ふるさとキャラバンの新作ミュージカル「パパの明日はわからない」を観ました。
キャストの個性、うまさ、ユーモア、明るさ、そういった要素のすべてが120%「ふるキャラ」的で、最初の通勤ダンスの迫力だけで興奮させられたのですが、前回観た「噂のファミリー一億円の花婿」に比べると「練り」がいまひとつだったように感じました。特に沖山さんのセリフや演技が「噂の〜」の風見悦子に比べると、多少上滑りしていた印象があります。もっとも、私が観た「噂の〜」は、何年もかけて全国2500ステージ以上をこなし、ネタやセリフもどんどん入れ替えて昇華しきった時期の舞台であり、単純な比較なんてできません。「パパの〜」も、何年か後にもう一度観ようと思います。ついつい癖で、ピーコさんのような「辛口」評になってしまうのですが、素晴らしいミュージカルであることには間違いありません。瑞生ちゃんの
「お店の人!『きじ焼きめし』はどこにあるの?」
には、思わずほろり、でした。
いつものことですが、幕が下りてロビーに出ると、さっきまでステージで歌い踊っていたキャスト全員が並んで、握手で観客をお見送り!こういう劇団の姿勢が大好きです。「中ちゃん」が汗なのか涙なのか、顔をぐしゃぐしゃにしていたのが印象的でした。
911を迎えて 2002年9月11日
この一年間、NYで、ペンタゴンで、アフガニスタンで、イラクで、そして世界で、いったい何が起こったのか?これから何が起きるのか?人々はどう変わったのか?メディアによる総括が続いています。
私にはわかりません。私に見えるのは、自分自身の変化だけです。以前のままの自分、変わろうと努力している自分、前より悪くなった自分、いろんなtobyが、この身体の中で混然となっています。ジョージWブッシュを止めることはできないかもしれません。アフガニスタンの平安を取り戻すことは当分困難でしょう。ましてWTCで亡くなった人々の命を取り戻すことは絶対に不可能です。ただ、変わろうと努力することで、自分のまわりのことから、少しずつ変えていくことが出来るかもしれません。失われた幾千のヒーローたちを想いながら。
今朝起きて最初に聞いたのは、マライア・キャリーの「Hero」そしてセリーヌ・ディオンの「God Bless America」の2曲。「God Bless America」は、映画「ディア・ハンター」の最後のシーンで、ベトナムで命を落とした友人のために静かに歌われた、象徴的な曲です。911直後は米国民に純粋に愛されていたこの曲も、今ではジョージWブッシュの間違いと狂気を揶揄しているように聞こえます。「ディア・ハンター」のマイケル・チミノ監督も、この曲を使うことでベトナム戦争の無意味さと狂気を皮肉ったのかもしれません。
金融庁の嘘 2002年9月9日
先日某大企業の経営者がしみじみと語ったこと。
「とにかく一番大切なことは、金融が安定することですね。」
実はこの経営者氏、数年前まで某都市銀行の取締役。銀行時代はあまり感じなかったことが、いざ借りる側になって初めて身にしみたということでしょうか?
金融を安定させるため政府も一生懸命(?)です。不良債権の処理を進め(=企業を倒産させ)、大手銀行には巨額の資本注入し、禁じ手のペイオフ延期までやってしまいました。まったく焦点のぼやけた金融安定施策です。
一番焦点のぼけた施策は、厳格な金融庁検査です。不良資産を洗い出し、銀行のバランスシートを是正するためには、検査において厳格に資産査定(融資先を正常先→要注意先、要注意先→破綻懸念先にダウングレード)することが手っ取り早いのですが、このことが銀行の新規融資意欲をどれだけ萎えさせているのか金融庁はわかっているのでしょうか?
日本の銀行が問題融資を続けてきたことは事実ですし、そういった膿を出し、きれいな身体で再スタートすべきなのでしょうが、実体経済は待ってくれません。今資金が必要な産業や企業に融資したくても、また検査でダウングレード(=体裁が悪いだけでなく、貸倒引当金を積み増しすることで銀行の損失が拡大)食らうくらいなら、大人しくしていたほうがいい、というセンチメントが働くのです。多少は金融が不安定でも金融機関がリスクをとって融資を続けることで経済はまわっていくのではないでしょうか。
少なくとも、ここの読者の皆さんは「これ以上銀行は潰さない」「ペイオフ延期で預金は保護されます」といった政府の嘘をぜったい信じないようにしましょう。
“I an not an ambassador”(俺は外交官じゃないんだぜ) 2002年9月6日
島根県庁が企画して、東京で島根県企業のビジネスプラン・プレゼンを行うとのこと。それはそれで良いことなのですが「島根ブランドを広めるため、東京で事業展開したい」企業を募集するとのこと。こういう「行政の勘違い・思い上がり」には、呆れるばかりです。
社長や社員「個人」の考えであるならばわかりますが、どこの世界に「島根ブランドを広めるため」企業活動を行う「事業法人」がいるというのでしょうか?どの会社も自らの事業目的達成のため、収益拡大のため、そして生き残りのため必死なのです。軸がぶれたら淘汰されゆくのみです。
バルセロナ・オリンピックにおいてUSAドリームチームの一員として参加したマイケル・ジョーダンは、選手村に入村せず、インタビューも受け付けず、あまりにマイペースでわがままだと、マスコミに非難されました。その時ジョーダンが言ったひとことが、
“I an not an ambassador”(俺は外交官じゃないんだぜ)
自分はここで最高のバスケットボールをして勝つために来たのだ。IOCのためでも、アメリカのためでもないし、ましてやマスコミの喜ぶ優等生的発言をするためでもない、といったニュアンスです。ジョーダンは執拗なマークとプレッシャーのなか、見事に金メダルを獲得したのです。
「わが社は、島根ブランドを広めるため、東京で事業展開をしたい!」 なんて優等生(?)企業は、金メダルはおろか、地区予選初戦敗退必至です。そんな企業を集めて東京へ行こう!これこそが支援だ!行政の使命だ!なんていうのは、まさに行政の勘違い・思い上がりなのです。
2002年9月6日22時19分
遊び 2002年9月5日
小型車のシャーシは溶接で固定するのですが、大型車の場合はボルトやリベットで固定するのだそうです。当然溶接のほうが堅固で安全なように思えるのですが、ボルトやリベットを使うことでわざと「遊び」を作り出し、その結果、実はより安全になるのだそうです。何事も「締め付け」だけではないな、と感心しました。
長野県知事 2002年9月2日
田中康夫さん、そして良識ある長野県民の皆さんおめでとうございます。本当に大変なのはこれからです。公共工事に依存することなく景気を回復させ、財政を立て直し、県民が幸せになるためには、多くの、本当に多くの試練が待ち受けているのです。でも全国の良識ある仲間が注目し、応援しています。ところで、あちこちの選挙に顔を出しては落選する羽柴秀吉氏とは何者なのでしょう?そして、その羽柴秀吉氏よりも得票数の少なかった候補者っていったい・・・?
