあこがれるのです。万葉の里の管理人さん、いつか一緒にやってみませんか?

相変わらす、Char の歌声には独特の色気があります。帰り道、恵比寿駅へ向かいながら(もちろん今夜演奏してはいませんが)「気絶するほど悩ましい」をくちずさんでいました。

今夜のベスト・チューン。ジェイクは「 Me & Shirly T 」、BAHO は「 All Around Me 」、そしてアンコールで全員で演奏した「 Come Together 」の三曲です。
 

「山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックPart2 屋上の天使」2005年12月17日

東京国際フォーラムで「山口百恵トリビュートミュージカル プレイバックPart2 屋上の天使」を観ました。

昨年、青山劇場で観た「スター誕生」もそうでしたが、ラサール石井演出の舞台は、高いサービス精神に加えて、歌謡曲やアイドルに対する視線が近いこともあり、開演前からアンコールまで、「わくわく」「うきうき」感の連続です。「スター誕生」では、例えば、諸星和己本人による「パラダイス銀河」や全員フィナーレの「花とみつばち」がそれであり、「屋上の天使」では、今陽子本人による「恋の季節」や、榊原郁恵の宙吊りがそれです。郁恵ちゃんが振りまいた笑顔とスプリンクルは、会場全員を幸せにする魔法。TDLで花火が終わった瞬間や、ミュージカル「アニー」のアンコールで全員一緒に「トゥモロー」を歌った瞬間に負けない幸福感に会場が包まれました。

オープニングでも語られましたが、いわゆる山口百恵伝説とは、ほとんど関係ないストーリー。「スター誕生」が「オズと魔法使い」を意識していたのに対して、「屋上の天使」は「不思議の国のアリス」を思い起こさせるファンタジー。古いアルバムの中に閉じ込められてしまう少女スモモを演じたのは、新人(14歳!)の高畑充希。まさに新しい「スター誕生」です。ダンスやお芝居ももちろんですが、ミュージカル俳優にとって一番大切なのは「歌」であることを再認識させられました。今後の成長と活躍を応援します。

チケットを買ったのはずいぶん遅かったのですが、一枚だけだったので、前から13列目という良い席でした。そこから双眼鏡を使うと、役者さんの表情も超アップで見ることができます。郁恵ちゃんがスモモがデュエットするときの表情には惚れ惚れ。確か私と同い年ですが、疲れとか、衰えとか、些細な悩み事などまったく感じさせない溌剌さに、おおいに刺激を受けました。「夢」と「勇気」と「魔法」のスプリンクルをふりまく郁恵ちゃんは、まだまだ私たちのアイドルなのです。

今陽子、鶴見辰吾、比企理恵の3人が味のあるサポート。ROLLYはいつもの毒を吐きながら、おおいに会場を盛り上げました。写真修正屋役のお兄さんが、歌も芝居もうまいし、ROLLYとツインでギターまで聴かせてくれて、いったい誰だろうと思ったら、野村義男&ザ・グッバイの曾我(やっちん)泰久でした。納得。
 

「Yo!ものまねバトル秋祭り」 2005年11月20日

SHIBUYA AXで、日本テレビ「Yo!ものまねバトル秋祭り」の公開録画を観ました。公開録画なのに、しかもマルハンという金持ちスポンサーまでついているのに、入場料をとるというのは、如何なものでしょうか?とはいえ、久しぶりに声を出して笑い、スッキリしました。明日から、普通に仕事ができそうです。

息を呑む名人芸から、学芸会レベルのものまで、いろいろありましたが、ただ物まねが巧いだけでは、エンタテイメントとして不十分であることがよくわかりました。岩本恭生、西尾夕紀、ノブ&フッキーらの物まねは、芸術品の域に達していますが、「それだけ」でした。それに比べ、コロッケ、コージー冨田、原口あきまさのステージは、それぞれ物まねとしても話芸としても一級品で、会場をおおいに盛り上げました。さすがです。

テレビと同じネタばかりで、新鮮味がなかったのが、はなわ、ホリ、前田健。もっともっと経験を積んで、いい芸人になってください。一番の拾い物が神奈月。テレビの短時間の露出だけではわからないものですね、本当に面白い芸人さんです。同じくらい面白かったのが、ゆうたろう、それと名前は知りませんが、おすぎとピーコの物まねをする双子?の芸人さん。ネタがひとつしかない刹那感も伝わってきて、なかなか興味深いパフォーマンスでした。
 

クイーン+ポール・ロジャーズ 2005年10月29日

埼玉から東京を経て神奈川県まで遠征しましたが、途中新幹線を使えば片道1時間半ですから、案外近いものです。ロック・コンサートにはしっかり体力をつけて臨まねば!と、まずは新横浜ラーメン博物館へ行き、熊本こむらさきの王様ラーメンを頂きました。長浜ラーメンほど尖っていない美味しいラーメンでしたが、入場料300円+ラーメン850円はずいぶん高い気がします。館内に8軒ある、どのラーメン屋も長蛇の列で待たされるし、もう二度といくことはないでしょう。昭和33年のどこかの駅前繁華街をイメージしたテーマパークということで、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のセットのよう(まだ観ていませんが…)でした。面白かったのは、昔のインスタント・ラーメンのTVCM集。懐かしいだけでなく、食文化史としても放送文化史としても大変興味深いものでした。

さてコンサート。観客は、禿頭白髪肥満厚化粧のオールドファンから、若いカップルまで多彩。母娘連れも多かったようです。オープニングの「 Tie Your Mother Down 」から「ボヘミアン・ラプソディ」まで、そしてアンコールの「 Born To Love You 」から「伝説のチャンピオン」まで、懐かしい曲の数々。途中「 Can't Get Enough 」などポール・ロジャーズの持ち歌を交えながらの、トラディショナルかつ良質なギター・ロックを堪能しました。ポール・ロジャーズの歌は「素晴らしい!」の一言。声の色艶はフレディ・マーキュリーに譲るとしても、そのドラマチックな表現力と声量は、21世紀のクイーンのフロント・マンとしてふさわしいものでした。

ただ、クイーンの曲の半分近くを歌ったのはポールではなく、オリジナル・メンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラー。前半のアコースティック・セットで、ブライアンが
「 I want everybody to sing with me. This one's for Freddy. 」
と言って「 Love Of My Life 」を弾きはじめたとき、横浜アリーナは涙まじりの歌声で包まれました。ブライアン自身も泣いていたようです。それにしても、誰もが歌詞をよく知っています!昔からのコアなファンなのでしょうか?それとも「 JEWELS 」で覚えたのでしょうか?

もう一度涙が流れたのは「ボヘミアン・ラプソディ」。曲の前半で、在りし日のフレディの演奏がスクリーンに映し出された時は、2年前のNHK紅白歌合戦で、堀内孝雄が「酒と泪と男と女」を歌った時と同じだけ切なさを感じました。

残念だったのは、大好きな「キラー・クイーン」と「 Don't Stop Me Now 」が聴けなかったこと。「 Now I'm Here 」も演奏しませんでしたが、ブライアンのギター・オーケストレーション・ソロはしっかりと楽しめたので満足です。

ポール、ブライアン、ロジャーは、もうそれぞれが50とか60のお爺ちゃんだと思われますが、体力も、技術も、色気も、サービス精神も、まったく衰えていないようで、勇気付けられます。日野原重明は無理ですが、クイーンの頑張りくらいにはついて行けたらと思います。

横浜アリーナは初めてでしたが、コンサート会場としてよくできています。音響や空調の良さに加え、前が全員立ち上がっていても、座ったままでステージがよく見える客席設計は見事です。おかげで最初から最後まで立ち放しという悲劇は回避できました。
 

「宙太&あいびぃ」 2005年10月6日

帰宅途中、草加駅前で見かけたストリート・ライブがとても良くて、すごく良くて、本当に素晴らしくて、次回素面(しらふ)で見かけた時には絶対に「僕も混ぜて!」と言いたくなるくらいの感性と音楽性の近さを感じました。

「宙太&あいびぃ」という女性ボーカルと男性ギターの、若くてシンプルなユニット。あいびぃの味のあるアルトと、宙太の器用なギターとコーラスが実に良かった。何よりもライブの姿勢が良かった。思わずCD買いました。有線でもリクエストできるそうです。ぜひ聞いてみてください。
 

a-nation’05 2005年8月21日

「味の素スタジアム」へ「 a-nation'05 」を観に行きました。Avex所属アーティスト勢ぞろいの夏祭り。前田君の車で行ったので、往き帰りは楽でしたが、半日も大音量のトランス系打込みを聞かされると、本当に疲れます。話の種としては面白いお祭りでしたが、もう二度と行くことはないでしょう。出演順にレポートします。

鈴木亜美。
「 Be Together 」で元気よく幕開け。想像していたより、歌もダンスもうまくて感心しました。新曲「ねがいごと」は、なかなかの佳曲。

「ロード・オブ・メジャー」
曲は「大切なもの」しか知りませんが、元気さや若々しさに加え、歌心もある良いバンドですね。

「 Do As Infinity 」
間違いなく上手いのですが、Avexの若い女性歌手の声は、全部同じに聞こえます。MCも全員ワンパターン。(まるで、最近のプロ野球のヒーローインタビューを聞いているようです。)

「D-51」
ドラマ「ごくせん」の主題歌「 No More Cry 」だけで終わるユニットではなさそうです。新曲「ハイビスカス」も含め、佳曲揃い。本日の前半では、一番の「拾い物」アーティストです。

「倖田来未」
本日唯一打込み(カラオケ)を伴奏に歌唱。曲も歌唱もダンスもスタイルも抜群に良いのですが、打込みの音量が必要以上にやかましく、年寄りには辛かったです。ベースの音でスタジアムの壁や天井がビリビリ震えており、仙台市のプールであれば、間違いなく天井が落下してきたことでしょう。

「恋のマイアヒ」
O-ZONEの大ヒット曲にあわせ、例のネコの着ぐるみが、幕間で一曲踊りを披露。アスキー・アートのネコは「2ちゃんねる」系の掲示板荒らしを彷彿とさせるため不愉快ですが、この曲は大好きです。幕間といえば、出演者と出演者の間のバンドセットが実に手際よくて感心しました。「(いつも平気で20分待たせる)クロスオーバー・ジャパン」のスタッフに見せてやりたかったです。

「氣志團」
間違いなく、本日のベスト・パフォーマンスです。歌で盛り上げ、MCであおり、ダンス(本日の出演者中では、TRFに次ぐ上手さ!)で煽って、小ネタで笑わせるサービス精神満点のエンタテイメントでした。

「大塚愛」
本日のワースト・パフォーマンス、期待はずれでした。野外の大きな会場、しかも「氣志團」の次ということで、力が入りすぎたのでしょうか?肝心の歌がボロボロ。MCも品がなく、まったく良いところがありませんでした。POPな楽曲に恵まれた、稀有なキャラクターであり、今後の挽回に期待します。

「 Every Little Thing 」
楽曲はすばらしいです。持田香織の歌声もCDで聞くと抜群です。だけど、どうしていつもフラットしてしまうのでしょうか?TVで聞いてもそうだし、今日も高音がまったく出ていませんでした。MCや曲間のステージングにも誠意が感じられませんでした。がっかりです。

「 T.M.Revolution 」
これぞ日本のメロコア!様式美あふれるステージは文句なしにカッコ良かったです。この頃はもう真っ暗で、会場の観客が揺らすライトもうっとりするくらいの美しさでした。「D-51」「氣志團」もそうですが、Avex以外のゲスト・アーティスト達の頑張りとサービス精神が目立った一日でした。

「 TRF 」
懐かしのヒット曲を、これでもか?というくらい惜しげもなく連発し、会場をおおいに盛り上げました。倖田来未同様打込み中心ですが、さすがはベテランで、オーディエンスのことをよく考えツボを得たパフォーマンスで、素直に楽しめました。SAM、ETSU、CHIHARU3人のダンスは惚れ惚れするくらい素晴らしく、私は双眼鏡で一生懸命ステップを追いかけていました。

「浜崎あゆみ」
文句のつけようがない横綱相撲。万人が納得するステージでした。フロートで会場をまわるパフォーマンスは、少しも目新しいものではありませんが、いかにも夏の大規模野外ライブらしい趣向で、素直に感激しました。

花火。
お祭りのフィナーレは、味の素スタジアム上空の夜空を飾った500発もの美しい花火。今年の夏も終わりです。Party’s Over! Let’s Go Back To Your Real Life.
 