いい道路を! 2002年8月30日
ここ数日、地下鉄車内でよくみかける吊り広告
「ご存知ですか?中国地方の個性あふれる特産品」
中国5県の地図上に、
鳥取 二十世紀梨(52%)らっきょう(21%)
島根 しじみ(43%)瓦(24%)
岡山 マスカット(92%)学生服(59%)
広島 まつたけ(51%)デニム(40%)
山口 ふぐ類(80%)あまだい(27%)
と、各地の特産品(カッコ内は収穫高や生産額の国内シェア)を紹介してあります。それほど仲のいい5県ではないので、さては道州制を目論む総務省指導のキャンペーンでは?なんて勘ぐったのですが、ポスターの一番下に
「いい道ができれば、東京の皆さんにも、もっと早く安く新鮮にお届けできなす。」
の一文がありました。なんのことはない。猪瀬直樹に傾注する世論を引き戻そうとする国土交通省のイメージ広告だったのです。
たしかに個別の特産品をみれば、道路網を整備することで、全国に向けてタイムリーに輸送できビジネスチャンスの広がるケースもあるでしょう。でもそれは生産者(シーズ)側の理論。都会地の消費者(ニーズ)にしてみれば現在の物流システムでも、すでにかなり高いレベルのサービスを享受できているのではないでしょうか?
だいたい「安く」というのはまやかしです。高速道路で運ばれる特産品の価格には通行料が上乗せされます。道路の建設費は国民が税金で負担しています。「いい道」のおかげで特産品の売上が10倍にでも増えれば単価が下がり、結果として消費者が「安さ」を実感することがあるかもしれませんが、きわめて稀なケースであると思います。納得いく数値や根拠の開示なく「安くなる」とうたう車内広告は、一度JAROに相談してみる必要がありそうです。
そもそも「新鮮な」瓦やデニムを欲しがる消費者なんて、どこにいるのでしょうか?
先日リニューアルされた良品工房のHP で
「おばあちゃんの作る美味しい漬物を全国で売れないだろうか?」
という相談があり、掲示板に様々な意見が寄せられていました。
「食」に関するHPですから「安全性」「保存に必要な添加物の使用」といった理由から、全国展開に反対するご意見が多かったようです。きっとこのお漬物はすごく美味しいのだと思います。10人が食べて10人がうまいと感じる絶品なのでしょう。でも残念なことに、その程度のお漬物なら他にもたくさんあります。運がよければ人気商品になるでしょうが長続きはしません。売れている間の生産や流通の態勢、商品や人やお金の管理はどうするのでしょうか?そして売れなくなったときは、誰が責任ある対応をとるのでしょうか?
「安全性」の問題もあるのですから、まずは現在より少しだけ広い市場相手で勝負すべきです。あるいは最初からスポット市場(例えば銀座や新宿)を絞り込むべきでしょうか。
山陰地方の場合、もう少し「いい道路」があってもいいとは思いますが、そこを「漬物」や「瓦」を積んだ大型トラックが頻繁に行き交うことはありません。
W3 2002年8月23日
手塚治虫クラシック「W3(ワンダースリー)」何十年ぶりに読みました。ストーリー・絵・主張のすべてが素晴らしく、いま読んでもまったく古臭さを感じません。
「地球人ってのは、どうしてああせっかく作っておいてブッ壊すのかね?」
「どうして(地球人は)ああ意味のない殺し合いをするんですかねえ?」
1965年の作品に描かれたセリフが今でも重たいです。アフガニスタンやイスラエルでは、まったく同じことが行われています。日本だって同じです。
呼び方 2002年8月20日
先日松江で「鮎の塩焼き」を頂きました。わたの苦味、焼けた荒塩の旨み、そして蓼酢の風味・・・まさに大人の味覚でした。ところがこの蓼酢が問題でした。味はまったく問題なかったのですが、給仕してくれたお姐さんが蓼酢を指して「こちらのほうが、タレでございます」と一言・・・おいおい!焼き鳥屋じゃないんだから、せめて「お酢」と呼んでください。
呼び方というのは面白いもので、例えば松江城近くの城見縄手(塩見縄手)という地名があります。もともと松江藩家老塩見某のお屋敷があった場所で、塩見縄手が正しかったのですが、ちょうど松江城のお堀を見渡せる位置にあり長い間松江市民に城見縄手と呼ばれていました。先日松江で作られた新しい音頭か小唄に「城見縄手」の歌詞が使われようとしたところ、市内の高名な歴史学者が「城見にはなんの歴史的根拠もない。塩見に変更せよ」と大騒ぎして、ついに歌詞が書き換えられたのだそうです。確かに歴史的根拠をいえばそうかもしれませんが、長い間市民が「城見」を愛称としてきた歴史的事実はどうなるのでしょうか?私が子供の頃から同所のバス停名称は「城見縄手」でした。そんな目くじら立てなくたって、「塩見」と「城見」両方あっていいのです。
愚痴その2 2002年8月19日
お客様との交渉ごとであれば当然なのですが、社内交渉に膨大なエネルギーを使うケースがあり、情けなくなります。皆さんの組織ではどうですか?
愚痴その1 2002年8月16日
仕事は楽しいものであり、辛いものです。どうしようもなく辛いときもあります。だからこそ、一人ひとりのちょっとした気配りや思いやりで相手の心は潤い組織は活性化します。しかしながら現実においては、なにかと相手の神経を逆なでするような指示や態度ばかりが目立ち、ついつい気持ちは萎え、情けなく、虚しくなってしまいます。大企業病と一言で片付けるべきではなく、少なくとも自分だけは、自分の部下たちだけはそういうことのないように、と気持ちをあらたにしました。情報と同じ。GIVE,GIVE,& GIVEです。与えつづけることで、いつか必ず欲しいものが自然に手に入ります。
815 2002年8月15日
冷泉氏がJMMのHPレポートで911と比較していた815です。57年たった今でも、多くの国民および近隣諸国の人々の心に重く、何かと論争や政争のネタ、そして外交の道具に使われる8月15日および靖国参拝問題です。かたや、911はまだ1年も経過していません。心の傷は風化しようもなく、世界中にTV生中継された惨劇とマンハッタンの青い空を思うたび、新たな悲しみが押し寄せます。なかなかニューヨークへ行けませんが、911は東京で静かに過ごしたいと思います。そしてジョージWブッシュの中東外交の本質および予想されるイラク攻撃の必然性についてはしっかり見極めたいと思います。
愚痴その0 2002年8月13日
日本企業の多くが、不採算部門から撤退し、有利子負債を圧縮し、縮小均衡を目指しています。こんなことでいいのでしょうか?
たとえば、銀行が同じことをするとどうなるでしょう?(俗にいう、貸し渋りとか貸し剥がしの状態です。)ちょっとでも「ヤバイ!」と思えば融資しないことで、不良資産の少ない、見てくれのいい銀行になれるのです。でも、そんなことを続けていけば経済はボロボロになります。銀行も収益があがりません。銀行がもうからなければ、次の信用創造(金融機関を媒介してお金が次々と流通していくこと)がなされず、ますます深みにはまって行きます。健全性はもちろん大切ですが、銀行がそれなりのリスクを取ることで初めて経済は活性化するのです。
BIS規制、金融庁検査マニュアル、全銀協などの業界団体、マスコミ、そしてそれらに翻弄されるアホな経営者どものおかげで日本の銀行がおかしくなっています。
地方自治寸評 2002年8月11日
フジTV「報道2001」で島根県澄田知事と猪瀬直樹が対決しました。とはいえ論点はほとんど平行線で、熱く語る澄田知事とどんどん醒めていく猪瀬氏を、竹村健一がようやくとりなした、という感じでした。
竹村氏のいう通り、道路が欲しい地方自治体は(いままでのような霞ヶ関陳情ではなく)国民によくわかるビジョンと数字をもって正々堂々と主張すべきだと思います。島根県という「くくり」で出雲・石見・隠岐を捉えることには抵抗がありますが、確かに太田以西の国道9号線はひどい状況であり、道路公団による高速道路は不要でしょうが、県東部西部の(あたりまえの)流通を実現するためには何らかの整備が必要であることは確かなのです。
TV朝日「サンデープロジェクト」では長野県知事選挙立候補予定者4名の討論。話題の女性弁護士も出演していましたが、まったく期待はずれでした。一生懸命田中県知事との対決姿勢を示そうとするのですが、声を出せば出すほど県民の想いと遠ざかっていきます。
だいたい田中県知事の問題点を「県政の停滞」なんて言っていますが、日常の予算執行や政務の多くにいったいどれだけ停滞があったのでしょうか?学校も病院も警察も通常通り機能していたはずです。停滞があったとすれば、従来であれば「国土交通省」と「戦後3人しかいなかった知事」と「なあなあの議会」と「べったりの業者」が県民不在でさっさと決めていた(例えばダムのような大型プロジェクト)案件を、じっくりコトの本質から協議しようとしたことを恐らく指すのであって、これは停滞でも何でもありません。景気対策が遅れたなんて指摘は、別に長野だけの話ではないのですから論外です。田中県知事には、もうひと暴れもふた暴れもしてもらいたいものです。
民営JR? 2002年8月9日
便利なはずのSuicaやパスネットに、意外な「くせ」があることがわかりました。
まずパスネット。都度切符を買わなくても、関東の私鉄10数社の自動改札を相互に利用できる、大変便利なプリペイドカードで、仕事でも愛用しています。先日私のパスネットを使って、券売機で家族が使う切符を買おうとしたのですが、「券売機では互換性がない」ことがわかりました。どういうことかというと、私が持っていたパスネットは営団地下鉄で購入したものでしたが、東武電鉄の券売機では東武電鉄発行のパスネットしか使えないのです。自動改札では互換性があるのでさほど不便さはないのですが、意外な盲点でした。
次にSuica。「JR東日本」の大ヒット商品で、定期券入れごと自動改札にかざすだけで通過できる優れものICカード。これも愛用しています。昨日東京駅で家族を見送りるため新幹線ホームへ上がろうとしたところ別途入場券が必要とのこと。ところが新幹線ホームの入場券は「JR東海」の売上になるためSuicaでは通過できず、またSuicaでは自動券売機も使えず、窓口で130円払って入場券を買わなければならなかったのです。運悪く窓口が大混雑、もう少しで見送りができなくなるところでした。別会社とはいえ、利用客からすれば東京駅という同一の施設。もう少し互換性があってもいいのではないでしょうか?