CHICAGO 2005年8月19日

東京国際フォーラムCで、ブロードウェイ・ミュージカル「 CHICAGO 」を観ました。

もともと「物語性よりも、さまざまな歌と踊りのシーンを豊かに連ねることを狙ったヴォードヴィル的なつくり(パンフ解説より)」のため、映画版に比べストーリーの流れが悪く、メリハリに欠け、映画ではあれだけ派手でカッコ良かったフィナーレも、今ひとつの盛り上がりでした。また、舞台の両脇にある「字幕スーパー」は正直いって目障りで、肝心の舞台への集中力が散漫になります。期待していた「 All That Jazz 」「 Cell Block Tango 」も、映画版ほどの高揚感が得られませんでした。

これを救ったのが、ロキシー・ハートが腹話術の人形を見事に、そう実に見事に演じる「 We Both Reach For The Gun 」と、モノローグがコケティッシュな「 Roxie 」。映画でのレニー・ゼルウィガーも悪くありませんでしたが、やはり生の舞台は違います。映画版では冗長に感じられた、ロキシーの夫エイモスによる自虐的な「 Mr. Cellophane 」は、主役を食うほどの面白さ。最後のセリフ “My exit music, please” に至るまで、しっかり会場を盛り上げました。ヴェルマ・ケリーと看守ママ・モートンによる「 Class 」は名唱。タブロイド記者メアリー・サンシャインの素性には爆笑。歌と踊りは凄すぎて、とても評論なんてできません。「あい地球」や「ふるさとキャラバン」も立派なミュージカルですが、やはりブロードウェイのプロフェッショナルは違います。

意外と小さな舞台上のほとんどをバンドが占め、出番でない役者もバンド脇の暗がりの椅子で待機しているなど、まるで本当にシカゴのキャバレーにいるようなセッティングは、とても興味深いものでした。ステージに近い席であれば、もっと迫力を感じることができたでしょう。広い国際フォーラムAであった昨年の公演よりはずっとマシでしょうが。

主役以外の役者は、ある時は受刑者、ある時は新聞記者、ある時は裁判の傍聴人と大忙し。衣装を変えるわけではないのですが、きちんと演じ分ける技量はさすがです。つかこうへい「幕末純情伝」で、広末涼子演じる沖田総司が上下ジャージ姿であったのに、最初は面食らいましたが、脚本+演出+演技がしっかりしている舞台は、自然と観客の想像力をかきたてます。
 

blast! 2005年8月17日

文化村オーチャードホールで「blast」を観ました。猛暑のなか、渋谷へたどり着いた時はへとへとで、果たして最後まで起きていれるか?心配でしたが、オープニングのボレロから、カーテンコールまでずっと興奮し放し。最高に楽しいステージを堪能しました。

管楽器・打楽器・カラーガード(島根県警ミニスカポリスでおなじみ?)による「ドラム&ビューグル・コー」というエンターテイメント。アメリカン・フットボールのハーフタイム・ショーでよく見る、マーチング・バンドによるショーをさらに何百倍も面白くしたものといえば、わかりやすいでしょうか?

ジャズあり、クラシックあり、映画音楽あり、クワイヤあり、アボリジニの楽器を使ったエスニックありと多彩な曲調。演奏はもちろんですが、歌、ダンス、バトンやフラッグを多様したカラーガード、そして小ネタのコントに至るまで、すべてのパフォーマンスが完璧でした。優美な動きは、マーチングバンドというよりも、まるでロシアのバレエや新体操を見ているよう。セットも照明もシンプルで、コンピューター打ち込み音源も、CG加工映像もない、生身の人間による最高のエンターテイメント。今年で三年目だそうですが、ようやく観ることができて幸せです。まだまだ世の中には、面白いものがたくさんあります。
<br> 私たちの時代、松江北高体育祭の華は「仮装行列」でしたが、近年、学生たちが青春をかけているのは「ページェント」です。仮装行列の場合、全方位の観客に向けてアピールする必要がありますが、ページェントは、本部席に向けて演じるため、より凝縮されたレベルの高いパフォーマンスとなります。(背景まで多用できるのですから、なおさらです。)「ハーフタイムショー」と「blast」の違いは、「仮装行列」と「ページェント」の違いと同じものかもしれません。
 

ミュージカル「あいと地球と競売人」2005年7月31日

正直いって、名古屋であれだけ燃え尽き(その後恐らく、ダレてしまっ)たあとで、今日のレベルまでよく盛り上げたものだと感心しました。さすがです。永年にわたり県民会館の定番となっている公演とはいえ、キャストは毎回変わるわけで、常にゼロからの挑戦。野津プロデューサーはじめスタッフの皆さんの想いの高さに感服です。
今日も「♪小さくても〜」では、涙ボロボロでした。

ミュージカル「あいと地球と競売人」は、毎回毎回進化しています。スタジオJAMが参加していた時期は、いまよりもダンスの比重が高かったように思いますし、今岡先生が素晴らしいオーバーチュアを聞かせてくれた公演もありました。レーザー光線にお金をかけた時期もありました。そんな歴史の積み重ね一つひとつの成果が今回のステージ。歌も、ダンスも、ドラマもどんどん良くなっています。

次女Kも大きく成長しました。本人の取組姿勢が良いし、周囲のキャストやスタッフとの協業を通して、素晴らしい経験を重ねています。メールで意思の疎通を欠かさぬよう努力はしていますが、普段顔を合わす事が少ないのが残念です。そんな私に代わって、「あい地球」に次女Kをしつけて?いただいています。野津プロデューサー、木村かなえ先生をはじめとする周囲の皆さんには、本当に心から感謝しているのです。

 

クロスオーバージャパン‘05 2005年6月4日

代々木体育館へ、年に一度のJフュージョンのお祭り「クロスオーバージャパン’05」を観にいきました。今年で三回目のイベントですが、運良く三回すべてに参加です。

まずは、浪速エキスプレス。「 Believin’ 」で軽やかに幕を開け、ベースの清水興が客を乗せ、オープニング・アクトの責任を十分に果たしました。二年前もそう感じたのですが、東原力哉のドラムは芸術品です。それまで生で聞いたドラムでは、サイモン・フィリップスと、カーマイン・アピスの二人が最高でしたが、力哉の腕は二人を軽く上回ります。ゴスペラーズの村上てつやがゲスト参加、EWF「 After The Love Is Gone 」は嬉しい選曲でした。

続いてAB’S、さらにネイティブ・サンと、本日のライブを機会に再結成した、懐かしい顔ぶれのライブ。芳野藤丸のギター、本田竹廣のピアノ、峰厚介のサキソフォン・・・音色もテクニックも往年の輝きを失わない素晴らしいものでしたが、残念ながら途中何度もウトウトしてしまいました。両グループともステージングがあまりにも地味なのです。何も渡辺直樹に(スペクトラム時代のように)ベースをくるくる回してほしいわけではありませんが、次のシャカタクが観客と一体になって最高のショーを演じたのに比べて、AB’Sにもネイティブ・サンにも物足りなさを感じたのは私一人ではないでしょう。決してそれを悪いと言っているのではありません。ちょうど「技と本気と根性」を重視する日本のプロレスと、ひたすらエンタテーメントに徹するビンス・マクマホンJr.のプロレスの違いに似ています。

中盤で良かったのは、後藤次利、斎藤ノブ、藤井尚之の三人によるユニット「 Non Chords 」。最近、これだけアグレッシブな音楽を聞いたことがありません。サブステージ参加組の中では、神戸出身で、最近メジャー・デビューした生ギター・デュオ「 DEPAPEPE 」も、良い味を出していました。野村義男が小林香織のバックでキター参加していましたが、様式美への絶対服従を強いられる浜崎あゆみのステージと違って、リラックスしたヨっちゃんスマイルを見ることができました。

さて竹田和夫ですが、フェリックス・パパラルディとの共演に代表される、私が大好きだった頃のクリエイションとは随分変わっていました。セミアコを抱え、椅子に座ったまま難しいスケールを奏でるスタイルには、多少違和感を抱きます。「ロンリー・ハート」「暗闇のレオ」そして「スピニング・トウ・ホールド」も演奏しましたが、ディストーションを使わない音色では迫力不足です。LAに移住して現役のミュージシャンとのこと。要するに竹田和夫は、まだまだ進化の途上にあるわけです。

T−SQUAREは、そつのないステージを余裕でこなしました。ずいぶんメンバーが変わり、新しいドラムはなんと21歳!オジサン世代のクロスオーバーが若いミュージシャンに受け継がれていきます。ゲストのマリーンが「 MAGIC 」を歌いあげ、「 TRUTH 」で派手に盛り上げて締めくくりました。マリーンが今でもきれいで、歌も本当に巧いことに驚きました。今から20年近く前に、村上太君の結婚披露宴で「 MAGIC 」を演奏し、新婦がウェディングドレス姿で歌い踊ったことを、懐かしく思い出します。全員総立ちで盛り上がりましたが、新婦の叔父さんが怒って帰ってしまうというハプニングもありました。

井上尭之は、グループサウンズでの活躍やTVドラマ主題歌演奏を通じ、TVというメディアとバンド音楽のクロスオーバーに貢献した人です。すでに見た目は、縁側で日向ぼっこしながら、口をあけて寝ていそうなおじいちゃんですが、とても元気で楽しいステージでした。ムッシュかまやつをゲストに呼んで「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」「バンバンバン」で盛り上げ、最後はサックスに藤井尚之を呼び「太陽にほえろ」で大喝采を浴びました。ミッキー吉野が素晴らしい演奏をしましたが、KORGの音色がきらびやか過ぎて、大野克夫のコンボオルガンの味わいに欠けたのが残念でした。観客は、どうしても「当時そのままの音」を求めてしまうものなのです。

トリは今年も高中正義。ゲストはなんとカシオペアの野呂一生。いきなり二人で「 Ready To Fly 」のかけ合い。野呂の一音ずつが丁寧で濃密なギターと、高中のトリッキーなフレージングが絡まって、「 Ready To 〜」どころか、最初から観客はぶっ飛ばされてしまいました。永らく忘れていた感覚ですが、本当に興奮したときは、自然と身体が反応します。二人のギターバトルを聞いていて、身体の内側から震えがきました。いずれの曲も、ソロのかなりの部分を野呂が受け持つことで、高中はいつもに比べて余裕のギター。なかなか味わい深い演奏になりました。この共演は大成功です。最後は、高中の「 Blue Lagoon 」と、カシオペアの「 ASAYAKE 」をミックスさせた素晴らしい演奏で、8時間以上にわたるお祭りの幕を引きました。疲れも吹き飛ぶ、最高のライブでした。