出札の際その旨告げたところ、あまりにも駅員の対応が悪かったので、すぐに東京駅構内のJR東海事務室へ出向いてクレーム。助役さん以下窓口の3名全員が、立ち上がって(!)苦情を聞いていただき、また互換性についての丁寧な説明を頂戴しましたが、民営化後何年たってもまだまだ根はお役人なんだ、とがっかりしました。(誤解を招くといけないので何度でも書きますが、私は公務員の敵ではありません。公務員のおかげで安心して市民生活が送れるわけで、そのための納税および協力は市民の当然の義務です。同時に監視(関心とでもいいましょうか?)も市民の義務だと考えており、俗にいう役人仕事やぶらさがり意識は市民の敵です。)
ツキアイ 2002年8月1日
今日は会社の送別会でしたが、体調が心配なのでウーロン茶で通し、2次会も失礼させていただきました。(自分だけ素面でいて、他人が酒で壊れていく様子を観察するのは、なかなか興味深いものです。)送別されるお二人にとっては随分と「ツキアイの悪い」上司で、本当に申し訳なく思っています。
「最近の若い社員はツキアイが悪くて・・・」
よく耳にするセリフです。私も普段は酒とカラオケのツキアイであれば抜群に良いほうですが、ゴルフも麻雀も囲碁もしませんし、上司からみれば接待に使えない社員の一人です。
確かにまだまだ接待ツキアイ文化は色濃く、お客様をエンターテインすることがビジネスに必要であることくらい十分わかっています。でも青臭いtobyは、休みを潰して好きでもないゴルフに時間を費やすより、自分の感性に磨きをかけ、顧客が本当に必要とする情報を提供しつづけることで、エンターテインさせるべきだ、と本気で考えています。そして、そういうツキアイを望む顧客とこそ徹底的に仲良くなろうと思うのです。
何もゴルフがいけないと言っているのではなく、従来通りゴルフを通したビジネスを展開したい人は徹底してゴルフをすればよいのです。要は、「サラリーマンは酒・ゴルフ・麻雀くらいできないと・・・」などという単一のスタイルは御免だということです。
東大卒の役人や企業幹部が悪事を働き、逮捕されるのを見るにつけ、学歴の無意味さを痛感します。娘達が本当にやりたいことを見つけるまでは「少しでもいい(=偏差値の高い)学校で」と考えていましたが、例えば今の松江北高でがむしゃらに頑張らせることが本当に彼女らのためになるのか真剣に悩んでしまいます。単一のスタイルでなく、より多くのオプションを示してやることも親の責任です。
2002年7月27日 ミニ公募債
昨日地方債協会で、先頃全国初のミニ公募債を県民向けに発行した群馬県と群馬銀行の取組みについてのお話を聞きました。
地方自治体の財源はおおまかに分けて(1)税金(2)借金(3)国からの地方交付税や補助金・助成金の3つがありますが、今後(1)(3)に多くを期待できないなか(2)自治体による主体的な資金調達の重要性がますます高まってくると思います。もちろん、事業見直しによるコストダウンや事業規模縮小はもちろんですが、ほとんどの自治体が頼っている縁故債発行による特定の金融機関からの借入だけでなく、ディスクローズを進め市場公募債を発行し調達先を広げる努力が必要となります。
そういう意味で今回の群馬県の取組みは画期的なことであり、2回で40億円の発行は即完売(!)と大成功を収めたのですが、(予想はしていましたが)かなり問題含みの船出であったようです。
問題その1
群馬県知事がミニ公募債発行に取り組んだ主な理由が(1)知事自身が旧自治省出身で「まず第一号をやってみたかった」(2)選挙も近いので「話題性のあることをしたかった」であり、今後安定継続的な公募債発行の可能性は低いこと。県民の政治参加という意義は大きいですが、県財政の安定化のビジョンが見えてきません。
問題その2
今後安定継続的な発行が期待できないため、群馬銀行が負担した膨大なシステム構築コストは回収できないこと。
問題その3
引受手数料や今後発生する償還や利払いの手数料が、従来の縁故債並みの低いもので、群馬銀行にとって取扱いが増えれば増えるほど損するコスト割れであること。デロイト多胡さんのいう「地域へのコミットメント・コスト」であり地域金融機関として応分の負担は理解できますが、せめてゼロ・コストまで持っていきたいです。
群馬県の成功に刺激をうけ全国の自治体がミニ公募債発行を検討しているようです。これらの問題点を踏まえ、少しでも本来の市場公募債に近付けて欲しいものです。
総務省の課長も会場にいて質問していましたが、藤原紀香をCMに起用しても売れない国債とくらべ、群馬県がミニ公募債が完売した事実にショックを隠せないようでした。
2002年7月26日 良い上司
今度転勤することになったH君が「(東京支店では)本当にすき放題させていただき、ありがとうございました。」とひとこと。そういえば、この一年間、私は彼に対しいったい何回「NO」と言っただろうか?ほとんどの場合彼の判断を信じ、そのまま走らせていたような気がします。先日システムインテグレーション多喜さんからいただいたメールに「本当にダメなことをダメと言ってあげない罪悪」について書いてありました。「未必の故意」だと。「不作為の罪」にも通じるかもしれません。もちろん何があろうと上司として最後の尻をぬぐう覚悟はしていたつもりですが、果たしてH君にとって自分は良い上司だったのでしょうか?
2002年7月23日 本気の経営
某超有名エンタテイメント企業で商談。歴史が浅く、担保となる資産が少なく、いわゆる不安定業種ということで、一般には銀行さんにあまり歓迎されない業種なのですが、同社と取引したい銀行は多いです。着実に実績をあげてきていることもあるのですが、興行・ばくちに近い業態でありながら科学的な収益予想手法や分散投資を採り入れ、そしてその計画や実績を逐一金融機関にディスクローズする姿勢が素晴らしいのです。
(われわれ銀行も同じなのですが)本業での儲けと並んで、企業にとってもっとも大切なことは「流動性の確保」です。要はどんなに立派なビジネスを展開しても資金が尽きてはおしまいです。本業と同じくらい強いエネルギーで資金調達をまじめに考える、このエンタテイメント企業は、「興行主」から脱皮した、まさに一流の「企業」なのです。
2002年7月22日 ユーティリティの自由化
ワールドコム破綻。確かMCIも同社の傘下だったはず。ちょうど私のNY滞在中は、米国通信産業の自由化が一気に進み、独占企業のAT&Tが分割され、MCIやUSスプリントといった第二電電が急成長、そして三社による顧客獲得競争の真っ只中でした。第二電電各社が低料金でAT&Tの顧客を奪うと、今度はAT&Tが「I want you to come back!」キャンペーンを始め、第二電電からAT&Tに戻ってきた顧客全員に数百ドルの小切手をプレゼントしたり、とその競争は熾烈、というよりも狂気に満ちたものでした。
その結果、過当競争が双方の体力低下を招き、今日のワールドコムの破綻を引き起こしたわけです。
最近までの国内携帯各社による異常な価格競争も同じ結果を招く可能性は十分あります。これが自由化の妨げになっては困るのですが、競争のはざまで、肝心の顧客が無視されないよう事業者はモノの本質を見失わぬよう心がける必要があります。
2002年7月21日 古地図
丸善で「江戸東京散歩」という本を買いました。江戸時代の古地図と現在の都市図を対比させたもので、鬼平や忠臣蔵の世界が身近に感じられ大変興味深いです。会社から歩いて1分のところが、俗に「八丁堀」と呼ばれる同心の溜まり場だったなんて素敵じゃないですか?
何より興味を抱いたのは、江戸城下の掘割・運河が、そのまま現在の首都高速道路に置き換わっていること。確かに日本橋を始め都心部のドブ川の上空は高速道路だらけです。掘割がなければ今の首都圏交通網は整備されなかったでしょうし、逆に首都高速道路さえなければ都心はもっと水と空の豊かな街になっていたかもしれません。
松江市も城下町ですから古地図がいろいろ残っているはずです。東本町あたりは大火で焼失していますし、西川津や学園通りは当時は広大な田圃でしたでしょうから、完全な対比は難しいでしょうが、掘割や道路の多くは当時のままですし、いまのうちに資料整備しておけば、とても興味深いものができると思います。以前、雲南の絲川記念館で今の松江市雑賀町の古地図を見ましたが、通りの狭い様子は今とまったく同じでしたし、下級武士の苗字に現在の町内会の方々の名前を見つけ、感心しました。
2002年7月21日 あいと地球と競売人スペシャル
ミュージカル「あいと地球と競売人」tipsその2。
その1では、ミュージカルの原点に坪田愛華ちゃんの悲しい実話があることに触れましたが、今回はいよいよミュージカルの話です。愛華ちゃんの遺作「地球のひみつ」をヒントに作られたミュージカルは、島根県文化振興財団(島根県民会館)の手で、県内各地で何度も公演され、最近では全国の自治体で市民参加ミュージカルとして大きな広がりをみせています。
今日はミュージカル「あいと地球と競売人」のストーリーを紹介します。
暗黒の世界に住む妖怪の首領は、汚れつつある地球をひそかに競売にかけ、売り払おうと考えています。しかし、まだきれいな地球は思うように売れず、妖怪たちはもっともっと地球を汚して手に入れようと企んでいます。
こうした妖怪たちの企みをよそに、子どもたちはむじゃきに楽しく毎日を送っています。そんな中で、あいちゃんは、自然のしくみや地球の成り立ちを学び、地球環境を守ることの大切さを語り始めますが、友達にもなかなかわかってもらえません。でも、あいちゃんは人間たちが助け合うならば地球環境を守ることができることを確信し、その気持ちをマンガで世界に訴えていくことを決意します。
そんなあいちゃんの希望、夢を暗黒の妖怪たちは恐れはじめ、危機感をつのらせます。たまりかねた妖怪の首領は、あいちゃんの暗殺を企て、死神をあいちゃんの元に向わせます。天使たちは必死にくいとめようとしますが、阻止することはできず、悲しくもあいちゃんは天に召されてしまいます。
この死を契機に、子どもたちは力をあわせて、あいちゃんの夢をかなえようと決意しますが、暗黒の妖怪たちはその子どもたちにまで襲いかかります。しかし、子供たちは、天からのあいちゃんの声に励まされ、おびえながらも必死に地球を守る歌を歌い続け、ついに妖怪の首領たちの企みを打ち破ることに成功するのでした。(2001年川本公演パンフより無断転載)