会場後方には屋台も出て、ビールを飲みながら、演奏に合わせて踊る人も出て、まさにお祭り。でも会場は、2年前のよみうりランドEASTのような野外のほうが、開放感があって、よりお祭りっぽくて良いですね。
 

「あいと地球と競売人」@愛・地球博 2005年5月26日

お昼前まで仕事をしてから新幹線に飛び乗ったのですが、会社を出て4時間も経たないうちに、キッコロ・ゴンドラを降りEXPOドームへ到着しました。「東京−名古屋」がこれほど近いとは思ってもいませんでした。ミュージカル上演会場のEXPOドームでは、ちょうど「通しリハ」の真っ最中。子供たちはのびのびと演じていましたが、捜査官や死神は本番前の緊張感からか?初めての大きなステージでの不慣れなポジショニングからか?いまひとつしっくりいかない様子でした。プロデューサー野津さんの背中からも、声をかけるのが悪いくらいの緊張感が伝わっていました。私としては、舞台上の次女Kの元気な姿を見ることができてひと安心。リハの終わる頃には松江からの応援ツアーバスも到着、奥さんと合流しました。

地元でもみたことがないくらい見事な石見神楽、そしてスサノオに扮した澄田県知事自身によるミュージカル紹介に続いて、いよいよ開幕。島根県民会館でのリハの時は、いつも一番後ろの席で(星飛雄馬のお姉ちゃんのように、ひっそりと)みていたのですが、本番は観客の目線で楽しもうと、あえて舞台近くで観劇しました。

文句なし!いままでみた「あい地球」の中で、最高です。細かいミスはいくつかありましたし、舞台の完成度という点でプロのミュージカルにはかなわないのでしょうが、「あいと地球と競売人」は、「キャスト」「スタッフ」および「応援団」による想いの強さが大きな力になって、会場に感激の渦を巻き起こしました。リハの何十倍も良かったです。市民ミュージカルの持つ地域活性や文化振興の効用は認めつつも、地域外の人(あるいは無関心層)に働きかけるパワーに対して(私自身が、なまじインサイダーであるがゆえ)多少なりとも懐疑的ではあったのですが、今回は脱帽です。アンコールの拍手は鳴りやまず、隣の席の老夫婦は大興奮状態でした。公演HP掲示板には地元・長久手町の方が
「博覧会で働く4000人の全関係者にみせるべき」
「万博の閉会式にアンコール公演を」
と絶賛メッセージを寄せてくださっています。会期中における地元の方もある意味「インサイダー」なのかも知れませんが、島根の想いが十分に伝わったことには間違いありません。妖怪たちは恐ろしく、子供たちは爽やかに、競売人は軽妙かつインフォーマティブに、広い会場全体を上手に使って表現することができた、最高の舞台でした。あいちゃんが舞台下から汚染舞踏を見ているという設定は、ストーリーの流れをスムーズにしました。舞台は進化していくものなのですね。

愛知万博公演に関係したすべての人が大きな達成感に包まれていることでしょう。私の頭の中では、天国のあいちゃんの
「くじけないで!勇気があればなんだってできる。いまからでも遅くないのよ!」
のメッセージが響いています。目を閉じるとカーテンコールでの子供たちの最高の笑顔と感激の涙が浮かんできて、うるうるしてしまいます。当分は心豊かに暮らせそうです。仕事中、私が遠くのほうを見てニコニコいるときは、きっと頭の中で雨だれちゃんが踊っていることでしょう。キャストのみなさん、スタッフ・関係者のみなさん、応援団のみなさん、公演の大成功おめでとうございます。長きにわたる準備と練習、本当にお疲れ様でした。そして、心よりお礼申し上げます。素晴らしい感動をありがとうございました。
 

ソニン 2005年5月21日

原宿アストロホールでソニンのライブをみました。会場は今どきのライブハウスで、音響も照明も空調もファシリティも良くできていましたが、45歳のおじさんにとって2時間立ちっぱなしは辛かったです。あのスペースに400人をぎゅうぎゅう押し込んで、ライブを聴かせ、2時間たったら「閉店です。」というのは経営としては実に効率的ですが、お酒や会話があってライブもあってじっくりと楽しめる、例えばシカゴでよく行ったブルース・バーみたいなお店も欲しいですね。

EEJUMP時代の「 LOVE IS ENERGY 」「 HELLO!新しい私 」からはじまり、前半はアルバム「華」からのナンバーが中心。大好きな「国領」「好きな人だから」を聴くことができて満足。あらためて、つんく♂のソングライターとしての才能に感心しました。

続いて自作を含めた新曲を何曲か披露しましたが、「あすなろ銀河」と同じスキマスイッチの作品(タイトルを聞き逃しました。ソニンが出演するTV東京のドラマ「一番暗いのは夜明け前」の主題歌)が素晴らしい出来栄えでした。スキマスイッチは要チェックですね。今夜最高の聴かせどころはアコースティック・メドレー。尾崎豊「 I LOVE YOU 」(韓国語バージョン)〜より子作の「ほんとはね」におけるソニンの歌唱は、美しくて、切なくて、涙がでそうでした。私の10m前方で熱唱するソニンは、「崖っぷちタレント」でも「ECCジュニア」でもない、一人の素晴らしい表現者の顔をしていました。

最後は賑やかに「青春の SUNRISE 」で盛り上げ、アンコールで呼ばれたソニンが披露した曲は、なんと中島みゆきの「化粧」。以前、桜田淳子もカバーしていましたが、個人的には関学PSS時代に、日本一陰気な女性ユニット「てぃんかべる」のバックバンドでベースを弾いた思い出の曲です。オリジナルに忠実にじっとりと歌い上げたソニン、もともと歌の上手い人ですが、こういう情念の世界も表現できるのだと感心しました。ユウキには悪いですが(ユウキが悪いのですが)ソニンは早くEEJUMPから飛び出すことができて、本当に良かったと思います。ライブの締めくくりは「あすなろ銀河」。これも名曲です。ソニンの今後の活動のさらなる充実ぶりを予感させる、素晴らしいエンディングでした。

以前NHKでみたときは、カラオケとダンサー3人とバックに、アイドル歌謡ショー的要素の強いものでしたが、今夜は4人のバンドを従えて音楽を前面に出したライブ。MCは会場との掛け合いで、とてもいい雰囲気。私もまたライブがしたくなりました。
 

アースデイ・コンサート 2005年4月22日

日本武道館で「コスモ アースコンシャス アクト アースデー・コンサート」という長ったらしいタイトルのジョイント・ライブを観ました。FMで生中継していたので、お聴きになった方もいるのでは?

オープニングは東京スカパラダイスオーケストラ。
スカパラ。実は初めて聞いたのですが、想像以上の素晴らしいパフォーマンスでした。CDを買おうとまでは思いませんが、ライブがあれば、もう一度観てみたいバンドです。武道館という会場のせいでしょうか?妙に重たいスカでしたが、演奏のレベルは高く、しかも佳曲ぞろい。ザ・チェイス、シカゴ、EW&F、スペクトラムよりも、例えばブルース・ブラザーズや梅津和時カルテットを彷彿とさせるステージングは実に楽しくて、弾けて踊っていたファンの女の子たちと一緒に盛り上げていく様子が、今のスカパラが放つアーティスト・パワーをよく現していました。

次は一青窈。
「初めての武道館で緊張した…」
という一曲目、井上陽水カバー「ジェラシー」は、確かにぜんぜん声が出ていませんでしたが、二曲目「もらい泣き」で一気に全開、あとは最後の「ハナミズキ」まで、実に艶のある「一青窈節」をたっぷりと聞かせてくれました。歌詞もメロディーも、少しも洗練されていませんが、さりげない愛情あふれる彼女の世界観が、じわりじわりと効いてきます。
「君と好きな人が百年続きますように」

それにしても、裸足になったり、座り込んだりが好きな人ですね。

トリは宮沢和史。
「重苦しい及川光博のナルシズム」「返還前のコザのディスコ」「和製ジョン・クーガー・メレンキャンプ」…。聴きながら様々な形容フレーズが湧き出してきました。それくらい奇抜で独特なステージでしたが、本日のコンサートのテーマ曲「ひとつしかない地球」、そしてアンコール(FMでは流れなかった?)「島唄」の歌唱が素晴らしく、一気に会場を盛り上げて締めくくりました。

「ひとつしかない地球」というのは有名な曲なのでしょうか?それとも教育事業とのタイアップ曲なのでしょうか?観客の1割以上は母親に連れられた小学生や未就学児だったのですが、子供たちは皆な「ひとつしかない地球」をよく知っていて、幕間に流れたPVに合わせて大声で歌っていたのです。地球の日にふさわしい、暖かくて優しくて、そして同時に力強い名曲です。

ジョイント・ライブというものは、幕間毎のセッティング時間が結構長いのですが、今夜はアースデイに因んだビデオが紹介され、退屈することはありませんでした。「もったいない」運動でノーベル平和賞を頂いた女性からのメッセージは素晴らしいものでしたし、コスモ石油CMもよくできたものでした。今夜の席は2階南西6列目ということで、前回宇多田ヒカルを観たときよりはずっと良い席で、音響もかなりマシでした。
 

中村あゆみ 2005年1月26日

出張してきた春彦君と、赤坂Keiで飲みました。

お店で偶然KC平野さんとお会いしたことも驚きましたが、客として中村あゆみが来たこともサプライズ!目の前で「翼の折れたエンジェル」を熱唱、狭い店内は総立ちでした。感激のあまり春彦君は涙を流し、最後には中村あゆみにハグまでしてもらい、最高の東京出張になったようです。

伴奏は、打ち込みとサスケさんのギターで、以前タカシさんが掲示板にレポートされた新バージョンとは違ったようです。昔「ザ・ベストテン」などでみたときは、力任せ(?)にあっぷあっぷで歌っていたような印象があるのですが、今夜は余裕の名唱。良い歌手になりました。
 

Fiesta 2004年12月16日

二週間前の「 Club Bossa Soul 」(大澤誉志幸& saigenji )に続き、今夜も恵比寿ガーデンホールでの「 Fiesta 」と銘打ったジョイント・ライブを観にいきました。出演したのは5人の女性アーティストたち。知っている曲はひとつもありませんでしたが、3時間半たっぷりの素晴らしい音楽体験でした。もともと全席立ち見のイベントでしたが、チケットの売れ行きがいまひとつだったようで、椅子が用意されていました。三列目にひとつだけ空席があったので、二週間前に続き最高のロケーションで、座って楽しむことができました。

オープニングは、首里フジコ。琉球民謡、ジャズ、ムード歌謡といったジャンルの曲をやわらかく、心地よく歌う人で、一度で大ファンになりました。おやすみ前の一曲どころか、「人生を終える瞬間にぜひ聴きたい」歌声だと思いました。パーカッション、ウッドベース、ガットギター+何でも屋の、シンプルかつ丁寧で上質な音を作るアコースティックユニットによる演奏でしたが、この曽我大穂という何でも屋さんが凄いのです。ブルースハープ、ピアニカ、スチールドラムをはじめ、あらゆる楽器を巧みに使い、首里フジコの歌声に彩りを添えていました。先日のsaigenji のバンドでも使っていましたが、アコースティック・ユニットにおけるピアニカという楽器は、実に味のある音色で興味深いです。

二人目は、畠山美由紀。くせのない正統派のジャズ・ボーカルで安心して聞けました。伴奏はアコースティックギター一本でしたが、これが抜群に上手い!今日出演したギタリストは上手い人ばかりでしたが、畠山美由紀の声に絡みつく、このギターは絶品でした。

三人目の金原千恵子は、バイオリニスト。前半のノリの良い曲では、「女・葉加瀬太郎」「バイオリンをリード楽器に据えたT−SQUARE」みたいな感じでしたが、後半はホルガー・シューカイ(「スネークマン・ショー」懐かしいですね!)を意識したようなシュールな展開。こういうアーティストが頑張っている限り、日本の音楽の未来は自由で、明るいと思えます。ギターは、オレンジ・ペコの藤本一馬でしたが、アルバムの音作りの時ほどのインパクトはありませんでした。伴奏のほとんどは、ターンテーブル(DJ?)のおじさんがしていたようですが、私のようなアナログでオーガニック(?)な音楽活動をしてきた人間には、バンドにおけるターンテーブルの役割がどうもピンときません。

いよいよ私のお目当て、bird の登場。何年もほれ続け、ついに初めての「生」bird 体験です。やはり歌が上手い!声が素直に前面に出てきて、歌詞もメロディーもリズムも聞き手の心にぐいぐい入り込んでくるのです。からだを揺らして楽しそうに歌う姿や表情、合間のトークも自然で、とても好感の持てるステージでした。樋口直彦の、これまた絶品のギターと、浦島リンコみたいなコーラス嬢一人だけを従えた編成。初めてbird のCDを聴いたとき「小さなライブハウスでじっくり聞いてみたい声だ」と、感じたのですが、今夜はステージとの距離感も伴奏のシンプルさも、まさに小さなライブハウス感覚で、夢がかないました。普段のツアーは、結構派手らしいので、今夜は本当に運が良かったようです。

トリはPUSHIM。最近、フライヤーなどで時々名前を見かける人です。ここまでのアコースティックな演奏で心を和ませてくれた4人とは打って変わって、下半身を攻撃する派手なステージ。最初の大音量を聞いた瞬間、席を立って帰ろうか?とも考えましたが、強烈な歌声とジェームス・ブラウン並みのステージングに引き込まれました。基本的に、客を乗せて躍らせるステージングながら、曲はレゲエというところが、「私は、キヨシローとは違うわよ」と主張しているようで、とても興味深いです。若いリズム・セクションによる絶妙の裏打ちリズムと、PUSHIM のソウルフルなボーカルが、よくマッチしていました。次回は、会社帰りのスーツ姿でなく、炎天下の野音かどこかで、踊りながら楽しみたいですね。

PUSHIM の出番を除けば、無用な緊張感のない、穏やかなライブで、心地よく楽しめました。後ろの席の女の子が、
「みんな凄いけど(聞いていると)眠たくなるね」
と話していました。誰もが眠たくなるくらいリラックスできる、素晴らしい音楽体験でだったのです。
 

Club Bossa Soul 2004年12月2日

今月は、恵比寿ガーデンプレイス10周年を記念して、いくつか興味深いライブが企画されています。今夜は「 Club Bossa Soul 」と題して、大澤誉志幸と Saigenji のジョイント・ライブが開かれました。ガーデンホールへ向かう広場は、静かで幻想的なイルミネーション、ロビーではワインやシャンパンが供され、まさに「大人のライブ」の雰囲気です。オープニングは二人だけで、ボサノバを二曲。実に良い雰囲気でライブはスタートしました。

前半はSaigenji のパフォーマンス。銀座山野楽器「インディーズ」コーナーで見つけて以来、ずっと気になっていたアーティストです。(最近ようやく、「インディーズ」から「日本のPOPS」に引っ越しました。)超絶テクニックのラテン・ギタリストという印象を持っていましたが、山崎まさよしや押尾コータローのように一人で前面に出ることはなく、むしろアンサンブルとして聞かせる素晴らしいライブでした。サポート・メンバーは、パーカッション、ベース(何と八弦!)、サックスの3人だけでしたが、ボサノバ、サンバ、フォルクローレをベースにした熱い演奏の連続に、身体は動き放しでした。歌も予想以上に上手く、はまっていました。残念だったのは、観客のほとんどが大澤目当ての女性ファンで、Saigenji の世界がよく理解できなかったためか?会場のノリが今ひとつだったことです。(私が初めてパット・メセニーのコンサートを観たときと同じでしょうか?)

さて、大澤誉志幸。最近20年ぶりにCDを出し本格的にカムバックしたとのこと。その間、一体どこで何をしていたのでしょうか?NYアポロシアターの「アマチュア・ナイト」に、何年も挑戦し続けていたなんてストーリーがあれば面白いなんて、勝手に想像してしまいました。風貌は、高橋ゲタ夫かニューヨークドールズみたいでしたが、その歌声は最高です。あれだけ渋くて、セクシーで、思わせぶりな表現力を持っている日本人男性歌手はいません。(10年後の平井堅に期待したいです。)ギターとキーボード以外の伴奏は良くできた「打ち込み」でしたが、所詮は「打ち込み」です。大澤の歌がソウルフルであっただけに、それとのギャップが辛かったです。日本のアーティストで100%「打ち込み」が許されるのは、モーニング娘。だけです。

今夜のチケットは、普通にチケットぴあHPで買ったのですが、A列の17番、なんと最前列のど真ん中!でした。コンサートをあれだけ良い席で観たのは初めてです。大澤誉志幸のツバが飛んできそうな近さで、Saigenji のギター・テクニックもすべて見えました。(絶対にマネはできませんが・・・)
 

イーグルス 2004年10月30日

東京ドーム3塁側のスタンド席はバックスクリーン前に設置されたステージからはるか遠くで、先行予約してもこの程度の席か?とがっかりしましたが、最初から最後まで立ち放しのアリーナ席のお客さんと違って、落ち着いて楽しむことができました。全体に観客の年齢層も高く、大人のライブでしたが、ひとつだけ残念だったのは、後ろの席にいた酔っ払いグループ(コンサートホールと違い、東京ドームは客席での飲食OK)。選曲やMCに対するノリがよく、とても楽しんでいる様子でしたが、例えばバラード曲の時も騒ぎ過ぎで大迷惑!

さて、イーグルス。輝かしいキャリアの過去・現在・未来を象徴するかのような「 The Long Run 」で幕をあけたライブは、若いサポーティングメンバーとともに、想像をはるかに上回る素晴らしいものでした。メンバー一人ひとりの、衰えを知らぬ美しい歌声とハーモニーは、それを形容する言葉すらありません。「 New Kid In Town 」の丁寧なハーモニーを聞いた瞬間は、震えがきました。本当は、日本武道館ほどではありませんが、東京ドームの音響も良くありません。その中でPAさんの、メンバーの声を前面に出すための努力と工夫が感じられました。

前半は、おなじみの名曲が惜しげもなく次々と披露されました。イントロが流れるたびに、胸揺さぶられ、頬が緩み、歌詞が口をついて出てきます。「 Take It To The Limit 」が始まったときは、あまりの感激に流れる涙がとまりませんでした。学生時代、そして現在にいたるまで、この曲ほど繰り返し繰り返し練習した曲はありません。自分たちもイーグルスのように美しいハモリを響かせたいと、まさに Limit に挑戦していたあの若さと純粋さは過去のものですが、今夜、彼らの歌声のおかげで、私の中にもう一度勇気が宿ったような気がします。この一曲を聞いたことは、私の3年におよぶ東京生活最高のイベントになりました。

後半は一転して、ジョー・ウォルシュを中心とした華やかなギターロックの世界で、最後まで盛り上がりました。信じられないようなフレージング、文句なしでカッコいいリフ、華やかな音色といった、ギタリストとしてのセンスと技量に加え、HelmetCam を被って会場を大スクリーンに映したり、トーキングモジュレーターを使ってみたりと「遊び心」もたっぷり、そして何よりもあの変な歌声の持ち主であるジョー・ウォルシュは、アメリカンロックを代表する「 Naughty and Cool 」なギタリストです。

「 Hotel California 」で始まったアンコールを含めると、3時間に渡る大ライブ。締めくくりは「 Desperado 」。ドン・ヘンリーの声の深みに東京ドーム内が感動に包まれるなか終了しました。歌詞の最後は、もちろん「 before it’s too late 」です。

ご参考までに、今夜の演奏曲(違っていたらごめんなさい)
<第一部>
The Long Run
New Kid In Town
Wasted Time
Peaceful Easy Feeling
I Can’t Tell You Why
One Of These Nights
Lyin’ Eyes
Boys Of Summer
In The City
Already Gone
<第二部>
Tequila Sunrise
Love Will Keep Us Alive
Hole In The World
Take It Too The Limit
Dirty Laundry
Life’s Been Good
Funk #49
Heartache Tonight
Life In The First Lane
<アンコール1>
Hotel California
<アンコール2>
Rocky Mountain Way
All She Wants To Do Is Dance
<アンコール3>
Take It Easy
Desperado
 

インターナショナル・スーパー・サーカス 2004年8月8日

朝早く自宅を出て、江津市アクアス特設テントで開催中の「インターナショナル・スーパー・サーカス」を観に行きました。名称はインターナショナルですが、中国の雑技団(?)メンバー中心で、あとはロシアや東欧のメンバーが数名加わった、20名ほどのチーム。

サーカスは結構好きで、今までに、リングリングサーカス、モスクワサーカスといった一流どころ、最近もユーミン「シャングリラII」「キダム」といった話題作を見てきているので、それらに比べると感動は今ひとつでしたが、地方で2,400円で楽しむことの出来るイベントとしては上出来です。「あややのモノマネ」をしている時の前田健そっくりの中国人女性による空中ブランコは完璧でした。

せっかくなので、隣の水族館アクアスも見物。久しぶりに入場しましたが、夏休みということもあって大変な賑わい。熱帯魚やサメのプールの内容が淋しくなっていましたが、シロイルカ五頭は随分と大きくなっていて、見応え充分でした。
 

90年代アイドル 2004年7月11日

堀ちえみ、岩崎良美、石川ひとみの3人による「ぼくらの同窓会コンサート」。昨日の「 Play Without Words 」は、客の9割が20〜50代の上品な女性であったのに対し、今日の中野サンプラザは、8割が40代の男性!2階席に親衛隊の横断幕がかかり、背中に「潮風の少女」のプリントTシャツを着た、禿頭のお父さんや、「智栄美我命也」なんて刺繍のあるツナギを着た、半白髪のおじさんが会場をウロウロしていて、何か凄いことが起こりそうな予感の中で、コンサートは始まりました。

堀ちえみの曲はあまり知らない(同時期の「ちえみ」なら、甲斐智恵美のほうが好きでした)ので、あとの二人に期待していましたが、一番楽しく盛り上がったのは、堀ちえみのパフォーマンスでした。

バリバリ現役の二人ですから、例えば岩崎良美は新作のフレンチポップスを歌いたいであろうし、石川ひとみもやはり新作の「一五一会」からのナンバーを聞かせたい気持ちはわかります。でも今日は、同窓会コンサート。誰もが聞きたいのは、アイドル時代のあの曲この曲ヒットパレード!なのです。その点、芸能活動は関西ローカルの情報番組中心で、コンサートで歌うなんて17年ぶり!の堀ちえみにとっては、当時の歌しかないのですから、会場のニーズにぴったりはまったのです。