今年も8月17日と18日、松江市の島根県民会館にてミュージカル「あいと地球と競売人」が上演されます。未経験のあなた、ぜひご覧下さい。詳しくは公式HP をご覧下さい。(今日はいつも以上に読み手を意識しています。もはや日記ではありません・・・)
ミュージカル「あいと地球と競売人」tipsその3
今回はミュージカルの華である歌と踊り、そして演出を紹介します。(個人的な記憶に基づいた紹介です。みちみちさん、間違っていたらご指摘ください。)
台本や演出は毎回変わりますし、97年の松江公演ビデオをみると、セリフも曲順もセットも、現在のものとはかなり違っており興味深いです。島根県内の公演はずっと劇団四季の山田卓先生に監修いただいており、田舎芝居、学芸会なんて先入観をもって臨むと、腰が抜けます。
曲の素晴らしさはいうまでもありません。東龍男作詞、平吉穀州作曲による合唱と吹奏楽は楽曲だけをとっても十分感動できるできばえ。個人的には、子どもたちが妖怪に立ち向かっていくときの「♪小さくても〜♪」が大好きなのですが、なんと言っても「あい地球」といえば、名曲「すきさすきさ」でしょう。カーテンコールでは毎回お約束の全員合唱があるのですが、「元気よく歌おう!」と思っていながら、いつもウルウルしてしまいます。
振り付けはずっと目次裕子先生率いるスタジオJAMが担当していましたが、最近は別の方が担当です。同ミュージカルをはじめとする様々なイベントを通してスタジオJAMが果たした役割は大きく、山陰地方におけるダンス文化の底辺拡大に対する貢献度は素晴らしいです。目次先生以下による、「あい地球」クライマックスの「汚染舞踏」はいつも素晴らしいできばえですが、そろそろ若い人にバトンタッチする頃かもしれません。
今年も8月17日と18日、松江市の島根県民会館にてミュージカル「あいと地球と競売人」が上演されます。未経験のあなた、ぜひご覧下さい。そして今年の演奏は、吹奏楽で全国に名高い川本町のベストメンバー。楽しみです。詳しくは公式HP をご覧下さい。
ミュージカル「あいと地球と競売人」tipsその4
ミュージカル「あいと地球と競売人」は市民参加のミュージカルです。主役は素人の市民であり子どもたちです。確かに個々の技術や能力は「劇団四季」や「ふるさときゃらばん」にかないませんが、スタッフ&キャスト一人ひとりの本番にむけての思いの強さは決してプロに負けません。
夏休みのたった2日間の本番にむけ、全員で心をひとつに大きなものを作り上げる「エネルギー」と「思い」は並大抵のものではないのです。
今年、松江で行われるミュージカル「あい地球」のスタッフは素敵な企画を思いつきました。公演にあわせて同窓会を開催するのです。公演当日すべてを昇華させ、その後はバラバラになってしまっているスタッフ&キャスト経験者が一堂に集まるのです。できれば、島根県内だけでなく全国の関係者も集まって、交流を深めるきっかけになればいいと思います。同窓生みんなで歌い、語りあうことで、もう一つ先にある「何か」が見えてくるかもしれません。
今年の公演は、8月17日と18日、場所は「The Magic Place」松江市の島根県民会館大ホール。チケットは、まだまだたくさん残っています(?)。詳しくは公式HP をご覧下さい。
2002年7月20日 ラジオ体操
ラジオ体操って、昔は夏休み中毎朝やっていましたよね?首から下げたカードいっぱいにハンコ押してもらうのが楽しみで頑張って早起きした思い出があります。ところが最近はしないのですね。地区子供会ごとに「お盆まで」「7月いっぱい」みたいなショート・バージョンであったり「まったくしない」ところもあるとか。
別に子供が怠けているからではなく、子供会担当の親が「仕事があるから」「たいぎだから」などの理由で期間を決めるのだそうです。うちの子供会では「7月いっぱい」に決まったそうで、それをポスターにして掲示したら、マンションの管理人さんや町内会長さんといった複数のお年寄りから「日付が(8月末でなく、間違って)7月末までになってますよ」と、親切なご注意をいただいたそうです。
松江にいる頃、何回か朝のラジオ体操に付き合ったことがありますが、子供達の体操があまりにやる気なく下手だったのに驚いた記憶があります。眠たくてフラフラの子供もいました。お手本の上級生もまったくやる気なしでした。
夜更かしが過ぎるのでしょうか?
栄養のバランスが悪くて朝は力がでないのでしょうか?
北高の補習と一緒で全員に同じことを課すことがいけないのでしょうか?
親のやる気なさが子供達に伝播しているのでしょうか?
たかがラジオ体操ですが、いろんなことを考えさせられます。
2002年7月19日 松江北高ここにあり(?)