しかも、いきなりミニスカート!ですよ。途中でGジャンを脱ぎ捨てたときに見せた「二の腕」だって、とても5人の子供を産み育てているオバサンとは思えません。着替え後の、純白ヒラヒラドレスもよく似合っていました。歌は相変わらずいまひとつでしたが、最初から最後まで見事にアイドルでした。途中、何回か感極まって涙ぐむところも最高でした。

岩崎良美はリラックスしすぎ。石川ひとみは松田聖子メイクだったし、一人でしゃべりすぎ。全然悪くはありませんが、「蘇った90年代アイドルの化石」堀ちえみの横では、かなり不利でした。その分、二人は素晴らしい歌声で盛り上げました。岩崎良美の「赤と黒」「涼風」石川ひとみの「まちぶせ」「三枚の写真」は、ただ懐かしいだけではなく、身体が震えるほどの名唱でした。プロです。
 

「 Play Without Words 」 2004年7月10日

渋谷東急文化村シアターコクーンで、マシュー・ボーンズの「 Play Without Words 」を観ました。タイトルの通り、セリフはひとつもなく、全編ジャズにあわせてシュールな、そして時に濃密なダンスが続くのですが、きちんとしたストーリーがあって、登場人物の心の動きをもしっかりと表現する「演劇」でした。

主要な登場人物を、複数のダンサーが同じ衣装とメイクで演じさせる「実験」は、とても興味深いものでした。例えば、弱気な青年貴族アンソニー役が3人、同じく上流階級のフィアンセ、グレンダも3人。ですから、アンソニーとグレンダの絡みであれば、3組のアンソニーとグレンダが、ステージ上の3ヶ所で絡むわけです。そして、3組それぞれが違う動きをすることで、激情、不安、冷静、といった複雑な心理を演じわけているのです。最後にダブル浮気がバレるシーンなどは、見事にこのシステムを活かしていました。順番に服を脱いでいくシーンは、(マシュー・ボーンズは知らないでしょうが)ピンクレディ「サウスポー」のイントロを彷彿とさせ、一人でニヤニヤしていました。

もっとも、この「実験」が観客全員にすんなり受け入れられたとはいえず、例えば、ほとんどの人が1幕が終わったことに気がつかなくて、拍手がまばらだったりしました。舞台上のあちこちで同時進行しているストーリーを追いかけるのは結構大変で、もともとお疲れ気味だった私は、不覚にも途中何度か舟を漕いでしまいました。

60年代ロンドンの街並みを意識した舞台はすばらしく、センターの扉と階段の装置は、向きを変えることで様々な表情をみせ、観客の想像力をかきたてました。シーラ役の2人の眼には、そそられました。
 

クロスオーバージャパン04 2004年5月30日(日) 晴れ

関西学院ファイターズvs日本大学フェニックスの定期戦を横浜スタジアムで観戦しようと思っていましたが、3日前に急遽変更、昨年に続いて「クロスオーバー・ジャパン04(以下CJ04)」を観にいきました。アメリカンは57−6で、関学の圧勝だった模様、ある意味つまらない試合だったようです。

CJ04は、多摩よみうりランドの青空の下でビールを飲みながら楽しんだCJ03と違い、代々木第一体育館での開催。真夏のように暑い一日だったので、涼しい屋内は助かりましたが、7時間以上にもわたるイベントは、のんびりと楽しまないと疲れてしまいます。屋外ならば青空に消えていく、売り子の声も携帯電話のバックライトも、密閉された暗闇の中では妙に気になります。バンド合間のサブステージの出し物も、後藤次利や藤井尚之が登場しましたが、昨年のハチャメチャさがなくて面白くありませんでした。今回も、出演順に紹介します。

最初はDIMENTION。17枚もアルバムを出しているバンドなのですね。恥ずかしながら、その存在すら知りませんでしたが、メチャかっこいいバンドです。曲の展開はジャズですが、スピリットはハードロック。一人ひとりの音作り、テクニック、そしてライブの完成度も抜群でした。

2番目は、松原正樹&今剛の元パラシュート・ユニット。CJ03を観てすぐに買った、松原正樹「HUMARYTHM」からの曲も多く、楽しめました。今剛は、先日の宇多田ヒカルのバックも良かったのですが、やはり自分のユニットでのパフォーマンスのほうが何倍も上です。この二人の「歌心ある」ツインギターは国宝もの!です。メンバー紹介で、PAミキサー氏とステージ袖に控えるモニター氏を紹介していました。現代のライブにおいては、ステージ上の演奏者同様に大切な役割なのですね。

次はプリズム。原体験はまったくないはずですが、「LOVE ME」という曲だけは、リフもベースラインも完全に覚えていました。以前、中島潤一のバンドかどこかで、コピーしたのかもしれません。プリズムの演奏は、バンドとしてのまとまりがまったくなく「騒音」でした。

佐藤竹善は、コーラス4人を従えてアカペラを6曲披露。ジャズ・フュージョンとしてのクロスオーバーではありませんが、素晴らしいハーモニーを堪能しました。「LONGEST TIME」「LOVE IS IN NEED」など、年寄りには嬉しいばかりの選曲。SING LIKE TALKINGも原体験がないのですが、佐藤竹善という人は実にいい声とセンスの持ち主ですね。

深町純のユニットは、本日のベスト・パフォーマンスではないでしょうか?知っている曲はひとつもありませんでしたが、一人ひとりのプレーヤーが自分の出す音に責任を持ち、アンサンブルを大切に演奏する姿がとても印象的でした。深町純本人のピアノはいうまでもありません。岡沢章のベース、土方隆行のギター、ポンタのドラム、笹路正徳のローズピアノとハモンド、それぞれの音が綺麗に「立って」いました。

昨年に続いて登場の高中正義は、余裕のステージ。新曲の「さわり」紹介や、サーフボードくり抜きギターでは、巧みに笑いをとっていました。お約束のヒット曲メドレー、今年も「READY TO FLY」「BLUE LAGOON」で大いに盛り上げてくれましたが、間の曲がCJ03では「黒船」だったのが、今年は「虹伝説」。繊細なバイオリン奏法から続くドラマチックな展開では、あまりの懐かしさに涙が出ました。

トリは角松敏生。映画「白い船」主題歌と「WAになって踊ろう」の二曲しか知らない私には意外でしたが、観客の多くにとってはそうでもなかったようで、アリーナはいきなり総立ちでした。ただ、佐藤竹善同様、クロスオーバー世代、あるいはクロスオーバー・ミュージシャンとは言いがたい角松敏生がトリというのは違和感がありました。さすがはソング・ライティングのプロで、使用するコードやキメ、曲の展開は「いかにも」のクロスオーバー、フュージョン風でよく出来ているですが、ギターも決して上手いとは言えず、CJ04を締めくくるには、緊張感も味気もないパフォーマンスでした。深町純に次いで、良い音を出すユニットでしたが、アンコールを待たずに帰る観客が目立ちました。

これが昨年同様屋外であったなら、自然の作り上げるドラマチックな展開に角松敏生も多少救われたかもしれません。太陽の真下、カシオペア「ASAYAKE」で始まったCJ03は、夕暮れのパラシュートを経て、満天の星空の下、高中正義「BLUE LAGOON」で感動的なフィナーレを迎えたのです。CJ05は、絶対に屋外で開催しましょう。
 

スタジオJAM「MIP」 2004年5月23日

スタジオJAM公演「MIP」は、予想をはるかに上回る出来映え。同スタジオの公演は、今までも何回か見ていますが、今日は初めて(関係者以外でも)素直に楽しめる内容でした。従来から、ストーリー、演出、音響、照明のすべてにおいて非常にレベルの高いステージですが、今回敢えてダンス至上主義を捨てたことが大成功の要因でしょう。

「ダンス発表会」の色彩が濃くなればなるほど、観客は限定されてしまいます。お願いして、義理でチケットを買っていただいた方や、出演者の家族親戚だけのための公演になっていしまいます。これに対して本日の公演は、ミュージカル色を前面に出すことで、観客の目線を充分に意識したステージを作り上げることができたようです。目次裕子先生&JAM一座は着実に進化しています。
 

スター誕生 2004年4月2日

めっちゃ楽しかったぁ〜!!!

青山劇場でミュージカル「スター誕生」を観てきました。本作は、ただのミュージカルではありません。TV「夜のヒットスタジオ」で、「歌謡ドラマ」を毎週やっていましたが、まさにアレです。「スター誕生」は、最高の歌手とスタッフが一生懸命作り上げた、2時間半にわたる名作「歌謡ドラマ」なのです。2階最前列の一番端っこという、良いのか?悪いのか?よくわからない席でしたが、最初から最後まで楽しくてしかたありませんでした。アンコールであれだけ一生懸命拍手したのも、カーテンコールであれだけ手を振ったのも、久しぶりのことです。最後は観客全員がスタンディング・オベーション!劇場をあとにする観客の、にこにこ顔が印象的でした。

そもそも主演が、今井絵里子、島谷ひとみ、仲間由紀恵の3人というだけでもスゴイのですが、周りを固める顔ぶれも、加藤茶、布施明、中尾ミエ、森公美子、諸星和己(光GENJI)、森山未来、ROLLY、ぼんちおさむ、ジェームス小野田(米米クラブ)、小西美帆(やんちゃくれ)・・・と、まさにスター揃い。ストーリーは、「町の公民館を守るために、妨害や試練を乗り越えて、市民ミュージカルをやり遂げる」という、いまどき島根県民会館でもやらないようなベタな内容でしたが、ラサール石井のツボを心得た脚本と、出演者の個性、そしてそれらを繋ぐ50曲近くもの歌が素晴らしく、歌謡曲好きな平均的原体験を共有する日本人であれば、誰もが素直に楽しめる「ザ・昭和の大衆芸能!」でした。音楽スーパーバイザーは、おなじみ宮川泰先生ですし、演奏が「岡本章生&ゲイスターズ」+津軽三味線社中なんてところも、実に歌謡曲的でした。

今井絵里子は、やはりソロではSPEEDを超えられないのだろうか?と心配していましたが、最後の「瑠璃色の地球」が、実に感動的な名唱でした。あと10年くらい先の、熟成ぶりが楽しみな人です。

島谷ひとみが、あんなに歌のうまい人とは思いませんでした。演技力も、若い頃の中山美保(吉本新喜劇)を彷彿とさせました。(これは、もちろん褒め言葉です。)アイドルなのか?アーチストなのか?私のなかでは、どうにも中途半端な印象の人だったのですが、今宵ポイント急上昇です。

仲間由紀恵は、さすがに今一番「旬」の女優。ただ綺麗なだけでなく、セリフの「間」と「掴み」の加減が抜群な人です。歌やダンスも案外器用にこなしていて、安心しました。中でも、今井絵里子とデュエットの「白いブランコ」は、名唱と呼んでもよい出来栄えでした。

機会があれば、もう一度みたい「歌謡ドラマ」です。まだ2週間くらいやっているので、歌謡曲好きのあなたならば、ぜひお出かけください。お勧めのポイントは、
 布施明の「見上げてごらん夜の星を」
 黒木美佳の「望郷じょんがら」
 和田青児の「帰ろかな」
 諸星和己の「イルカにのった少年」
 加藤茶の生「チョットだけよ」&ぼんちおさむの生「おさむちゃんで〜す」、そして
 カーテンコールで全員が歌った「花とみつばち」でしょうか?

キダム 2004年3月4日

休暇のメイン・イベント候補として「ライオン・キング」、「マンマ・ミーア」、「坂本冬美特別公演」、「新・近松心中物語〜それは愛〜」、「笑っていいとも」スタジオ参加など、いろいろと考えていましたが、結局「キダム」最終追加公演を観にいきました。いまさらキダム?と笑われそうですが、「サルティンバンコ」も観ていなかったので、シルク・ド・ソレイユ初体験です。

普通のサーカスとはぜんぜん違う、ストーリー仕立ての、それはそれは不思議な世界でした。音楽も照明もコスチュームも展開も、どことなく不気味で、群集劇の部分など、まるで「ドッグヴィル」の一場面をみているようでした。一つひとつのパフォーマンスは完璧で、特に、中国の子供たちのディアボロと、赤いリボンの空中パフォーマンスは息を呑むすばらしさでした。人間って、あんなこともできるのですね?

その一方で、ピエロの場面だけは頂けませんでした。進行役のジョン(でしたっけ?スリムな黒人のお兄さん)は別格ですが、三人組の老ピエロが登場するたびにせっかくの緊張感がブチブチちぎれるような気がして、うんざりでした。三人とも技量はすばらしいと思うのですが、個人的にはどうにもダメです。「シャングリラII」の時も思いましたが、きっと私自身がピエロの作り出す笑いそのものが嫌いなのです。

チケットぴあに電話して当日券を買ったのですが、前から9列目のステージ真正面という、最高の席が取れました。(決してがらがらではなく、平日昼間の公演なのに、ほぼ満席でした。)もっとも、あの会場であれば、どの席からでもそれなりに楽しむことが可能でしょう。原宿の新ビッグトップ特設テントはすばらしい施設で、空中のレールや回転舞台などの仕掛けも、照明も音響も抜群でした。当然ですが、会場に「キダム」ファンクラブ代表であるモーニング娘。の姿はありませんでした。

宇多田ヒカル 2004年2月10日

武道館で、宇多田ヒカルのライブ「ヒカルの5」最終日を観ました。全然予定になかったのですが、偶然今朝チケットが1枚まわってきました。アサノさん、ありがとうございました。2階一番上の立見席でしたが、ステージ真正面のロケーションでラッキーでした。

ライブの何が良かったって、照明(?)が最高でした。あれだけドラマチックで、ロマンチックで、カッコ良いライティングは初めて見ました。「SAKURAドロップス」でアリーナの観客の頭上を流れていたライティングには、思わず息を呑みました。

それにひきかえ、音響は劣悪でした。武道館の音響が酷いとは聞いていましたが、あれほどとは思いませんでした。特にベースの音は、70年代の場末のディスコなみ(?)。あれでは、バンドのメンバーがかわいそうです。

さて肝心の宇多田ヒカルの歌。前半は、ほとんど声が出ていませんでしたが、中盤のヒット曲あたりから調子が出てきだし、「 FIRST LOVE 」では最高潮に。私はほとんどこの曲だけを聴きにいったようなものでしたが、声量、声の艶、表現力ともに文句のつけようのない名唱でした。宇多田ヒカルという人は、服のセンスもダンスもぜんぜんダメで、MCに至ってはサービス精神のカケラもない酷いものですが、その歌声だけですべてを補ったうえ、なお観客全員を魅了さすことのできる、稀代のシンガーだと思います。

ギターは今剛。昨年のクロスオーバージャパン以来でしたが、相変わらずの「ツボ」を心得た、プロフェッショナルなプレイ!さすがです。

宇多田ヒカルのMCについてひとこと。

私にとってMCというものは、例えば、南こうせつ・武田テツヤ・谷村シンジ・さだまさしによる「同時代感あふれる漫談」、海外のロックミュージシャンによる「無駄のないインフォーマティブ・スピーチ」、あるいはモーニング娘。による「計算しつくされた煽り」のようなもので、それ自体がライブの大切な「構成パーツ」であるべきものなのです。私にとっての宇多田MCは、せっかくの流れをブチブチ切り刻んでしまうものであり、今剛がギターを持ち替える間の雑音でしかありませんでした。

一方、武道館を埋め尽くした若いファンにとって、彼女のMCはさほど苦痛ではなかったようです。思いつきで、早口で、内容の薄いトークだからこそ「自然体」であって、誰もが聞いていて心地よく感じていたようです。

私のMCですか?聞けたものではありません。北高OBコンサートDVDを観たときも思ったのですが、すべてを説明しようとして結局何も伝わらない(この日記のような)酷いMCでした。

「つかこうへいダブルス2003〜幕末純情伝」2003年11月19日

久しぶりに、芝居らしい芝居を観ました。青山劇場でやっている「つかこうへいダブルス2003〜幕末純情伝」です。

つかこうへいの小説「銀ちゃんがゆく」の挿入劇であったお話。「銀ちゃんが〜」は、tobyの大好きな小説ベスト3に入る作品で、毎年一度は読み返して、ボロボロ涙を流しています。「幕末〜」は、牧瀬里穂主演で映画になりましたし、何度かお芝居にもなっているようですが、実際に観るのは今日がはじめて。

印象を一言でいうと「芝居が濃い」。セットは単一だし、衣装はシンプル(沖田総司役の広末涼子なんて、赤色の上下ジャージ姿!そして坂本竜馬役の筧利夫は、銀色の皮ジャン姿)。照明や効果音も特別凝ったものではありませんでしたが、とにかく芝居そのものが濃厚なのです。途中、歌も踊りも休憩もなく、2時間半にわたるつかこうへいワールド、そして筧利夫のマシンガントーク&熱演を楽しみました。実は私は、バラエティ番組での彼しか知らなかったのですが、本当に素晴らしい役者さんですね。

筧とベテラン男優陣に囲まれて、広末涼子ではかなり辛いのでは?と心配していましたが、どうしてどうして大健闘でした。恐らく今の若い女優さんで、あの沖田総司を演じることができるのは、広末をおいて他にいないでしょう。竹内結子でも仲間由紀枝でも柴崎コウでも無理です。(若い頃の浅野温子や根岸季衣ならできたでしょうか?)広末は、殺陣は未熟でも、太刀を構えたキメのポーズだけはカッコよかったし、女に目覚め、血で紅をさすシーンにはゾクゾクしました。「鉄道員(ぽっぽや)」「秘密」「 WASABI 」そしてこの舞台、広末は着実に成長しています。

男女のストレートな愛憎、やるせなさ、猥雑さは、「蒲田行進曲」の銀ちゃん&小夏を思い出させます。当時、風間杜夫&松坂慶子が演じた「つかこうへい」の世界を、若い筧と広末が見事に描き出しました。来週からは、同じ2人が「飛龍伝」をやります。こちらも観に行きたくなりました。

宝塚星組公演「王家に捧ぐ歌〜オペラ『アイーダ』より」 2003年10月25日

生まれて初めての宝塚観劇。チケットを頂いたので「一度くらいは、話の種に」みたいな軽いノリで行ったのですが、これがなんと、とっても面白かったです。

星組の公演で、出し物は「王家に捧ぐ歌〜オペラ『アイーダ』より」。「戦いは、新たな戦いを生むだけ」がテーマの現在にも通じる内容ですが「平和が、腐敗を生む」パラドキシカルな場面も。エジプトの女ファラオと将軍、そして敵国アイーダ3人を巡る、愛と葛藤のストーリーが進み、最後はなかなか感動的な盛り上がりでした。宝塚の脚本が良いのでしょうか?原作アイーダが良いでしょうのか?

単純ながらよくできたセット、主役3人の卓抜した歌唱力と表現力、70〜80人はいたでしょうか?群集劇の迫力・・・ダンスはそれほどでもなかったのですが、素晴らしい舞台でした。2階席はアルプススタンドのように切り立っており、オケピの中が全部見えるくらい高い席でしたが、迫力は十分に伝わりました。

フィナーレで、お約束の羽根をつけたキャストが階段を降りてきたときは、可笑しくて吹き出しそうでしたが、周囲にマジな宝塚ファンがいたらマズイので、大人しくしていました。あれは、やっぱりヘンです。

松竹歌舞伎座2003年9月20日(土) 

銀座松竹歌舞伎座で、生まれて初めて、本物の歌舞伎を観ました。出し物は「彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)」「六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり」そして、中村吉右衛門の「河内山(こうちやま)」の3つ。想像していたほど難解でも退屈でもなく、なかなか楽しい舞台でした。

建物の外観同様、内側も古いながらも立派なつくり。高い天井、幾重にも重なった素晴らしい緞帳、桟敷の上にそそり立つ二階席・三階席・・・(途中、地震で揺れたときは、恐かったですが)。「業平」「喜撰」の着物およびセットの美しさは目を見張るほどでした。そして、洗練された役者の動き(はじめは、侍がサンダーバードの人形に見えましたが)、大見得をきる場面の舞台全体を覆う様式美は感動的ですらありました。バリでケチャを観たときの驚きにも似た感覚、文句なしに美しいです。歌舞伎が外国人にも人気のある理由がわかりました。

パンフレットで予習していたおかげか?ストーリーもセリフもよくわかりました。敵討ちをする人も、お殿様も、坊主も、決してクソ真面目で小難しいばかりではなく、極めて人間味溢れる身近な人物であったことが意外な発見でした。ひとつだけ残念だったのは、女形が全員ブスだったことです。次回は、玉三郎が出るとき観に行きます。

コンサート「モーニング娘。」 2003年9月13日

初めての「生」モーニング娘。は、13,000人集まったファンの一人として、土砂降りの松江市総合運動公園で堪能しました。6期メンバーを含む15人によるステージは、メンバーの1人ひとりが、また群像としてもひたすらカッコよく、楽しいエンタテイメントでした。

○ 途中お約束のコントをはさみつつ、オープニングの「シャボン玉」からアンコール「恋愛レボリューション21」まで、ノンストップ。幕間(失礼!)のココナッツ娘、カントリー娘だけでなく、ミニモニや安倍なつみ、藤本美樹のソロといったTVお馴染みのヒット・コンテンツ満載!本当にお得なコンサートです。
○ 後藤真希のソロ・パートは、複数のメンバーでカバーしていましたが限界でしょうか?ついに「Mr.ムーンライト」は、安倍なつみと吉澤ひとみのデュエット曲に変わっていました。それはそれでカッコ良いのですが。
○ 現在のモーニング娘。は、「天才」矢口真理「アナクロ正統派アイドル」石川梨香「職人」高橋愛の3人を中心に回っていることをあらためて確認。特に、石川のプレゼンスおよび貢献度が想像以上に大きく、ファンとしては嬉しい限りです。
○ 個人的に一番良かったのは、飯田圭織と安倍なつみの「モーニング・コーヒー」。もう来年には聞けなくなる、第1期メンバーによるデュエットを堪能しました。「でっかい宇宙に愛がある」は、24時間TVマラソンの感動を思い出させる名唱。15人による「ラブマシーン」「ザ・ピース」なんて、惚れ惚れするほどカッコ良かったです。
○ メンバーの唄と踊りは、まったく手抜きのない本気のパフォーマンス。大モニタースクリーンに写る、雨でぐしゃぐしゃになったアップの表情には心揺さぶられました。同じ会場で、同じ雨に濡れているという一体感は、ライブだからこそ得られる特権です。
○ ファミリーゾーンだったのですが、結局最初から最後まで全員立っていたので、子供連れには辛い状況でした。私は、ほとんど次女Kを抱き上げていたので、腰がおかしくなりました。

不思議な事ですが、あれだけ楽しんだコンサートなのに、アンコールの掛け声が消え入りそうなほど小さく、前方に陣取る熱心なお兄さんたちの大声と拍手だけが響いていました。相変わらず松江の観客が、大人しくコンサーバティブであるせいでしょうか?それとも、あそこでアンコールが来ることが、わかりきった予定調和の出来事であったせいでしょうか?