今日は子供達の終業式。長女Iは高校に入って初めての成績表、まずまずの結果だったようです。
聞いて驚いたのが、本日のスケジュール。終業式は午後遅くで、それまではしっかり授業があったようです。来週からは補習の毎日で、8月前半の2週間を除くすべてのウィークデーは登校日です。連日午前4時間の授業プラス午後の自習で、夕方の終礼時まで拘束され、途中試験もあるので、夏休みの補習というよりも完全に通常スケジュールです。休むと遅れるので登校せざるをえません。
先生の頭になかには、生徒の大学進学しかありませんし、それも国立大学でないといけないのだそうです。何だか凄い学校になってしまいました。昔の松江北高とは全然違います。
前にも書きましたが、田舎にはロクな私立高校がないので公立の普通高校が受験校の役割を担う必要があることは認めます。でも、少しやりすぎではないですか?将来地域をリードするエリートを輩出するための厳しい受験プログラムも必要でしょう。とはいえ、全生徒がそのプログラムに縛られるのはナンセンスです。選択の自由もゆとりもない生徒達が、まともな大人に育つとは思えません。
2002年7月18日 黒塗り文化
一週間のVIP対応業務を通して、東京の「黒塗り文化」を学びました。東京には黒塗りの運転手つき高級車、それを利用するVIPがたくさんおり、その黒塗りとVIPのための社会インフラやビジネスがあるのです。
ホテルや大企業の車寄せはもちろんのこと、三越などの百貨店にも、制服を着て黒塗りのドアを開ける係の人がいます。入口も駐車場も一般用とは隔離されています。黒塗りで買い物する人は客単価が違うから当然なのでしょう。
黒塗りの運転手さんたちは本当にプロで、何があろうと時間通りに安全確実にVIPを出迎え、そして送ります。そのために道路を熟知していることは当然のこと、事前打合せ、また事故や渋滞などの情報収集は完璧、自分で過去何年分の詳細な送迎メモを作成している運転手さんもいました。
羽田空港の到着ロビーには、道路公団が設置した大きな都内主要道路の渋滞マップがあります。事故や渋滞の情報がリアルタイムで表示されるだけでなく、主要目的地までの所要時間も逐次アップデイトされる優れものマップで、黒塗りの運転手さん達は、VIP搭乗機が着陸するまでの間、熱心に見入って運転プランを練っています。
よく考えてみますと、普通の人がこのマップを利用することはまずありません。大半の旅行客はモノレールやリムジンバスを利用するわけですし、マイカーの人も、じっくり地図を見る前にさっさと駐車場へ急ぐでしょう。要は、道路公団が設置した「黒塗り&VIP」のためのインフラなのです。「黒塗りインフラ」とは、VIPが効率よく時間通りに気持ちよく移動するため(そしてビジネスや買い物を円滑に行うため)のインフラであって、それはそれで必要なものであることは認めるのですが、
「道路公団は、もっと大衆にも金を使えよ!」
と心の中で毒つきたくなるのは私だけでしょうか?
2002年7月13日 エピ2
ジョージ・ルーカス万歳!エピ2万歳!
本日封切りの映画「STARWARS エピソード2」は期待をはるかに上回る、濃密で素晴らしい作品でした。最新デジタル処理による映像や音声、最高レベルのCGやアニマトロニクスといった技術面もさることながら、コンセプト、ストーリー、デザイン、演出、音楽、すべてが濃密で、2時間22分の間息をもつかせぬ展開でした。以下思いつくままに。
○ 25年前の「エピソード4」を最新技術でリメイクしたに過ぎなかった前作「エピソード1」に比べると、はるかに映画としての完成度が高かった。
○ 「エピソード5」と同じ「次回へ続く」で終わったものの、そこへ至る内容が濃密であったため「エピソード5」のような失望感はいっさいなし。
○ 若いファンが大喜びしそうな派手な戦闘やチェイスだけでなく、随所にエピソード4〜6の旧三部作への伏線が張り巡らしてありオールドファンも十分楽しめる。特に、アナキンとルークが同じ悩みと葛藤を抱えていたことは興味深い。
○ 「デジタル・ヨーダ」「出世したジャージャー・ビンクス」「名コンビドロイドのかけあい」とお笑いも少々。
○ 結局は戦争へなだれ込んでいく大きな歴史の流れが、心に重くのしかかる。
○ ジョン・ウィリアムスの音楽が過去最高の出来。特にエンドロールの「アクロス・ザ・スターズ」は、「砂の器」の「宿命」を彷彿とさせる名曲。
「白い船」とどちらが良いかって?いじめないで下さい。どちらも観に行きましょう!