私は、ファンクラブの熱心なお兄さん以外の多くの観客にとって、「自分も参加しているライブだ」という感覚が希薄なのだと思います。つまりマスコミに、コンサート映像や、ハプニング映像といったライブ・コンテンツが氾濫しているせいで、「生」モーニング娘。の歌や踊りやコントを見ても、日頃TVやDVDで楽しんでいるものとなんら変わりなく、その結果として参加意識が低くなるのだと思います。特にステージから遠い席にいる観客は、モニタースクリーンを見るほかなく、いよいよ普段TVで見ている行為と変わらなくなるのです。

「3年B組金八先生〜夏休みの宿題」2003年8月12日

東京夏休みの締めくくりは、明治座8月公演「3年B組金八先生〜夏休みの宿題」観劇でした。

さすがは武田鉄矢!さすがは淡島千景!さすがは小山内美江子!笑わせ、泣かせ、たっぷり3幕4時間堪能しました。テーマは「万引き」。なぜ盗みはいけないのか?値段のつかないものの大切さ、などを、お馴染みの金八節でたっぷりと勉強しました。第3幕は、海援隊のトーク&ライブ。鉄矢のトークにおおいに盛りあがり、最後の「贈る言葉」には、思わずじんときました。長めの休憩時間に、座席でお弁当を食べるという、観劇の楽しみ方を知りました。

コンサート「シャングリラII」2003年6月11日

代々木体育館でユーミンスペクタクル「シャングリラII」鑑賞。4年前のシャングリラをビデオで観て感激し、このシャングリラと、ドリカム・ワンダーランドと、甲子園ボウルは、絶対見続けよう!と思っていました。

もともと松任谷由美という人は、歌も踊りもMCも本当に下手で、独特の歌詞の世界と松任谷正隆のお洒落なアレンジで売れていたアーティストなのですが、苗場、逗子マリーナ、そしてこのシャングリラを通して、稀代のエンタテイナーになってしまいました。今夜のシャングリラIIも素晴らしい演出で、本物のエンタを堪能しました。

一言でいえば「ユーミンのコンサート+サーカス+アイススケート」なのですが、パフォーマー全員の技量だけでなく、アイデアと演出が抜群でした。照明とスモークのプログラミングおよびクオリティは、これまでみたステージで、間違いなく最高のものでした。派手な花火の演出に、美しい蝶の舞い。ダンサー達のワイヤー・アクションに、楽しいジャグリング。電飾スーツのパフォーマーが宙を舞ったかと思うと、ダンサーが上から降ってくる。道化師の場面は冗長であったものの、引田テンコーばりの早変りは見事。最後は大技空中ブランコ、そしてアンコールでは、ステージ一杯のブランコが、ユーミン美意識の世界を完璧に作り上げていました。まさに夢のような3時間でした。

コンサート「クロスオーバージャパン」2003年5月24日

よみうりらんどEASTで行われた「クロスオーバージャパン’03」は、初夏の心地良い陽光のもと、カシオペアの「 ASAYAKE 」で始まり、幻想的なライティングの中、高中正義の「 BLUE LAGOON 」で感動的な幕を閉じました。この二曲を一生懸命コピーした元バンド少年の私には、とにかく楽しいコンサートでした。(音楽の里の管理人さん、羨ましいでしょ!)出演順にレポートします。

カシオペアは、楽曲の素晴らしさ、各人のテクニックは言うまでもないのですが、音作り、バランス、キレ、向谷実の司会、すべてが完璧な出来で、最高のオープニングアクトでした。「ギャラクティック・ファンク」のソロまわしのカッコ良かったこと!。だいたい、ベースのナルチョが、うちの会社の人事部長と同い年!とは信じられません。

松岡直也は、前半パーカッションとベースの音が被っていたり、肝心の松岡のピアノソロが聞こえなかったり、と散々でしたが、最後の「 MANBO de NAOYA 」で、(高橋ゲタオが、なかば強引にではありましたが)会場を大盛り上がりさせたのはさすが。

ナニワエキスプレスは、予想を100倍上回る最高のパフォーマンス、カシオペアや高中のような大ヒット曲なしに、7千人の観客の心をつかみました。円熟かつ挑戦的なテクニックとステージングは見事。学生時代、誰かにファーストアルバムのテープを頂いてよく聞いていましたが、これほどのバンド(になる)とは!想像もしていませんでした。途中、ギターとキーボードの掛け合いで「 FREEWAY JAM 」をパクっていました。この曲は大学2年の時、中島潤一のバンドで演奏したことがありますが、
「ナニワ並みのテクニックなしに、ジェフ・ベックのコピーなどするものではない」
と20年以上経った今日、反省しました。

鈴木茂はバツ。ブレッド&バターの弟と一緒の、ギター・ポップスでは、クロスオーバーになりません。歌やMCは最悪。高校生みたいに、曲間に無駄な音を鳴らす。せっかく綺麗なお姉さんの弦楽四重奏を従えているのに、ストリングスの音はまったく聞こえず。せっかくギターがあんなに上手いのに残念でした。

ザ・スクエアは、最強のイケメン歌謡曲クロスオーバーバンド。ワンパターンも、続けることに意義がある?40分の持ち時間の最後は、しっかり会場を乗せて締めました。最後にメンバー全員がステージ前方で手をつないでお辞儀したあと、全員せーの!でジャンプしたのには客席中爆笑でした。

パラシュートは、さすがツワモノ集団です。今剛と松原正樹のギターの音色とテクニック、井上鑑と安藤芳彦のキーボードのメロディアスなリフ、林立夫と斉藤ノブのキレの良いリズム、マイク・ダンのボーカル、すべてが一級品。日本版TOTOといった感じでしたが、後半は、まるでドゥービーのようなノリ、最高でした。もっとも観客の多くはもっとジャジーなクロスオーバーを期待していたのか?それともすでに次の高中正義に心が飛んでいたのか?思ったほどの反応がなかったのは残念でした。

そして、トリは高中。大歓声の中登場したのは、いつもの青いスーツ、オールバックにサングラス、そして青いヤマハSGから繰り出す魔法のサウンド!後藤次利のソロは意外と地味でしたが、バンドも最高。あっという間に「 READY TO FLY 〜 黒船 」で幕。そして、会場総立ちのアンコールは「 BLUE LAGOON 」。お約束&大満足のフィナーレでした。

学生時代から、あれだけ聞き、慣れ親しんだ日本クロスオーバー名演の数々。よく考えたら、ライブで聞くのはすべて初めて。「 ASAYAKE 」も「 黒船 」も「 BLUE LAGOON 」も、ギターの音色に思わず涙が出そうでした。

バンドとバンドの間、セッティング中は、ステージ横のコーナーで、出番の済んだ出演者が即席セッションしたりと、楽しませてくれました。これも野外イベントならではの楽しみです。アメリカでは、郊外の野外コンサートによく出かけ、ストーンズや、BOSTONや、ビーチボーイズを楽しんだものですが、本当に久しぶり。指の痛みも忘れ、最高に楽しい午後でした。

ミュージカル「アニー」2003年5月11日

ミュージカル「アニー」2003東京での最終公演を、青山劇場で観ました。過去公演を録画したビデオは我が家にもあるし、何となくストーリーは知っていましたが、きちんと観るのは今日が初めて。こんなに良いものなら、もっと早く観ておけばよかった。もっとも、松江っ子代表の前島千亜希ちゃんがペパー役で出ていたからこそ、観にいったようなもので、そういう意味で、素晴らしい舞台を教えてくれた彼女に大感謝です。

会場入口には、前島一家も集合。久しぶりに、ほのちゃんスマイルも拝見しました。席は、1階最後列でしたが、青山劇場の客席は横に広い造りで、ちょうど舞台全体が視界に入る位置、十分に楽しめました。

子供たちの上手さには、まったく圧倒されました。セリフや歌、踊りといった個人技はもちろんのこと、超一流の大人達の中にいて、まったく引けを取らない堂々とした舞台、さすがは厳しいオーディションで全国から選ばれたアニーズです。パンフみたら、
「8回目の挑戦で選ばれました」
なんてコメント書いている子供もいてビックリ。意気込みが違います。

千亜希ちゃんは、冒頭の喧嘩シーンで、観客の目を見事に舞台へと引き込みました。個性あるペパー役を見事に、そして堂々と演じていました。学校(彼女は、まだ小学六年生です!)、そして東京でのレッスン→公演と、辛い毎日だったと思います。「あい地球」でも「ビリーブ」でも舞台裏には、表には決して出ない、たくさんの苦労と涙と感動があります。千亜希ちゃん、そしてご家族の皆さんの、今日までのご苦労、そして得られた数々の感動、それはそれは大きなものだったことでしょう。本当に、お疲れ様でした。まだ夏休みにも地方公演があります。もうひと頑張り。たくさんの人に最高のペパーを見せてあげましょう。

大人については、言うまでもありません。岡田真澄、小柳ルミコ、岩崎良美、といったスターをはじめ、一流の舞台人がしっかり脇を固めていました。岡田真澄がアニーと2人で踊るシーンで、岡田真澄がまったく手抜きせず真剣に演じている様子が伝わってきて、感心させられました。やはりプロの役者は違います。

舞台も、さすがにお金と手間がかかっていました。いくつもの巨大なセットが左右だけでなく、下方からもせり上がってくるのには驚きました。タップキッズの見せ場では、曲に合わせて雛壇が次々と形を変えていく様が見事でした。孤児院の天井とウォーバックス邸の壁、それぞれの質感を描き分けた、美術スタッフの腕も見事。最後の夜、窓外に雪が降り積もる様子や、執事がクリスマスツリーの灯りを消すシーンは、とても凝った演出で、印象的でした。演奏は、たった10人編成とは思えない、タイトでバランスのよいものでした。

東京での最終公演だから、何かオマケがあるのでは?と期待して、今日のチケットを選んで買ったのですが、予想は的中!カーテンコールには、今日だけのスペシャル・メニュー、Wキャストである「スマイル組」「トゥモロー組」全員(つまり、アニーも、ペパーも、モリーも、皆な2人ずつ!)による、豪華な歌とダンスが追加されました。タップキッズも加わって、それはそれは、最終日ならではの素晴らしいショウでした。さらに、2回のカーテンコールでは、会場全員で「トゥモロー」の大合唱!そして最後は、客席全員がスタンディング・オベイションの感動的なフィナーレでした。敢えて申すまでもありませんが、私はオープニングからカーテンコールまで、ずっとうるうるでした。

日本を代表する子供ミュージカル「アニー」と、島根を代表する子供ミュージカル「あいと地球と競売人」。冷静にみれば、すべての面において、明らかに「アニー」のほうがハイレベルのですが、そういう比較はフェアでないような気がします。「アニー」だけで、すでに18年。他にも東京の子供達は、演劇やミュージカル、刺激になる舞台や映画に、たくさん触れることができるのです。今日会場で見ていた小さな子供達の多くは、一生懸命練習を積んで、次のオーディションでアニーズを狙うことでしょう。同じように、松江や益田、川本の子供達も、お兄さんお姉さんたちの「あい地球」「ビリーブ」「ビヨンド」を観て育ちつつあります。いずれ、第2・第3の川西美智子、前島千亜希が出てくるかもしれません。仮にスターを輩出できなくても、一人でも多くの、島根の子供達の心の中に、夢と、自信と、感動を宿すことができれば良いのです。どうか島根のミュージカルを、いつまでも続けてください。

劇中、小柳ルミコ扮するミス・ハニガンに向って、弟のヤクザ者ルースターが、
「お・ひ・さ・し・ぶぅりぃねっ♪」
と、往年の小柳ルミコのヒット曲の節回しで声をかけた時、小柳ルミコが吹き出して、しばし演技にならず、会場も大爆笑となりました。あれは、ルースター役本間ひとしのアド・リブだったのかもしれません。

車椅子のルーズベルト大統領が、映画「裸の銃を持つ男2 1/2 」に登場する、環境エネルギー学者にそっくりで、一人ほくそえんでいました。エンディングで立ち上がったらどうしよう?なんてアホなこと考えながら観ていたのは、私くらいでしょう。そうそう昔、エディ・マーフィが、サタディ・ナイト・ライブで「 James Brown Is Annie 」というネタを好んでやっており、「 Hot Tub (風呂が熱い!)」という迷曲を生みだしたことも思い出しました。失敬。

ミュージカル「ビヨンド・ザ・ドア」2003年4月3日

王子の「北とぴあ」で、ミュージカル「ビヨンド・ザ・ドア」観ました。「あいと地球と競売人」「ビリーブ・イン・ミー」に並ぶ、島根発ミュージカル三部作のひとつなのですが、いままで地元で一度も見る機会がなく、東京で初体験でした。

キャストもバンドも少人数の構成で、それだけに「群集の力」よりも個人芸のレベルの高さに感心させられる作品でした。ララもカザンもリサも抜群の上手さ。ララのお父さんは松崎しげるみたい?でした。

前半のスクールのシーンは多少冗長でしたが、後半の森のシーンからはストーリー展開も、テンポも、楽曲も素晴らしく、最後まで一気に楽しめました。会社の同僚で、益田支店勤務経験のある安食君と一緒に行きましたが、石見神楽のおろち舞いには、2人ともスタンディング・オベーションものの、大喜びでした。

3部作の他の作品にないジャジーなアレンジの楽曲が多く、劇中はけっこう楽しめました。前半ララがソロで歌ったバラード、同じくカザンがソロで歌った曲は素晴らしいの一言。ただ、「すきさすきさ」「ビリーブ・イン・ミー」のような「キラー曲」がなく、エンディングで涙々・・・というわけにはいきませんでした。もう一度じっくりみることで、少し曲を覚えたいですね。

北とぴあは、感じのいいホールでした。観客にやたらと小学生が多かったのは、春休みだし、お兄ちゃんお姉ちゃんの活躍をみるために益田から大挙してやってきたからでしょうか?県民会館スタッフとか、知り合いの顔を捜したのですが、全然わかりませんでした。益田の皆さん、お疲れ様でした。次は川本の「あい地球2003」のようです。

ミュージカル「パパの明日はわからない」2002年9月13日

ふるさとキャラバンの新作ミュージカル「パパの明日はわからない」を観ました。

キャストの個性、うまさ、ユーモア、明るさ、そういった要素のすべてが120%「ふるキャラ」的で、最初の通勤ダンスの迫力だけで興奮させられたのですが、前回観た「噂のファミリー一億円の花婿」に比べると「練り」がいまひとつだったように感じました。特に沖山さんのセリフや演技が「噂の〜」の風見悦子に比べると、多少上滑りしていた印象があります。もっとも、私が観た「噂の〜」は、何年もかけて全国2500ステージ以上をこなし、ネタやセリフもどんどん入れ替えて昇華しきった時期の舞台であり、単純な比較なんてできません。「パパの〜」も、何年か後にもう一度観ようと思います。ついつい癖で、ピーコさんのような「辛口」評になってしまうのですが、素晴らしいミュージカルであることには間違いありません。瑞生ちゃんの
「お店の人!『きじ焼きめし』はどこにあるの?」
には、思わずほろり、でした。

いつものことですが、幕が下りてロビーに出ると、さっきまでステージで歌い踊っていたキャスト全員が並んで、握手で観客をお見送り!こういう劇団の姿勢が大好きです。「中ちゃん」が汗なのか涙なのか、顔をぐしゃぐしゃにしていたのが印象的でした。

ミュージカル「あいと地球と競売人」2002年8月17日

ミュージカル「あいと地球と競売人」初日を鑑賞しました。

もう島根県では9年目なのだそうです。全国各地で市民ミュージカルとして上演されていますが、島根では9年目です。全国どこにも負けない、最強の「あい地球」です。あいちゃんはもちろんのこと、子供たち、あまだれたちの歌唱・ダンスやお芝居を見るにつけ、一人ひとりの思いの強さと底辺の広がりを実感します。(厳しい指摘が許されるのであれば、大人はもっともっと頑張って欲しいですね。)演出や進行も年々こなれてきて、ストーリーの流れがとても自然になってきました。いままでで一番完成度が高い「あい地球」です。坪田愛華ちゃんの思いも伝わってきます。まだ未体験の方、日曜日の公演もしくは秋の鳥取県での公演はぜひお出かけ下さい。

個人的こだわりの感想も少々。
 ○アキバ首領は驚きの出来映え!喉を大切にしてください。
 ○あいちゃん、子供達の歌・踊りは完璧。安心して見ることができました。天使と死神の歌・踊りはちょっとがっかり。
 ○死神はその分、七福神キャラで盛り上げました。
 ○あいちゃん、子供達は演技も良し。サトルくんの台詞はいままで聞いた中で一番自然でした。
 ○捜査官コンビは至上最強!当分2人で(?)頑張って下さい。
 ○競売人、手品は良かったです・・・。
 ○汚染舞踏で妖怪も前面に出てくる演出、私は好きですが、家族内では賛否両論ありました。
 ○川本の吹奏楽団はさすがの出来映え、管理人さんカッコよかったですよ。
 ○カーテンコールで、会場と一緒の「すきさすきさ」大合唱を期待していたのですが、本日はなし。ちょっと残念。
 ○マエジマ姉妹は天才です。母親の「タイムマシンにお願い」を超えました(?)。将来が楽しみです。

誤解があると困るのですが、もちろん大人達だって充分に素敵でしたよ。

ミュージカル「ビリーブ・イン・ミー」2002年2月10日

2年目のミュージカル「ビリーブ・イン・ミー」は最高の出来映えでした。

技術的なはなしをすれば、昨年のまずかった部分はかなり手直しされ、ダンスよりもストーリーに重きをおくことで流れが自然になりました。キャスト一人ひとりの力も向上しました。何もかも手探りであった1年目よりよくなるのは当然かもしれませんが、スタッフ・キャスト全員の気持ちが観客席にびんびん伝わってくる名演でした。

カーテンコールで大泣きしているキャストには思わずこちらももらい泣き。最後は作曲の宮川泰がお約束のタクトを振り、会場全員で「ビリーブ・イン・ミー」の大合唱でしたが情けない涙声になってしまいました。
 ともだち
 信じる
 約束
そんな当たり前の言葉がもつ素晴らしい意味を子供達に教えられた気がします。

心配しましたが、おかげさまで次女Kみも元気で2日間のステージをこなすことができました。何ヶ月もの間、学校や行事をこなす中での厳しい練習に耐え、最後の最後に最高の笑顔を見せてくれました。君のおかげで家族全員がまたひとつ大きくなりました。本当にご苦労様、心からありがとう。

ライブ「矢田君の友達」2001年11月25日

昨夜のライブはなかなか面白かったです。サラリーマン4人によるジャズバンド。ウクレレ、ハーモニカ、パーカッション、ウッドベースと、楽器編成だけ見ると色物っぽいですが、どうしてどうして見事なジャズでした。常連の(只者ではない)観客たちをもうならせていました。

特に富士通SE三宅氏のウクレレは絶品でした。カッティング良し、ソロ良し、ウクレレという楽器があれだけ表情豊かで、聴かせる楽器とは知りませんでした。(私が持っていたフレットの合っていない3千円のウクレレでは絶対に無理ですが・・・。)4弦を1オクターブ低いGにチューニングすることが決め手なのだそうです。

ライブは休憩をはさんで2部構成でしたが、その後の第3部が圧巻でした。店内にいた「常連の(只者ではない)観客たち」が次々とセッションを始めたのです。さっきまで寝ていた爺さんがドラムをたたき、篠沢教授みたいなおっさんがピアノを弾き、隣に座っていたあんちゃんが鞄からおもむろにアルトサックスを取り出し・・・。いつもこんなふうに音楽を楽しんでいるのでしょうね。東京アマチュア音楽世界の裾野の広さを感じました。

ミュージカル「あいと地球と競売人」2001年9月23日

家族で邑智郡川本町へミュージカル。「あいと地球と競売人」観劇にでかけました。車で片道2時間半、物好きな一家です。

好天に恵まれた3連休。途中立ち寄った県央のスポット「道の駅キララ多伎」「石見銀山ブラハウス松田屋」「香木の森」のいずれも、多くの観光客で賑わっていました。

ミュージカル「あいと〜」はこのHPで何度も紹介していますが、島根オリジナルの子供ミュージカルで、地球環境破壊を企てる妖怪にあいちゃんをはじめとする子供達が立ち向かうというストーリー。2年前の松江公演で次女このみが「あまだれ」役で出演して以来、我が家は全員「あいと〜」の大応援団です。オタクと呼んでいただいても差し支えありません。

川本公演は初めてなので心配していましたが、吹奏楽や大人のキャストについてはセミプロ級のツワモノを揃えており、なかなかのものでした。ただ肝心の子供達については、歌もせりふも踊りも学園祭の出し物程度のレベル。地元に劇団もダンススクールもないため、子供達の手本になるものがなく、全員がまったくの手探り状態であったことは同情できます。今日の舞台を契機に一人でも多くのやる気ある子供達が育てばいいですね。

キャストのレベルや舞台の制約を考慮して、松江公演と違った面白い演出が随所にあったのはさすが。あいちゃんが天使に召されるシーンではほろりとしましたし、最後に子供達が戦うシーンでは「掌に汗」でした。美しい挿入曲は何度聞いても最高です。東京から帰省してわざわざ川本まで出かけた甲斐がありました。
ミュージカル「噂のファミリー」2001年9月16日

池袋で劇団ふるさときゃらばん「噂のファミリー」を観劇しました。初めて観たのですが、想像以上に素晴らしい舞台でした。綿密な取材に基づき良く練られた脚本。キャスト・スタッフの技量と強い思い。中山間地域問題、家族問題、といった重いテーマを、あれだけわかりやすく楽しくそして感動的に伝える姿勢はたいしたものです。島根県民会館の子供ミュージカルも子供たちの熱意とパワーという点ではいい勝負ですが、技量ではかないません。劇団四季は重すぎて、なんだかもう観る気がしなくなりました。

ストーリーや曲も良かったですが、途中挿入されていた稲のダンスは素晴らしいものでした。稲が生育する様子を、1人のダンスから群舞への展開の中でみせるのです。全体の流れの中では、「愛と地球と競売人」の「あまだれ」のような存在ですが、文句なしにカッコよくさすがはプロと感心しました。(「あまだれ」と比較すること自体失礼な話ですが・・・)

終演後、高田馬場にある同劇団のアジト(?)に招かれ、劇団のスタッフやキャスト、そして応援団(サラリーマン、自営業者、役人、主婦、失業者、学生等、ふるきゃらが好きで集まったボランティア集団)と一緒に食事しました。なかなか楽しかったですよ。また友達が増えそうな予感がします。