2002年7月6日 「白い船」in東京
映画「白い船」東京での初日。錦織監督はじめ関係者の皆様おめでとうございます。tobyは14時20分の回を観ました。シネ・ラ・セットは小さな劇場ですが満員。角松敏生や中村麻美の追っかけミーハーだけでなく、本当の映画好きがたくさん集まった、素晴らしい初日でした。
舞台挨拶で錦織監督が
「この映画をご覧になって、感動の涙を流す人と、『ふうん』という反応をする人の二通りのタイプがいらっしゃいます。感動する人からみると『ふうん』の人は、とても汚く見えるのだそうです」
なんて笑いをとっていましたが、tobyは前者。もう涙ボロボロでした。
2月に試写会で観たときも良かったのですが、2回目の今日のほうがはるかに大きな感動を覚えました。静香先生の
「ただ、ただ船から手を振るだけなのに、なんで涙が出るのだろう」
は名セリフです。漁船で追いかけてきたじいちゃんたち、防波堤や家の窓から手を振る塩津の人たちを観て、心の底から温かい感動が湧き上がり、涙を押さえることはできませんでした。
確かに田舎の人ってああなのです。無謀な子供達を叱りもせず、無事であった子供達を涙で迎えます。みんな温かいのです。
「あんな先生はいない」とか、
「田舎は田舎で嫌な部分もたくさんある」
なんて、今日は言わないで下さい。きっと現実はその通りでしょうし、映画「白い船」はあくまでも映画です。でもやっぱり田舎の人ってああなのです。
早坂真紀のストーリーと山口はるみのイラストによる「白い船」(新潮社)を買って、帰りの電車で読みました。また涙が出ました。
「思いは届き、夢は叶うものなのです」
映画「白い船」の宣伝コピーです。自分の大きな夢を追うもよし、子どもたちの小さな夢を大きく育てるもよし。涙を流して心がきれいになった土曜日でした。
2002年7月3日(水) 改革の本質
某メディアの大物のひとり言。
「経済音痴で景気対策を何一つ行わない小泉首相を、自社メディアで徹底的に叩きたいのだけど、あまり叩くと自分が守旧派だと勘違いされるので、今は何もいえない・・・」
違うでしょ!「景気対策のため高速道路をもっと作りなさい」というリチャード・クーを守旧派と呼ぶ人は誰もいません。自らの考え方と報道のスタンスさえ明確にしていれば、小泉内閣の政策を叩こうが、森内閣の政策を賛美しようが、何を書いてもいいはずです。メディアがそんな弱腰では話になりません。
確かに短期的には効果的な景気浮揚策も必要なのかもしれません。ただ過去の過った方法とは、いずれ訣別しなければいけません。
公共工事もOKです。三セクもOKです。特定郵便局もOKです。外郭団体もOKです。地方交付税もOKです。だけど、やり方と配分は変えましょう。
無意味なコストを削減し、必要なセクターに回すことで、かなり本質的な景気浮揚は見込めるように思います。それこそが小泉改革の本質であり、中長期的に実現を目指していることだと思います。
2002年7月2日 韓国の片思い
アン・ヨンヒ著「シナブロ 若い韓国を知る本」というエッセイ集が小学館から出ています。韓国女性による日韓比較エッセイといえば「スカートの風」などのオ・ソンファの作品が秀逸ですが、オさんに比べると失礼ながらアンさんのエッセイは、文章力も問題提起も論点の掘り下げ方も甘いように思います。「スカートの風」からの10年間で日韓両国の溝がひとつひとつ埋まってきて問題点そのものがぼやけてきているのかもしれません。
そんなアンさんのエッセイが面白く読めるのは「事実」が面白いからです。韓国の若者がJ−POPSやアニメなど日本の大衆文化が大好きなのに対し、韓国の大衆文化に興味を持っている日本人のほうが少ない現状を「韓国の片思い」の一言で評したことは見事ですが、それよりも、韓国メディアが日本でヒットしたTVドラマをそのままパクったり、若者が日本映画のシーンを真似てみたり、といった、いま韓国で起きている日本大衆文化を巡る事実のひとつひとつがとても興味深いのです。
日韓共催W杯の大成功もあって「韓国の片思い」は急速に「日韓の両思い」に近づきつつあります。ただ、両国間には決して忘れてはならない悲しい歴史問題があります。日本人に対する怒りやわだかまりを消すことのできない韓国人はまだたくさんいますし、残念ながら私の身内にもいるのですが韓国人を蔑視する(多くは年長者の)日本人もまだまだいます。在日韓国人に対する差別問題や北朝鮮の存在も問題を複雑にしています。
日本の大衆文化のすべてが韓国に誇れるものとは思えず、むしろ日本国内においても嘆かわしく感じるものが少なくありませんが、それが「両思い」につながるのであれば多少は目をつむりましょう。この際だから、日韓相互に恒久ビザなし渡航を認めてはどうでしょう?
2002年7月1日 負けるな!純一郎
米ワールドコム社の粉飾決算が米国経済を騒がせています。同社はAT&Tに次ぐ米国第2位の通信会社。日本でいう第二電電KDDIです。少し前には民間エネルギー最大手のエンロンが破綻しましたし、昨年はカリフォルニア州のやはり民間電力会社の経営問題から州内で電力の供給が満足にできない事件がありました。いずれも、電話や電力といったユーティリティ(公共)部門で発生した問題で、ここだけ見ていると、結局ユーティリティ部門を民間が担うことには限界があるのだろうか?と少し悲しくなります。「国民に広くあまねく」という公共の思想と民間の競争原理はやはり相容れないのでしょうか?
とはいえ「郵便事業参入したければ、民間事業者も同じ数だけ郵便ポストを用意しろ!」なんて条件を平気で出してくる自民郵政族には、呆れてモノを言う気すらなくします。ヤマト運輸も日本通運も「郵便局にとって代わろう」なんて気はさらさら無いのです。官と民がサービス競争で切磋琢磨して、互いの足らずを補い合えば良いのです。中山間地の特定郵便局長を世襲したければどうぞ。その代わり民間の手が届きにくい、中山間地の独居老人にしっかり目を配ってあげてください。そして、こうした官民の合理的分業に伴って必要となるコストこそ、税金でまかなえば良いのです。すべてを官が仕切ろうとするからおかしくなるのです。
郵便事業の問題は小泉改革にとってはまさに一里塚。本陣は、郵便貯金、簡易保険、そしてそこで集めた資金の使い道である財政投融資、各種補助金、および無駄な公益法人の見直しです。負けるな!純一郎。
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